著者
SHNEIDERMAN B.
雑誌
IEEE Softw
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.70-77, 1994
被引用文献数
17
著者
野美山 浩
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.179-180, 1994-09-20

近年、種々の機械可読の大規模コーバスが利用可能になってきており、それらを用いて、書語知識を獲得する多くの研究がなされている。効率的に知識を抽出するためには、文字列レベルだけでなく、形態素レベルの情報、構文レベルの情報、さらには、意味レベルの情報が必要となる。しかし、現技術レベルでは、形態素解析は、99%以上の精度で解析できるものの、構文解析は、よくても80%程度であり、十分な精度力糊待できない。そのため、日本語においてこのような言語データベースは、解析結果を人手で修正することによって作成されているが、その作業には非常に大きな労力を必要とする。かなり長い時間・多くの費用を掛けても、数万~数十万文程度の解析データしか得られない。統計的な情報の有効性は、その母集団の大きさに依存するものであり、実用的な自然言語処理に有効な情報を得るには、非常に大量のテキストから解析データを作成する必要がある。そこで、本稿では、大量のテキストデータから、その形態素解析の結果を利用して、依存構造を抽出する手法を提案する。依存構造は様々な用途に利用できるが、多くの場合、1文すべてに対する依存構造が必要であるわけではなく、1文中の一部の依存構造で十分である。単に2項の依存構造でも有効な情報を持つ。また、文節内のすべての単語についての掛かり受けが必要である訳ではなく、文節の中心となる語(以降ヘッドと呼ぶ)の間の関係のみで十分である。例えば、名詞複合語などが出現している場合は、その一番最後の単語のみの関係を抽出すればよい。本稿では、各文節のヘッドと関係およびそれらの依存構造を以下のように表す。提出13する考え19を示41:23つの文節があり、それらのヘッドと関係はそれぞれ、(提出13.する),(考え19,を),(示4)である。語幹の後の数字は品詞コードである(19は一般名詞)。最初の文節を0とすると、文節の掛かり受け関係は、0→1,1→2となる。本手法は、網羅的に情報を獲得するという従来の言語データベース作成の試みとは異なり、1つの文に対し、完全な解析結果を作成しない。そのかわりに、「文全体ではなく、非常に高い精度が期待できる部分のみを抽出する。」ことによって、大量の依存構造を自動的に抽出することを目的とする。
著者
浅原 正幸 松本 裕治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.685-695, 2002-03-15
参考文献数
19
被引用文献数
10

自然言語処理の分野で最も基本的な処理として形態素解析がある.近年大量のタグ付きコーパスが整備され,コーパスに基づいた統計的形態素解析器が開発されてきた.しかし単純な統計的手法ではコーパスに出現しない例外的な言語現象に対処することができない.この問題に対処するため,本論文ではより柔軟な拡張統計モデルを提案する.例外的な現象に対応するために単語レベルの統計値を利用する.この拡張により,細かく分類された大量のタグを扱う際,必要なコーパスの量は増加する.一般に適切なコーパスの量で学習するために複数のタグを同値類へとグループ化することによりタグの数を減らすことが行われる.我々はこれを拡張し,マルコフモデルの条件付き確率計算について,先行する品詞タグ集合と,後続する品詞タグ集合とで,別々の品詞タグの同値類を導入するようにした.コーパスの量が不足する場合にtri-gramモデルを構築すると,学習データへの過学習が起きる.これを回避するために選択的tri-gramモデルを導入した.一方,これらの拡張のため,語彙化するタグやtri-gram文脈の選択を人手で設定することは困難である.そこで,この素性選択に誤り駆動の手法を導入し半自動化した.日本語・中国語形態素解析,英語品詞タグ付けについて評価実験を行い,これらの拡張の有効性を検証した.Recently, large-scale part-of-speech tagged corpora have becomeavailable, making it possible to develop statistical morphologicalanalyzers trained on these corpora.Nevertheless, statistical approaches in isolation cannot coverexceptional language phenomena which do not appear in the corpora.In this paper, we propose three extensions to statistical modelsin order to cope with such exceptional language phenomena.First of all, we incorporate lexicalized part-of-speech tags into the modelby using the word itself as a part-of-speech tag.Second, because the tag set becomes fragmented by the use of lexicalized tags, we reduce the size of the tag set by introducing a new type of grouping technique where the tag set ispartitioned creating two different equivalent classes for the events in theconditional probabilities of a Markov Model.Third, to avoid over-fitting, we selectively introduce tri-gram contexts into a bi-gram model.In order to implement these extensions, we introduce error-driven methods to semi-automatically determine the words to be used as lexicalized tags and the tri-gram contextsto be introduced.We investigate how our extension is effective through experiments onJapanese, Chinese and English.
著者
内山 文博 宮崎 明雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.145, pp.79-84, 2005-06-20
参考文献数
7

本稿では, 画像への電子透かし方式として, リフティングウェーブレット変換を用いた電子透かし方式を提案する.提案方式を用いることにより, 透かし情報を検出した後, 透かし入り画像を透かし情報とオリジナル画像とに完全に分離することができる.これにより, 透かし情報とオリジナルコンテンツへの完全分離が望まれる医用画像や電子文書, コンピュータプログラムやデータのようなコンテンツに対する電子透かしが実現できる.
著者
須藤 靖
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.11-15, 1991-01-05

銀河形成, あるいはもっとひろく宇宙における構造形成の問題は, 古くて新しい問題である. 古いと言ったのは, その基礎となる重力不安定性の考え方は一世紀近く前から存在しているからである. 一方, 新しいと言うのは, 宇宙観測技術の飛躍的進歩により, 我々が想像していなかった大スケールにわたる構造の存在が認識され続けている事実を指す. ここでは主として, 理論的にみた銀河形成の考え方の枠組みを概観した後に, 最近提唱された宇宙マッハ数テストを紹介し, 銀河形成論に与える意味を解説する.
著者
橋本 賢一
出版者
神戸大学
雑誌
國民經濟雜誌 (ISSN:03873129)
巻号頁・発行日
vol.196, no.6, pp.81-91, 2007-12
被引用文献数
1
著者
杉本 豊久 Rahimpour Massoud Yaghoubi-Notash Massoud
出版者
成城大学
雑誌
成城文藝 (ISSN:02865718)
巻号頁・発行日
vol.197, pp.154-137, 2006-12

It is argued that attitude plays a crucial role in motivating EFL learning. Along the same lines researchers in SLA believe that positive attitude facilitates EFL learning while negative attitude hinders it. The present study examines the attitude of male versus female university students as a motivating factor in studying English as a foreign language. The hypothesis set was whether the responses to each individual item significantly varied across the genders which may consequently lead up to better performance. Participants in the study were 84 male, and 102 female university students majoring in courses other than English (Science, Humanities, or Engineering) at The University of Tabriz and The Azad University of Tabriz. A Questionnaire was employed for data collection and the appropriate statistical means were employed for data analysis. Significant differences were found with 4 of the items corresponding to a) Hearing English language spoken, b) Being made to learn English, c) Appearing cosmopolitan as a result of knowing English, and d) Loss of identity as a result of foreign language ability. Implications of the study are discussed.
著者
Inoguchi Takashi Uenohara Hideaki Ide Hiroko
出版者
日本行動計量学会
雑誌
Behaviormetrika (ISSN:03857417)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.73-96, 2008-01
被引用文献数
1

Does globalization have a positive or negative impact on democracy? One reason this problem has gone unsolved is found in the fact that most studies to date have not made systematic use of empirical data to test propositions concerning the relationship between globalization and democracy. While there have been studies that have made a pioneering systematic contribution through the use of macroeconomic and other aggregate statistics, this article empirically examines whether globalization enhances or constrains democracy by using cross-national survey data collected in 17 countries(the Asia-Europe Survey). Our empirical testing has shown that globalization tends to be positively correlated to democratic activism at the individual level, suggesting the possibility that experiences of globalization strengthen democracy.
著者
荒木 穂積
出版者
全国障害者問題研究会
雑誌
障害者問題研究 (ISSN:03884155)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.127-136, 2003-08

発達保障の思想の本質的特徴と関わらせて、子どもおよび障害者問題の国際的視点から論じた。障害者の人権保障、ノーマリゼーション、慈悲に基づくアプローチから権利に基づくアプローチへのパラダイム転換など発達保障の思想の根幹をなす考え方が、第2次世界大戦後の国連を中心とした平和と人権保障の国際的活動の所産であることを論じた。21世紀の入り口にある今日、あらためて「21世紀を発達保障の世紀」とするべき時代状況があることを論じた。
著者
増尾 剛
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1334-1335, 1989-10-16

TAOは、LispマシンELIS上におけるマルチパラダイムプログラミング言語である。一般のLispにおける関数型パラダイムの他に、論理型パラダイム、オブジェクト指向パラダイムを兼ねそなえている。また、TAOはマルチプロセスが可能で、そのための様々な基本機能が用意されている。しかし、これらの機能は若干プリミティブで、必ずしも一般のプログラマにとって使いやすいものとはいえない。そこで、TAOのマルチプロセス機能をプログラマにとって利用しやすいものとするため、TAO上に並行論理型言語CLLを実現した。CLLはTAOのマルチプロセス機能を、TAOの3つのパラダイムのうち特にそのセマンティクスが並行実行と相性が良い論理型パラダイムと組み合わせることによって、抽象化したものである。
著者
渡辺 和文 山崎 憲一 三上 博英 梅村 恭司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1732-1733, 1989-10-16

ELISは、Lisp専用のアーキテクチャを持ったプロセッサであり、インタプリタの性能が高いことが大きな特徴である。この高いLisp処理能力を優れたユーザインタフェースと融合させることにより、ELISの利用分野を新たに開拓、広められる可能性がある。筆者らは、ユーザインタフェースに定評のあるApple社のMacintoshII(以下Mac IIと呼ぶ)を選び、これにELISを接続した(これをMacELISと呼ぶ)。本報告では、Mac IIへの接続ハードウェアについて述べる。
著者
山崎 憲一 三上 博英 梅村 恭司 渡邊 和文
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1734-1735, 1989-10-16

エキスパートシステムや知識処理システムにおいては、高速でかつ強力な記号処理機能と共にユーザインタフェースが重要である。そこで優れたユーザインタフェースをもつ米Apple社のMacintosh II(以下Mac)と、高速な記号処理機能を持ったLispマシンELISを結合したシステムMacELISを開発した。MacELISはELIS自身のプログラミング環境のユーザインタフェースを向上させること、および優れたユーザインタフェース構築のための環境を提供することを目的として設計され、次のような特徴を持つ。・ELISからMacのユーザインタフェースを使用できる。・Macに接続可能なデバイス(スキャナ、MIDコントローラ、光ディスク等)をELISから使用しマルチメディアに対応することができる。・デスクトップ型程度にまでコンパクトにできる。このようにMacELISではMacのユーザインタフェース機能を用いて、X-Windowに代表されるネットワークを介したウィンドウシステム以上の環境を提供できる。さらにMacELIS(1)はMacELIS IIとして現在開発中のシステムのプロトタイプでもあり、ハードウェア、ソフトウェアのフィージビリティ確認の役割をも持つ。
著者
白崎 昌俊 坂本 常豊 仲山 幸司 塚本 隆啓
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.763-764, 1989-10-16

最近、マルチメディアを扱うことのできるプレゼンテーションシステムの利用が進むにつれ、三次元図形の表示機能や、さらに高度な文書レイアウト機能が望まれている。そこで我々は、先に実現したLispマシン上の三次元グラフィックパッケージPHIGSにおけるCSS(階層的図形データベース)の機能と、Lispエバリュエータの機能とを用いることによって、ハイパーテキストの機能を持つプレゼンテーションシステム「HPS(Hyper Presentation System)」を実現した。HPSは、装置に依存しないPHIGSを用いたアプリケーションプログラムとして構築されているため、グラフィック装置としてPHIGSでサポートされている多種多様な装置を使用することができる。さらにHPSでは、強力な数式組版機能を持つTeXの出力ファイルであるdviファイルをPHIGSの出力プリミティブへ変換し、CSSへ登録する機能を持っている。このため、HPSではTeXによってレイアウトされた文書とPHIGSによる三次元図形とを混在しながら表示することができる。以下、このHPSの実現方法について報告する。なお、HPSの記述言語はLispマシンELIS8200上のCommon LISPであり、dviファイルは、アスキー社から配布されている日本語TeXによる出力ファイルを用いた。
著者
杉村 利明 岸田 克己
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1340-1341, 1989-10-16

ELIS-1の知能処理言語TAOは、マルチパラダイムとマルチプログラミングの機能が特徴である。そして、各種のプログラム開発を通して、マルチパラダイムの機能が開発効率の向上に有効であること、マルチプログラミングの機能が実用的なAPを実現するために不可欠であること、が確認されてきた。一方、Common LispによるLispの標準化が進み、多くのAPがCommon Lispで開発されている。そこで、新ELIS(ELIS 8200シリーズ)では、Common Lispをマルチパラダイム化する形でTAOの特徴を継承することとした(ELIS Common Lisp)。TAOとCommon Lispと相矛盾するところは、Common Lispを優先した。マルチプログラミングの機能については、Common Lispで書いたプログラムが、マルチプロセスによるマルチプログラミングの環境でも共有してそのまま使えること(上位互換)を前提に実現することとした。本稿では、このマルチプログラミングの機能と実現法について述べる。