著者
川野 佐江子 カワノ サエコ Saeko KAWANO
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.8, pp.137-144, 2018-01-31

「化粧学」とは何か。本論の目的は、 大阪樟蔭女子大学にて化粧が明確にカリキュラムかされて 10 年目にあた り、 新学問領域として提唱してきた「化粧学」について、 改めてその意義を確認してみようというものである。まず、 化粧を学問の俎上に挙げるために研究者はどのようなプランニングをしたのかを明らかにする。つぎに、 そのプラン の実践としての大阪樟蔭女子大学における化粧に関連するカリキュラムを時系列で追うことで、 化粧学設置までにど のような経緯があったのかを調査する。そして、 改めて化粧学が包括する学問領域についてその可能性を探る。最後 に、 化粧学が学問としてその根底に何を含んでいるのか、 近代知への疑義とともにあるポストモダンの思想について 依拠しながら論じる。また、 美が持つイデオロギー性に着目しつつ、人が美に翻弄されそれを求め続ける存在である ことを理解し、美が人々の生活といかに関連しているか、豊かににしているかを既存の学問領域を縦断横断しながら 検討していく必要性について述べる。
著者
長瀧 寛之 白井 詩沙香 兼宗 進
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2018-CE-144, no.19, pp.1-6, 2018-03-10

本稿では,データベース作成実習での利用を想定した,データベースと連携する Web インタフェースを構築可能な実習用ツールについて紹介する.本ツールは,高等学校の共通教科 「情報」 や大学の一般情報教育におけるデータベース学習において,データベースと連動する Web サービスの作成を行う実習での利用を想定したものである.Web アプリケーション開発経験がない学習者でも,データベースと連動した簡易な Web ツールを作成できる環境を提供することで,実社会でのデータベースや情報システムの仕組みと意義について体験的に理解できる学習活動の実現を目指す.また本ツールは,データベースとして著者らが以前より開発している sAccess と連携する仕組みになっており,本ツールと sAccess を合わせることで,限られた時間の中でもデータベース操作から設計,簡単な Web サービスの構築までを体験する実習活動の実現が期待できる.報告では,本ツールの概要について技術面や工夫点について述べるとともに,実際の授業に適用した結果をもとに本ツールの有用性と課題について議論する.
著者
河野 文武
出版者
多摩大学経営情報学部
雑誌
経営・情報研究 多摩大学研究紀要 = Tama University Journal of Management and Information Sciences (ISSN:13429507)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.113-125, 2005-03-01

中国古代の春秋戦国時代から魏晋南北朝(紀元前770 年〜紀元581 年)までは、いわゆる中華文明の成長期から成熟期までの時期である。その特徴は、全体的に“天人合一”の思想を基盤にして、倫理・道徳等の社会性を中心に展開した後に、純粋なる人間性の追求に転ずる、あるいは回帰するところにあると言える。その一貫しているテーゼは、“天”と“人”すなわち“自然”と“人間”の相関性の解明・解釈と両者の同質性・同義性に基づいた、理想的人格への追求である。 このような精神文明中心の文化観は、必然的に自然崇拝から自然憧憬に傾き、自然美と人間性との相似性、自然現象と人格的品徳の比較となり、当然のごとく、棄智・無欲にして逍遥自在なる生き方こそ人生の最高の境地である、という人生観・文明観に行き着くようになる。 物質文明追求の果て、矛盾、混乱、苦悩……に満ちた今日のわれわれの人生観・価値観に、一石を投ずることができるであろうか。In ancient China it was the period of growth to maturity stage of Chinese civilization between the ChunQiu-ZhanGuo and the WeiJin-NanbeiChao (770BC - 581 AD). It can be characterized as pursuit of and the return to elemental human nature against the backdrop of the development of ethics and moral philosophy based on the idea of “heaven (nature) be one with human” .The thesis of the thought had been consistent with that, that is to interpret the correlativity between “heaven” and “human”; in other words, between “nature” and “human being”. Such ideas, which are based on spiritual culture, inevitably lead to trend from worship of nature to adoration for nature. By recognizing similarities between natural beauty and human nature, and comparison of natural phenomenon with human moral character, therefore, the idea result in development of a philosophy of life that it is the best way of life to be free from avarice and to have flexible mind. Due to material civilization, today we live with inconsistent, confused and distress views and values. With the idea we could be able to raise a question about them.
著者
髙梨 一彦
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:24326925)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.97-105, 2017-03-31

パラメトリックな多変量の統計解析において用いられている(重)回帰分析や分散分析法等は、基本的な解析方法であると同時にコンピュータの利用が必須である。これらの方法は、従来、それぞれ別個の手法と考えられて教育上もそのように扱われてきている。しかしながら近年は理論的な枠組みも統一的かつ一般的になってきて、これらの方法をより一般性の高いものから考察しようという動きがある。それがGLM(General Linear Model;一般線型モデル)である。本研究では、GLMの理論的な枠組みを外国文献ならびに邦文文献によって、統計学上の理論をまとめ、統計パッケージソフトによる分析手順の違いを示した。
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.330-352, 2018-03-15
著者
白戸 満喜子
出版者
実践女子大学大学院
巻号頁・発行日
2017-03-19

2016年度
著者
増澤 利光
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.381-381, 2018-03-15
著者
佐久間 洋司
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.384-385, 2018-03-15

情報処理の分野においても学生時代からの海外経験は重要ですが,他の東アジア諸国と比べると日本からの留学者数は少ないのが現状です.本稿では,留学をためらう理由として挙げられる金銭的な事情に関連して,給付型奨学金の中でも充実した支援を受けられるトビタテ留学JAPAN日本代表プログラムについて紹介いたします.また,同分野を専攻する本プログラムの奨学生の交換留学・研究留学とインターンシップの経験をご紹介することで,留学機運の醸成に寄与することを目指します.皆様が関係する学生に留学を進める際の資料として,本稿を活用して頂ければ幸いです.
著者
船橋 力
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.382-383, 2018-03-15

グローバル人材育成の必要性が叫ばれる中,文部科学省は官民協働で留学を促進するキャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を2013年から運営.主な取り組みである「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」では民間寄附による高校生,大学生を対象とする返済不要の留学奨学金を給付しており,すでに4,300名を輩出してきた.2017年からは最先端テクノロジーを学ぶ学生のための枠も新設している.本稿では同制度の背景,概要と,奨学金を利用してトロント大学に留学し人工知能について学び,シリコンバレーでインターンシップを経験した大阪大学の佐久間洋司さんによる体験談を御紹介する.
著者
天沼 香 Kaoru Amanuma
雑誌
東海女子大学紀要 = Bulletin of Tokai Women's University (ISSN:02870525)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.13-25, 1987-01-01

Dr.Yoshiteru Iwamoto, professor of Yamagata University, critisized my theory on the community (「Kyodo-tai」) in modern and contemporary age (see the detail, Kaoru Amanuma, 'An Introduction to the Community in Modern and Contemporary Age, ' 1977,pp.119-134)in his book, "Yanagida Kunio's Theory on the Community." I recognize the existence of the community (「Fkyodo-tai」) as more than the remain in modern age. But Dr.Iwamoto denied my opinion. So I must critisize his stubborn theory. I am expecting to re-build the community as the ideology and the stronghold for the people to protest against the wicked will of the nation.
著者
市山 雅美
出版者
湘南工科大学
雑誌
湘南工科大学紀要 = Memoirs of Shonan Institute of Technology (ISSN:09192549)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.133-143, 2018-02-01

旧制実業学校の校友会雑誌の、後身の高等学校での所蔵状況についてアンケート調査を行った。全て所蔵している学校が5校、所蔵なしが19件など、中学校や高等女学校に比べると実業学校の校友会雑誌は所蔵されている割合が低いことが明らかになった。