著者
大宮司 信
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 = Bulletin of the Northern Regions Academic Information Center, Hokusho University (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.35-40, 2015

関西にある円応教を対象とし,教祖が体験した神がかりがどのように継承され,どのように変容していったかを,「修法」という同教団の宗教儀礼を通して検討した。
著者
榊原康友 松澤芳昭 酒井三四郎
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-118, no.8, pp.1-8, 2013-02-01

プログラミング学習において内省が有効であるとする先行研究がある.しかしながら,先行研究では学習者の内省記述のみから学習効果を分析しており,コンパイルエラー修正時の行動を量的に測れないことが問題である.そこで,本研究では修正時間に着目したコンパイルエラーの難易度及び理解度を分析する指標を提案する.この指標をプログラミング初学者が課題を解く過程で得られた学習記録へ適用することで内省学習効果の分析を試みた.1) 失敗知識の内容から理解度の向上が窺える時は,その次の修正時から修正時間が短くなる傾向を持つことが多い.2) 非内省学習者と比較して内省学習者の修正時間は短い時間で収束しやすい.3) 非内省学習者と比較して内省学習者は短い時間で収束する速度が速い.
著者
石井 由理 イシイ ユリ Yuri ISHII
雑誌
国際基督教大学学報. I-A, 教育研究 = Educational Studies
巻号頁・発行日
vol.43, pp.29-38, 2001-03

Norway revised its National Curriculum in 1997 as part of a thorough educational reform. Since Norway is a world leader in terms of the policy and practice of education aimed at promoting better international understanding and moreover shares some features with Japan, how it interprets recent social, economic and political development in the new National Curriculum is worthy of study. The paper briefly introduces the term "Education for International Understanding" and the rationale for studying the Norwegian curriculum. The content of the Curriculum is discussed in terms of raising awareness of global citizenship.
著者
山名 早人
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.45(2004-DBS-133), pp.107-110, 2004-05-14

インターネット上のWWWサーバから発信される情報量は膨大であり、2004年4月時点で、テキストデータだけでも92.5億ページと推測される。また、2002年?2003年の増加傾向をみると、Webページは今後も1年間におよそ10億ページずつ増加を続けると予想される。このような膨大なWebページには、人間が一生かかっても学ぶことのできない情報、知識、ノウハウが凝縮されていると言っても過言ではない。本稿では、このような膨大なWebデータをどのように収集し更新すべきか、そして、このような膨大なWebデータをどのように有効活用すべきかについて、いくつかの研究事例を紹介すると共に、新しい利用法について考える。

1 0 0 0 OA 語りの諸類型

著者
福沢 将樹 フクザワ M. Hukuzawa
雑誌
愛知県立大学文学部論集. 国文学科編
巻号頁・発行日
vol.52, pp.1-70, 2004-03-15

本稿は、語りの諸類型を考察する上で基本的な概念を提案する。まず「表現主体」と一括されがちなものを、機能別に <編集責任者> <伝達者> <判断者> <命題作成者> の4つの階層に分類する。そしてそれぞれが「物語世界」の内にいるか外にいるかという「縦」の関係と、<人格性> が同一か否かという「横」の関係によって、さまざまな語り方を合計25の類型に分類する。
著者
水口充 岡本芙之
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2014-EC-31, no.61, pp.1-6, 2014-03-06

電子書籍は,紙媒体のように紙面が固定的でなく,動的に表示を変化させられるという利点がある.我々はこの利点を活かしたスクロール表示によるビューアを実装している.読者はページによって文章を分断されることなく読み進めることができ,また,自動スクロールによりページめくり操作も不要となる.本稿では,このビューアについて,可読性を向上させるための分かち書きやズーム表示および前後のコンテキスト表示を中心に報告する.
著者
西村 綾乃 椎尾 一郎
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2013-UBI-38, no.9, pp.1-6, 2013-05-09

家事などの日常的な仕事は単調でつまらない作業,いわゆるルーティンワークになりがちである.また,今日では,音楽情報処理の技術が発達し,携帯プレーヤーで音楽を再生するだけでなく,ソフトウェアを利用することで歌詞とメロディをコンピュータに歌わせることも可能となった.そこで,本稿では位置情報や家電 (掃除機,冷蔵庫,電子レンジ,食洗機など) に取り付けたセンサ及びネット (SNS,天気予報,webニュースなど) から取得したユーザーの状況 (コンテクスト:Context) に合わせた歌詞とメロディを自動的に作成しリアルタイムに VOCALOID に歌わせることで,生活に彩りを与えるシステムを提案し,その実装を行った.
著者
高野 実貴雄 タカノ ミキオ Mikio Takano
雑誌
浦和論叢
巻号頁・発行日
no.43, pp.103-137, 2010-08

芭蕉の俳諧は五つの時期に区分される。「初期俳諧」、「漢詩文調」、「貞享連歌体」、「景気」、「軽み」の五つである。本稿では蕉風の確立した「漢詩文調」から「軽み」までの発句と連句の表現の歴史を論じた。
著者
張学健 菅野文友
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.38(1987-SE-054), pp.1-8, 1987-06-24

本報告では、ソフトウェア製品のライフサイクルにおける劣化特性について検討した。信頼性工学の基本的な考え方の一つとしてのバスタブ曲線が、ソフトウェア製品の場合にも適用できるという観点から、ソフトウェア製品の故障時間分布に対応して、ワイブル分布を導入した。ソフトウェア製品は、間欠的に使用される複数のコンポーネント(機能モジュール)から構成されているシステムとする。各コンポーネントの使用確率を検討し、その使用確率がソフトウェア製品の信頼度に対する影響を調べた。ソフトウェア製品の運用段階における事後保全(リビジョンアップ)および予防保全(バージョンアップ)は、ソフトウェア製品の稼動信頼性に対して、無視できない影響を与える。本報告では、こういった影響を吟味し、バージョンアップの効果を表わすバージョンアップ効果関数も導入して、若干の定式化を試みた。
著者
紅林 秀治 樋口 大輔 菱田 亘 大村 基将 兼宗 進
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2010-CE-105, no.6, pp.1-8, 2010-07-03

中学校技術・家庭科 (技術分野) における計測・制御学習用教材として 2 足歩行ロボット用いた学習指導を提案する.2 足歩行ロボットは教材用として独自に開発したものを用いる.開発した 2 足歩行ロボットは,16 個のサーボモータを使用した.また,中学生でも製作できるように,工作用アルミ金属や自在金具を利用してロボットのフレームが製作できるようにした.さらに,2 足歩行ロボットを制御する基板も開発した.開発した制御基板を用いることで,16 個のサーボモータの制御と 3 軸加速度センサーによる計測を可能にした.開発した 2 足歩行ロボットおよびそれを用いた学習計画と期待する教育効果について述べる.
著者
笹尾朋貴 日浦慎作 佐藤宏介
雑誌
画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.899-906, 2011-07-20

本研究では,撮像素子の各画素形状をコード化することで超解像を高性能化する手法を提案する.従来の研究では撮像素子の各画素が矩形であることを前提としている.そのため,各画素のサンプリングは点サンプリングではなく正方形の畳み込みによって原画像の高周波成分が失われることになる. そこで本研究では,撮像素子の上に細かい黒色粉末を振りかけることで各画素の受光分布のランダムなコード化を行い,正方形の畳み込みによる原画像の高周波成分の損失を低減する手法を提案する.黒色粉末を振りかけた場合,どのようなコードになっているか未知となるため,その推定方法を示し,実験によりコードの推定を確かめた.更に,推定したコードを用いて作成した超解像画像を評価する.
著者
アイバーソン E. K 竹下 亨
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.20, no.9, 1979-09-15
著者
金澤 麻由子 Mayuko KANAZAWA
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
芸術工学2015
巻号頁・発行日
2015-11-25

四季は、日本人にとって感情を写す対象として、多くの作品に登場している。その移ろいによって心のありようまで変わっていく。本作「うつろい いろは」は、日本の風景、こころのふるさとをテーマに京都の大覚寺『大沢池』を描いた50mの絵画に、四季によって体験が異なる4場面のインタラクションを備えたメディアアート作品である。「春」では、手を上げる動きにより、そこから花のアニメーションが生成する。「夏」では、鑑賞者は神話的動物へと変身し、動物と一体となるカナダ先住民の精神世界を体験する。「秋」では、鑑賞者の動き(ジャンプ)に応じて手描きアニメーションによる動物たちが登場し、多様な生きものたちのポリフォニー(多声)が響き合う。「冬」では鑑賞者の顔が映されるインスタレーションおよび、iPhoneアプリの作品である。アプリ『ゆきんこ』をダウンロードすることで、インスタレーション作品を持ち帰るという試みに挑戦した。2014年夏に東京都現代美術館で開催した「ワンダフルワールド」展での本作の展示風景とともに制作意図、制作方法など解説する。