著者
滝瀬 竜司 田中 哲朗
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.6, pp.159-162, 2012-11-09

現在の将棋プログラムの多くは入玉が絡む局面の扱いを苦手としているが,トッププロに勝つためには,入玉が絡む局面を正しく扱い「自玉が入玉したら宣言勝ちを目指す」,「敵玉の入玉を正しく阻止する」将棋プログラムの作成が不可欠だと考えられる.本稿ではオープンソースの将棋プログラム bonanza 1) で入玉した局面から学習することにより入玉後評価関数を作成する試みをおこなった.その結果,入玉後評価関数を用いて元のbonanza と対戦させたところ,勝率を上げることができた.
著者
安田 忠彰 三浦 祥吾 今井 理裕 井脇 洋 Yasuda tadaaki Miura shogo Imai Masahiro Iwaki Hiroshi
雑誌
【全国大会】平成20年電気学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
pp.517-518, 2008-03-19

都心系統には都心系統安定化リレーシステムが設置されており、万一の送電線事故時は系統内火力発電機と重要負荷で単独系統維持を図っている。この単独系統は一時的に運転維持に成功しても長時間の運転維持は困難であり、早急に本系統に系統並列する必要がある。従来、この系統並列操作は手動で実施していたが、これを自動で行うことで都心系統の迅速な本系統への系統並列を図る本装置を開発した。
著者
林 浩平 池田 和司 Hayashi Kohei Ikeda Kazushi
雑誌
データマイニングと統計数理研究会(第 11 回)

This survey focuses on tensor factorization methods based on stochastic models. They are natural extensions of the conventional methods to Bayesian statistics and are easier to introduce prior knowledge. Some of their applications are also given.
著者
白木原 渉 大石 哲也 長谷川 隆三 藤田 博 越村 三幸
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2012-IFAT-105, no.14, pp.1-7, 2012-01-13

Web検索では,検索エンジンによって得られた結果がユーザの必要としている情報ではないことがしばしばある.この問題を解決する一つの方法として検索エンジンに与えるクエリを改善するクエリ拡張がある.しかし,これまでの多くのクエリ拡張は,最新の話題を検索するために有効な語を生成できていない.本論文では,最新の話題を検索するために有効な語を生成するための方法として,情報のリアルタイム性を持つマイクロブログであるTwitterの投稿(ツイート)を使い,ツイートされた時刻の時間的距離に注目した関連単語抽出アルゴリズムを提案する.このアルゴリズムは重要な語の近くに出現する単語は重要であるという考えに基づいている.更に,このアルゴリズムが実際にリアルタイム性の高い関連語を抽出できることを実験により示す.
著者
近山 隆
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.400-401, 2013-03-15

SamurAI Coding 2012 は,若い世代から将来第一線の研究者や開発者になりうる,また世界市場を舞台に活躍できる人材を育てることを目的として,情報処理学会が主催したプログラミングコンテストである.本稿では,このイベント企画の狙い,競技内容,世界数地区において実施した予選や2012年12月9日に実施した決勝の結果等について概説する.
著者
卯田 駿介 馬場 哲晃 串山 久美子
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2013-EC-27, no.26, pp.1-4, 2013-03-08

近年光学画像認識技術の発展により,実物体と画像認識を組み合わせた “AR” によるアプリケーションが多く報告されている.AR に利用されるマーカには,オブジェク卜の形,色の他,光学マーカと呼ばれる特殊な 2 次元マーカなどが利用されるが,これらは実物体の物理特徴や印刷パターンであるため,ユーザによって作りだすことはできない.そこで著者らは,ユーザによって手軽に AR マーカを作ることができれば,より多くのユーザにとって AR システムにおけるユーザビリティの向上につながると考えた.具体的な手法としては,光学文字認識を利用して,手書き文字を AR マーカのように扱うことを検討している.本稿ではそれらの実験段階として,実物体に印刷された文字を利用したシーケンス型電子楽器 「Alphabet Sequencer」 を制作した.本稿では,「Alphabet Sequencer」 のシステムとその体験結果を報告する.
著者
保井 元 松澤 芳昭 酒井 三四郎
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2012-CE-113, no.11, pp.1-8, 2012-01-28

近年,ブロック型言語による初等プログラミング教育の環境の提案と改善が行われている.その代表として Squeak や Scratch などがある.しかしながら,それらは構造化技法をサポートしておらず,C,Java などのテキスト記述型言語への移行も考慮されていないため,次のステップへの発展が難しいという問題があった.そこで我々は,OpenBlocks フレームワークを利用して,構造化技法をサポートし,Java 言語と相互変換できるブロック型言語を開発した.文科系の大学生 1 年生 107 名に本システムの使用実験を実施し効果の検証を行った.
著者
中川 裕貴 Praween Amontamavut 西野 洋介 早川 栄一
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.30, pp.1-6, 2013-03-06

Androidは,LinuxカーネルとDalvikVMの二つの言語で構成されているので,複数のプロセスの動作を理解することが困難である.そこで,本報告ではAndroidにおけるプロセス可視化環境の開発を行った.本システムではftraceを用いた低オーバヘッドのシステム情報取得環境を構築し,プロセス生成や切換えに関する情報を取得可能とした.この情報を元にWebブラウザで可視化環境を開発することで,ユーザが容易に利用可能な環境を構築した.本環境ではプロセスのOSモデル図,時間変化グラフ,プロセスのツリー構造を表示することにより,利用者がプロセスの実行時間や状態の遷移,プロセス同士の関係性を容易に把握できるようにした.
著者
Akisato Kimura Masashi Sugiyama Takuho Nakano Hirokazu Kameoka Hitoshi Sakano Eisaku Maeda Katsuhiko Ishiguro
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.128-135, 2013-03-12

Canonical correlation analysis (CCA) is a powerful tool for analyzing multi-dimensional paired data. However, CCA tends to perform poorly when the number of paired samples is limited, which is often the case in practice. To cope with this problem, we propose a semi-supervised variant of CCA named SemiCCA that allows us to incorporate additional unpaired samples for mitigating overfitting. Advantages of the proposed method over previously proposed methods are its computational efficiency and intuitive operationality: it smoothly bridges the generalized eigenvalue problems of CCA and principal component analysis (PCA), and thus its solution can be computed efficiently just by solving a single eigenvalue problem as the original CCA.
著者
五十嵐 健夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.84-85, 2013-01-15
著者
小沢 健史 鬼塚 真 福本 佳史 盛合 敏
雑誌
コンピュータシステム・シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.60-69, 2012-11-29

本稿では, MapReduce で行う処理のうち,部分集約が可能な処理を高速化する手法を示す.部分集約が可能な処理とは,集約時に結合法則と交換法則が成立する処理のことを指す.部分集約ができる処理に対して,既存研究では特有の処理系を新たに作成することにより高速化を行っていた.しかし,これらの手法は MapReduce の仕組みを大幅に変更する必要があることから, Hadoop に組み込むのは困難であった.そこで本研究では, Hadoop への実装コストが低く抑え,高速化をおこなう Map Multi-Reduce の提案を行う. Map Multi-Reduce は, MapReduce に Record Reduce と Local Reduce の 2 つの機能を追加した, MapReduce の拡張版である.提案手法の実装を行うにあたり行った Hadoop への変更量は, Record Reduce で約 200 行, LocalReduce で約 300 行と小さい.このように少ない変更量にも関わらず,ディスク IO とネットワーク IO が削減され,実験により 2TB WordCount を行う際に,処理速度が 1.7 倍になることを確認した.また, 100GB のデータに対して WordCount を行った際に,最大で Map 処理と Reduce 処理間のデータの受け渡しを 50% に削減できることを確認し,より大きな入力データに対して,データの受け渡しコストをより削減できる可能性があることを示す.
著者
Masaaki Ohnishi Masugi Inoue Hiroaki Harai
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, 2013-02-15

In wide-area disaster situations, wireless mesh networks lose data communication reachability among arbitrary pairs of base stations due to the loss of routing information propagation and synchronization. This paper uses a Delaunay overlay approach to propose a distributed networking method in which detour overlay paths are incrementally added to a wireless mesh network in wide-area disaster situations. For this purpose, the following functions are added to each base station for wireless multi-hop communication: obtaining the spatial location, exchanging spatial location messages between base stations, transferring data based on spatial locations of base stations. The proposed method always constructs a Delaunay overlay network with detour paths on the condition that a set of wireless links provides a connected graph even if it does not initially provide reachability among arbitrary base stations in the connected graph. This is different from the previous method that assumes a connected graph and reachability. This paper therefore also shows a new convergence principle and implementation guidelines that do not interfere with the existing convergence principle. A simulation is then used to evaluate the detour length and table size of the proposed method. It shows that the proposed method has scalability. This scalability provides adaptable low-link quality and increases the number of nodes in wide-area disaster situations.------------------------------This is a preprint of an article intended for publication Journal ofInformation Processing(JIP). This preprint should not be cited. Thisarticle should be cited as: Journal of Information Processing Vol.21(2013) No.2 (online)DOI http://dx.doi.org/10.2197/ipsjjip.21.216------------------------------