著者
松本 康博
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.230-234, 2004-09-30
参考文献数
14
被引用文献数
3

幕末から明治初期に発行された英字新聞とDirectoryを用いて,来日した外国人歯科医師の動向を検討した.最初の来日外国人歯科医師であるEastlakeの初来日は1865年9月27日で,1866年5月26日に横浜を出港しており,この間,横浜の山下居留地の108番で診療を行っていたことが明らかになった.
著者
熊田 一雄
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学文学部紀要 (ISSN:02858940)
巻号頁・発行日
no.31, pp.1-9, 2001

現在,オウム事件や異常な少年犯罪の続発などのために,宗教教育をめぐる議論が活発である。しかし,現行の宗教教育は若い世代に対して実効性をあげているのだろうか?この疑問に答えるためにも,愛知学院大学の学生を対象として簡単な質的アンケートを行った。同大学は曹洞宗の宗門大学であり,調査対象となった学生達は,宗教学科の3・4年生であり,1・2年次に宗教学の講義を必修科目として受講している。アンケートの設問は,「なぜ人を殺してはいけないのか? 場合によっては殺してもよいと思う人は,その条件を述べよj というもので,プライバシー厳守を約束した記名式アンケートであった。アンケート結果は,以下の通り七ある。仏教の殺生戒を用いて回答した学生はごく少数である。日本人なりの超越的なものの感じ方は,「人間は自分一人の力で生きているのではなぐ,生かされて生きている」というものであるが,この「生かされている感覚」を用いて回答したサンプルは多数あった。しかし,それに匹敵する程に多かった回答は,「自分が殺されるのは嫌だから」というものである。「自分がされて嫌なことは人にしてはならない,だから人を殺してはいけない」という訳である。しかしこの回答には,「自分が死にたくなったら(殺されたくなったら)」どうするのかという不安定さが感じられる。ごく少数ながら,二ヒリズムに近い回答もあった。「自分が殺されるのは嫌だから」という回答には,宗教道徳意識の「セラピー化」の傾向が見られる。このアンケート結果から,現行の宗教教育はかなり形骸化しているのではないか,という疑問が生じる。家族以外の持続的共同体を大幅に失った現在の学生の宗教道徳意識が「セラピー化」していくのは時代の必然であり,そうした若者達に「生かされている」感覚を叩き込むような宗教教育こそ今こそ求められているものではないか。現在の日本では,学校教育ではなく一部のサブカルチャーがそうした役目を果たしているのではないか。
著者
添谷 芳秀
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.p79-101, 1992-02

神谷不二教授退職記念号一、はじめに : 問題意識と分析視角二、三つの路線 : 「協調」、「自主」、「独立」三、対米「協調」と対米「自主」 (一) 対米「協調」の原型 : 吉田内閣 (二) 対米「自主」の原型 : 鳩山内閣、石橋内閣 (三) 対米「自主」の成長 : 岸内閣 (四) 対米「協調」の定着 : 池田内閣 (五) 「協調」と「自主」の融合 : 佐藤内閣四、対米「独立」の功罪五、むすびにかえて : 日本外交と「歴史」
著者
佐藤 泰彦 サトウ ヤスヒコ Satou Yasuhiko
出版者
同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)
雑誌
一神教世界 (ISSN:21850380)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.14-29, 2013-03-31

キリスト教は、日本における宣教の開始以来、日本の民俗的風習、たとえば先祖祭祀や死者儀礼に対して否定的な姿勢をとってきた。その結果として、キリスト教と伝統的な日本の風習との間に軋轢を生じてきた。カトリックも多くのプロテスタント各派も含めてキリスト教は、概ね先祖祭祀の概念に対して否定的であったが故に、日本人キリスト教徒は、戸惑いながら、大多数が非キリスト教徒である社会の伝統的風習に自らを合わせているように思われる。先祖祭祀は、キリスト教にとって、神学的にも実践的にも未解決の課題である。キリスト教はいかにして、偶像崇拝を禁ずる聖書的伝統を先祖祭祀に関係づけることができるであろうか。また、今日の日本において、生者と死者の交わりという概念に、どのような意義が見出し得るであろうか。Since the start of its missionary work in Japan, Christians have held a negative attitude to Japanese ethnic customs, for example, ancestor worship or rites for the deceased. As a result there has been friction between Christianity and traditional Japanese customs. Because Christianity, which includes Catholicism and many Protestant denominations, is mostly opposed to the concept of ancestor worship, many Japanese Christians seem to adapt themselves half-heartedly to the traditional customs of a society where the majority is non-Christian. Ancestor worship remains for Japanese Christianity an unresolved issue, both theologically and practically. How can Christianity, with its scriptural injunction against idolatry, relate to practice of ancestral worship? And what sort of meaning can be found in the concept behind this interchange between the living and the dead in modern Japan?
著者
南埜 猛 澤 宗則
出版者
兵庫地理学協会
雑誌
兵庫地理 (ISSN:13414054)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.4-15, 2005-03-31

科学研究費成果報告書(課題番号:17520535)
著者
横田 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, 1995-09-05

人間に近似した感性対応のシステムの、内部システムとして、入力系と記憶系との、市場的交渉システムが考えられている。ここで市場的にパタンの分類等の意思決定する部分が、今までは、1個の場合として考えて来た。実際には、市場の機能、規模に応じた、ある有限の数の意思決定主体系が参加し、活動する。又、感性対応システムは、個体的な系と、集団的な系とが考えられる。前者の個体的系にも、内部的には、ニューラルネット的に集団的系になっている。どちらにしても、全ての主体者系が、直接、間接を問わず、その市場に関係する。しかし、特に、人口的規模が大になれば、普通は、代理人的な機能体を介して、間接的に意思決定をしている。今回は、回路システムの立場から、間接的、中間的システムとしての、代議的システムを考える。特に、ノイマンのゲームシステム、アローの不可能システムを背景に「決戦投票的決定システム」や「量子代議的システムにおける、選挙的意思決定システム」との関連から考える。
著者
礒部 道生
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.983, pp.120-122, 1999-03-22

荷ほどきされぬまま路上に置かれた段ボール箱が街灯に照らされている。店内ではたった1人の陳列作業が続いていた。朝からの店番でむくみきった足が痛い。しかし、それ以上にいらだちと敗北感が胸の中で渦巻いている。 すると夜の10時過ぎだというのに営業中と勘違いした客が飛び込んできた。そしてまた、もう1人…。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイト (ISSN:02896508)
巻号頁・発行日
no.190, pp.82-85, 1999-05

●Javaがいよいよ花開き始めた。コンピュータ分野だけでなく,各種組み込みシステムにも使われている。●なかでもホットなのはサーバ向けアプリケーション・ソフト。企業向けAPIの充実を受け,多くのベンダがツールを提供している。●組み込み分野で注目されるのは携帯電話への搭載。数千万もの人々がJavaを利用することになる。
著者
西野 順二 西野 哲朗
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.9, pp.1-6, 2011-09-08

展開型の多人数不完全情報ゲームであるカードゲーム大貧民を対象として,相手手札の推定とその利用について検討した.2010 年 UEC コンピュータ大貧民大会で優勝したクライアントプログラム snowl の相手手札推定パラメータを変更して実験し,特定のクライアントの手札残存挙動を推定できること,強さの向上に効果があることを示した.また,強いクライアントの挙動をもとに推定パラメータを獲得した snowl クライアントは,シンプルな比較基準用のルールベース型クライアントである base に特化して推定パラメータを獲得した vsbase より,良い成績をあげることを示した.これらの手札推定と着手決定との関係について,5 枚を 3 人に分配するモデルによって,手札推定が必ずしも必要でない,あるいは重要性のない状況があることを示した.以上から,実際に推定されている相手手札の正確さそのものではなく,モンテカルロ探索など最終的な着手決定過程も経たときの,シミュレーション確度をあげる効果が重要であることを示した.In this paper, we show a characteristics of a model for opponent hand estimation algorithms for the Daihinmin that is a multi player imperfect information extensible game. To show the capability of opponent hand estimation algorithm, we have had experiments with the snowl that is the 2010 champion on the UECda : Computer Daihinmin Programming competitions. The opponent hand estimation ability of snowl is better than the vsbase client that is made to beat a specific program the 'base' which employs a rule based thinking algorithm. The snowl has universal strength for other type of thinking program. We show these imcompatibility in a mini model of Daihinmin that has 5 cards and 3 players, since we discuss the situation that have less importance of opponent hand estimations than total reasoning process.
著者
長坂 晃朗 宮武 孝文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.8, pp.1831-1837, 1998-08-25
被引用文献数
32

本論文では, 過去に入力された映像と同一の映像の入力をリアルタイムで検出してクラスタリングするシーン分類手法を提案する.これは, 連続して入力される映像について, その特徴を時系列圧縮して記憶し続けると同時に, それまでに入力された映像系列の中から, 最新の入力映像と一致する無制限の長さの部分映像区間をすべて見つけ出す.本手法を一般的なパソコンに実装し, 放送中のコマーシャル映像を分類する実験を行ったところ, 特徴量を1秒当り平均20バイト以下の容量で記憶しながら, 漏れなく一意に分類できることを確認した.また, 過去8時間分の映像を記憶した状態でも1フレーム入力当りの処理時間は平均10ms以下であり, 数日分の映像に対して実時間で分類ができる見通しを得た.