- 著者
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西岡 五夫
- 出版者
- The Japan Society for Oriental Medicine
- 雑誌
- 日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
- 巻号頁・発行日
- vol.46, no.5, pp.631-644, 1996-03-20 (Released:2010-03-12)
- 参考文献数
- 9
- 被引用文献数
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大黄の向精神作用について, 化学的, 行動薬理学的及び神経化学的検討を行い, 下記の結論を得た。1. 大黄の向精神作用成分は, RG-タレニンである。2. 大黄の向精神作用は, 典型抗精神病薬の作用によく一致するが, 行動毒性を伴わない特長がある。これは, カタレプシーなどを惹起しないこと, また脳内ドパミン神経系の黒質―線条体路に対する影響が少ないことから立証された。