著者
曾根 研三
出版者
三田史学会
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.167(328)-170(331), 1924-08

書評

1 0 0 0 IR 歴史の矛盾性

著者
津田 左右吉
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-18, 1929-04
著者
安元 健 中島 一郎 Raymond BAGNIS 安達 六郎
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.1021-1026, 1977-08-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
7
被引用文献数
201 274

Experiments were designed to see whether a dinoflagellate, Diplopsalis sp. nov, found in a toxic sample of detritus collected from a ciguatera-endemic area is the cause of ciguatera. The dinoflagellate in the detritus was separated from other materials by means of sedimentation and sieving through sieves of various mesh sizes. Bioassay of the dinoflagellaterich samples thus obtained proved that the toxicity of each sample was proportionally related to the number of the dinoflagellate cells in the sample. Subsequent extraction of the dinoflagellate sample followed by fractionation of the extracts with solvents afforded two major toxins; a diethyl ether soluble toxin and an acetone precipitable toxin. The former toxin was judged to be identical, or closely related, to ciguatoxin, a major toxin in ciguatera, on the basis of various column and thin layer chromatographic properties. A close similarity was also observed between the acetone precipitable toxin and maitotoxin, a secondary toxin isolated from ciguateric surgeonfish. Judging from these results, it was concluded that Diplopsalis sp. nov is very likely to be the cause of ciguatera.
著者
石原 全
出版者
一橋大学
雑誌
法学研究 (ISSN:04393260)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.3-47, 2001
著者
石井 成郎 三輪 和久
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.469-485, 2003

We investigated, through a cognitive psychological experiment and its protocol analysis, experts' and novices' interactive process between the mental operation by which participants considered their ideas and the external operations by which they actually produced physical objects in creative activity. In our experiment, the participants were required to build toy robots with creative features with LEGO Mindstorms. The experimental results showed that the experts could create work that fulfilled both high originality and practicality simultaneously. Moreover, the following four points were confirmed as characteristics of the experts' creative process: (1) the experts globally considered their initial ideas, (2) the experts predicted and considered their ideas by focusing on various aspects of important viewpoints, (3) the experts reconstructed their ideas more actively, and (4) the experts reconstructed their ideas by considering comprehensively the relationship among the elements constructing their plans.
著者
清水 義雄 中村 雅彦
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 = Japanese journal of ornithology (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.17-30, 2000-07-25
参考文献数
26

鳥類の混群形成の意義には,相利共生,片利共生,寄生の3種類がある.カモ類の採餌混群では,随伴種は中核種の採餌行動により利用可能となった餌を採餌することで採餌効率を上げ,中核種は随伴種による明確な悪影響を受けないことから,混群形成の機能的な意義は片利共生とされてきた.渉禽類やスズメ目鳥類の混群では,混群サイズの増加にともない餌をめぐる競争や攻撃頻度が増大するため,随伴種のみならず中核種も採餌効率が下がること,人為給餌による餌量の増加は混群形成を抑制することがわかっている.しかしカモ類では,実験的に餌量を操作し,餌量の違いが混群形成の様式,混群サイズ,種間順位,各構成種の採餌行動に与える影響を明らかにした研究はない.そこで本研究は,非繁殖期に混群を形成するコハクチョウ,ホシハジロ,オナガガモに人為給餌を施し,人為給餌前後の混群形成の様式,採食行動,社会行動を比較することにより,餌量が混群形成の機能的意義に与える影響を明らかにすることを目的とした.<br>調査は1996年10月15日から12月28日まで長野県南安曇郡豊科町の犀川貯水池で行なった.貯水池の一部に実験区を設定し,約30kgのイネの種子やもみがらを1日3回与え,餌量を操作した.群れは,単独,同種群,コハクチョウとホシハジロの2種混群,コハクチョウとオナガガモの2種混群,ホシハジロとオナガガモの2種混群,3種混群の6つのタイプに分け,人為給餌前後で各群れタイプの個体数を記録した.人為給餌前後の追従関係,混群タイプの構成割合,採餌割合,攻撃頻度を比較するため,コハクチョウ25個体,ホシハジロ22個体,オナガガモ21個体を一個体当たり8~13分間連続してビデオカメラで録画し,行動を分析した.各種の採餌テクニックや採餌頻度は,群れタイプで異なることが予想されたので,各群れタイプに属するコハクチョウ109個体,ホシハジロ91個体,オナガガモ79個体を一個体につき約5分間ビデオ録画し,人為給餌前後で採餌テクニックと採餌頻度を分析した.<br>採餌混群は,人為給餌前後とも,コハクチョウが首入れ採餌をする前に水中を脚で頻繁にかき回すときに形成された.脚のかき回しにより水底に沈むイネやぬかがわき上がり,ホシハジロはコハクチョウの直下に潜水採餌,オナガガモはわき上がった餌を両種の周囲で採餌した.各種の追従行動から,3種混群の中核種はコハクチョウ,追従種がホシハジロとオナガガモであり,オナガガモはコハクチョウに追従するホシハジロに追従することがわかった.追従頻度は人為給餌後に増加し,その結果3種混群の混群形成率が増加し,群れサイズは約2倍に上昇した.この時,構成種の76%がホシハジロだった.採餌割合は,人為給餌後の3種混群時に3種とも増加した.<br>人為給餌前のコハクチョウの首入れ採餌頻度は3種混群時が最も高く,ホシハジロも3種混群時及びコハクチョウとの混群時に潜水時間を短縮することで潜水採餌の頻度を高めた.オナガガモは3種混群時のみ,ついばみ採餌,首入れ採餌,こしとり採餌の3種類の採餌テクニックを併用し,こしとり採餌では移動距離を短くすることにより採餌頻度を高めた.人為給餌前は3種とも3種混群において採餌頻度を高めているため,採餌混群の機能的意義は相利共生といえる.人為給餌後の3種混群では,コハクチョウだけが採餌頻度を下げ,ホシハジロに対する攻撃頻度を増加させた.これに対しホシハジロとオナガガモは人為給餌前と同様に採餌頻度を高めていた.したがって人為給餌後の採餌混群の機能的意義は,宿主がコハクチョウ,寄主がホシハジロ,オナガガモの寄生関係といえる.<br>3種混群のコハクチョウにとって,ホシハジロの適度な個体数は,自らの採餌頻度を高めるのに有効だが,人為給餌による過度の群れサイズの増加はコハクチョウの採餌行動の混乱,攻撃頻度の増加をもたらし,採餌頻度は減少する.このことから,随伴種であるホシハジロの個体数が採餌混群の適応的意義を決定する主因と考えた.人為給餌の餌は3分以内に水中に沈み,沈んだ餌はコハクチョウが脚でかき回すことではじめてホシハジロ,オナガガモが利用可能となる.それゆえ,カモ類の混群では,与えた餌の絶対量ではなく,中核種により開発され随伴種が利用可能になった餌量が混群形成に影響を与えると考えた.
著者
北條 賢
出版者
日本比較生理生化学会
雑誌
比較生理生化学 (ISSN:09163786)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.60-67, 2016

生物はなぜ他個体に協力的な振る舞いを示すのか?この疑問は生物学の大きな命題の一つとして長年議論されている。相利共生は個体が互いに利益を与え合う生物種間の協力的な関係であり,関係を持つ個体同士が栄養や防衛,繁殖といった商品やサービスを交換し合う。しかしながら,相利共生には潜在的な利害対立が存在し,理論的には対価を支払わずに相手のサービスを搾取する「裏切り」が個体にとっての最大の利益をもたらす。そのため各個体は,パートナーの潜在能力・相手から受け取った直接的な利益・相手の過去の振る舞い・自らの社会的状況といった様々な要因に応じて,協力行動をとるか否かの意思決定を柔軟に下す必要がある。近年,送粉共生・防衛共生・掃除共生において,協力行動の生理的メカニズムに着目した研究が進み,神経修飾物質・神経ホルモンを介した協力行動の可塑性や連動性の一端が明らかにされつつある。今後,生態学的に妥当な条件下で協力行動が制御される生理学的メカニズムを明らかにしていくことで,相利共生を始めとする生物の協力行動の総合的な理解が深まることが期待される。
著者
時澤 味佳 竹下 俊治
出版者
一般社団法人 日本生物教育学会
雑誌
生物教育 (ISSN:0287119X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.33-39, 2014

<p>本研究では,地衣類の相利共生を確かめる実験教材の開発を行った.地衣類を構成する共生菌は有害な紫外線を吸収する成分を生成し,共生藻を保護しているといわれている.そこで,キウメノキゴケから紫外線を吸収する成分をエタノールにより抽出し,UVランプ,UVメータまたは無色の蛍光ペンを用いて,共生菌による紫外線の吸収を確認する実験を開発した.地衣類の共生藻と共生菌の関係は,共生藻が共生菌に光合成で生産した糖を提供し,その代わりに共生菌が共生藻に安定した生育環境を提供する「相利共生」といわれている.共生藻が共生菌に糖を与えていることは,光合成や生産者などの既存の知識から比較的理解しやすい一方で,腐生性や寄生性の生物として知られる菌類が共生藻に利益を与えていることは理解しがたいと考える.そこで,共生菌が共生藻に与える利益を確かめる実験教材が必要であると考えた.本研究では,共生菌が有害な紫外線から共生藻を保護していることに着目した.共生菌による紫外線の吸収は,共生菌が生成する二次代謝産物(地衣成分)によるものである.紫外線を吸収する地衣成分としてはウスニン酸やアトラノリンが代表的である.本研究材料のキウメノキゴケはウスニン酸を生成することが知られている.本研究ではまず,スペクトルメータを用いてキウメノキゴケのエタノール抽出液の光の吸収領域を測定した.その結果,抽出液が紫外領域の波長(300~375 nm)を選択的に吸収していることが分かった.また,培養実験を行いウスニン酸の紫外線吸収により共生藻が受ける紫外線の影響が減少することを確かめた.そして,安価で容易な実験としてUVランプ,UVメータまたは無色の蛍光ペンを用いた紫外線吸収の確認実験を開発した.地衣類の教材としての利点は,移動性や季節的消長がなく時期を問わず入手可能なことや,乾燥標本として長期間保存後でも地衣成分の抽出が可能であることである.本実験は,比較的安価で実験操作も容易であるため,学校現場で利用可能であると考える.</p>
著者
小島 清
出版者
駿河台大学経済学部
雑誌
駿河台経済論集 (ISSN:09173226)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.75-136, 2000-03
著者
小島 清
出版者
駿河台大学経済学部
雑誌
駿河台経済論集 (ISSN:09173226)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.101-130, 2001-03
著者
臼杵 陽
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.67-82, 1993

The aim of the article is to survey Jewish immigration to Palestine (Aliya) from Yemen, Yemenite settlement in Silwan near the old city of Jerusalem, and their separation from the Sephardi rabbinate in Jerusalem. The article relies upon recent studies on this subject written in Hebrew.<br>The first mass Aliya of Yemenites in 1882 (called <i>'Aliyat Tarmab</i> according to the Jewish calendar), which was coincident with Bilu's Aliya, that is, the first Zionist Aliya, has been ignored in Zionist's historiography. Recently academic endeavors have been made to explore early history of Yemenites in Jerusalem before World War I, as well as <i>Old Yishuv</i> in general.<br>Yemenites immigrated to the Holy Land, motivated mainly by the messianic aspirations, but found themselves disappointed in difficult situations in Jerusalem. Most of them remained too poor to find their accommodations. Israel Frumkin (1850-1914), editor of <i>ha-Vatzelet</i>, the second Hebrew magazine in Palestine, gave assistance to poor Yemenite immigrants so as to settle them in an Arab village, Silwan (Shiloah in Jewish history), which had been the main community center of Yemenites until the Arab Revolt of 1936.<br>When Yemenites immigrated, they were under the patronage of the Sephardi rabbinate which was recognized as the sole Jewish representative, <i>millet</i>, in Jerusalem by the Ottoman authorities. But later they differed with the Sephardi rabbinate on problems such as Haluka (charitable funds from abroad to Palestine) and Balad Askari (Tax for exemption from conscription), finally to separate as <i>de facto</i> independent <i>kolel</i> (a Jewish community in Palestine from a particularcountry or town) from the Sephardi rabbinate in 1908.