著者
笹川 紀勝
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5-6, pp.113-162, 1990-08-31
著者
Takahashi T. Ochi H. Kohda M. Hori M.
出版者
Royal Society Publishing
雑誌
Biology Letters (ISSN:17449561)
巻号頁・発行日
2011-11-23
被引用文献数
11

分子で発見した夫婦の「絆」~ある熱帯魚でのはなし. 京都大学プレスリリース. 2011-11-23.
著者
田中 愼一
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.1-32, 2007-06-07

明治前期に東京で地主側が本郷区の借地人たちを相手どって下掃除を請求する民事訴訟が起きていた。大審院での判決原本は最高裁判所で,東京控訴裁判所での判決原本は東京大学法学部でかなり前に閲覧できていたが,東京裁判所での判決原本は不明のままであった。この始審判決原文は国際日本文化研究センターの英断によって最近ようやく見ることができ,この論文を完成に導いてくれた。これまで相当な時間を費やしてきただけに感謝の念にたえない。三審とも判決原本を読みえたことで,この民事事件の全体像を再構成し,下掃除をめぐる利害状況を追究してみたのが本論文である。下肥は東京近郊農業地帯の米作や麦作といった最重要の主穀作の主肥となっていたから,近郊農村民が渇望するところであり,下肥材料を入手する下掃除は代金支払いを伴なう経済行為でもあったから,下掃除をさせる権限が不動産をめぐる関係者の間のどの階層に属するかで非和解的な対立が生じることになった。それはまた,都市不動産課税とも関連して込み入った利害状況の展開があり,解明を要すると考えられた。そして,本論文は明治前期東京下肥経済算術をおこなったのである。
著者
田中 秀夫
出版者
京都大學經濟學會
雑誌
經濟論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.174, no.1, pp.1-18, 2004-07
著者
蛭薙 観順 HIRUNAGI Kanjun
出版者
名古屋大学博物館
雑誌
名古屋大学博物館報告 (ISSN:13468286)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.65-72, 2006-12-25 (Released:2008-01-16)

The original film titled “CHICK SEXING On the Development and Practise of Baby Chick Sexing Method” was found in 2005. This film was produced for promotion of chick sexing method in 1936 and has been lost for a long time. Chick sexing method is based on the discovery of genital protuberance (phallus) of the male chick in 1925. This film shows the anatomy of genital protuberance, the training of chick sexing, the application of chick sexing to poultry industries in Japan.
著者
藤川 大祐
出版者
東京大学教育学部
雑誌
東京大学教育学部紀要 (ISSN:04957849)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.201-207, 1992-03-30

Classes on four subjects (Japanese, mathematics, science, and social studies) in a junior high school classroom are observed and video-recorded, and later transcribed. And the four teachers are interviewed by stimulated-recall. Then questioning strategies of three teachers (except mathematics) are analysed, using the methods of "classroom discourse" research and "teachers' thought processes" research. For each teacher, various problems concerning the questioning strategies are identified. And common characteristics of the three are discussed.
著者
中沢 正江 池田 満
出版者
日本創造学会, 北陸先端科学技術大学院大学
雑誌
第六回知識創造支援システムシンポジウム報告書
巻号頁・発行日
pp.205-211, 2009-03-30

It is quite difficult for a student as a novice researcher to refine his/her own concern to research idea: the academic question which fulfill research requirements, such as originality and feasibility. In particular, we focus on the difficulty of knowledge acquisition about what research requirements are, and how research requirements relate each other. In this study, we develop the concept map (we call “Research-Idea Map”) based on “Research-Idea Ontology” to facilitate the novice’s self-reflection for his/her knowledge acquisition mentioned above. This paper discusses about the support methodology for the novice’s thinking-process using “Research-Idea Map” and “Research-Idea Ontology”.
著者
加藤 正夫 佐藤 乙丸
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.61-65, 1969-02-01

放射性物質の壊変エネルギを利用して発電する試みは,かなり昔から研究されてきたが,その歴史的な発展について概説した後,熱電気変換装置を用いるアイソトープ発電器の原理,構造,使用アイソトープの特性,熱電気変換方式などについて述べ,最後にこの発電器の安全性,経済性,用途などにふれた.
著者
鈴木 潤 元橋 一之 Thoma Grid
出版者
研究・技術計画学会
雑誌
年次学術大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.25, pp.829-832, 2010-10-09

一般講演要旨
著者
津田 一郎
出版者
日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.133-150, 2006

筆者は20年以上前に「脳の解釈学」を提案した。「解釈学」というのはさまざまな意味合いを持って議論されることがあるが、その基本は自然現象の認識とその認識を行なう人間の存在の関係にあるのだと理解している。「脳の解釈学」を平たく言えば、「脳の本質的な機能のひとつは外界の解釈である。ここで解釈することを外部刺激に直接反応することではなく、外部刺激に関する内部イメージに反応しそれに意味をつける過程であるとする。この解釈過程がわれわれが心と呼んでいるものに対応する。このような脳の機能を理解する方法自体がまた解釈学的である。」という考えである。筆者たちは研究を進めるために次のような作業仮説を導入した。作業仮説:[脳神経系が示すダイナミックスの数学的な構造が脳の解釈言語になり得て、そのもっとも高度に発達したものがわれわれが使用している自然言語である。]脳の解釈学的研究においては、数学的に表現されるダイナミックスの存在をまず仮定して、それを実現する脳神経系のあり得べき構造を決定し、その後にそれが示すダイナミックスの多様性から心の諸相を解釈していくという方法をとる。Gelfandの唱える精神医療における"adequate language"としての数学諸言語は筆者の唱える解釈言語の一つの形である。本稿では、脳のある特定の動的な現象に着目して、数理的な記述が単に脳という物理的対象が示す現象理解のために重要であるだけでなく、脳の解釈言語、すなわち心の可能な表現であることを主張したい。脳や心の研究は我々自身の研究であるから簡単に対象化できる保証がない。いわば、研究対象の内側にいてその対象を記述することになる。得られる情報は記述の仕方に依存するかもしれない。こういう状況で、対象の外に出て客観的な記述を行なうことが可能だろうか。これはEndophysicsの主題であるが、このような状況での科学的な記述は内と外の間のインターフェイスを発見し、その座標系における記述を試みることである。本稿で扱う事柄はほんの一部に過ぎないし、数理モデルも不十分であるが、数理的な記述はやがて真の心の記述を与えてくれると信じている。