著者
堀田 満
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類,地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.57-66, 1998
参考文献数
9
被引用文献数
2

九州南部に分布する「ヤマラッキョウ」とされていたものは,葉が中実で雌しべの基部の蜜腺に帽子状の覆い構造が発達しないことでヤマラッキョウから区別できるので,ナンゴクヤマラッキョウAllium austrokiushuenseとして新種記載した。初島住彦によってヤクシマヤマラッキョウと呼ばれていたものはイトラッキョウに所属することが確かめられたので,新しくヤクシマイトラッキョウAllium virgunculae var. yakushimenseとした。また,アマミラッキョウA. amamianumは夕マムラサキA. pseudojaponicumと同種で,しばしばヤマラッキョウと混同されてきたこのタマムラサキは形態的にも,染色体数でも異なる明確な種であることを明らかにした。
著者
文部省 著
出版者
東京書籍
巻号頁・発行日
vol.第3學年兒童用, 1926
著者
鈴木 淳
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国際日本文学研究集会会議録 = PROCEEDINGS OF INTERNATIONAL CONFERENCE ON JAPANESE LITERATURE (ISSN:03877280)
巻号頁・発行日
no.24, pp.85-103, 2001-03-01

Takao-dayû, the original work of ukiyo-e in Freer Gallery of Art, is a picture of Takao-dayû drawn by Okumura Masanobu with a comment written by Hanaogi, the famous yûjo of Ôgiya in Yoshiwara imitating the Sawada Tôkô-style calligraphy. The content of the comments is a love letter including a hokku "Kimi ha ima komagata atari hototogisu" that is said Manji Takao, or Takao-dayû the Second of Miuraya sent to Date Tsunamune of the Sendai Clan. This letter was probably made up based on the legend of the love affair between them described in the documentary-like novel Sendai Hagi. Whether the story is true or not, the romantic atmosphere of Yoshiwara is promoted by the comments reminding readers Takao and Hanaôgi, and behind the comment of Hanaôgi, you can sense the attempt by Ôgiya Uemon or Bokuga, who was the employer of Hanôgi, to make her more famous together with Takigawa, who was also a famous yûjo, in the Tenmei period.
著者
齋藤 三千政
出版者
弘前医療福祉大学紀要編集委員会
雑誌
弘前医療福祉大学紀要 (ISSN:21850550)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.111-120, 2015-03-31

富田尋常小学校の青年教師だった加藤謙一が、自らの手で学級雑誌「なかよし」を発行したところ、子どもたちが非常に喜んだ。その喜ぶ姿に意を強くし、自分のクラスの子どもたちだけではなく、全国の子どもたちを喜ばせたいとの夢を追いかける。そして、出版社への入社を決意し上京する。この決意が佐藤紅緑との〈運命的な出会い〉の遠因となった。しかし、子どもたちと泣きの別れをしたにもかかわらず、その夢の実現には厳しい現実が待っていた。やっとのことで加藤謙一は講談社へ入社することができた。のちに雑誌「少年倶楽部」の名編集長という高い評価を得ることになる。 一方、佐藤紅緑は明治末期に小説、脚本で文壇から注目され、大正期には流行作家としてその地位を確立する。その加藤謙一と佐藤紅緑が大正時代末期に出会うことになる。ともに弘前出身で、謙一の父と紅緑は知己の間柄であったことから、加藤が紅緑に「少年倶楽部」への原稿を依頼した。ところが、紅緑は烈火のごとく激怒した。だが、加藤の必死の説得が功を奏し、紅緑の原稿が届く。この二人の出会いが、日本の雑誌界に衝撃を与えることになった。すなわち、「少年倶楽部」の昭和2 年5 月号から、紅緑が「あゝ玉杯に花うけて」の連載を開始するやいなや、全国の少年たちは興奮の坩堝と化したのである。親たちや先生方からも絶賛の声が上がった。この作品が連載中に「少年倶楽部」の売り上げは、じつに30万部から45万部へ跳ね上がったというのだ。佐藤紅緑は少年小説によって一世を風靡し、児童文学の世界に金字塔を打ち立てた、と評価されたのである。p.120は本文なし
著者
新田 直也 久野 剛司 久米 出 武村 泰宏
出版者
日本デジタルゲーム学会
雑誌
デジタルゲーム学研究 (ISSN:18820913)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-12, 2010 (Released:2019-10-01)
被引用文献数
1

近年、大規模化するゲームソフトウェアの開発コストを低減させるため、ゲームエンジンの開発・再利用が盛んになってきている。しかしながら、ゲームエンジンのアーキテクチャに関する学術研究は今のところ少なく、ゲーム業界において混乱を招くひとつの要因となっている。そこで本研究では、われわれの研究室でJava言語を用いて開発した3DゲームフレームワークのRadishを、ゲームエンジンアーキテクチャの比較のためのベンチマークとして提案する。本論文では、Radishのアーキテクチャがベンチマークとして妥当であることを示すために、Java言語で開発された代表的なオープンソースのゲームエンジンであるjMonkeyEngineと比較することによって、ベンチマークアーキテクチャとしての定性的、定量的な評価を行った。定量的な評価に際しては、jMonkeyEngineのチュートリアルプログラムの Radish上への移植作業を行った。その結果、機能の統合容易性、実装効率および実行速度において優位な結果を得ることができ、Radishのベンチマークとしての妥当性を示すことができた。
著者
荻原 正博 井田 茂 モルビデリ アレサンドロ
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.37, 2006

原始惑星同士の衝突による地球型惑星集積の最終段階を、円盤乱流トルクを考慮してN体計算した。原始惑星系円盤は磁気回転流体不安定によって乱流状態にあると考えられ、乱流による円盤ガスの密度揺らぎによって発生するランダムな重力トルクが原始惑星の軌道進化に影響を与える可能性がある。計算の結果、乱流トルクが軌道離心率を間欠的に上昇させながら軌道長半径のランダムウォークを生じさせ、惑星同士の孤立化が妨げられ衝突が増える傾向にあることが分かった。
著者
吉田 琢哉 吉澤 寛之 浅野 良輔 玉井 颯一 吉田 俊和
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.147-159, 2020-06-30 (Released:2020-11-03)
参考文献数
45
被引用文献数
5

本研究では,地域に根ざした学校運営におけるチームワーク尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検証した。予備調査として,小中学校で学校教育に参加している保護者・地域住民ならびに教師を対象に面接を行った。予備調査を踏まえて質問項目を作成し,小中学生の保護者を対象としたweb調査を実施した(N=495)。探索的および確認的因子分析により,学校運営におけるチームワーク尺度はチーム志向性,チーム・リーダーシップ,チーム・プロセスからなる3因子構造が確認された。チームワークと集団同一視,および教師と地域住民に対する信頼感との関連から,基準関連妥当性が確認された。学校運営におけるチームワーク尺度の教育場面での活用法について議論された。
出版者
あかね書房
巻号頁・発行日
1966
著者
吉沢一郎著
出版者
文芸春秋
巻号頁・発行日
1980

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著者
吉澤一郎著
出版者
古今書院
巻号頁・発行日
1930