著者
Akira OTSUKI Guangjun MEI Yuren JIANG Mitsuaki MATSUDA Atsushi SHIBAYAMA Jun SADAKI Toyohisa FUJITA
出版者
The Resources Processing Society of Japan
雑誌
環境資源工学 (ISSN:13486012)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.121-133, 2006 (Released:2006-09-20)
参考文献数
13
被引用文献数
16 22

Two-step liquid-liquid extraction methods using aqueous and organic phases for separation of red (Y2O3: Eu3+), blue (BaMgAl10O17: Eu2+) and green (CeMgAl10O17: Tb3+) fine fluorescent powders were proposed in this paper. At first, the blue powder was extracted selectively into heptane phase using a chelating agent, 2-thenoyltrifluoroacetone (HTTA, CF3COCH2COC4H3S) under alkaline pH condition. Then, chloroform was used for extracting the green powder into the chloroform phase. The red powder separating from the green powder remained in aqueous phase with a depressant, potassium sodium tartrate tetrahydrate (PST, KNaC4H4O6·4H2O). The powders could be well separated in terms of their grade and recovery. The results suggested directions for future research into the recycling of fluorescent powders from fluorescent lights.
著者
日高 陽 山代 智子 安武 幹雄 新名主 輝男
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.255, 2004

当研究室では以前より、ヘキサプリズマン誘導体の合成を目指して[3<sub>n</sub>]シクロファン類の光化学反応を行なっている。そのなかの[3<sub>3</sub>]シクロファンについては詳細に検討されており、今回はこの[3<sub>3</sub>]シクロファンのベンゼン環の1,3,5位にメチル基を有するシクロファンについて光化学反応を行った。この光反応においては、本来からの溶媒反応以外に、g-シクロデキストリンに包摂させたシクロファンの光化学反応も行なった。
著者
永瀬 茂 小林 郁 工藤 貴子
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 : 化学と工業化学 = Journal of the Chemical Society of Japan : chemistry and industrial chemistry (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.3, pp.177-184, 1994-03-10
参考文献数
40

ゲルマニウムを骨格にもつ芳香族化合物,多面体化合物,ラジカルカチオンの特性をab initio分子軌道計算を用いて理論的に研究した.具体的には,(1)ベンゼンと多環式芳香族化合物のナフタレン,アントラセン,ナフタセンおよびペンタセンの骨格炭素をすべてゲルマニウムで置換したときの構造と電子的特性,(2)ゲルマニウムを骨格にもつテトラヘドラン,[n]プリズマン(n=3-10),ドデカヘドランなどの多面体化合物の歪みエネルギー(3)シクロトリゲルマン,ビシクロ[1.1.0]テトラゲルマン,ペンタゲルマ[1.1.1]プロペランおよびヘテロ原子置換体のイオン化による興味深い構造変化を明らかにした.ゲルマニウム骨格の特性を系統的に明らかにするために,対応する炭素,ケイ素,スズおよび鉛化合物とそのラジカルカチオンの同様な計算結果とも比較した.これらより,ゲルマニウムに特有な興味深い物性と新規な構造をいくつか予測した.
著者
数永 信徳
出版者
一般社団法人 社会情報学会
雑誌
社会情報学 (ISSN:21872775)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.207-222, 2020-07-01 (Released:2020-08-27)
参考文献数
34

いつでも,どこでも,ネットに接続してコンテンツを視聴することが可能になり,人々の視聴習慣に変化が生じてきている。そのため,テレビやネット配信といったメディアを問わず,国民・利用者が多様で良質なコンテンツを視聴できる環境を確保することが,必要不可欠となっている。英国では,多様で良質なコンテンツを確保するために,主要放送事業者に対して,外部独立製作番組割当規制(クオータ制)を遵守することが義務づけられている。この外部独立製作番組も含め,BBCやITVなどの主要放送事業者は,2007年から先駆的に「同時配信」や「見逃し配信」等の動画配信OTTサービスを展開してきた。それゆえ,当然の帰結として,英国では,早い段階から外部独立製作番組のネット配信に向けた著作権等の利用と保護に関する法的枠組みが構築されてきた。そこで,本稿では,外部独立製作番組のネット配信に向けて,「どのメディアかではなく,いつの時点での利用か“when, not where”」という考え方を出発点として議論されてきた英国の先行事例を検証していくこととする。はじめに,クオータ制を構成する「量的目標」,「独立製作事業者の定義」,「著作権等の基本原則」の三要素を概観する。その上で,外部独立製作番組のネット配信に向けた共同規制による著作権等の利用と保護に関する「合意形成」の過程を考察していく。
著者
種田 智成 小野 晶代
出版者
東海北陸理学療法学術大会
雑誌
東海北陸理学療法学術大会誌
巻号頁・発行日
vol.26, pp.75, 2010

【はじめに】<BR>平成21年12月22日~29日の間,第40回記念明治神宮野球大会海外派遣事業として,中華民国遠征へ理学療法士として帯同する経験を得た.帯同メンバーは役員3名,指導者3名,責任教師1名,随行員3名,理学療法士1名であり,選手は5校からの選抜メンバー18名である.今回の帯同により得られた経験,活動内容を報告する. <BR>【日程】<BR>遠征の日程は7泊8日で,4試合を行った.1日目は明治神宮での結団式を終えた後,中華民国へと向かった.2日目は練習,3日目に2試合を行った.4日目は移動日,5・6日目は試合,8日目に帰国した.<BR>【活動内容】<BR>PTとしての日常的な役割は,毎朝の体調チェック,食事内容のバランス指導,練習・試合前のウォーミングアップ,投手中心のアイシング,クールダウン,夕食後には希望者に対しコンディショニングを行った.また,怪我につながるようなプレーがあった際には,積極的に声かけを行い,選手の状態把握に努めた.<BR>遠征期間中に発生した外傷に対し処置を行ったり,現地病院への受診を勧めることもあったが,重症なものはなかった.また、食事や気候変動による体調不良は認められなかった.<BR>今回の遠征に際し特に気をつけたことは,5校からの選抜メンバーであることから,遠征中は仲間であっても,帰国後はライバル同士ということもあり,個々の体調についての情報や,負傷に関する発言については特に注意した.<BR>また,遠征前の練習より参加していたが,顔を合わせる機会が限られており,短期間でどのようにコミュニケーションを取るか模索していた.その対応としては,積極的に声をかけること,テーピングやストレッチ等の処置場面においてアドバイスを行うことにより,理学療法士の存在を認識させることを実践した.<BR>【まとめ】<BR>理学療法士の役割としては,選手の障害予防と負傷後の処置,健康管理を中心に行った.<BR>選抜チームに帯同するということで,選手・監督・コーチとのコミュニケーションの重要さを実感した.
著者
今野 健一 高橋 早苗
出版者
山形大学法学会
雑誌
山形大学法政論叢
巻号頁・発行日
no.28, pp.88-69, 2003

はじめに 人々は、様々な不安や悩みを抱えながら、日々を暮らしている。病気や事故、失業、貧困、災害、犯罪などに見舞われるという事態は、程度の差はあるにせよ、誰にでも起こりうることである。そうした諸々の脅威から完全に解放されることが不可能であるならば、如何にしてそのリスクを回避しまたは小さくしていくのかが、問われなければならない。20世紀の社会国家・福祉国家は、人間の尊厳に値する生存を人々に「権利」として保障し、その役割を果たすべく各種の法制度を細密に整備してきた。それが、多様なリスクに囲まれた市民個々の生存への配慮を礼会的に行うシステムとしての「社会保障」(SocialSecurity)である。しかし、1990年代から顕著になった経済のグローバル化(globalization)と、それに寄り添う新自由主義が世界を席捲するなかで、日本においても、福祉国家のシステムとその理念は危殆に瀕している。その反作用として、社会的な保護を削り取られた人々は、失業や貧困、病気などの脅威に否応なしに直面させられる。また、グローバル化と新自由主義的政策の展開は、家族や職場、地域など既存の社会的ネットワークを解体しつつある。こうして、社会的・経済的格差の増大と、人々を保護してきた社会的紐帯の弱体化は、人々の間でますます大きな不安感を生み出している。特に見逃せないのは、社会的逸脱としての犯罪事象の増加という現象であり、日本の「安全神話」のゆらぎは、今や何人の目にも明らかになってきている。我々は前稿で、犯罪のリスクが個人のセキュリティ(またはインセキュリティの感情)に如何なる影響を与えているか、個人のセキュリティ確保のために欧米資本主義諸国で如何なる対応が採られているのかを簡略に俯瞰し、その時点での我々なりの見取り図を示した。我々の研究は、日本における犯罪のリスクに対する市民意識の変化のありように着目し、今後さらに予想される個人のセキュリティ要求の高まりを睨んで、現代の日本社会に相応しい個人のセキュリティ確保のありようを見定めることを、最終の目標としている。その目標に至る道筋として、既に個人のセキュリティの問題が社会的に広く認知され、政治的にも重要な争点を形成するに至っている欧米諸国の動向を把握する作業が不可欠となる。本論文では、前稿で示した見取り図を背景としつつ、対照的な法・政治的伝統を有するイギリスとフランスを具体の考察の対象とする。検討の手順は次のとおりである。まず、犯罪率と犯罪恐怖がセキュリティに対する政治と市民の対応に如何なる影響を及ぼすものであるかを明らかにする。次に、警察などの公的部門によるセキュリティ供給の動向を概観し比較を試みる。第3に、イギリスを素材に、非国家的なセキュリティ供給の態様・特徴・問題点を検討する。その上で、昂進するセキュリティの商品化が挙む問題点を明らかにする。
著者
藤田 眞作
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.1A3b, 2012

プリズマン誘導体のステレオイソグラムを検討する.プリズマン骨格を記述するRS-立体異性群を、点群D3hから出発して、大域的な対称性をあらわすように構成する.これに基づいて,各シクロブタン誘導体のステレオイソグラムを描く.RS-立体異性体群は,キラルな点群D3により,位数4の因子群として記述することができる.この因子群により,プリズマン誘導体を5つのタイプに分類して,立体化学的な特徴を論ずる.
著者
吹田 浩 西浦 忠輝 米田 文孝
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

2003年8月にエジプト国古物最高評議会から、サッカラにあるイドゥートのマスタバ墓の地下埋葬室壁画を修復する正式な許可を得て、同年11月に第1次調査、2004年4〜5月に第2次調査をおこなった。調査の最大の意義は、イドゥートの壁画がギザ・サッカラ地域での初めての修復の試みであることにある。壁画の状態は予想をこえて悪く、1935年の報告書に比較して相当に剥落が進行していることを確認した。注意すべきは、クラックの存在と浸水による損傷である。天井・壁・床に多くのクラックがあり、南面の壁のクラックは、この70年の間に成長していることは明らかである。北面にはかつての浸水のあとが明瞭であり、東のシャフト入り口上部も浸水による損傷と考えられるあとが見られる。乾燥地帯にあるとはいえ、何回かの豪雨があり、浸水したものと思われる。正確な記録を作成するために、カメラとビデオによって壁画を撮影した。多くの壁画片が床面に落ちていたために、これらを回収した。これらの壁画片は、修復の際に本来の位置に戻すことがある程度可能である。壁画の劣化の原因を探るべく、化学分析(X線回折、岩石分析学、DTA分析、赤外線分析、断面分析法など)をおこない、埋葬室内と外部に温湿度計を設置している。調査の範囲では、温度と湿度とも極めて安定している。壁画と母岩の状態から、壁画は母岩からはぎ取る必要があると考えている。その際、埋葬室が閉鎖空間であることと、さらに日本独自の技術の有効性を確認するために、フノリと和紙(あるいは、レーヨン紙)による引き剥がし方法を検討している。2年間の調査によって、エジプトの遺跡管理当局と信頼関係を築くことができた。また、エジプト側の研究協力者が遺跡管理当局の修復部門のトップとなったことから、我々の調査が今後開発する修復技術は、エジプト側にすみやかに普及することが期待される。
著者
櫻井 英樹
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.5, pp.439-450, 1990
被引用文献数
1

ペルシリル置換π電子系化合物についての最近の著者らの研究を総合的に報告する。ここでのπ電子系化合物としてはアセチレソ,エチレン,アレン,ブタトリエン,トリメチレソメタン,メチレンシクプロペン,シクロブタジェン,フルベン,ベンゼンおよびベンゼンの原子価異性体である。これらのロ化合物の若干の遷移金属錯体についても述べた。シリル基は電子的および立体的に,π 電子系に強い摂動を与えるので,時として異常とも思えるような興味深い性質を示す事がある。例えばテトラキス(トリメチルシリル)エチレンやヘキサキス(トリメチルシリル)ベンゼンは可逆的なサーモクロミズムを示すし,後者は容易に相当するDewarベンゼンやプリズマンへの原子価異性を起こす。ピスシリル置換アセチレソの遷移金属錯体上での容易な1,2-シリル転位も特筆すべきもので,その結果,フルベンやトリメチレンメタン0或いはメチレンシクロプロペンの遷移金属錯体が得られた。特にメチレンシクロプロペン錯体はこれまでに得られていないものである。以上の新規化合物のX線結晶解析による構造解析は興味ある結果をもたらした。これらについて詳述する。

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出版者
東京府
巻号頁・発行日
vol.明治14年,

1 0 0 0 OA 東京府統計表

出版者
東京府
巻号頁・発行日
vol.明治12年, 1882

1 0 0 0 OA 東京府統計表

出版者
東京府
巻号頁・発行日
vol.明治10年, 1882

1 0 0 0 OA 東京府統計表

出版者
東京府
巻号頁・発行日
vol.明治13年, 1882
著者
山口普一 編
出版者
山口普一
巻号頁・発行日
vol.第2回 前編, 1913

1 0 0 0 OA 東京府統計表

出版者
東京府
巻号頁・発行日
vol.明治11年, 1882
出版者
東京市
巻号頁・発行日
vol.明治9年度, 1877