著者
大村 浩一郎 澤崎 達也
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

抗環状シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体)は関節リウマチ(RA)の特異的自己抗体であるが、早期RAの約半数は抗CCP抗体陰性であり、診断がしばしば困難であるため抗CCP抗体陰性RAの特異的な診断マーカーが求められている。今回我々はAlphaScreen法と呼ばれる自己抗体の網羅的スクリーニング法を用いて抗CCP抗体陰性RA血清中にみられる未知のシトルリン化蛋白抗体のスクリーニングを行った。2000種類あまりのシトルリン化蛋白のうち、14個の未知のシトルリン化蛋白に対する反応がみられ、そのうち2個が頻度は少ないながら新規自己抗体であることが明らかになった。

1 0 0 0 OA 雕虫窟印藪

著者
浜村裕 (無咎) 著
出版者
溝口与三郎
巻号頁・発行日
vol.初集 3, 1899
著者
行待 三輪
出版者
京都産業大学マネジメント研究会
雑誌
京都マネジメント・レビュー = Kyoto Management Review (ISSN:13475304)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.341-355, 2018-03-15

本研究では,Bernard and Noel[1991]およびStober[1993]の先行研究に依拠する形で,売上債権および棚卸資産における各要素(商製品・仕掛品,原材料)の「意図せざる」差額と将来利益にかかる予測可能性の検討を行った.分析の結果としては,売上債権に関しては売上総利益及び各利益との間に負の相関を発見することができた.また,仕掛品(WP)および原材料(RM)に関してであるが,仕掛品に関してはLEVEL に関して限定的ではあるが,利益に関して負の相関があることを発見した.原材料に関しては,CHANGE およびLEVEL のいずれに関しても売上高および利益に関して非常に強い負の相関を見ることができる.これは先行研究とは異なる結果となっている. そこで,次に本研究では分析に用いた棚卸資産各要素の「意図せざる差額」(FG,WP,RM)の分布の確認を行った.その結果,WP およびRM の平均値が極めてゼロに近いこと,またヒストグラムに関してもほぼゼロを中心として正規分布に従っていることを確認することができた.これらの分析より,仕掛品および原材料に関して予測回帰式より導き出された「意図せざる差額」は非常に僅少な金額であること,言い換えれば日本企業においては企業で意図せざる仕掛品や原材料の在庫投資は行われておらず,製造ラインにおける在庫管理は非常に徹底されており,これら在庫の存在そのものが企業の生産管理システムの機能不全を意味するものではないかとの推論を得た.
著者
浅野 信一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1730, 2016 (Released:2016-04-28)

【はじめに,目的】内発的動機づけと外発的動機づけがバランス良く成り立つ事が,臨床実習成果向上の大きな要因の一つである。承認行為としての褒める叱るは外発的動機づけであろう。指導者がそれを理解し実際の指導に当たることは,実習をより有意義なものにするための鍵となり得ると考える。今回,臨床実習学生に対して褒められ・叱られ経験とその時の感情および最終的な達成感,さらには実習中「楽しい」と感じた体験を尋ねることにより,外発的動機づけと学生の心理への影響および実習達成度,満足度との関連性について知見を得たので報告する。【方法】対象は,平成25年4月から27年10月までに当院で実施した総合臨床実習の実習生42名(男性21名,女性21名,平均年齢21.9歳)である。調査方法は質問紙により,担当指導者の影響を受けない状況となるよう,実習最終週に発表者自らが学生個々に説明・依頼をして直接回収した。調査項目は,実習期間中の褒められ経験と強い口調の注意や指導を含む叱られ経験の有無とその回数および指摘内容。褒められた時の感情として,「その時は率直にうれしかったか」「その時実習遂行意欲は増したか」を,叱られた時として,その時の気持ちに一番近い状態(不安・怒り・虚しさ・恐怖・悲しさ・嬉しさから選択),「その時自己否定感を感じたか」「それは今克服できているか」を尋ねた。更に「実習の自己達成感」および「カリキュラムとしての実習と考えたときの満足度」をパーセントで示してもらった。関連項目として,学校教員からの褒められ叱られ経験および実習中楽しかった事を尋ねた。【結果】設問〔この臨床実習期間中に実習指導者から褒められるという経験をしたか:自分が褒められたであろうと感じた経験〕の設問では「はい」37名,「いいえ」5名。〔それは何回くらいか〕では5回以上と答えたのは15名。〔その時うれしかったか〕では全員が「はい」。〔実習遂行意欲は増したか〕では「はい」34名,3名が「いいえ」と答えている。〔実習指導者から叱られたという経験をしたか:強い口調の注意や指導含む〕に対して「はい」25名,「いいえ」17名。〔何回くらいか〕では5回以上が4名。〔その時の気持ち〕では,不安11名,虚しさ20名,恐怖1名,悲しさ4名(未回答1名)。〔その時自己否定感を感じたか〕で「はい」20名,「いいえ」5名,〔それは克服できているか〕では「はい」12名,「いいえ」が8名であった。自己達成感の平均値は61.3%,満足度は75.4%であった。褒め叱りの有無や回数,克服状況等で比較をしたが,克服できなかった8名の達成度が53.8%と他と比べ低めであった。その他男女差等の諸条件で検討したが優位な偏りは認められなかった。【結論】当院での実習生の褒められ叱られ経験と,その時の感情,実習達成感,実習中楽しく感じる経験等の実態を知ることができた。今後の実習指導に生かしていきたい。
著者
藤田 真文
出版者
三田社会学会
雑誌
三田社会学 (ISSN:13491458)
巻号頁・発行日
no.12, pp.32-42, 2007

1. フレーム分析の認知・言語的次元2. フレーム分析と認知言語学(1) 図地分化、スキーマ、フレーム(2) 認知言語学によるニュースフレーム論の評価3. 物語論の観点からのフレーム分析再評価(1) 複雑性の縮減と記憶(2) 物語理解と記憶4. 結語特集: メディア研究におけるフレーム分析
著者
Keishi HATA TOMATSU Sayaka Masaki TAKAHASHI Akira SASAKI Yui UMEKAWA Kazuya MIYASHITA Kazumi OGURA Gen TOSHIMA Masahiro MAEDA Junichiro TAKAHASHI Masakazu KAKUNI
出版者
Biomedical Research Press
雑誌
Biomedical Research (ISSN:03886107)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.33-42, 2020-02-01 (Released:2020-02-22)
参考文献数
24
被引用文献数
5

We investigated lipid metabolism in PXB-cells, which are human primary hepatocytes isolated from liver-humanized mice, and HepG2 and HuH-7 human hepatoma cell lines. Lipoprotein levels were higher in PXB-cells than in the 2 other cell lines, and PXB-cells mainly released triglycerides and cholesterol as very low density lipoprotein (VLDL), similar to actual liver tissue, whereas the major lipoprotein released from the 2 hepatoma cell lines was LDL. RT-PCR analysis demonstrated that the gene expression levels of apolipoprotein B100 (ApoB100), the apolipoprotein of VLDL/LDL, were similar in PXB-cells and HepG2 cells, while the overexpression of ApoC2, ApoC3, and ApoE, which are components of VLDL, but not LDL, was observed in PXBcells. A protein immunoassay revealed that ApoB100 levels secreted from PXB-cells and HuH-7 cells were similar; however, ApoC3 levels were higher in PXB-cells than in the two other cell lines. We also examined the anti-lipidemic activities of fenofibrate using this assay system. Fenofibrate suppressed lipoprotein production from PXB-cells in a dose-dependent manner mainly by activating the β-oxidation pathway. These results suggest that PXB-cells produce high levels of lipoproteins and are suitable for screening anti-lipidemic agents.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1912年09月25日, 1912-09-25

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1918年08月26日, 1918-08-26

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年06月06日, 1921-06-06

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年03月02日, 1923-03-02

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1939年12月09日, 1939-12-09
著者
清水 博之 吉田 弘 宮村 達男
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.161-178, 2005 (Released:2005-11-22)
参考文献数
39

本稿は,WHO global action plan for laboratory containment of wild polioviruses (Second edition) の全訳である.天然痘やSARSコロナウイルスの例を挙げるまでもなく,実験室に由来する感染症流行の社会的リスクは,きわめて現実的な問題である.野生株ポリオウイルス根絶が間近となり,ポリオワクチン接種停止について議論されている現在,野生株ポリオウイルスの実験室封じ込めについても具体的な行動が求められている.日本語訳作成の主たる目的のひとつは,必ずしも周知されていないポリオウイルス野生株の定義や実験室封じ込めの基準に関する現時点におけるWHO指針を明確にすることにある.同時にまた,感染症以外の広範な施設がポリオウイルスを保有する可能性について,担当者に理解していただくための基本的資料を提供することを目的としている.