著者
中川 邦昭
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.198-206, 2004

京都での写真撮影の始まりを検討し, 定説であった堀与兵衛ではなく, 堀内信重が先駆であること, また, 彼が撮影条件の一定しない屋外で, すぐれた技術を駆使して観光写真を撮影していたことを示す.知恩院の寺徒の家に生まれた堀内信重は, 江戸時代末期に京都で亀谷徳次郎と出会い, 写真術を修得した.堀内は被写体が特定でき, 写真業を生業とした, 京都で最も古い写真師であると判定される.知恩院を訪れた参拝客や観光客を対象に写真撮影の営業を行なっていた彼は, 京都で初めての観光写真家であったと考えられる.<BR>堀内の写真について, 当時の風俗との関係, 同時代の写真や絵画からの影響などについても考察する.

7 0 0 0 OA 実隆公記

著者
三条西実隆 著
出版者
三条西実義
巻号頁・発行日
vol.巻5, 1938
著者
高橋 利安 タカハシ トシヤス Toshiyasu TAKAHASHI
雑誌
修道法学
巻号頁・発行日
vol.35-2, pp.229-249, 2013-02-28
著者
中谷 幸世 Sachiyo Nakatani
雑誌
武庫川女子大学紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:09163115)
巻号頁・発行日
no.58, pp.107-111, 2011-03-31

Seals seals overseas than in Japan, which boasts a height of flawless technique to detail in fine print. Does Japan have increased and how these printing techniques, and seal the roots of the documents filed or where at the moment," Seal Production History for 77 years"(1989)found only. In this study," Seal Production History for 77 years"as well as to decipher it, analyze it for the purpose of the seal from the perspective of communication tools.
著者
安 智史
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.98, pp.146-161, 2018

<p>萩原朔太郎の、初期短歌時代から第一詩集『月に吠える』期にいたる詩歌に登場する、ピストル、銃殺刑、電流死刑等の表象を、彼の生前未発表ノートなどとともに分析し、それらの根柢に、国家暴力としての大逆事件や、日露戦争から第一次世界大戦にいたる二十世紀戦争への同時代的な認識が秘められていたこと。それらまがまがしい戦争暴力エネルギーの詩的表象において、朔太郎は国家暴力装置の側面に怯えつつ、「神的暴力」(ベンヤミン)に重ねられる純粋な暴力エネルギーの側面には、惹き付けられていたことを明らかにした。また、この、暴力的なエネルギーにたいする朔太郎の関心が、第二次世界大戦期に重なる最晩年まで、持続していた可能性を指摘した。</p>
著者
大谷 卓史
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.335-338, 2017-08-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
11

インターネットという情報の巨大な伝送装置を得,おびただしい量の情報に囲まれることになった現代。実体をもつものの価値や実在するもの同士の交流のありようにも,これまで世界が経験したことのない変化が訪れている。本連載では哲学,デジタル・デバイド,サイバーフィジカルなどの諸観点からこのテーマをとらえることを試みたい。「情報」の本質を再定義し,情報を送ることや受けることの意味,情報を伝える「言葉」の役割や受け手としてのリテラシーについて再考する。第3回は,伝承の匿名空間とでも呼ぶべきインターネット上に流布される「虚偽情報」にだまされないための方法はあるのか,を考える。
著者
渡辺 明子 伊藤 學 窪田 陽一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.303-310, 1996-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
9

埼玉県行田市内を流れる忍川に古レールを使用した上路アーチ橋を15橋ほど発見し、いずれも昭和8年と30年に設計・施工されたものであることが判明した。3径間 (橋長15~16m) が5橋、1径間 (橋長約10m) が10橋で、いずれも幅員2~3mという小規模なものだが、このような鉄道界とは全く関係のない町中の道路橋に、主要部材として古レールが使用されている例は他にはあまりないであろうと考え、今回の研究に至った。本研究はこれら忍川橋梁群の調査を行い、その特徴、時代背景との関係について考察したものである。

7 0 0 0 OA 群書類従

出版者
巻号頁・発行日
vol.第643-644,
著者
高橋 秀栄
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学仏教学部研究紀要 (ISSN:04523628)
巻号頁・発行日
no.50, pp.p192-222, 1992-03
著者
鍵山 直子
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.395-398, 2010-06-20
参考文献数
4

2005年の「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下、動物愛護管理法)改正を受け、法を施行する環境省は「動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針」(2006年)を定めた。動物を科学上の利用に供する行為は一般に動物実験とよばれ、動物実験にはそのために作出された実験動物がおもに利用されている。ところで、動物実験は動物愛護管理法の基本原則「みだりに動物を殺し、傷つけ、苦しめてはならない」に抵触する行為であろうか。正当な理由があるかどうかが鍵になるが、それは動物の範疇によって異なるという考え方が根底にある。
著者
葛谷 健 松田 文子 入江 実 林 盈六 星 充
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.59-64, 1984-01-30 (Released:2011-08-10)
参考文献数
12

1968-1969年に100g糖負荷試験 (GTT) を施行した力士196名のうち, その後の経過を知りえた40名につき, 経過中の糖尿病発症の有無と, 諸因子の関係につき検討した. 初回GTT時の糖忍容力を1982年の日本糖尿病学会の基準に準じて正常型, 境界型, IGT, 糖尿病型の4型に分けた. 追跡期間中に空腹時血糖値が140mg/dl以ヒに上昇したものを糖尿病発症とみなした. 5-14年の経過中正常型19例から6例, 境界型8例より4例, およびIGT6例全例 (計16例) があらたに糖尿病を発症し, 初回糖忍容力低下の老しいものほど発症率は高かった. 初回GTT30分目の血清インスリン上昇量 (μU/m1) と血糖上昇量 (mg/dl) の比ΔIRI/ΔBGは糖尿病発症群では0.85土0.67 (n=16), 非発症群では1.39±0.79 (n=17) で, 糖尿病発症群の方が低値であった (p<0.1). 初回のΔIRI/ΔBGが1.0以下のものからの糖尿病発症率は65%(11/17) で1.0以上のものからの発症率31%(5/16) よりも高かった (p<0.1). 力士の引退率, 初回および追跡後の年齢分布, 肥満度は糖尿病発症群と非発症群との間で差をみとめなかった. すなわちカ士の糖尿病発症率は高く, かつ初回糖忍容力低下が著しいほど高率であった。糖尿病発症群の平均ΔIRI/ΔBGは非発症群よりも低かったがΔIRI/ΔBGが1.0以トのものからも相当数の糖尿病発症がみられた.
著者
釜 国男 Kunio KAMA
出版者
創価大学経済学会
雑誌
創価経済論集 (ISSN:03883027)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1/2/3/4, pp.113-128, 2016-03-31