著者
塩谷 碩彬 那須野 薫 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

深層強化学習は学習に多くの試行回数を必要とする。この問題を緩和する方法としてモデルベース強化学習があり、さらにモデルフリーの強化学習を組み合わせることで環境のモデルによる方策への制約を緩和しようという試みがある。本研究ではモデルベース学習を活用してモデルフリーの深層強化学習の手法であるDeep Deterministic Policy Gradientのサンプル効率が改善されるか否かを分析する。
著者
上瀧 弘晃 高橋 悟 高橋 大志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

投資判断における重要な情報源のひとつであるヘッドラインニュースに焦点を当て,テキスト情報がクレジット市場に与える影響について分析を行った.分析の結果,(1) 自動分類アルゴリズムにより分類精度が約80%のヘッドラインニュースのアルゴリズムを構築可能であること,(2)ヘッドラインニュースから抽出した情報は有効であること,(3)ニュース発信前後で市場間に違いが見られたことなどの興味深い結論を見出した.
著者
上野 修 前川 督雄 本田 学 仁科 エミ 河合 徳枝 大橋 力
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

私たちは、現在の地球環境問題を自然だけでなく社会・文化を含む文明の次元で捉えることを試みている。<死生観>に関わる生命モデルを創り、増殖進化における優位性の検討が可能な人工生命研究と、モデルに対応する生命機構の実在性を検証する生命科学実験との相補的アプローチを進めてきた。その有効性を示す例として、不死の生命よりも有死の利他的生命の優越性を示した「プログラムされた自己解体モデル」を紹介する。
著者
西野 成昭 福谷 康二 上田 完次
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本研究は,従来では価格が固定されている映画などの劇場型産業において,コンテンツや座席の質の違いを考慮した効率的な配分を可能にする新しいオークションメカニズムを提案し,被験者実験やマルチエージェントシミュレーションによって有効性を検証する.
著者
蛭子 琢磨 市瀬 龍太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

近年、知識をコンピュータでもスムーズに扱えるようにLinked Dataの形で記述しようという試みが活発である。Linked Dataの作成は基本的に人手で行われるが、それゆえに完全でなく、データの欠落も多い。 そこで、人間が知識を記述する上でもっとも広範に用いている自然言語を用いて記述されたテキストから自動的にトリプルを構築する方法を、単語の分散表現の手法を用いて提案する。
著者
田中 美里 廣安 知之 三木 光範 吉見 真聡 佐々木 康成 横内 久猛
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では人間の感性をモデル化し,メタ情報を抽出することで情報推薦や意思決定の支援を行うことを目的としている.そのために,主観的評価による最適化手法である対話型遺伝的アルゴリズムにより,パラメータ空間上で感性の構造を推定する.本稿では,多峰性の感性モデルを推定するために,親個体の選択にクラスタリングを適用し,被験者実験により手法の有効性を検討した.
著者
小宮山 純平 本多 淳也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

複数のクリック率の不明なオンライン広告をウェブサイトに配置する問題を考える。このとき、クリック率の高い広告から順に配置したいが、ユーザのフィードバックを見ながらクリック率を推定しオンライン的に配置を最適化する必要がある。下の位置にある広告は通常上位より見られないが、この割引効果を考慮したオンライン最適化を多腕バンディット問題として定式化し、有効なアルゴリズムを提案する。
著者
大村 英史 柴山 拓郎 高橋 達二 澁谷 智志 二藤 宏美 古川 聖
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

雰囲気は、環境から知覚される情報の総体である。知覚される情報を定量的にコントロールすることは、任意の雰囲気を作り出すために有用であると考えられる。私たちは、音の知覚である音楽に着目し、発音時間および周波数の構造をエントロピーに基づいて構造化し、音楽を生成するシステムを開発した。本システムはwebブラウザ上で動作するため、ユーザは任意の環境で音知覚を行うことができる。
著者
小松 孝徳 九鬼 望
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

筆者らの先行研究において,あるタスクに従事しているユーザに対して,エージェントがしりとりにと誘った場合,そのエージェントがCGの場合よりもロボットであった場合の方が,しりとりに応じる割合が有意に高いことが明らかになった.そこで本研究では,エージェントがCGであった場合でもユーザがしりとりに応じる要因として,ロボットとのインタラクション経験およびキャラクタ設定の有無に注目し,その影響を考察した.
著者
小川 一太郎 横山 想一郎 山下 倫央 川村 秀憲 酒徳 哲 柳原 正 田中 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本稿では複数のRCカーによる自律走行の獲得を目的としたDeepQ-Networkによる協調学習手法を提案する。RCカーが他車にぶつからないこと及びコースアウトをしないことに加え、交差点で指定された方角へ曲がることが可能となる。天井に取り付けられたカメラの映像から得られる車両の位置と向きからLIDAR情報に変換し、走行の開始から終了までの走行を1エピソードとしたデータをもとに学習を行う。
著者
川口 正太郎 梁木 俊冴 池田 圭佑 伊藤 千輝 栗原 聡 荒牧 大樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

現在, オフィス内にオープンスペースを設ける会社が増加している.ヒト・モノ・情報が接する場を社内で設けることでイノベーションの創出を目指している.しかし, 現在のところオープンスペースの使用状況がわからないため効率的な利用ができていない.本研究は, オープンスペースに設置した各種センサから利用状況を把握することで, オープンスペースの効率的利用を促す方法を提案する.
著者
朱 成敏 武田 英明 法隆 大輔 竹崎 あかね 吉田 智一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

農業産業における統計は状況の把握、政策の策定、作業の最適化などにおいて重要な判断指標となる。しかし、農業現場の普及されたITシステムはそれぞれ独自のデータ項目に基づいて運用されているため異なるデータの連携が困難である。そこで、本研究は農作業基本オントロジーをデータの標準項目として定義を行う。これに基づいて異なる農業ITシステムから発生したデータ間連携を行い、データの統計を行う。
著者
大川 淳史 植野 真臣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

近年、ベイジアン・ネットワーク学習の分野では経験的BDeuが注目されている。しかし、これまで予測分布を最大化するアプローチは提案されてこなかった。本論では、予測分布を最大化する経験的BDeuを提案し、シミュレーションにより有効性を示す。
著者
浅川 伸一 岡 隆之介 楠見 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

エンコーダ・デコーダモデル(Kalchbrenner and Blunsom, 2013)における中間層表現を入力情報の解釈機構の一部であると見做し,その解釈可能性を検討した。単語埋込みモデルは Firth(1957)以来の伝統であり解釈空間として仮定することは言語学の理に適っている。我々は Kintsch(2001)の予測モデルを題材に比喩理解の観点からモデルの評価を試み,Kingma(2014)の変分ベイズ自動符号器モデルと Bowman and Vilnis(2015)の変分リカレントニューラルネットワークモデルが文章のスタイル,トピック,高次統語特徴を抽出可能なことから,同モデルとの比較を含めた検討を行った。比喩理解を上述モデルを用いて比較することにより,文章理解,物語理解,暗号解読,記号処理,形式言語モデルとの関連への示唆が可能となることも議論した。
著者
藤井 翼 小堀 聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

人間の楽器演奏には様々な認知過程が関わっているが,本研究では,眼球運動を手掛かりにして,感覚・知覚と運動の相互作用という観点から検討する.楽譜を記憶してから演奏する場合(記憶実験)と楽譜を見ながら演奏する場合(視奏実験)について実験を行い,視線データと演奏データの解析を行った.注視率,再現率,先読み時間などの評価値を算出し,被験者による差異,課題曲による差異,試行に伴う変化などについて考察した.
著者
植田 俊輔 今井 倫太 中村 圭佑 中臺 一博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

人間は雑音が多い環境下であってもある程度どこでどのような会話が行われているかを理解する事が出来るが,遠隔操作を行うロボットアバタでは遠隔操作者が遠隔地の音環境を理解する事は困難である.本稿では,雑音環境下でも操作者と遠隔地がインタラクションをスムーズに行うことを支援するユーザインタフェースUI-ALTを提案する.オフライン実験によりUI-ALTは遠隔操作者の雑音環境理解に有用であることが示された.
著者
伊藤 寛明 吉川 大弘 古橋 武
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年,インターネットの普及により電子商取引が増加しており,推薦システムが注目されている.この推薦システムの代表的な方法に協調フィルタリングがある.本稿では,データマイニングの一手法であるアソシエーション分析をアイテム推薦に用いる方法について検討する.アソシエーションルールを用いた協調フィルタリングについて,ユーザベースとアイテムベースの推薦システムに対する比較・検討を行う.