著者
橋川 俊樹 Toshiki Hashikawa
雑誌
共立国際研究 : 共立女子大学国際学部紀要 = The Kyoritsu journal of international studies
巻号頁・発行日
vol.30, pp.125-144, 2013-03

Sanshiro, the eponymous main character of Soseki Natsume's novel MSanshiro" was a freshman in the Department of English at Tokyo Imperial University. This paper explores whether, if he had actually carried out his lifelong aim of learning, especially English literature, what kind of Anglicist he would have been.In Chapter 1: MThe future to be a famous scholar". I consider Sanshiro's ideal scholar.In Chapter 2: M Department of English in the Faculty of Literature in 1907", I consider the situation in the Department of English of Tokyo Imperial University in September 1907. At that time. Soseki and Bin Ueda resigned as lecturers and John Laurence (1850-1916) became the head of the Department of English. I discuss these circumstances with a focus on Soseki. who was treated coldly, and the situation of students in the Department of English.In Chapter 3: MThe Time of fohn Laurence", I present Laurence's career as the head of Department of English and his contribution to Tokyo University, and make referral to the work that which illustrate his figure and character his lectures. His biggest accomplishment was to cultivate followers of his learning. I focus on one of them, and consider the competition between Sanki Ichikawa and Takeshi Saito for professorship in Chapter 4: M Tsutomu Chiba and the Department of English after Laurence's death". In this chapter, Yaeko Nogami's novel M Assistant Professor B." the main character which was modeled on Chiba, is also considered.In Chapter 5: M What kind an Anglicist would Sanshiro be?", I sum up the whole paper.

5 0 0 0 OA 口絵

著者
木場 貴俊
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 = NIHON KENKYŪ (ISSN:24343110)
巻号頁・発行日
vol.60, 2020-03-31
著者
小川 直茂 藤田 篤 奥村 和則
出版者
岐阜市立女子短期大学
雑誌
岐阜市立女子短期大学研究紀要 = Bulletin of Gifu City Women's College (ISSN:09163174)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.43-52, 2018

We focused on the similarity between “Abstract Approach” in design work and “Comparing Play” in early childhood. Both of them use imagination, and train imagination. So we thought that it would be possible to utilize the “Comparing Play” as an eective method of design education. To verify this hypothesis, we conducted an experiment study using a toy called “LaQ”. As a result of the investigation, it was found that the type of “Abstract Approach” of subjects can be judged by analyzing the process of “Comparing Play” and the deliverables.
著者
伊藤 拓也
雑誌
横浜商大論集 = YOKOHAMA SHODAI RONSHU (ISSN:2434155X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.81-89, 2020-03-14
著者
江藤 裕之
出版者
長野県看護大学
雑誌
長野県看護大学紀要 (ISSN:13451782)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.95-99, 2002-03-31

意味的連鎖という視点からの語源研究の有効性を,healthを例に検証してみた.「健康」を意味するhealthは,「完全な」を意味する古英語halを語源とする.このhalからは,whole,hale,holy,heal,hallow等の語が派生するが,これらの語はすべてhealthと語源を同じくする同族語であり,意味的に関連する.その背景には,「完全なるもの」を崇高なものと讃える古代ゲルマン人の宗教的イメージがある.このように,語の源へと意味的に遡ることで,その語の持つ文化史的背景から,その本質的な根本イメ
著者
大島 埴生 飯田 淳子 長崎 和則
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2-1, pp.247-258, 2018

本稿は,中途障害者の生活の再編成に関する先行研究を検討したものである.先行研究は,(1)直 接的な援助を想定した援助志向の研究と,(2)当事者の生活をありのままに理解しようとする,当事 者の生活に焦点を当てた研究,(3)両者のいずれにも属さない,障害と社会の関係を問う社会モデル に基づく研究に大別された.さらに,援助志向の研究は医学モデルと生活モデルに基づく研究があっ た.医学モデルに基づく研究は中途障害者の生活の再編成を個人の問題として,生活モデルに基づく 研究は個人と環境を含めた問題として,そして社会モデルに基づく研究は社会の問題として捉えてい る.当事者の生活に焦点を当てた研究は,インペアメントに伴う体験に関する研究と個人史に着目し た研究があり,前者は短期的な生活を,後者は中長期的な人生を扱う傾向がある.これらの先行研究 の課題としては,第一に一部の中途障害の研究で社会モデルの観点がほとんど採用されていない点, 第二に研究対象者が豊富な語りをもつ人に限定されている点,第三に短期的な生活と中長期的な人生 の関係性が捉えにくい点がある.今後はこれらの課題を踏まえ,語りの聴き取りのみならず,生活の 観察も行うことにより,従来の研究の俎上に上がってこない人々の体験を,社会的状況と人生史の文 脈のなかで考察し,中途障害者の生活の再編成過程を描写していくような研究が求められる.
著者
関 周一
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.210, pp.237-259, 2018-03-30

本稿は、中世日本における外来技術の伝来に関して、それを可能にするための条件ないし背景や、伝来技術の移転についての試論である。第一に、国家や地域権力といった公権力が、技術の伝来に果たした役割を考察した。古代においては、律令国家が遣唐使を派遣して、選択的に技術を導入した。中世においては、国家が技術導入を主導することは少なかった。中国人海商が博多に結桶をもたらした事例のように、民間交流によって技術が伝来し、博多という都市の住民の需要に応じて、技術が受容された。一六世紀前半、戦国大名による職人の編成が進んだ。小田原北条氏が奈良や京都の職人を招き、豊後府内の大友館の周辺には職人が居住した。種子島時尭は、配下の刀鍛冶に鉄砲の製造を命じた。第二に、伝来した技術の移転について、鉄砲の事例から考察した。文之玄昌『鉄炮記』では、種子島から畿内への鉄砲伝来の経緯について、(1)鉄砲と火薬の製法・発射方法が、根来寺に伝わった段階、(2)鉄砲の生産技術が、堺に伝わった段階という二段階が描かれていた。「南蛮鉄砲」を将軍に献上した豊後府内の大友義鎮は、将軍足利義輝の所持品である鉄砲を模倣製造することを命じられ、鉄砲の生産を開始した。第三に、種子島に鉄砲生産の技術が伝来した背景となる海上交通や貿易について考察した。一六世紀前半、日向国〜種子島〜琉球との間には、活発な交流があった。種子島と琉球との貿易は、一五一〇年代ころから始まっていた。種子島忠時は、琉球国王尚真から、船一艘の荷物への課税を免除された。日向国では、島津忠朝(島津豊州家)が遣明船の警固や造船を行い、琉球と頻繁に交渉していた。油津にある臨江寺の玄永侍者は、琉球出身であった。遣明使鸞岡省佐は、琉球国の人が明で自分のことを聞いたという話を、日向国で聞いている。
著者
平田 昌弘
出版者
北海道共同組合通信社
雑誌
デーリィマン (ISSN:04166272)
巻号頁・発行日
vol.64, no.9, pp.64-66, 2014

ユーラシア発-乳文化へのいざない 20
著者
細谷 良夫
出版者
東洋文庫
雑誌
東洋学報 = The Toyo Gakuho
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-43, 1968-06

‘The Eight Banner organization is usually understood to be a part of the bureaucratic mechanism under the powerful control by the emperor, that is, a military and administrative institution. In the period from the end of the sixteenth century to the Manchu conquest of China in the early seventeenth century, however, the Eight Banners were the state organization of the Manchus based upon their tribal community system. To speak in a more abstract way, each prince of imperial blood was lord of his banner/banners or arrows (niru), subordinate units of a banner. In other words, the Eight Banners were a group of organizations of feudal control by the banner princes, not to be regarded as a bureaucratic system under a single control by the emperor. When we examine the Eight Banners between 1644 and 1722 based upon the above facts, the banner princes are found still enjoying possession of their own banners or arrows, while the emperor apparently did not governed all of the banners and arrows. Furthermore, the control of banners by the banner princes seems to have been of a nature threating to undermine the power of the emperor. The Eight Banners thus continued to be an organization of feudal control, which was later transformed into a bureaucratic system by a series of reforms made in the reign of Emperor Yung-cheng, 1723-1735.
著者
仲田 みずほ
出版者
東京音楽大学
巻号頁・発行日
2019-03-09

平成30年度
著者
八木 良太 大塚 寛樹
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 = Journal of Informatics for Arts, Shobi University (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.29-45, 2013-03-31

ライヴエンタテインメントビジネスほど不確実性の高いビジネスはない。なぜなら、このビジネスは、成否が人の嗜好という非科学的な要素に大きく左右され、常に自然災害や突発的事故などの予測不能なリスクにさらされているからである。本稿は、このリスクの塊のようなライヴエンタテインメントビジネスのリスクマネジメントについて考究する。具体的には、ライヴエンタテインメントビジネスのリスクを特定するとともに、リスクファイナンスの観点からコンサートプロモーター(コンサート企画運営会社)のリスク対応について分析と考察を行う。本稿から、コンサートプロデューサーによる戦略的な保険選択の実践が、コンサートプロモーターのリスクファイナンスの成功の鍵を握ることが明らかになる。
著者
菅野 文友
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.13, no.5, 1972-05-15
著者
https://corp.rakuten.co.jp/ https://global.rakuten.com/corp/
出版者
国立情報学研究所 情報学研究データリポジトリ

楽天市場のサイトに,2015年1月から2019年12月までに登録され掲載された全商品データ (約2億8300万商品),商品レビューデータ (約7000万レビュー),ショップレビューデータ (約2250万レビュー) 。楽天データセットの一部。詳細は「収録データセット」を参照。
著者
李 康穎 Biligsaikhan Batjargal 前田 亮 赤間 亮
雑誌
じんもんこん2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.261-266, 2019-12-07

落款印は書や絵画の真贋を鑑定する上で重要な要素であるだけではなく,書画との調和美が意識され,芸術的な価値もある.落款印を対象にした自動認識システムの構築により,専門家や愛好家に対してこれらのコレクションが持つ背景情報の理解を支援するための効率的なツールを提供できる.本研究では,落款印画像を用いた検索システムの構築に注目し,複数のオープンデータの活用を考慮した浮世絵関連情報の抽出を試み,浮世絵コレクションの検索に新たな視点を提案する.