著者
一谷 智子
出版者
北海道大学メディア・コミュニケーション研究院
巻号頁・発行日
pp.7-18, 2020-03-31

The British colonization of Australia created confrontation and conflict between Indigenous people and settlers with Indigenous people increasingly marginalized and eliminated. When Australia celebrated the bicentenary of its national foundation in 1988, it also became an opportunity to highlight the racism and colonialism within the country’s past. In this respect, the bicentenary served as a turning point for reconsidering Australian history as Indigenous activists protested British settlement and invasion. The landscape of Australian literature was also altered in 1988. Over the last three decades, which can be termed the “period of reconciliation,” literary works that affirmed Indigenous rights and tackled colonial history appeared and the writings of both Indigenous and non-Indigenous authors began to resonate with each other around these issues. This paper explores the trajectory of Australian literature over the last thirty years and elaborates on the ways in which postcolonial literature has played a role in the reconciliation between Indigenous and non-Indigenous Australians.
著者
Rainey Mark Justin
出版者
北海道大学メディア・コミュニケーション研究院
巻号頁・発行日
pp.19-34, 2020-03-31

This paper draws on ethnographic research carried out in a network of emergency night shelters for refused asylum seekers in Manchester, UK. Located in churches throughout the city, these shelters provide informal accommodation for men who have been made destitute following the refusal of asylum claim. With particular focus on volunteers working in the night shelters, this paper argues that a ‘theo-ethics’ based on notions of Christian love – or agape - often informs individual and organisational practices of care while also recognising the limitations of this work in the face of the wider and systemic injustices of the UK asylum system.
著者
Aya MATSUU Mihoko YABUKI Emiko AOKI Michio IWAHANA
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.20-0017, (Released:2020-04-07)
被引用文献数
10

A molecular survey was conducted to understand recent distribution of pathogens associated with canine infectious respiratory disease (CIRD) in Japan. Nasal and/or pharyngeal swabs were collected from asymptomatic dogs and those with CIRD, living in private house or in kennels. PCR-based examination was conducted for detecting nine pathogens. Among private household dogs, 50.8% with CIRD, 11.1% with respiratory disease other than CIRD, and 4.3% asymptomatic were positive for more than one pathogen, whereas in kennel-housed dogs, 42.9% with CIRD and 27.3% asymptomatic were positive. Bordetella bronchiseptica was most frequently detected, followed by canine herpesvirus 1, canine parainfluenza virus, canine pneumovirus, Mycoplasma cynos, and canine adenovirus type 2. In kennel environment, asymptomatic dogs might act as reservoirs carrying the respiratory pathogens.
著者
鈴木 達也 柴原 浩章 鈴木 光明
出版者
JAPANESE SOCIETY OF OVA RESEARCH
雑誌
Journal of Mammalian Ova Research (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.166-175, 2010 (Released:2010-12-03)
参考文献数
67
被引用文献数
3

哺乳動物において射出精子は,透明帯との結合,先体反応および卵子との受精のために雌性生殖路内で複雑な生理学的,機能的変化をとげねばならない.この精子が受精可能となる変化を受精能獲得(capacitation)と呼ぶ.capacitationを完了した精子は,透明帯を貫通するための特殊な鞭毛運動である超活性化(hyperactivation)と呼ばれる変化を示す.またcapacitationの過程で,精子表面や精子細胞膜の変化,Ca 2+やHCO3–イオンの変化,アデニル酸シクラーゼ/cAMP/PKA経路そして精子タンパク質リン酸化の変化を起こす.将来的に,詳細なcapacitationのメカニズムの解明により男性不妊症における精子機能検査法や男性不妊治療法を開発できるかもしれない.
著者
加納 和彦
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.58-63, 2018-01-15

はじめに わが国の感染症サーベイランスはNational Epidemiological Surveillance of Infectious Disease(NESID)と呼ばれる電子システムを介して行われている.「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)に基づいて,感染症を診断した医療機関は所定の届出様式1)にしたがって保健所へ感染症の発生報告を行う.保健所は届出データをNESIDシステムに登録し,中央および地方の感染症情報センターは登録データの確認と集計,および情報の還元を行っている.1999年以降,感染症法に基づいて報告された全数把握対象疾患の症例報告数は,2016年までで51万件以上に達している(図1)2). 症例報告の個票データにはさまざまな項目があり,年齢・性別などの患者に関する情報や,診断した医療機関,診断日,推定感染地域のように全疾患に共通した項目の他,後天性免疫不全症候群の届出におけるAIDS診断の指標疾患や,麻しん・風しんにおける予防接種歴の情報など疾患固有の項目が含まれる.また,データ形式には選択肢から選ぶものや,推定感染源欄や備考欄のように自由にテキストを入力するものがある.これらの膨大で多様なデータが一元的にデータベースに登録されていることと,さらに近年はコンピューターによるデータ処理技術が向上していることから,収集されたデータを機械的に分析し,公衆衛生の向上に役立つ情報へと変換する手法・ツールの開発の必要性が増してきている. 本稿では,①届出の自由記述テキストデータを活用した解析の試み,②現在,開発中の感染症サーベイランスのための新しいツール,さらに③海外の進んだサーベイランスシステムや関連ツールについて述べる.
著者
豊島 淳子 灘岡 和夫
出版者
日本サンゴ礁学会
雑誌
日本サンゴ礁学会誌 (ISSN:13451421)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.11-24, 2016 (Released:2017-03-22)
参考文献数
35
被引用文献数
4

日本のサンゴ礁海域では,スキューバダイビングをはじめとする観光業や漁業などの経済活動が行われているが,その利用にあたっては異なる業種間での利害の対立や軋轢などがあり,沿岸資源管理の効率を妨げている。これまでに,日本各地でこのような対立が個別に発生し,各地で解決のための努力がなされてきたが,本研究では,これらの事例を横断的に比較することにより,両者が協調して海域の資源管理を行うためにどのような要件が必要かを明らかにすることを試みた。その結果,解決に至る共通点として①観光業者と漁業者が共同して協議会組織を設立し調整の場を設けること,②観光客(ダイバー)から利用料を徴収して保全活動を行うこと,の2点が特に有効であると考えられることがわかった。そして,この環境保全に関する料金徴収の仕組みを,類似する「生態系サービスへの支払い(payment for ecosystem services : PES)」制度と比較検討することにより,PESの概念をさらに発展的に適用することで,より効果的な沿岸生態系保全・管理スキームへと発展させ得る可能性が示唆された。
著者
安川 徹
巻号頁・発行日
2020-03

ソルフェージュの授業で使用できる聴音問題集。第1部として4小節の記憶聴音課題を121収録した。全15ページ
著者
熊谷 広治 明瀬 大輔 平井 隆次 植木 實 林 嘉彦
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.178-183, 2003 (Released:2003-06-24)
参考文献数
14

2001年に厚生労働省の研究班が行った全国9モデル県での調査によると,性感染症のうちもっとも無症候化しつつ拡散しているのは性器クラミジア感染症であり,男性より女性の罹患率が高い.われわれは,2001年6月から2002年5月までの1年間に公立甲賀病院産婦人科において,甲賀郡・蒲生郡に在住する480例の後腟円蓋部から子宮頸管分泌物を採取し,polymerase chain reaction(PCR)法によりクラミジア・トラコマチスのDNAを検出した.クラミジア抗原陽性率は, 15~19歳群で17.8%と最高値を示し,おおむね年齢が若い群ほど高値を示した.居住地域別の陽性率は,各町のそれぞれで0.0~13.9%の値を示した.陽性者の主訴は,帯下感,下腹部痛,不正性器出血,挙児希望,無症状がそれぞれ, 23.3%,43.3%,6.7%,3.3%,23.3%を占めていた.滋賀県に在住する10~30歳代の女性に対して,症状の有無にかかわらず,積極的にクラミジア検査を行うべきである. 〔産婦の進歩55(2):178-183, 2003(平成15年5月)〕
著者
池田 登顕 柴田 昌和 古川 洋高 立壁 大地 神谷 真知子 塩野 浩章
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P3485, 2009

【目的】<BR>近年,腰部骨盤帯における機能解剖学的知見は増加してきている.特に多裂筋や腹横筋,骨盤底筋群,横隔膜は腰部骨盤帯への安定性に作用するといわれているが,これらの筋の明確な作用はまだ全て明らかにされていない.また,多様な臨床評価方法や運動療法なども紹介されてきてはいるが,明らかな誘発原因のない腰部骨盤帯疾患の発生機序は明確になっていない.今回,仙髄レベルに神経症状や梨状筋症候群,坐骨神経痛を患った症例に対する理学療法を経験した.その際,既存の機能解剖学的知見に基づいて理学療法を展開したが,治療後に症状は軽減したが消失しなかった.この課題を解決し,解剖学的な検証をするために腰部骨盤帯を観察する機会を設けさせていただいた.屍体は大殿筋が中央で切離され,梨状筋下孔が良好に観察できるものであり,仙骨のうなずきおよび腸骨の起き上がり操作介入による検討が可能であった.その結果,梨状筋の弛緩および梨状筋下孔の拡大を触診できた.そこで,前述の症例に対して屍体で得られた機能解剖学的所見と同様の操作を加えることで,各症例の症状に変化がみられるかどうかを検討することとした.<BR>【方法】<BR>仙髄レベルに神経症状や梨状筋症候群,坐骨神経痛を有し,明らかな誘発原因のない腰部骨盤帯疾患症例10名を対象とした.対象者は男性2名・女性8名であり,平均年齢は69.7歳であった.この10名のうち,症状と画像所見とが明瞭に一致したのは1名であり,症例は全て腰椎の後彎により症状が悪化した.この10名に対して以下の3通りの徒手操作をランダムに加え,操作後の症状の変化を,「消失」・「軽減」・「変化なし」の3通りから回答させた.徒手操作は,既存の臨床評価方法を参考にした,A仙骨のうなずき操作,B腸骨の起き上がり操作,C同時にAおよびBの操作である.なお,各操作は1日以上間隔を設け,操作における効果が消失してから次の操作を加えた.また,症例は本研究内容の説明をし,同意を得られた10名である.<BR>【結果】<BR>Aでは3名が「軽減」,7名が「変化なし」と回答し,Bでは2名が「消失」,2名が「軽減」, 6名が「変化なし」と回答した.Cでは全ての症例が「消失」と回答した.<BR>【考察】<BR>既存の知見では,多裂筋・腹横筋・骨盤底筋群および横隔膜は,腰部骨盤帯における安定性確保のための機能を1つのユニットを形成することで担っており,股関節周囲筋が補助的に担っているとされている.さらに,仙骨をうなずかせるように作用する筋は多裂筋であり,腸骨を起き上がらせる筋は大殿筋である.今回の症例では,仙骨のうなずきおよび腸骨の起き上がり操作により症状が消失した.これより大殿筋のロッキング作用によって,腸骨が固定されている環境下で多裂筋が効率的に働き,両者の相互作用によって,梨状筋下孔が拡大することで仙髄レベルでの神経通路が確保されている可能性を示唆された.
著者
渡辺誠
出版者
思索社
雑誌
ブナ帯文化
巻号頁・発行日
pp.87-106, 1985
被引用文献数
1