著者
辻 澄子 小川 俊次郎 柴田 正 伊藤 誉志男
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.14-18_1, 1989-02-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

食品中のホウ酸を直接, 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール (EHD) でキレート抽出した後, 非水条件下でクルクミン発色によるホウ酸の簡易迅速定量法を確立した. 試料中のホウ酸は酸性下で5%EHD含有のヘキサン-酢酸ブチル (4:1) 溶液で抽出した. 抽出液の一定容量にクルクミン氷酢酸溶液及び濃硫酸を加えて発色させた後, 過剰のプロトン化クルクミンを水で分解し, アセトンで希釈して比色定量を行った. 殻付き冷凍えび, 塩蔵くらげ, 寒天, 牛乳, 豆乳及びワインにホウ酸を10,100及び500μg/g添加したときの回収率はいずれも97.0%以上であった. 検出限界は0.3μg/gであった.

1 0 0 0 歯科審美学

著者
日本歯科審美学会編
出版者
永末書店
巻号頁・発行日
2019
著者
三宅 康史 有賀 徹 井上 健一郎 奥寺 敬 北原 孝雄 島崎 修次 鶴田 良介 横田 裕行
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.230-244, 2010-05-15 (Released:2010-07-02)
参考文献数
5
被引用文献数
5 12

目的:2006年調査に続き,さらに大規模な熱中症に関する全国調査を行い,本邦における熱中症の実態につきより詳細に検討した。方法:日本救急医学会熱中症検討特別委員会(現 熱中症に関する委員会)から,全国の救命救急センター,指導医指定施設,大学病院および市中病院の救急部または救急科(ER)宛てに,2008年用として新規に作成した調査用紙を配布し,2008年6~9月に各施設に来院し熱中症と診断された患者の,年齢,性別,発症状況,発症日時,主訴,バイタルサイン,日常生活動作,現場と来院時の重症度,来院時の採血結果,採血結果の最悪化日とその数値,既往歴,外来/入院の別,入院日数,合併症,予後などについての記載を要請し,返送された症例データを分析した。結果:82施設より913例の症例が収集された。平均年齢44.6歳,男性:女性は670:236,I度:II度:III度は437:203:198,スポーツ:労働:日常生活は236:347:244,外来帰宅:入院は544:332で,高齢者でとくに日常生活中の発症例に重症が多かった。スポーツ群では,陸上競技,ジョギング,サイクリングに,労働群では農林作業や土木作業に重症例が多くみられた。日常生活群では,エアコン/扇風機の不使用例,活動制限のある場合に重症例がみられた。ただ,重症度にかかわらず入院日数は2日間が多く,採血結果についても初日~2日目までに最も悪化する症例が大多数であった。後遺症は21例(2.3%)にみられ,中枢神経障害が主であった。熱中症を原因とする死亡は15例(1.6%)で,2例を除き4日以内に死亡した。考察:2006年調査とほぼ同様の傾向であったが,重症例の割合が増加し,活動制限のある日常生活中の老人がその標的となっていた。最重症例は集中治療によっても死亡は免れず,熱中症では早期発見と早期治療がとくに重要であるということができる。
著者
犬飼 哲夫
出版者
札幌博物學會
雑誌
札幌博物学会会報
巻号頁・発行日
vol.17, no.3-4, pp.56-59, 1943-12-31

1 0 0 0 軍事と技術

著者
陸軍兵器行政本部 編
出版者
軍事工業新聞出版局
巻号頁・発行日
vol.(6月號), no.162, 1940-06

1 0 0 0 軍事と技術

著者
陸軍兵器行政本部 編
出版者
軍事工業新聞出版局
巻号頁・発行日
vol.(4月號), no.160, 1940-04
著者
池島 徳大 吉村 ふくよ 倉持 祐二
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13476971)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.261-270, 2007-03-31

本研究では、アメリカの学校で行われているピア・メディエーション(仲間による調停)の実際を紹介し、その考え方や導入の方法、利点等についての知見を提供することを目的とした。ピア・メディエーションは、わが国の喫緊の教育課題となっているいじめ問題の対応策の一つとして、極めて有効な方法となりうる可能性をもち、今後、学校教育への導入が期待されるプログラムである。尚、メディエーション(調停 "Mediation")と関連する、交渉 "Negotiation"、仲裁(裁定) "Arbitration" の概念についても若干整理して示した。
著者
久布白落實著
出版者
中央公論社
巻号頁・発行日
1973
著者
大石 圭 斎藤 英雄 梶田 大樹 高詰 佳史
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2019-CVIM-215, no.18, pp.1-6, 2019-01-10

手術のビデオ撮影による記録の有用性は以前から認識されてきた.すでに多くの手術室では固定式の術野カメラが設置されている.しかし,実際には外科医の頭部や体によって術野が隠れてしまいカメラによる手術の記録が困難である.我々はこの問題を解決するために,無影灯に複数のカメラを取り付け記録するシステムを提案した.また,術野を認識し自動的にカメラを切り替えることで,頭部の映り込みの少ない映像の生成を試みる.その際,一般的に頻繁なカメラの切り替えは,動画の視聴品質 (Quality of View,QoV) が低下する.そこで我々は,組み合わせ最適化の手法で,最短経路問題で広く用いられるダイクストラ法をこの問題に応用し,一定時間カメラの切り替えが行われず,動画全体で観測している術野領域が最大になるカメラスケジューリング手法を提案する.
著者
塩崎 由人 加藤 孝明
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.643-646, 2012-07-01 (Released:2013-02-23)
参考文献数
18
被引用文献数
2

近年,気候変動や自然災害等の環境変化に関して,「レジリエンス」,「脆弱性」という用語が頻繁に使われている.これらの用語は環境変化に対するシステムの変化や挙動を表す概念であるが,その定義が多様であるため混乱をまねく恐れがある.本論では,英語圏の自然災害などの学術分野において発達してきたこれらの概念について,その発達の経緯と多様な定義の整理を行った.そして,「曝露」や「感応性」など,レジリエンス,脆弱性の概念に関する要素によって,環境変化に対するシステムの変化や挙動を説明できることを示した.[本要旨はPDFには含まれない]