著者
鈴木 祐麻 新苗 正和 真田 靖瑛
出版者
環境資源工学会
雑誌
環境資源工学 (ISSN:13486012)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.73-80, 2012 (Released:2012-09-05)
参考文献数
13

Moringa oleifera (M. oleifera) is one of the most widely spread Moringa species that grows quickly in the tropical belt. The objective of this study was to investigate the influence of the aqueous pH, initial turbidity of the synthetic kaolin turbid water, ionic strength, and humic substances on the efficiency of the M. oleifera coagulant. The experimental results showed that the coagulation efficiency was significantly enhanced by the presence of divalent cations such as Ca2+ or Mg2+, and slightly enhanced by lowering the aqueous pH from 9.0 to 4.0. It was also found that fulvic acid did not significantly affect the coagulation efficiency, while the initial turbidity and humic acid did. M. oleifera coagulant was effective for synthetic waters of an initial turbidity of 290 NTU. However, turbidity removal was not observed when the initial turbidity was lowered to 45 NTU. The presence of humic acid significantly increased the coagulant dosage required for turbidity removal. These obtained experimental observations were then used to discuss the influence of the water quality on the dominant coagulation mechanism.
著者
細野 幸太
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.526-527, 2017-10-10 (Released:2017-10-20)
参考文献数
11

伝統産業である刃物は岐阜県関市の「日本刀」で培われた作刀技術が根源であり,その技術を生かして一大家庭用刃物産業(包丁,はさみ,ナイフ,カミソリ刃,爪切り等)となった。現在もそれらの技術を継承しつつ,新たな刃物の付加価値を見出すべく技術開発を行っている。本誌ではナノテクノロジーを利用した刃物表面改質研究,刃物の性能を評価するために重要となる新たな切れ味試験機について紹介する。
著者
伏見 能成 伏見 裕子
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨 2009年 人文地理学会大会
巻号頁・発行日
pp.58, 2009 (Released:2009-12-16)

出産研究は、前近代の出産に関するもの、近代化に関するもの、病院出産に関するものに大別できる。文化人類学者の松岡悦子は、「子どもが自宅ではなく病院で生まれるようになる、ということ」が、出産の近代化の特徴だという。 離島には近代化を直接経験した世代が今も健在で、聞き取りによって内実を明らかにすることができる。離島の出産についての研究はこれまでにもあったが、いまだ議論の余地は大きい。 燧灘の島々において聞き取り調査を行った結果、一定の傾向を見出した。明治中頃までは、殆どの島で伝統的な出産が行われた。出産をケガレと捉えることが多く、近代的観点からいうと決して衛生的ではない非日常空間での出産が余儀なくされた。出産の姿勢、介助者という視点からも現代とは大きく異なっていた。出産場所については、島ごとに差異があり、共有のウブヤを使用するケース、農地や屋敷地内にある私有の小屋を貸し借りするケース、各戸が屋敷地内に持つナヤ等を利用するケースなどがあった。こうした習俗が近代化といえる変貌を見せるのは、近代的思想によってケガレ観が緩和されたり、衛生意識が高まったことや、全国的に助産者が資格化されたことが契機になった。大抵の場合、出産場所が屋敷地内のハナレ、更に母屋内のナンドへと変化し、1950年代までには有資格の産婆・助産婦が介助するようになる。1970年代には病院出産が一般化し、現在は各島もれなく妊産婦自体が存在しない。 伊吹島には326世帯793人(2005)が住む。漁業が盛んで、イリコの島として知られる。嘗ては国外にも出漁し、朝鮮半島に加工場をもつ島民もあった。こうした経済的背景もあって、ピークの1950年代には人口4,300人にも達した。現在でも集落内は著しく密集している。 伊吹島には、約400年前から集落共同で使用するウブヤが存在し、デービヤと呼ばれた。産婦は、自宅のナンドでの出産後、約30日間デービヤに篭った。デービヤは、明治初年に4.5畳が3部屋ある建物2棟に改築されたが、土間に筵敷きであった。その後、1930年にも改築されて6畳6間の畳敷きとなり、デービヤの建物自体は近代化を遂げた。名称も「伊吹産院」とされた。この名称は、当時首都圏を中心に増加しつつあった近代的出産施設「産院」を意識していたことが窺える。1930年の改築は、恩賜財団慶福会が「妊産婦保護」のために下賜した建築費が契機となっている。その際の設計図にも「産婦静養室(デベヤ)改築設計図」と明記されている。デービヤは、「ケガレの忌避」という目的を果たしつつ、「産婦静養」というもう一つの目的を前面に出すことで下賜金を得ている。しかし、聞き取りでは「出産直前まで忙しく働いた。デービヤにいる間は天国だった」という感想が得られ、こうした目的が完全に建前であったわけでもない。 出産方法の近代化をもたらしたのは、終戦直後に島へ来た助産婦であった。自宅で出産した直後にデービヤまで歩いて移動するという慣習は医学的に好ましくないとして、デービヤで出産し、そのままそこで静養するよう勧めた。このように、彼女はデービヤという伝統をうまく利用して出産の近代化を進めたのだ。その後、1956年にはデービヤに分娩室が設けられるに至った。しかし、彼女が個人的な理由で大阪に移住すると、島の女性は必然的に地方(ぢかた)である観音寺の病院で出産するようになり、1970年にデービヤは閉鎖され、1983年に解体された。 地理的、経済的条件が類似している広島県走島では、ウブヤ習俗自体がみられない。一方、志摩半島の越賀は、離島でもなく、海女が家計を担うという地域だが、ウブヤが「産婦保養所」に発展したという、伊吹島に酷似した例がみられる。越賀の近隣集落でも、ウブヤ習俗は多く見られたが、近代化の過程でウブヤが存続された例は他にない。 産院や産婦保養所に変化しながらもウブヤが存続した伊吹島と越賀において、その存続と発展の背景には、当時の女性の厳しい労働条件があるものと考えられている。しかし、伊吹島・越賀の労働環境は、周辺の地域に比して、特別ではなかった。近代化を推進する契機について考えた時、僻地では国や県の決定よりも、助産婦等の個人的な意思決定や行動が優先して機能し、地域ごとに個性豊かな偶発的契機によって近代化の方向性を左右し、時には決定づけてきたのだろう。
著者
徳山 倫子
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.92, no.8, pp.712-722, 2017 (Released:2017-11-16)

1 0 0 0 OA 日本工業要鑑

著者
工業之日本社 編
出版者
工業之日本社
巻号頁・発行日
vol.大正9 〔上〕年度用(第10版), 1926

1 0 0 0 OA 電気法令集

著者
電友社編輯部 編
出版者
電友社
巻号頁・発行日
1912
著者
武藤 正義
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.63-76, 2006

本稿の目的は2つある。第1に、合理的選択理論において利己性について扱いうる4つの立場を区別する基準を示し、そのひとつである社会的動機アプローチの位置を明らかにする。第2に、二者関係における多様な社会的動機(配慮の仕方)を「利他性」と「平等性」という2変数によって表現することにより、13個の典型的な社会的動機間の相互関係を明らかにする。たとえば、「負けず嫌い」は反利他的かつ平等的な動機、「マクシミン主義」は利他的かつ平等的な動機の弱い形態、等がわかる。これらの知見はボランティアや友人関係の分析などに役立つだろう。

1 0 0 0 勞働時報

著者
厚生省勤勞局 編
出版者
厚生省
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, 1941-04
著者
小倉鏗爾 著
出版者
錦正社
巻号頁・発行日
1938
著者
山本 康子 斉藤 邦明
出版者
藤田保健衛生大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

インドールアミン酸素添加酵素2 (Indoleamine 2,3-dioxygenase 2;IDO2) は、トリプトファンをキヌレニンに代謝する酵素である。本研究ではIDO2の生理的機能を解析し、IDO2発現が腫瘍形成に及ぼす影響について明らかにする事を目的とした。IDO2のトリプトファン代謝能を検討するため、IDO2強発現細胞を作製したところ、キヌレニン量の増加が認められた。またマウス肺癌細胞を用いた担癌マウスモデルにおいて、野生型に比べIDO2 KOマウスでは、腫瘍体積の縮小およびサイトカインの分泌増強が認められた。本研究によりIDO2発現の抑制は、抗腫瘍効果を有する事が明らかとなった。

1 0 0 0 ASCII

出版者
アスキー・メディアワークス
巻号頁・発行日
vol.特別付録, 1999-12