著者
中村 武 藤原 悌三
出版者
京都大学防災研究所
雑誌
京都大学防災研究所年報. B = Disaster Prevention Research Institute Annuals. B (ISSN:0386412X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.B-1, pp.307-316, 1985-04-01

Results of field survey after 1983 Tottoriken-chubu earthquake which took place at 1:51of Octpber 31, 1983, was reported. Damage in cottage structures in several towns near theepicenter was summarized first. In the latter half, results of structural analysis for the east annexbuilding to the main building of Kurayoshi city office was reported to investigate the cause andthe process of damage in the columns on the second floor.
著者
日向 一雅
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.11-23, 1986

伊勢集は大まかに五つの歌群に分けられる。冒頭の伊勢の半生を歌物語的に構成する部分、屏風歌の部、四季歌の部、人事の歌群、増補部分である。このうち人事の歌群の中には冒頭部分と共通する歌物語的歌群が多数あると考えられる。それらは伊勢の伝記的事実としての贈答歌群というより虚構化されていること、そこには平中物語や大和物語の滑稽譚と共通する構成をもつものから女の人生の嘆きの姿を構成するものまで含むこと、それらは全体として冒頭の歌物語的世界の論理を補強すると考えられることなどを論じた。

1 0 0 0 OA 輪廻

著者
森田草平 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1926
著者
伊藤 昭 上井 雅史 田中 隆晴 平野 弘之
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第27回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.24, 2008 (Released:2008-08-01)

【目的】肩関節周囲炎の治療期間に関する先行研究及び報告は多い。治療期間と運動療法の頻度及び注射療法の頻度に関する統一見解がない。今回、我々は肩関節周囲炎の治療期間と運動療法の頻度及び注射療法の関係について検討したので報告する。【対象】平成18年6月から平成20年1月の間に当院を受診した肩関節周囲炎患者28例34肩(右肩19肩、左肩15肩)であった。男性4例、女性24例、平均年齢64.7±9.6歳であった。リタイヤ患者及び変形性肩関節症など病変部位が明らかな患者は除外した。【方法】治療期間を、短期間群(1~4ヶ月間通院、n=17)及び長期間群(5ヶ月間以上通院、n=17)の2群に分けた。運動療法を週2回未満施行群(n=21)と週2回以上施行群(n=13)に分けた。注射療法をヒアルロン酸ナトリウム(以下、ヒアルロン注)の注射頻度及びステロイドの注射回数に分けた。ヒアルロン注の頻度がそれぞれ月1回(n=10),2週間に1回(n=13)及び2週間に1回以上(n=11)に分けて検討した。治療開始時と最終時の肩関節屈曲及び外転角度で治療成績を評価した。統計処理にStatcel2を用いた。各群間の比較に対応のあるt検定を用いた。治療期間と運動療法の頻度及びヒアルロン注頻度の相関関係をPearson’sの相関係数検定を用いた。有意水準を1%未満とした。【結果】長期間群の治療開始時と最終時の屈曲及び外転角度の間に有意差を認めた(p<0.01)。運動療法の週2回未満群と週2回以上群の治療開始時と最終時の屈曲及び外転角度の間に有意差を認めた(p<0.01)。ヒアルロン注の2週間に1度群の治療開始時と最終時の屈曲及び外転角度の間に有意差を認めた(p<0.01)。ステロイド注射回数の1回(n=12)と3回以上(n=6)の治療開始時と最終時の外転可動域の間に有意差を認めた(p<0.01)。治療期間と運動療法及びヒアルロン注との間には相関関係が認められなかった。治療期間とステロイド注射回数との間に正の相関関係が認められた(r=0.58)。【考察】先行研究で運動療法とヒアルロン注を併用することで関節可動域の改善と自覚・他覚所見(自発痛、夜間痛、運動時痛及び圧痛)の改善が得られるといわれている。今回の検討では、運動療法が週2回以上おこなっている症例でヒアルロン注を2週間に1度実施し、かつ通院期間中1回のステロイド注射をうけていた症例は有意に関節可動域の治療成績がよかった。治療期間が5ヶ月以上必要でだった。それぞれ治療期間、運動療法の頻度及びヒアルロン注頻度の間に相関関係が認められなかった。この理由として、肩関節の運動痛の強さがあげられる。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1916年12月06日, 1916-12-06
著者
渡辺 也恭 西脇 亜也 菅原 和夫
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.135-139, 1999-07-31
被引用文献数
8

永年人工放牧草地に侵入・優占するミノボロスゲの種子発芽戦略の解明を目的として,その休眠解除条件の検討および草地に生育する他草種との休眠の深さの違いを比較した。ミノボロスゲ種子は,休眠を示し,6カ月間の長期冷湿保存以外の処理では休眠が解除されなかった。長期冷湿処理により後熟したミノボロスゲ種子の休眠解除には,光,変温およびその交互作用が影響し,特に光効果の影響が強かった。光,変温およびその交互作用の3つの影響は,ミヤマカンスゲ,ハルガヤおよびエゾノギシギシの3種でも見られた。しかし,これらの草種は,後熟のために冷湿処理を必要としないこと,変温効果の影響が強いこと,およびミヤマカンスゲを除いて,変温または光単独条件下で休眠解除される種子の多いことがミノボロスゲ種子と異なっていた。ミノポロスゲ種子の休眠解除機構は,他草種の種子と比較して厳しく,それは,草地で裸地検出機構として働き,家畜や作業機械により頻繁に裸地が出現する人工放牧草地での,ミノボロスゲの侵入・優占化の要因の1つになると推測される。
著者
齋藤 盛夫 御供 陽二
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.887-891, 1992-04-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

比較的稀な疾患である多発性小腸憩室による穿孔性腹膜炎を生じた1例を経験した.症例は51歳男性,上腹部痛・嘔吐を訴え来院.腹部全体に圧痛を認め,上腹部は板状硬を呈しており,緊急手術を施行した.開腹するにTreitz靱帯より2mの空腸より3mにわたり多発性憩室を認めTreitz靱帯から3m50cmの部位で隣接する憩室がそれぞれ穿孔していた.憩室のある3mを切除し,腸管吻合を施行した.小腸憩室について,本邦報告例を集計し文献的考察を加えて報告する.
著者
酒井勝軍 著
出版者
内外書房
巻号頁・発行日
1924