1 0 0 0 OA 新精米読本 (1)

著者
諏訪 為治
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.781-784, 1984-11-15 (Released:2011-11-04)

清酒製造のコストダウンには精米の巧拙が大きく影響する。自動化大型精米機の開発や共同精米の普及など白米の入手は容易になって来たが, その基礎となる技術について再認識する必要があろう。優れた技術を持つ著者の論文はその良い案内人である。
著者
邊 姫京
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.23-37, 2016-08-30 (Released:2017-07-04)
参考文献数
58

The purpose of this study is to demonstrate the diachronic change in Voice Onset Time (VOT) of Korean word-initial stops associated with gender differences. Seventy-four native speakers of Seoul Korean, aged 15–59 years (born 1955–1999), were recruited for the production test. The results presently indicate three discernible stages of sound change in VOT value of stops—distinction, overlap, and merger—and females lead the change in VOT. As of 2015, Males in their 40s and 50s have a clear distinction in VOT between lenis and aspirated stops, while males in their 30s and under overlap the two stops but do not merge them. On the other hand, females in their 40s and 50s overlap the VOT between lenis and aspirated stops, whereas females in their 30s and under completely merge the two stops.
著者
井上 誠一 小杉 千香子 陸 占国 佐藤 菊正
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.1, pp.45-52, 1992-01-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
14
被引用文献数
3

[2,3]シグマトロピ-転位反応によりオリベトールモノアセタートのヒドロキシル基のオルト位にメチル-3-ブテニル=イソプロピル=スルフィドを導入した結果,ほぼ1:1の比率で2種類の生成物すなわちかアルキル体と6-アルキル体が得られた。この2種類のアルキルオリベトール誘導体を原料とし,カンナビノールの全合成を試みた。まずそれぞれをアシル化し,酸化して得られたスルポキシドのキシレン溶液を加熱還流すると,スルポキシドのβ-脱離の後,分子内Diels-Alder付加環化反応が起こり,ラクトン環を含む三環性化合物であるΔ9-テトラヒドロジベンゾ[b,d]ピラン-6-オンをシス体優勢に得た。この三環性ラクトンは,メチル化,脱水を経てカンナビノールの前駆体`証4翫テトラヒドロカンナビジオール(CBDと略記する)とabn-cis-Δ9-CBDに収率よく導かれた。このcis-Δ9-CBDにBF3触媒を作用させると,定量的にcis-Δ9-テトラヒドロカンナビノールが得られた。もう一方のabn-cis-Δ9CBDをかトルエンスルホン酸共存下ベンゼン中で加熱還流させると,71%(GC)収率(単離収率37%)でtrans-Δ8-テトラヒドロカンナビノールが得られた。
著者
富山 潤 須田 裕哉 崎原 康平 山田 義智 堀口 賢一 岡部 成行
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F4(建設マネジメント)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.11-23, 2019
被引用文献数
2

<p> 琉球大学では,点検に多くの制約を受ける離島架橋に対して戦略的イノベーション創造プグラム(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program:SIP)インフラ維持管理・更新・マネジメント技術の開発技術のひとつであるひび割れ画像解析技術の実証実験を行い,目視点検の結果と良い相関を得た.この結果は橋梁管理者に評価され,本技術が実橋梁の点検業務の一部に利用された.本技術の実証実験に対する沖縄での取り組みは,新技術を地域実装に導いたひとつの実装モデルといえる.</p><p> 本論文では,本技術が実証実験から地域実装に至った取り組み,経緯および課題について考察する.さらに,新技術のコストメリット,効率性および高度化についても考察する.また,新技術の地域実装を通して新しい技術開発が行われた事例についても紹介する.</p>
著者
守屋 康充 飯笹 俊彦 横井 左奈
出版者
千葉県がんセンター(研究所)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

肺癌症例の遺伝子発現情報の解析を行い、喫煙関連肺癌、特に肺扁平上皮癌において発現が亢進している遺伝子群、マイクロRNA(miRNA)群を抽出した。正常肺組織、肺腺癌と肺扁平上皮癌で比較検討したところ、扁平上皮癌の予後に関連するmiRNAを見出すことができた。マイクロRNA-mRNAのネットワーク解析から、これらのmiRNAの標的遺伝子が同定され、この遺伝子は予後に関連していた。これらの結果より喫煙関連癌、肺扁平上皮癌の発癌過程の解明、治療標的の開発に応用できる可能性があると考えられた。
著者
山本 有祐 仲沢 弘明 櫻井 裕之
出版者
一般社団法人 日本創傷外科学会
雑誌
創傷 (ISSN:1884880X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.65-73, 2016 (Released:2016-04-01)
参考文献数
20

広範囲熱傷の治療には全身管理,局所療法,救命後の機能・整容的再建が必要となる。急性期に全身管理を担う救急医のみならず,一連の治療を通し,麻酔科医による疼痛管理,精神科医の睡眠調整・精神的介入,さらに専門看護師をはじめ,医療工学士,理学療法士,薬剤師などのコメディカルとのチーム医療が重要である。治療の当面のゴールは熱傷創閉鎖であり,一貫して治療に携わる創傷外科医がリーダーとなり,焼痂切除・皮膚移植を基軸とした治療計画を立案・実行することが重要であると考える。創傷外科医がリーダーになるには,1.創閉鎖のための確固たるスキルをもち,2.患者の全身状態を把握し,それに応じた局所管理を選択し,3.将来起こりうる障害を予測し,対応策を立案でき,4.関連各診療科・各部署と密なコミュニケーションをとれることなどがあげられる。
著者
ヨーンヤィ チャイサモーン 島田 明 藤井 信之
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第51回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.34, 2008 (Released:2009-04-14)

外乱オブザーバは, モーションコントロールの代名詞とも言われ, 大西・堀・大石他の多くの研究者たちにより世界中に広められた。その特長は未知外乱を推定する機能と, 外乱推定値をフィードバックして実外乱を打ち消すことにより 制御対象をノミナル化する機能であり,その有用性は高く評価された。しかしながら,島田らは, 外乱推定値を実外乱と逆符号でフィードバックしても, いつでも良好な制御性能が得られるわけではないことを経験してきた。そこで,本稿は,外乱オブザーバ設計法の再検討を試みるものである。第一に,外乱オブザーバを用いても分離定理が成り立つことを証明する。第二に,観測ノイズの影響を抑制するために,定常カルマンフィルタ理論を用いた外乱オブザーバの設計を行う。第三に,倒立振子を題材とした検討を行う。