著者
荒木 徹 沖宗 正明 松元 鉄二
出版者
医学書院
雑誌
臨床泌尿器科 (ISSN:03852393)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.157-159, 1984-02-20

尿道下裂,Peyronie病,尿道狭窄などの原因がなく勃起時にだけ陰茎が弯曲する先天性陰茎彎曲症には通常Nesbitの手術1)が行われる。最近われわれも勃起時腹側に弯曲する本症の1例をNesbitの方法で治癒させえた。この際,矯正が満足できるものとなつたか否かを術中に人工勃起を作つて確かめ,また陰茎海綿体白膜上の血管と神経の損傷を防ぐために生食水を注入してこれらを遊離して手術を行い好結果を得たので報告する。
著者
森谷 ★ 小田 史郎 中村 裕美 矢野 悦子 角田 英男
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
バイオフィードバック研究 (ISSN:03861856)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.61-70, 2002-09-22 (Released:2017-05-23)

芳香のセラピー効果の判定には,主観的な感情による評価と客観的な生理的効果の両面から確認する必要がある.私たちは,クレペリンテストを45分間負荷した後,カモミール茶(または同量・同温の白湯)を飲ませ,自律神経機能(心電図R-R間隔データと体温)と感情指標(質問紙MCLによって測定した快感情,リラックス感,不安感)の変化を同時に測定した.カモミール茶を飲んだ後にリラックス感得点が上昇した.一方,自律神経機能では心拍数と交感神経活動の指標とされるLF/HF比の低下が大きく,末梢皮膚温の上昇が大きかった.カモミール茶を飲んだ後のリラックス感得点の変化量と自律神経機能の変化量の間に,有意な相関が認められた.これらの結果から,客観的に評価される生理指標の値と主観的な感情得点がかなり良く対応すると考えられる.
著者
水田 良幸
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017

1.要旨<br>&nbsp; 国土地理院では ,これまで ,国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として 国の地図作成機関として ,地名を図 に表記することで多くの地名を扱ってきた に表記することで多くの地名を扱ってきた .また ,国際的な枠組みで ある国連地名標準化 会議 に 参加するともに 参加するともに 参加するともに 参加するともに 参加するともに 参加するともに 参加するともに 参加するともに 参加するとも,地名のローマ字表記や 英語表記などの地名 の地図表記に関わる の地図表記に関わる の地図表記に関わる の地図表記に関わる の地図表記に関わる の地図表記に関わる の地図表記に関わる の地図表記に関わる の地図表記に関わる 基準 ,地 名集の作成など名表記の標準化に資する取り組みを行ってきた 表記の標準化に資する取り組みを行ってきた .本稿では ,これら の 地名に関する 国土理院の取り組みついて報告地名に関する 国土理院の取り組みついて報告する.<br><br> 2.国土地理院の取り組みの概要<br>2.1地名の図表<br>国土地理院では,2万5千分1地形図をはじめとした国の基本図を整備しており,基本図の重要な構成要素として行政名,居住地名,自然地名等の地名を地図に表記している.行政名,居住地名については,地方自治法や住居表示に関する法律などの法律に基づき定められた名称を地図に記載する.一方,多くの自然地名については,地名そのものを決定する仕組みや基づく法律が基本的にはないため,地元で呼び習わされている名称を地元自治体に調査・確認して地図に記載している.山名などで複数の地域,自治体に跨る場合には,関連する自治体に調査,確認をし,場合によっては自治体間での調整を経て地図に表記している.なお,複数の名称が存在する場合には,地図上で併記するなどの対応をとる.また,自然地名については,国土地理院が作成する地図(陸図)と海上保安庁が作成する地図(海図)で統一した地名表記を行うための協議会を昭和37年に設置し,両図の地名表記の統一を図っている.現在,国土地理院の地図において居住地名と自然地名をあわせて約42万件の地名が記載されている.<br><br> 2.2国連地名標準化会議<br>地名の標準化に関する国際的な枠組みとして,1967年から国連地名標準化会議が開催され,国土地理院は1971年の第2回会議から参加している.5年ごとに開催される国連地名標準化会議の他,2年に一度開催される国連地名専門家会合にも参加しており,日本の地名の現状や国土地理院の地名に関する取り組みを報告している.<br><br> 2.3 地図に記載する地名表記に関する基準の作成<br>国際化の進展や訪日外国人の増加に伴い,国土地理院では地図に記載する地名表記の基準の作成に取り組んでいる.具体的には,地名等のローマ字表記や英語表記ルールの作成である.地名の英語表記ルールは,2020年の東京オリンピック・パラリンピックの円滑な開催,観光先進国実現のため,訪日外国人にわかりやすい地図作成ルール化の一環として,有識者を交えて検討した結果を踏まえて作成したものであり,平成27年3月に公表している.地名等の英語表記ルールは,今後国土地理院が作成する英語版地図に適用するとともに,公共測量作業規程の準則に組み込み,地方公共団体,民間の地図会社等にも普及を図っている.また,ローマ字表記の原則,地名等の英語表記ルールについては,国連地名標準化会議において,地名表記の標準化に関する取り組みとして報告している.<br><br> 3.まとめ<br>国土地理院では,国の地図作成機関として,多くの地名を地図に表記している.特に自然地名については,地元で使われている地名,呼称を関係する地元自治体に調査・確認・調整を行い,地図に表記している.地図の表記に関しては,海上保安庁と連携し,地名表記の標準化にも取り組んできた.また,国際化の流れの中で,ローマ字表記,英語表記の基準の作成など,外国人や海外に向けた取り組みを行っている.特に近年急増する訪日外国人に対して,外国人にわかりやすい地名表記を普及させることは喫緊の課題である.<br><br><br><br>
著者
中村 照子
出版者
特定非営利活動法人 日本バイオレオロジー学会
雑誌
日本バイオレオロジー学会誌 (ISSN:09134778)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.29-35, 2003-03-30 (Released:2012-09-24)
参考文献数
21

Silkworms that feed on mulberry leaves contain a markedly larger amount of amino acids and almost the same amount of unsaturated fatty acids in comparison with mulberry leaves. Silkworms in beginning stage of the fifth period contain a larger amount of those nutrients compared with silkworms in the final stage of it. The rheological characteristics of silkworm blood were remarkably changed during growing process of silkworm, viscosity of silkworm blood in beginning stage of the fifth period is lower than that in the final stage of it. Here, it should be noted that the rheological characteristics of silkworm blood reflect physiolosical circulation of silkworm, suggesting that the physiolosical condition of silkworm in beginning stage of the fifth period is better than that in the final stage of it. Thus, based on these results, it was found that silkworm powder could be a new health food when silkworms in beginning stage of the fifth period were used.
著者
籠瀬 良明
出版者
日本地図学会
雑誌
地図 (ISSN:00094897)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.21-28, 1968

□昭和37年以来, 日本のほとんどの市 (および一部の町村) で, 町界・町名・住居表示の番地についての, 根本的な改変調整事業が進められている。その改変の度合い, 全国的統一性からいって, ある意味では大化改新頃の, 条里制の実施にも匹敵する大事業といっても過言ではない。□従来の町割形態を, 旧城下町に卓越する路線式のものと, 道路などで取囲まれた街画式のものに大別する。その場合, 条里区画の発達する地域では, その区画がどの程度町界に反映するか。□住居表示案内図の構成とルール
著者
上田 勝久
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.117-129, 2017-03-30

本研究はスキゾイド的なクライエントとの精神分析的心理療法における行き詰まりと治療機序について実証的に探索したものである。15名の事例報告者から得られた言語データを修正版グラウンデッドセオリーアプローチによって分析し,6つのカテゴリーと25の概念が生成された。そして,その結果をもとに臨床プロセスが明らかにした。そのなかでセラピストが介入すべきか介入を控えるべきかというジレンマにもとづく「交流をめぐるアンビヴァレンス」を抱えることの重要性が示され,それは受身性と能動性を共存させる治療姿勢であることが明確にされた。そして,最後に精神分析的心理療法がパーソナリティのタイプに関わらず,すべてに共通する治療機序を備えているのか,あるいは特にスキゾイド的なクライエントに治療的反応を示しやすいのかという二種の新たな問いが生成された。This article empirically clarifies impasse and therapeutic mechanisms in psychoanalytical psychotherapy with schizoid personality patients. The language data of 15 case reports were analyzed by the Modified Grounded Theory Approach. The results yielded six categories and 25 concepts. The author clarified the clinical process of the psychoanalytical psychotherapy with schizoid personality patients. The analysis indicated the importance of holding “ambivalence on communication” based on the dilemma of whether the therapist should intervene or refrain from intervention. It was demonstrated that the therapeutic attitude allows the coexistence of passivity and activity. Finally, And, questions were raised regarding whether psychoanalytical psychotherapy provides a therapeutic mechanism common to all despite personality type or it is easy to show the therapeutic reaction to schizoid personality patients in particular.