1 0 0 0 OA あまのつづみ

著者
林勇 編
出版者
盛林堂書店
巻号頁・発行日
1926
著者
丸橋 珠樹 岡崎 祥子 小川 秀司 Nilpaung Warayut 浜田 穣 Malaivijitnond Suchinda
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.28, 2012

2007年12月5日から2008年2月10日までの乾季66日間、158時間の観察時間のデータから、樹上活動時間割合は3%で、ほとんどすべての時間を地上で過ごし、移動は地上移動である。採食部位別時間構成は、果実50%、葉25%、種子24%である。昆虫食は頻繁にみられる。なお、石をひっくり返してカタツムリを採食しようとする行動がみられるが、実際に採食したのは観察158時間で4回に過ぎなかった。また、カエル(未同定)採食も1度観察され、内臓の一部を食べて遺棄した。<br> このような採食生態をもっているベニガオザルの、ウサギの捕獲、肉食が観察された。ウサギ捕食あるいは試みの3例の事例を報告する。2008年1月9日に、何か振り回して捨てていった所に近づいたところ、背中の皮を剥がれたウサギが残され、ウサギは飛び跳ねて森へ逃げていった(丸橋)。2011年10月14日、5歳雄のウサギ捕獲・肉食のVIDEO撮影に成功した(岡崎)。また、2011年12月29日にオトナ雌のウサギ肉食が観察され短時間のVIDEO撮影に成功した(小川)。<br> ベニガオザルのウサギ肉食行動観察の特徴として以下の点を指摘できる。1)肉食対象種はビルマノウサギ (<i>Lepus peguensis</i>) Blyth. 1855 (from Mammals of Thailand) である。2)ウサギが生きている状態で肉食が始まり、つまり捕獲し、その時点でウサギは断末魔の悲鳴を上げていた。3)ウサギの大部分、内臓も含めて消費され、観察時間内では、毛皮は食べられなかった。4)捕獲した個体がだけが継続して、移動しながら肉食し、最低7分半は継続していた。5)他個体の近接や近接個体の追随は見られるが、他の優位個体による奪取や残渣の拾い食いなどは見られなかった。議論では、同じ程度の大きさであるロリスとベニガオザルとの異種間行動についても報告し、反撃を行うロリス<i>Nycticebus coucang</i> (from Mammals of Thailand) では捕食にいたらなかった事例観察(丸橋)との比較を行う。<br> ベニガオザルにとって、ウサギ肉食行動は頻度が低い行動であると考えられ、群のなかで肉食経験のある個体は少なく、食物としての共有認識は低いと考えられ、その影響は個体間での競争や追随はほとんどみられなかったことにも現れている。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1891年05月13日, 1891-05-13
著者
馬場 憲一
出版者
法政大学現代福祉学部現代福祉研究編集委員会
雑誌
現代福祉研究 (ISSN:13463349)
巻号頁・発行日
no.11, pp.9-32, 2011-03

東京近郊に位置し中世城郭として知られている滝山城跡を事例に、現在、国史跡となっている城跡の歴史事象と遺構がどのように地域社会の中で認識されてきていたのか。その認識過程から当該史跡の「歴史的公共空間」としての成立状況を明らかにし、また文化財指定後に行われてきた行政の取り組みや、その城跡に関わって設立された文化財支援団体の現状などについて分析し論じた。その考察を通して、史跡のような「歴史的公共空間」の保護にあたっては、行政も市民によって設立され地域社会の中で活動している文化財支援団体の声に真摯に耳を傾け、ともに「公共」を担い創り出すという対等な関係性の中で、パートナーシップを構築し文化財の保存と活用にあたっていくことが求められている現状を指摘した。
著者
中川 有加
出版者
一般社団法人 日本助産学会
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.49-64, 2008-06-30
参考文献数
10
被引用文献数
2

目 的<br> 本研究の目的は,正常に進行している仰臥位分娩において児頭娩出から躯幹娩出に至るまでの会陰保護術に伴う介助者の手指・手掌にかかる圧力値を実測し,会陰への負荷を最小限にする助産術を開発することである。特に熟練助産師(以下熟練とする)と新人助産師(以下新人とする)を比較し,熟練の会陰保護術を圧力という視点から説明する。<br>対象および方法<br> 研究条件を満たし,分娩予定日が2005年11月から2006年10月下旬までの初産婦,経産婦を対象とした。また分娩介助500例以上の熟練,分娩介助50例未満の新人を対象とした。研究に同意が得られ,実施できたのは初産婦17名,経産婦17名および熟練4名,新人11名であった。測定用具は,共和電業製超小型圧力変換器(PSM-1KAB),センサーインターフェースボード(PCD-300A)を用いた。予備研究で同定した助産師の右手4ヵ所および左手6ヵ所に超小型圧力変換器を貼付し,分娩介助を行った。排臨から児の躯幹娩出までをデータ収集時間とし,助産師の両手掌にかかる圧力値を左右別,手掌の区分別に基本統計を算出し比較検討を行った。今回の分析では,仰臥位分娩に限定して,熟練(4名)と新人(3名)を比較した。<br>結 果<br> 熟練と新人の圧力値を比較すると,右示指指間小球(2),右示指中間(3),左第一関節と第二関節中間内側(6),そして左小指先(9)の使い方が異なっていた。【児頭娩出30秒前から児頭娩出まで】新人は,産婦の努責によって下降してくる児を押し返すように圧力を付加していたため,右示指指間小球(2)に圧力をかけて会陰保護術を行っており,その最大値33kPaは,熟練の2倍であった。一方,熟練は,努責に左右されず一定の圧力付加が認められた。その中でも,下降してくる児を受け止める動きのため,右示指中間(3)に圧力をかけて会陰保護術をおこなっており,その最大値29kPaは,新人の4倍であった。<br> また,熟練は,児頭娩出をコントロールするために左示指第一関節と第二関節中間内側(6)に大きな圧力をかけて,児頭をつかむが如くに保持していた。その最大値18.8kPaは,新人の3倍であった。【発露から児頭娩出】にかけて熟練は,児頭を保持するが如くに小指先(9)に常に5kPa前後の圧力をかけて会陰保護術を行っているが,新人の圧力は0に等しかった。<br>結 論<br> 言葉では表せず,伝えにくい助産師の会陰保護時にかかる圧力を工学器機により測定が可能であった。また,熟練と新人を比較することで熟練の技を目に見える形で表現できることが明らかとなった。
著者
渡部 忠興 鈴木 三郎 渡部 正臣 何 騰験
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.592-594, 1978

いわゆる早産成熟児というものが, 臨床的に正常期産児, 晩期産児とに比べてどのように優劣の差があるのか検討してみた. 分娩予定日不確実なものや, 多胎, 妊娠中毒症, 骨盤位, 帝王切開など異常分娩を除いて, 昭和41年から昭和50年までの10年間の当院分娩例8890例の中から, 体重2800g以上の成熟児及び3500g以上の過熟児を妊娠38週以前(いわゆる早期産), 妊娠38~42週(いわゆる正常期産), 妊娠42週以降(いわゆる晩期産)の3群について初産, 経産とに区分し, それぞれ胎児体重, 胎盤重量, 胎児胎盤重量比, 前早期破水頻度, 分娩所要時間, 出血量, 児死亡率, Apgar Score, 鉗子吸引分娩率, 生理的体重減少日数, 生理的体重減少重量, 臍帯脱落日について検討した. その結果妊娠38週以前は129例, 妊娠42週以降94例でコントロール群として正常期産例を無差別に抽出したところ, Apgar scoreを除きすべての項目で差を認められなかつた.
著者
柿下 正雄
出版者
日本温泉科学会
雑誌
温泉科学 (ISSN:00302821)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.p57-64, 1979-09
著者
相馬 一亥
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.81, no.6, pp.840-845, 1992-06-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5

気管支喘息の重積発作の死亡率は0~38%と決して低いものではない.臨床症状,理学所見から重症度を的確に判断し,検査として動脈血ガス分析は不可欠である.重積発作の症例は集中治療室,あるいはそれに準じる管理ができる体制が必要である.治療の目標は喘息死の予防,患者の臨床症状を改善し,可及的速やかに肺機能を改善し,そして改善された状態を維持して,再燃を防止することである.そのための的確な気管支拡張薬投与と,人工呼吸管理を中心に述べた.
著者
牛山 美奈 池田 龍二 新田 哲也 田實 裕介 宮脇 昭彦 山口 辰哉 下堂薗 権洋 牛之濱 風見 松井 竜太郎 杉原 一正 中村 典史 山田 勝士
出版者
JAPANESE SOCIETY OF ORAL THERAPEUTICS AND PHARMACOLOGY
雑誌
歯科薬物療法 (ISSN:02881012)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.143-150, 2008-12-01 (Released:2010-06-08)
参考文献数
14

In our hospital, hospital preparations of Azunol Saline Gargle (AS, saline solution containing 0.006% sodium gualenate hydrate), and Azunol Lidocaine Saline Gargle (ALS, AS with lidocaine) are used as a treatment for oral cancer with oral mucositis. However, little is known about the stability and microbiological safety of AS and ALS. In this study, the stability and microbiological safety of AS and ALS were assessed as the pH and the percent of sodium gualenate hydrate remaining in both preparations after exposure to various light and temperature conditions and the colony formation, respectively. As a result, we found that under fluorescent lamp lighting, AS and ALS were stable for 7 days at 4°C compared with 25t or room temperature. Furthermore, by light shielding, they were stable for at least 14 days at 4°C. Bacterial contamination of AS was prevented by preserving at 4°C for 14 days.We have demonstrated the stability and microbiological safety of AS and ALS and established an appropriate preservation method. This study provides useful information regarding the management of oral mucositis in oral cancer patients.
出版者
巻号頁・発行日
vol.[21] 第二十 高野山内学侶寺院并客坊等,