著者
大谷 憲司
出版者
Population Association of Japan
雑誌
人口学研究 (ISSN:03868311)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.31-43, 1992-05-30 (Released:2017-09-12)

本稿は,現代日本における未婚者の性行動,結婚前の妊娠,女子の結婚確率,結婚後の避妊,ならびに最初の妊娠の確率といわゆるlocus of controlの関係を吟味している。1987年に厚生省人口問題研究所によって行われた第9次出産力調査のデータを用いて, logistic regressionおよびproportional hazards modelにより次のような予想が確認された。(1)18-22歳の未婚女子における外因帰属者(externals)は,内因帰属者(internals)よりも性交する可能性が高い。(2)内因帰属者である未婚女子の結婚確率は外因帰属者の結婚確率よりも高い。(3)最初の妊娠が生ずる前の避妊実行確率は内因帰属者である妻の方が外因帰属者よりも低い。(2)と(3)の結果は,内因帰属(internal locus of control)がより周到な計画的行動と密接に結びついているという一般的な期待と一見矛盾するように見えるが,それを説明する試みがなされた。また,われわれの期待とは反対に,既婚女子に関する限り彼女達が結婚前に妊娠をする確率はlocus of controlと何の関係も示さなかった。さらに,第1子妊娠確率についてもlocus of controlとの関係は見いだされなかった。これらの予想と結果のギャップを生みだした要因について考察がなされた。
著者
齋藤 亜矢
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.31, pp.102, 2015

飼育下のチンパンジーでは、穴にゴミをつめるなどの自発的な物の操作がよくみられる。採食や繁殖、攻撃などの特定の目的とは結びつかない自己報酬的な行動である。では、かれらは物の操作のどこにおもしろさを感じているのだろうか。本研究では、新奇物に対する自発的な行動のなかから、物遊びが発生するプロセスに着目した。京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリのチンパンジー58個体(5~44歳、11群)を対象とし、各運動場に長靴、デッキブラシ、鈴のおもちゃ、布などの18個の新奇物を設置し、通常どおり群れ毎に放飼した。各群2時間の観察をおこない、新奇物に対する行動を随時記録した。その結果、チンパンジーの物の操作は、(1)物の形状に依存しない探索的な操作(例:触る、匂いを嗅ぐ)から、(2)物の形状に依存した探索的な操作(a:変形、b:身体への定位、c:他の物への定位をともなうもの)に進むことが多かった。(2)において、同じ行動の繰り返しや、長時間の持ち運びが見られたケースも多く、これらのケースでは、よりおもしろさを感じていることが示唆された。また、頭に物をかぶったり、ホースを天井の格子にかけてぶら下がるなどの非日常的な身体感覚が生じる場合に、プレイフェイスやプレイパントが観察された。さらには、ベッド作りなどの実用的な使用のほか、デッキブラシで地面をこするなどの模倣的な物の操作、ブラシを筆に見立てて紙の上をこするなどのふり遊びも観察された。物を持ち歩きながらの追いかけっこなど、社会的な遊びに発展するケースもあった。これらの観察から、チンパンジーが、新奇物に対して、物がアフォードする行動を自己強化的に試そうとすることが明らかになった。また別の物を使って同じ操作を試すケースもあり、操作のなかで物の特性を理解する過程におもしろさがあることが示唆された。
著者
齋藤 亜矢
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.32, pp.44-45, 2016

<p>チンパンジーは、採食などの特定の目的と結びつかない自発的な物の操作をおこなうことがある。この一見無駄にも思える行動の背景を明らかにするため、新奇物に対する物の操作を分析した。対象は、京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリのチンパンジー58個体(5~44歳、11群)とした。各運動場に長靴、デッキブラシ、鈴、布などの18個の新奇物を設置して、群れごとに放飼し、120分の観察のなかでの新奇物に対する行動を随時記録した。その結果、物の形状に依存しない単純な探索的操作(例:触る、匂いを嗅ぐ)にはじまり、物の形状に依存した探索的操作(変形、身体への定位、他の物への定位をともなうもの)が多く観察された。繰り返しの操作も多く、たとえば「長靴を倒して起こす」繰り返しのなかでも、微妙に力加減を変えて倒し方を変えるなど「シェマの調節」がされていた。また「ホースを天井格子にかけてぶら下がった後に、長靴を天井格子にかける」など、同じシェマを別の物に試みる「シェマの同化」もおこなわれていた。さらに「長靴のなかに鈴を入れて、上下にふって音を出す」など、一度に複数の物や動作シェマ(行動の枠組み)を組み合わせた複雑な操作も観察された。したがって、チンパンジーが既存のシェマの調節や同化を自己強化的におこなうことで、多様なシェマを獲得し、物の操作の可能性を把握していることが示唆された。このことは「〇〇するもの」というカテゴリーの生成にもつながり、道具使用や、物の表象的な理解の土台にもなるのではないかと考える。実際に、より表象的な操作とされる「ふり」遊びも観察された。たとえば「ホースの先をバケツの中に入れたまま持ち、水をためるような操作」や「ブラシを紙の上に定位するおえかきのような操作」などである。物を見て、一連の操作のイメージが想起されていることが示唆される。実際の観察場面を紹介しながら、これらの考察について論じたい。</p>
著者
清陳〓撰
出版者
英徳堂刊
巻号頁・発行日
vol.[3], 1833

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1948年10月20日, 1948-10-20

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1948年10月19日, 1948-10-19

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1948年12月29日, 1948-12-29

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1948年10月29日, 1948-10-29
著者
松田 晃 宗像 健 吉丸 拓司 久原 哲滋 渕 博司
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.119-122, 1980-03-10 (Released:2009-10-21)
参考文献数
7
被引用文献数
6 15

重量分率0.45~0.60の臭化リチウム(LiBr)水溶液の蒸気圧を0~70℃の温度範囲で測定した.50~5mmHg(6,670~667Pa)の高い圧力では通常用いられる蒸発器と凝縮器からなる装置を用い, 20~0.5mmHg(2,670~67Pa)の低い圧力では液と蒸気が平衡にある状態で測定する新しい装置を製作して用いた.測定値を相関する実験式を非線形最小2乗法で求め, 文献値と比較して本実験式の信頼性を確かめた.なお, 防食剤などの入れられた工業用LiBr水溶液の蒸気圧も測定したが, 実験式と一致した.
著者
勝又 拓真 羽金 昌平 ベンジャミン ナバロ プレス フィリップ ベンチャー ジェンチャン
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.1P1-H11, 2017
被引用文献数
1

<p>This work presents the position and force control in cartesian space by adapting the dynamics and geometry of the payload brought by a robot arm. We generated exciting trajectory by solving the nonlinear optimal problem to identify the dynamic parameters. Then we identified the dynamic model of the robot with the payload. Our proposed method can identify the geometric parameters of the payload from the identified dynamic parameters of the payload. Using the identified dynamic and geometric model, we generated the task motion for our robot to paint walls with roller by solving a new nonlinear optimal problem. Finally, we reconstructed the position and force control system from the model and generated motion, and let the robot performs the task motion in the experiment. As a result of using the accurate identified model, we can confirm that our proposed controller controls position and external force even if the painting roller brought by robot is changed.</p>

1 0 0 0 OA 源平盛衰記

出版者
鶴屋金助[ほか1名]

文学史で言う「赤本」ではなく、後人によりまとめられた江戸後期小本「赤本/昔ばなし」8冊の内の1冊。ただし、巻末に国信(志満山人は同人の戯作名)の歌「赤本のほんにめでたし/\と又板行もあら玉の春」があり、当時この種の作品も「赤本」と称したことが判る。表紙は素朴ながら木版多色摺で、籠手に烏帽子を付け袖無しを羽織って巻物を読む牛若丸の背後に、薙刀を擁して直立し巻物を注視する法師武者姿の弁慶を描くが、題名は無い。見返に平氏を示す揚羽蝶に重ねて源氏を示す笹竜胆を大きく線描し、その上に「源平/盛衰記(げんへいせいすいき)」と大書、左に「江戸本問屋/通油町隺屋喜右衛門/人形町通隺屋金助/板」と版元を記す。柱題「せいすいき」。