著者
井村 誠孝 大城 理 千原 國宏
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2010-CG-138, no.11, pp.1-5, 2010-02-04

コンピュータビジョンを用いた画像解析の研究においては,前処理として連結領域ラベリングが利用されることが多い.本研究の目的は,連結領域ラベリング処理を,GPU を用いて並列処理するアルゴリズムを開発することである.本稿では,ラスタベース連結領域ラベリング手法を取り上げる.特にラスタセグメントの抽出に関して,画像の各ピクセルにスレッドを割り当てる並列性の高いアルゴリズムを提案し,連結領域ラベリングにおける GPU の利用可能性について検討する.
著者
伊藤 重行 Shigeyuki ITOW
雑誌
札幌法学
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.197-211, 2010-06
著者
山本 浩二
出版者
常葉大学造形学部
雑誌
常葉大学造形学部紀要 = TOKOHA UNIVERSITY FACULTY OF ART AND DESIGN RESEARCH REVIEW (ISSN:21884366)
巻号頁・発行日
no.16, pp.103-110, 2017-12-31

我が国においては明治期以降、美術教育における基礎的な造形力を養う方法としてデッサンの習得が行われてきた。特に日本の美術系高等教育においては入学試験でデッサンを課すという場合が多く、受験のための訓練と認識されることも多いのが現状である。本稿ではデッサンを単に描画のための技術と捉えるのではなく、ものを見るという行為について知るとともに様々なものの見方を獲得するための訓練と位置づけ、あらゆる美術ジャンルに共通する問題である視覚ということについて考察を進めることで美術教育におけるデッサンの役割について明らかにしようとするものである。
著者
Hideki Takase Tomoya Mori Kazuyoshi Takagi Naofumi Takagi
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, 2020-02-15

The Robot Operating System (ROS) has attracted attention as a design platform for robot software development. One of the problems of ROS is that it is necessary to employ high-performance and power-hunger devices since ROS requires a Linux environment for operation. This paper proposes a novel solution called mROS, which is a lightweight runtime environment of ROS nodes, to execute robot software components on mid-range embedded devices. mROS consists of a real-time operating system (RTOS) and a TCP/IP protocol stack to provide a tiny ROS communication library. It provides connectivity from the edge node to the host and other nodes through the native ROS protocol. Additionally, we design mROS APIs that are compatible with ROS 1. Therefore, native ROS nodes can be ported from Linux-based systems to RTOS-based systems as mROS nodes. Experimental results confirmed that mROS meets the performance requirement for practical applications. Moreover, we showed the size of the library constituting mROS is small for target embedded devices. We further conducted a case study to validate the portability of mROS from ROS nodes. Our work is expected to contribute to the power saving and real-time performance enhancement of mobile robot systems.------------------------------This is a preprint of an article intended for publication Journal ofInformation Processing(JIP). This preprint should not be cited. Thisarticle should be cited as: Journal of Information Processing Vol.28(2018) (online)DOI http://dx.doi.org/10.2197/ipsjjip.28.150------------------------------
著者
平 雅行
雑誌
人間文化研究
巻号頁・発行日
no.43, pp.101-142, 2019-11-30
著者
松澤 芳昭 保井 元 杉浦 学 酒井 三四郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.57-71, 2014-01-15

近年,SqueakやScratchをはじめとするビジュアルプログラミング言語による入門教育の実践が広く行われている.しかしながら,既存の環境はCやJavaなどのテキスト型言語への移行が考慮されていないため,学習の発展性に課題がある.本研究では,OpenBlocksフレームワークを利用して,ブロック型ビジュアル言語とテキスト型言語(Java)の相互変換ができるプログラミング教育環境「BlockEditor」を開発した.文科系大学生向けプログラミング入門授業の学生約100名に対して実証実験を行った.15週の授業で課した36題の課題解答過程において,学習者に2つの言語を任意に選択できる環境を与え,言語選択率を測定した.その結果,プログラミング学習の進行に沿ってブロック言語からJavaへ緩やかに移行していくこと,およびそのタイミングには個人差があることが定量的に示された.プログラミングに苦手意識を持つ学生ほどブロック型言語の選択率が高く,言語の相互変換環境が言語の交ぜ書きを促進し,Javaプログラム構築能力習得の足場かけとなることが示された.
著者
原 智仁 寺田 和憲
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2015-HCI-164, no.1, pp.1-7, 2015-07-24

不正防止や犯罪防止のためのシステムが求められている.防犯カメラなどは名の通り犯罪を未然に防ぐためにあるが,実際の効果は薄く,現段階では主に犯罪事後の証拠資料の提供にとどまっていると言わざるをえない.先行研究では目の存在が人の道徳性向上を向上させ,不正防止に効果があることがわかっている.本研究ではこの心理効果を利用し,防犯カメラの代わりとなる眼球ロボットの開発を行った.眼球型のロボットの前では,防犯カメラよりも自己利益追求が抑止されるという仮説を,ロボットに見られないように現金を盗むタスクを用いた参加者実験によって検証した.実験の結果,現金取得本数には有意な差は確認されなかったが,人のロボットから感じる感情に有意な差が見られ,眼球型のロボットはカメラ型のロボットよりも被視感による緊張や恐れの感情をより感じることがわかった.