著者
為近 智行 奥田 剛 飯田 勝吉 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.689, pp.167-170, 2004-02-26

本研究は非同期通信環境下における電子現金の個人間送金手法を提案する.非同期通信環境下での個人間送金を可能にすることで,送信者と受信者がそれぞれ都合のよい時間に送金の操作を行うことが可能となる.しかしその実現には,通砂防報が不着の場合や盗聴,改ざんされた場合のセキュリティ問題を解決する必要がある.これらの問題に対し提案方式では公関鍵暗号方式を用い、時間に依存する取引識別番号で取引順序を管理し,送信者と受信者の間にサーバを挟んだ3者闇取引とすることで解決を図る.最後に提案手法が上記の問題を解決できることを定性的に示す.
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1887
著者
浅岡 邦雄
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
巻号頁・発行日
vol.27, pp.201-214, 2003-03-31

本稿の目的は、鈴木貞美編『雑誌『太陽』と国民文化の形成』に掲載の論文、原秀成「近代の法とメディア―博文館が手本とした一九世紀の欧米」を批判的に検証することにある。
著者
秋吉 信雄 秋吉 仰三
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.21, pp.25-28, 2003-03-18

CPFとはCritical Point Filterと呼ばれる多重解像度フィルター(日米特許取得済み)の略で、与えられた2枚の静止画画像間の対応を画像構成の最小単位であるピクセル単位に全自動的に求め、対応関係を符号関数化する技術を提供する。この一連のプロセスは統べて自動化されており、一般ユーザーでもデジタルカメラを使用して低コスト(費用、時間、技術)にて容易にデジタル・コンテンツを作成する事が可能になった。さらに、対応点の事前指定、対応後の修正などを簡単に行う編集・加工ソフトウェアも用意されており、プロダクションはもちろん、一般ユーザーにとっても便利な機能が整備されている。また関数符号化されたマッチング結果を利用して、各種ユーザー・インタラクティビティー機能が既に関連ソフトウェアに実装されており、CPF画像フォーマットを用いたスローモーション再生、早送り再生、一時停止、コマ落し、逆方向再生などの再生速度に関する各種オプション機能、並びに本技術を利用して作成した擬似3次元映像に対する自由視点機能提供などECビジネスに最適なECコンテンツ制作ツール並びにビューイングソフトなどの各機能が提供されつつある。また、使用電子機器処理能力、利用回線速度環境に合わせた画質、解像度、再生画像枚数/秒の最適化等が容易に実現できる等、従来技術には無い柔軟なソルーションをもユーザーに提供可能となっている。商用的には、FF(Frame Free^<TM>)応用技術として、各種アプリケーション・ソフトが今後市場に提供されて行く。なお、現在急速に普及拡大しつつあるBBネットワーク・ビジネスの最重要課題であるデジタル・コンテンツの、作成・供給を容易にするFFオーサリング・ツールの提供、インターネット・ブラウザーヘのFFソフト・プラグ・イン開発、FFネットワーク・ストリーミング事業など、各種ビジネスモデル、アプリケーション・ソフト開発が現在進行中であり、本年中に順次サービス提供される予定となっている。
著者
関根 英二
出版者
梅光女学院大学
雑誌
梅光女学院大学 論集 (ISSN:02885832)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.35-45, 1984-03-01
著者
横島 公司
出版者
札幌大学
雑誌
地域と経済 (ISSN:13491725)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.123-125, 2006-03-31
著者
鈴木 辰四郎 堀内 博
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Journal of Antibiotics, Series B (ISSN:04478991)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.61-64, 1955-03-25 (Released:2013-05-17)

1952年に国立予防衛生研究所梅沢浜夫博士は, 鎌倉の土壤中から分離したStreptomyces erythrochromogenes Krainsky-W 155 C株の培養液中から1種の抗生物質を精製抽出し, 抗腫瘍性のあることから, これをSarkomycinと命名した。その後, Sarkomycinは動物実験の段階を経て臨床実験に移されたが, その結果に就いては昭和29年5月の第54回日本外科学会総会の席上, 関東逓信病院外科の石山博士等が報告した。石山博士の症例は90例に達したが, 概ね悪性腫瘍の末期症状を呈するものが多かつた関係上, 効果は著明とは言い難かつた。しかし, 臨床的並びに病理組織学的に効果の確認されたものがあり, しかも副作用の皆無に近いと云う事実から, 悪性腫瘍に対する化学療法剤としての期待が大いに持たれた。従来, 悪性腫瘍に対する化学剤としてはNitrogen mustard N-oxide (Nitromin) あり, 近くは8-Azaguanin (Azan) が登場して来ているが, 前者はもちろんのこと, 後者に就いても吾々の使用経験では副作用を認め, 治療の続行を不可能にすることがあつた。私は遇然の機会を得て, 梅沢博士から供与されたSarkomycinを腹腔肉腫と診断された1患者に, 相当の長期間にわたり連続使用し, その臨床的経過を詳細に観察することが出来たので報告する。
著者
姫野 完治
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.139-144, 2001
参考文献数
10
被引用文献数
1

本研究の目的は, 教職経験や教材経験の異なる教師を対象に, 授業過程の分節化を活用した調査を行うことによって, 教師の授業認知を比較検討することにある.現職教員と大学生の計5名に対し, 小学校2年算数科のある授業記録(VTR)を分節化する作業を課した.つぎに, 分節化の意図などについてインタビューを行った.これらの調査における発言記録を分析対象とし, 分析には各教師による発言の要旨を整理する方法と, 筆者が作成した9つの観点によって分析する方法を併用した.その結果, 教職経験や教材経験の豊富な教師ほど, 授業過程を構成している離れた分節や, 分節を集めた分節群を関係づけて認知していることが明らかになった.
著者
藤江 康彦
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.201-212, 2000
参考文献数
26
被引用文献数
4

本研究の目的は,教師による子どもの発話の「復唱」に,教授行為としてどのような意味があるのか,ということを明らかにすることである.小学5年の社会科単元「日本の水産業」の一斉授業(計7時間)を対象に,教師の復唱と後続する発話に着目し,カテゴリーの数量的分析と事例の解釈的分析を行った.その結果,次のことが明らかとなった.(1)教師は子どもの発話に対する応答として,復唱を多用していたが,復唱には,子どもの発話より教師の発話が後続する場合が多かった.(2)教師は教授意図に応じて復唱の機能と形状との組み合わせを使い分け,談話進行の円滑化や子どもの学習の進行に向けた教授行為として運用していた.(3)教師は,復唱を明示的評価の回避,授業進行の主導権の維持や授業進行のテンポの調整など,自らの教授行為の構成のために運用していた.よって,教師の復唱は発話内容としてではなく言語行為として,教授活動上の意味をもつといえる.
著者
赤堀 侃司
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.139-147, 1989
被引用文献数
3

授業を対象として,これを分析する方法を開発した.授業を教師と学習者のコミュニケーション過程としてとらえ,教師の教授行動と学習者の学習行動の相互作用を,単位時間の授業のなかから抽出する方法である.その方法は,従来の教授行動,学習行動のカテゴリー分析に改良を加えたものであり,カテゴリーの時系列データから,授業の特徴を表すカテゴリーの遷移パターンを抽出する方法である.その遷移パターンは,ネットワーク構造と階層構造の二つの形で表示することができる.授業の事例に適用し,(1)授業のなかで出現する頻度による遷移パターンの差異,(2)授業者(熟練教師と教育実習生)による遷移パターンの差異を検討した.その結果,遷移パターンの分析から,(1)では,出現頻度が小さくなるにしたがって,ネットワーク構造になること,(2)では,教育実習生は,教師主導型であり,単調な応答パターンであることに対して,熟練教師は,教師と学習者の双方コミュニケーショソ型であり,多様な応答パターンであることがわかった.本研究は,その分析方法の提案と適用結果について報告するものである.
著者
長倉 康彦
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.135-142, 1986

建築計画の分野のひとつとして,学校建築を対象とした計画的研究がはじめられたのは,1955年頃からである.建物が利用されている状況を観察・調査することから,教師と子供達の生活・行為と,学校建築空間との間の関係を分析する研究が主眼になり,爾来30年の間多くの研究蓄積をみるようになった.一方学校建築は社会的にも特に重要な建物であるから,学校建築を対象とした耐震性,学校開放,面積基準,システムズビルディングなどに関する総合的研究も多くの蓄積がある.本論文は,これらの研究成果を18項に分け,主要な研究文献リストを用意しながら,学校建築研究の展望をこころみたものである.
著者
森 大吉郎
出版者
公益社団法人 低温工学・超電導学会
雑誌
低温工学 (ISSN:03892441)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.215-221, 1982-08-30 (Released:2010-02-26)

Noticing the excellent performance of liquid hydrogen-liquid oxygen (LH2/LOX) propulsion system, the Institute of Space & Astronautical Science (ISAS) has started the preliminary study in 1971, and since 1975, full-scale development program of the engine, which has the capability of 7ton thrust in vacuum, has been undertaken.Various development tests of the engine components (thrust chamber, turbopump, gas-generator and turbine spinner etc.) have been conducted at the Noshiro Testing Center of ISAS.Integration tests of the stage, comprised of thrust chamber, turbopump, gas-generator and tank, have been carried out from September through December in 1981 with fairy good results.In the present paper, major features and characteristics of this 7ton engine are summarized.
著者
Hiromasa Otake Charles A. Taylor Hitoshi Matsuo Nobuhiro Tanaka Takashi Akasaka
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-16-0503, (Released:2017-04-11)
参考文献数
36
被引用文献数
5

Despite the clinical importance of ischemia evaluation, obtaining fractional flow reserve (FFR) value has, heretofore, only been available during invasive cardiac catheterization. Although there is a clear linkage between morphology and physiology, a significant gap still exists. FFR derived from coronary computed tomography angiography (FFRCT) is a novel method of quantifying the hemodynamic significance of coronary artery stenoses by translating morphological information into hemodynamic data. Improved diagnostic performance of FFRCThas been repeatedly demonstrated in comparison with coronary computed tomography angiography alone with an invasive FFR reference standard. More recently, the potential benefit of this technology to safely defer non-indicated catheterizations and reduce healthcare costs has been established and indicates this technology may improve the management of patients with coronary artery disease. In this review, we summarize the scientific basis of FFRCTand evidence from clinical trials, provide illustrative examples of clinical applications, discuss potential limitations, and outline avenues for future research.
著者
Yoshizawa Kazunori
出版者
Entomological Society of Japan
雑誌
Entomological science (ISSN:13438786)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.669-674, 2000-12-25

Mepleres suzukii (Okamoto, 1910) (Psocoptera: Pseudocaeciliidae) was redescribed. Mepleres Enderlein, 1926 had been incorrectly treated by some authors as an invalid synonym of Pseudoscottiella Badonnel, 1946. Thus, Pseudoscottiella was appropriately treated here as a junior synonym of Mepleres. Meniscopsocus Li, 1993 was newly synonymized with Mepleres. All new species combinations resulting from these taxonomic treatments were listed. Within Mepleres, African and Oriental-Pacific-Australian species groups had been recognized, with Mep. suzukii assigned to the latter group. However, monophyly of the latter group could not be justified, whereas the African group was regarded as monophyletic. A key to Japanese Mepleres was provided.

1 0 0 0 寒山押形

著者
佐藤貫一著
出版者
大塚工芸社
巻号頁・発行日
1969
著者
岡村 東洋光
出版者
東京大学経済学会
雑誌
経済学論集 (ISSN:00229768)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.2-15, 2012-04

特集 : フィランスロピーの国際比較 : 公と私の間でSpecial Issue : An International Comparison Study on Philanthropy : Between Public and Private Spheres