著者
木藤 冬樹
出版者
JAPANISCHE GESELLSCHAFT FUER GERMANISTIK
雑誌
ドイツ文学 (ISSN:03872831)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.25-38, 1978

In unserem Sprachleben kann ein Wort verschiedene Bedeutungen haben, und verschiedene Wörter können auch verwandte Bedeutungen haben. Vor allem wenn in einer Fremdsprache solche Synonyme auftreten, wird oft nachgedacht, welches Wort ausgewählt werden soll und welche Unterschiede zwischen diesen Wörtern bestehen.<br>Um solche Synonyme zu unterscheiden, können im allgemeinen zwei Methoden angewandt werden: Die erste ist die Methode der Komponentenanalyse, die sich auf die paradigmatische Ebene bezieht. Mit deren Hilfe können distinktive semantische Merkmale beschrieben werden, mit denen jedes Wort in verschiedene Synonymgruppen eingeteilt wird. Die andere Methode, mit der Synonyme unterschieden werden, ist die Methode der Kollokation. Sie bezieht rich auf die syntagmatische Ebene. Mit dieser Methode werden die mit einer lexikalischen Einheit kollokablen lexikalischen Einheiten untersucht. Diese werden zu lexikalischen Gruppen zusammengefaßt, und der Vergleich dieser lexikalischen Gruppen stellt den Unterschied der Synonyme heraus. Mein besonderes Interesse gilt der letzteren Methode, mit der die Unterschiede der Synonyme in der fremden Sprache, die für uns nicht leicht unterschieden werden können, objektiver beschrieben werden können, d. h. diese Methode ist ein Versuch, die feinen Unterschiede der Synonyme zu bestimmen, damit von den Wörtern, die Gegenstände zur Kombination sind, ausgegangen wird.<br>Bei der Synonymanalyse mit Hilfe der Kollokation muß auf die folgenden drei Punkte aufgepaßt werden. Der erste ist der Unterschied zwischen der intellektuellen Bedeutung und der emotionalen Bedeutung. Jene ist der Kern des Begriffes, der den Inhalt des Wortes gestaltet. Diese ist die gefühlvolle Seite, die sich mit dem Wort befaßt. Diese letztere nennt man auch im allgemeinen "Sprachgefühl". Dutch dieses Sprachgefühl werden Möglichkeiten geschaffen, die eine Nebeneinanderstellung der Synonyme notwendig machen oder die neuen Synonyme erzeugen. Z. B. die deutschen Verben: bekommen, erhalten, empfangen und kriegen sind in ihrer intellektuellen Bedeutung "etwas in Empfang nehmen" synonym. Wenn diese Verben "Brief, Geld, Preis u. s. w." als Akkusativobjekt nehmen, können sie sich gegenseitig ersetzen. Dabei entstehen jedoch Unterschiede in ihrer emotionalen Bedeutung je nachdem, welches Verb gewählt wird. "Bekommen" wird sehr neutral verwendet, "erhalten" ist in der gesprochenen Sprache etwas gehoben, weil es meist in der geschriebenen Sprache gebraucht wird. "empfangen" wird meist in der geschriebenen Sprache in offiziellen und zeremoniellen Situationen verwendet und ist in der gesprochenen Sprache weniger gebräuchlich. "kriegen" ist Umgangs-sprache von "bekommen."<br>Zweitens sollen Synonyme hinsichtlich ihrer intellektuellen Bedeutung unterschieden und bestimmt werden. Im allgemeinen gibt es zwei Methoden, mit denen eine Sprache erfaßt wird. Die eine ist die Sprachanalyse, die einen Wortkontext benützt und in Hinsicht auf Ersatz, Kollokabilität und Inkollokabilität gemacht wird. Die andere ist die Komponentenanalyse, durch die die Bedeutung des Wortes in ihre Elemente zerlegt wird. In Wirklichkeit besteht die Bedeutung aus verschiedenen Teilen von Bedeutungskomponenten, und damit kann das Wort auf die Sache zeigen. Kompetente Sprecher können Synonyme beherrschen, in denen es Unterschiede der Nuancen gibt, weil sie die distinktiven Merkmale einzelner Wörter erlernt haben. Wenn daher die distinktiven Merkmale, die sie intuitiv unterscheiden, beschrieben werden könnten, so könnten die Synonymprobleme in der fremden Sprache überwunden werden, die für uns schwierig sind
著者
山下 拳人 森田 千瑛 土居 更紗 山口 理佳 日沖 義治 村上 貴士 古野 俊佑 兒玉 隆之
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.29-34, 2017-04-14 (Released:2017-04-15)
参考文献数
34
被引用文献数
1

目的:理学療法場面において,セラピストの親和・非親和的な非言語対応が対象者の脳内神経活動に及ぼす影響について検討した。対象と方法:対象は健常成人男性12名とした。初めに安静開眼2分,そして親和・非親和条件動画を其々観察し,再び安静開眼を2分行った。結果:親和条件では,内側前頭皮質や前部帯状回に有意に高い神経活動性を認めた。非親和条件では,島や扁桃体,頭頂葉連合野に有意に高い神経活動性を認めた。結論:親和条件では,リラックス状態の持続,意欲や動機づけを形成する脳領域の神経活動が認められ,非親和条件では,陰性情動の持続,不安や疼痛刺激が誘発される脳内の神経活動が認められた。これらのことより,非言語コミュニケーションの違いがラポール形成の脳内神経基盤に機能的差異を及ぼすことが示唆された。
著者
三浦 和 川村 哲史 北澤 寿基 佐野 航基 山田 純平 山本 幸太郎
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【はじめに,目的】5本指ソックスはそれを履くことで足底面積の増加による支持面の拡大や,荷重点の偏移による小趾荷重が認められている1)。しかし,この先行研究は静的立位時の変化を対象とするものであり,5本指ソックス着用による動作時の効果についての報告は少ない。また,筋疲労に対する効果については認められていない2)。そこでバランス機能の面から5本指ソックスの有効性について検討した。【方法】対象者は健常成人18名(男性9名,女性9名,平均年齢20.9±1.3歳)とした。1)アンケート調査測定前に利き足(ボールを蹴る側),スポーツ歴(種類,期間),5本指ソックス着用の有無を聴取した。2)計測環境本研究では5本指ソックスの継続的着用によるバランス能力への影響を検討する為,2週間の着用期間を設け,初日,7日目,14日目の計3日間に計測を行った。また。普通ソックスとの比較のため,初日に普通ソックス着用での計測を行った。(1)重心動揺計(ANIMA社製G-6100)を使用し,左右下肢の片脚立位時の足圧中心の軌跡を計測した。肢位は遊脚側股関節膝関節90°屈曲位,上肢下垂位とし,測定時間は30秒とし,左右各1回ずつ計測を行った。(2)footscan<sup>®</sup>.entry level USB7 system Version(RSscan International)を使用し自由歩行時の足圧中心の軌跡を計測した。助走距離は測定区間の前後3mとした。また,計測距離は2mとし,計測は2回行った。(3)Functional Reach Test(以下FRT)では前方・側方リーチを測定した。測定順序は各方向をランダムに設定した。測定にはファンクショナルリーチ測定器(オージー技研社製)を使用し,それぞれ3回ずつ測定を行った。3)データ分析(1)重心動揺においては総軌跡長,外周面積,X方向動揺平均中心変位,Y方向動揺平均中心変位の値を左右2回分の平均値で検討を行った。X方向動揺平均中心変位においては外側への偏移を検討する為,左側の測定値に-を掛けた値を使用した。(2)footscanにおいては各測定から左右1足ずつ抽出し,外側方向に最大となる点のX軸座標を記録し,2回分,計4歩分の平均値で検討した。(3)FRTにおいては前方,側方リーチの平均値で検討した。統計学的処理として一元配置分散分析後に多重比較Bounferroni法を用いた(p<0.05)。【結果】普通ソックスと5本指ソックス着用初日,普通ソックスと5本指ソックス着用14日目との比較において総軌跡長に有意な減少が認められた(p<0.05)。しかし,それ以外の群間,測定項目において有意差は認められなかった。【考察】普通ソックスと比較し5本指初日の総軌跡長において有意差が見られたことから,5本指ソックスの静的バランス能力への即時効果が示された。しかし,約7日間で普通ソックスでの結果に回帰し,14日目以降で再びバランス能力の向上が示された。この結果は初日においては5本指ソックスの着用により足指の可動性が向上し,静的バランス能力に影響が出たと考える。また,7日目においては日常生活を5本指ソックスで送ることにより,筋活動量が増大し,筋疲労が生じやすい状態となったため,普通ソックスと同等の結果となったと考える。さらに継続して着用することで5本指ソックス着用に対する慣れが生じ,筋活動量が低下し静的バランス能力の改善が生じたと考える。先行研究において静的バランス能力の指標である総軌跡長や足趾筋力,また動的バランス能力の指標であるTimed Up and Go Testとは互いに有意な相関が見られている3)。このことから,今回の実験で5本指ソックス着用により,静的バランス・動的バランスの両者において向上していることが考えられ,5本指ソックスの着用は転倒リスクの軽減に効果があることが示唆された。FRTに関しては年齢と身長に有意な相関があり,柔軟性など他の身体機能や他のバランス指標とは異なった要素で独立した指標であることが報告されている3)ため,今回の実験では有意差は認められなかったと考えられる。本研究の被験者はバランス能力が良好な健常成人を対象とし研究を行った。そのため,バランス能力の向上がわずかであり,総軌跡長以外の指標において有意差が出ない状態であった。今後はバランス能力が低下している高齢者なども対象とし研究を行う必要があると考える。また,今回は期間の都合上,14日間の計測となった。しかし,14日間以上の着用での効果も考えられるため,さらなる着用期間を設け研究を行う必要があると考える。【理学療法学研究としての意義】日常的に簡易に利用可能な5本指ソックスに着目した研究であり,疾患をもつ対象者への応用も容易に行える有用な研究結果であると考える。
著者
宮崎 尚幸
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.17, no.79, pp.179-182, 1962

以上述べた事柄を要約すると,<br>(1)雀の鳴き始め時刻は周期的であるが,その遅速の主な環境要素は明るさである。気温等には余り左右されて見られない。<br>(2)全国的にみても日の出時刻の遅速によって鳴き始め時刻差がみられる。<br>(3)起巣の時は外界音響等に左右は余りみられない。(ただし就巣の時は一度巣に入っても人が近づくとまた飛び出て周囲を警戒する。)
著者
東京市 編
出版者
東京市
巻号頁・発行日
1913
著者
春原 浩樹 水山 高久 武田 文男
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.16-32, 2017-03

災害危険区域は昭和25(1950)年の建築基準法制定時に創設された制度で,これまでに22千箇所以上が指定され,区域外への移転を支援する制度も用意されているが,区域内にはまだ多数の住宅・建築物が存在する.本研究は,災害危険区域について,国会会議録に基づくこれまでの議論の整理,国土交通省の調査に基づくこれまでの指定状況の整理,関係県・市町村の条例に基づく現在の建築禁止・建築制限の内容の複数の指定理由にまたがる横断的な調査・分析を行うとともに,区域内の建築物の安全性向上のための改修支援策の事例を調査することにより,災害危険区域における今後の対応の可能性を検討しようとするものである.The disaster risk area designation was created when the Building Standard Law was enacted in 1950, and so far more than 22, 000 areas have received the designation. Assistance programs for reloca-tion to a non-designated area are available, but a large number of buildings, residential or otherwise, still remain in designated areas. This study aims to explore possible future policies for disaster risk areas by conducting a systematic review of past debates on the issue using the Diet records; an overview of past designations based on the survey conducted by the Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism; and a cross-sectional analysis of present prohibitions and restrictions on buildings imposed by the respective municipal and/or prefectural ordinances relative to the type of hazard identified for the designation. The study also includes a survey of the actual measures to promote renovation in disaster risk areas with the objective of upgrading the safety of buildings therein.
著者
大谷 弘
出版者
国士舘大学哲学会
雑誌
国士館哲学 (ISSN:13432389)
巻号頁・発行日
no.13, pp.12-32, 2009-03
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.992, pp.73-81, 2008-12-01

「T-Mobile G1」「Touch Diamond」「XPERIA X1」─これらは2008年を代表するスマートフォンと言えるだろう(図1)。「T-Mobile G1」は,米Google Inc.の携帯電話機向けプラットフォーム「Android」を搭載した初めての製品である。米国で携帯電話事業者のT-Mobile USA, Inc.が2008年10月に販売を始め,世界的に大きな関心を集めた。
著者
中野 恵子
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.307, pp.42-47, 2001-11

タコライス、そばめし……。ローカルの人気料理が、一躍全国区のメニューになる例が最近目立つ。懐かしさと新鮮さを併せ持つご当地メニューは、ヒットの芽の宝庫。これらの料理には、メニュー開発のヒントが詰まっている。(中野 恵子)瓦そば山口県西部 「瓦そば」は、一般的なそばとは違い、焼きそばとも似ていない、新しい味わいの料理だ。
著者
中尾 理恵子 田原 靖昭 石井 伸子 門司 和彦
出版者
長崎大学
雑誌
保健学研究 (ISSN:18814441)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.59-65, 2007-10

A大学1年次生と2年次生の健康診断時に喫煙状況,ニコチン依存度(Fagerstrom Tolerance Questionnaire, FTQ),タバコに関連する疾患の知識,他の人の喫煙への認識を質問調査した。男子学生では「毎日喫煙する」者の割合は,1年次生15.5%(124/799),2年次生20.9%(127/607),女子学生では1年次生1.6%(10/639),2年次生2.4%(13/545)であった。18〜21歳の男子学生で「毎日喫煙する」242名のうち,94名(38.8%)は18歳未満で喫煙を開始していた。18歳未満開始群は,1日の喫煙本数が16.5(SD6.3),FTQが5.4(SD1.4)であり,18歳以降開始群の1日喫煙本数とFTQよりも有意に高かった(ともにp<0.05)。タバコ関連疾患の知識は,肺癌以外は低い認知であり,全項目で18歳未満開始群が高い認知であった。中学生や高校生の喫煙をやめるべきと考えているのは18歳開始群が高値であり,その他,将来の結婚相手や医師・看護師・教師などの喫煙をやめるべきと答えたのは18歳未満開始群が高い割合を示した。18歳未満開始群,18歳以降開始群ともに80%以上のものが将来的に禁煙を希望しており,大学としての禁煙教育と支援については,1. 18歳未満開始群をはじめとした喫煙者に対する禁煙支援対策と 2. 18歳以降開始群をはじめとした大学に入ってから喫煙を始める者への喫煙予防対策の両方が大切であることが明らかとなった。
著者
金野隆光
出版者
農業環境技術研究所
雑誌
農業環境技術研究所報告 (ISSN:09119450)
巻号頁・発行日
no.1, pp.51-68, 1986-03
被引用文献数
12

自然界での生物活性は温度によって時々刻々と変化しているので,生物活性と温度との関係を定量的に把握することが重要である。著者らは,本報でArrheniusの法則を用いて生物活性への温度影響を指標化し,温度変換日数を提案した。温度変換日数とは,或る温度で,或る日数おかれた条件が,標準温度に変換すると,何日に相当するかを表したものである。温度の異なる地域の生物活性を比較するのに25℃変換日数の有効なことがわかった。地温データから算出した年間25℃変換日数は,札幌で88~160日,水戸で167~224日,那覇で約330日であった。この数値と有機物分解特性値とから,地域別の有機物の年間分解率を求めるための計算表を作成した。植物生態気候区分に使用されている温量指数と年間25℃変換日数とは相互に読みかえできることがわかった。これから,植物生態気候区分を年間25℃変換日数で同様に区分できた。25℃変換日数を計算する際に,日平均温度を用いた値は,日較差を考慮した値より低くなるので,温度較差ならびに活性化エネルギーの大きさと両数値の差の大ききとの関係を調べるための計算表を作成した。有機物分解特性値と土壌温度とを用いて,土壌中における有機物分解量を予測する方法を考案した。そして予測法の手順を提案した。この予測法を用いて,盛岡における土壌窒素無機化曲線を作図し,高温年での窒素無機化量は低温年より約2.5kg/10a多いと推定した。また,下水汚泥が5月に施用された場合の窒素無機化曲線を作図した結果,那覇での窒素無機化速度は札幌の2.4倍になることがわかった。