著者
野坂 俊夫
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.174-184, 2012
被引用文献数
2

Serpentinization of peridotites involves the production of hydrogen, which is a source of vital energy for chemosynthetic communities and abiotic methane or other hydrocarbons. Serpentinite-hosted hydrothermal vent fields that discharge fluids with hydrogen have been widely noticed as a possible environment for the generation of life on the early Earth and other terrestrial planets. In this context, it is important for us to understand petrological constraints on serpentinization processes related to hydrogen production. Magnetite formation by oxidation of iron in olivine is the most effective process for hydrogen production during serpentinization. Recent petrological studies have revealed that the magnetite formation is controlled by silica activity and Fe-Mg diffusion rate in olivine crystal, as well as temperature and water/rock ratio during serpentinization. Without local elevation of silica activity via fluid infiltration, magnetite forms at temperatures ranging approximately from 150 to 350 °C with most favorable condition at around 300 °C, but fails to form because of increasing diffusion rate in olivine crystal at higher temperatures and Fe-serpentine or Fe-brucite formation at lower temperatures. It should be kept in mind, however, that the formation of oxidized serpentine could produce hydrogen as well.<br>
著者
兼平 慶一郎 坂野 昇平 由井 俊三
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩石鉱物鉱床学会誌 (ISSN:00214825)
巻号頁・発行日
vol.70, no.11, pp.388-394, 1975-11-05 (Released:2008-08-07)
参考文献数
7
被引用文献数
3 8

南房総嶺岡地域の蛇紋岩化されたカンラン岩中にアワル鉱,ヒーズルウッド鉱および自然銅が見出された。これらの鉱物は岩石中の蛇紋岩化された部分にのみ見出され,蛇紋岩化作用のときに形成されたものである。分析されたアワル鉱の組成はNi2.26Feである。また,ヒーズルウッド鉱と共存する自然銅は数パーセントのニッケルを含んでいる。アワル鉱の存在は蛇紋岩化作用が還元的な環境のもとで行われたことを示している。
出版者
[Thieme]
巻号頁・発行日
1939
著者
弥富健太 岡崎博樹 上林憲行
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.665-666, 2012-03-06

近年、ソーシャルメディアの普及により、Web上のアクティビティログと共に個人の興味関心のログ(インタレストグラフ)も蓄積されている。また、同時にソーシャルメディア上には、個々人の社会所属の情報も公開されている。本研究では、この蓄積されたインタレストグラフと公開されている所属情報を用いて、自身の興味関心の似ている人物(ロールモデル)を発見する。自身と同じような興味関心を持っている人物の所属する企業を抽出することで、興味関心事の似た人物が働く環境のロールモデルを発見し、従来のカテゴライズされた企業検索とは違う、ロールモデルによる企業発見のプロセスを支援する。
著者
秦 克己
出版者
日本海洋学会
雑誌
日本海洋学会誌 (ISSN:00298131)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.193-201, 1965-11-30 (Released:2011-06-17)
参考文献数
7
被引用文献数
10

1) 親潮接岸分枝の流量は1~4×106 m3/secで変動し, その年変動は1953~1954年と1960~1961年に極大が, 1956~1957年と1962~1963年に極小があらわれていて, 約7年の周期が見られる。2) 北海道東方および三陸沖における黒潮系水の北上が顕著な年に親潮接岸分枝の南下流量が大, 逆に黒潮系水の北上が弱い年に親潮接岸分枝の南下流量が小となっていて, この現象は黒潮の補償流が親潮であることを示す一例と考えられる。3) 春季では, オホツク水が北得撫水道を通過して太平洋に流出して, 南千島列島に沿い南西流し, その主流は親潮接岸分枝としてさらに南西流している。4) 西部北洋中央水の南限は1963, 64年の夏季に44°N付近で, これより南に達していない。又その南下流量は2×106 m3/sec前後 (1200 db基準でもほぼ等値)で, 平野が算出した値 (6~9×106)よりもかなり小さい。5) 千島近海の親潮について, その流路は春季・夏季とも同じであるが, その水塊は春季にオホツク海水が直接太平洋側に流出しているが, 夏季に宗谷暖流系水の影響を受けてやや高かんとなっている。
著者
岡山 朋子 成清 幸子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.18, pp.74-74, 2007

我が国は世界でも有数の水害発生国である。ひとたび水害が起こると、大量の廃棄物が発生する。本研究は、この水害廃棄物の発生抑制と減量化を目指すものである。水害廃棄物の発生抑制と減量化を促すであろう仮説を6つ設定し、具体的な提案を導いた。(1)属性によって大切なものが異なるので、重要な家財等は被災を回避するよう防災につとめる、(2)水に浸かっても再度使用できる家財の情報や、避難準備情報等の情報によって被災や排出を回避できる、(3)ボランティアや行政が捨てることを促さない、(4)便乗ごみを排除する、(5)廃棄物管理がスムーズに行えるよう、収集運搬にあたる事業者と行政は平時からコミュニケーションをもつこと、(6)廃棄物管理のありかたとして、被災地に臨時集積場、周辺に一時集積場を確保し、迅速な収集を行うことの6つである。
著者
田中 孝治 加藤 隆
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.138-138, 2010

津波や土砂崩れのような予測が可能な自然災害の場合には,避難情報などによる避難誘導が重要な役割を果たす。しかし実際には,避難情報に従う住民が極めて少ないという事例が報告されている。このことから,住民に適切な意思決定と行動を促すことができる避難情報が必要であると考える。そこで本研究では,避難情報が避難準備情報,避難勧告,避難指示へと段階的に発令されることに着目し,避難情報の段階が一段引き上げられたことを明示することが,避難行動をとるべきか否かの判断にどの程度影響を及ぼすかについて検証を加えた。その結果,避難準備情報から避難勧告へ引き上げられたことが明示される方が,避難すると思われる住民の割合が多いことが示された。したがって,避難勧告などの避難情報を段階的に発令する場合には,避難情報の段階が引き上げられたことを明示し,避難行動をとるという意思決定を促すべきだと考える。
著者
入江寅次著
出版者
井田書店
巻号頁・発行日
1942
著者
内藤誠著
出版者
小峰書店
巻号頁・発行日
1979
著者
松本三四郎著
出版者
松本三四郎
巻号頁・発行日
1977