著者
藥師院 はるみ
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.190-202, 2000-11-01
被引用文献数
1

図書館司書に関する諸問題は,しばしば専門性や専門職などの概念を軸にしながら展開されてきた。本論は,この議論自体を総体的に分析する試みである。その際の着眼点は,図書館関係者が専門職という言葉で指示する対象と,いわゆる既成専門職との間には,本質的な隔たりが存在するという事実である。これまで反復されてきた諸議論は,専門職や専門性という言葉の呪縛によって,この隔たりをまたぎ越すことができず,むしろ議論すればするほど,司書に関する問題に対して,既存の専門職概念を持ち込んでしまうことになっている。
著者
薬袋 秀樹
出版者
日本図書館協会
雑誌
図書館雑誌 (ISSN:03854000)
巻号頁・発行日
vol.96, no.4, pp.230-233, 2002-04

この数年,日本図書館協会では研修に関する論議が盛んである。日本図書館協会研修委員会による検討1),『図書館雑誌』1997年5月号の特集2),日本図書館協会専門性の確立と強化を目指す研修事業検討ワーキンググループによる検討3)などが行われてきた。その後,それを受けて,ステップアップ研修が行われている。本稿では,筆者のこの間の問題提起4)5)6)を踏まえて,公立図書館職員の研修に対する日本図書館協会の取り組みについて,そして,その根本にある専門職員一般の資格と養成のあり方について考察し,現状を打開する方法を提起したい。
著者
石原信一著
出版者
歴史春秋出版
巻号頁・発行日
2004

1 0 0 0 OA 徳川文芸類聚

著者
国書刊行会 編
出版者
国書刊行会
巻号頁・発行日
vol.第8, 1915

1 0 0 0 OA 仏蘭西だより

著者
島崎藤村 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1922
著者
久保 拓弥
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.187-196, 2009-07-31
被引用文献数
4

観測データの背後にある生態学的なプロセスを特定するときに、データの空間構造に由来する空間的自己相関(空間相関)のある「場所差」はとりあつかいの難しい「ノイズ」である。空間相関のある「場所差」はrandom effectsとして統計モデルの中で表現するのがよい。近年よく使われているGLMMなど簡単な階層ベイズモデルでは空間相関のあるrandom effectsをうまくあつかえない。そこで空間相関をうまく表現できるintrinsic Gaussian CAR modelの概要を説明し、単純化した架空データから得られる推定結果を示す。また階層ベイズモデルが威力を発揮する、欠測のある観測データが与えられた状況での推定結果も示した。
著者
篠塚 富士男
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.124-131, 2000-03

大学図書館における身体障害者サービスの現状を, 特に施設・設備の問題を中心に述べる。はじめに, 国立大学図書館協議会での取り組みとその成果としての報告書について紹介する。次に, 大学図書館における身体障害者サービスの特性について論じる。また, 施設・設備の実際について, 筑波大学の事例をまじえて概観する。This paper describes library services for users with disabilities among universities in Japan, mainly about a matter of facilities and equipment. First, it introduces two reports as a result of research study by Association of National University Libraries. Next, it describes characteristics of library services for users with disabilities in university libraries. And it describes the practical side of facilities and equipment, containing examples in University of Tsukuba.
著者
野津 厚 宮島 正悟 中西 豪 山田 雅行
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A (ISSN:18806023)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.877-890, 2006 (Released:2006-10-20)
参考文献数
35

想定東海地震のような,陸地の極近傍で発生する海溝型の巨大地震による震源近傍の強震動については,強震記録が存在しないため,不明な点が多い.本研究では,経験的サイト増幅・位相特性を考慮した統計的グリーン関数法により,想定東海地震の震源近傍における強震動の評価を実施している.強震動の評価に必要なサイト増幅特性はスペクトルインバージョンにより推定し,2001年4月3日静岡県中部の地震(MJ5.3)の強震記録を利用して強震動評価手法の妥当性を検証した上で,想定東海地震に対する強震動評価を実施している.その結果,震源近傍における地震動はサイト増幅特性に大きく依存し,サイト増幅特性の特に大きい場所では,1995年兵庫県南部地震の観測波を上回る地震動も想定されることがわかった.
著者
富山 眞吾 井伊 博行 小泉 由起子 目次 英哉
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.261-274, 2010 (Released:2012-02-01)
参考文献数
14
被引用文献数
2 6

休廃止鉱山である宮崎県富高鉱山では、砒素を含む坑内水が未処理のまま河川へ排水されており、将来的な対策として中和処理が検討されている。地表踏査やボーリング調査、鉱山の既存情報から、梅ヒ断層及び二坑ヒ断層に挟まれた区域では高透水性領域が形成されていることが想定される。大王山斜面から涵養した降水は高透水性領域の不飽和部を経て地下水面に達した後、地形的に低い周囲の河川へ流動しているものと考えられる。概念モデルをベースに数値モデルを構築し、降雨と坑内水流量及び地下水位との応答再現を試みた。その結果、おおよそ実測値と整合的な計算結果が得られ、概念モデルの妥当性を示すものと評価できる。
著者
山本 欧 國分 雅敏
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会論文集 (ISSN:13465260)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.46-46, 2010 (Released:2010-06-30)

ボリュームディスプレイは,立体を3次元空間に直接描画するディスプレイである.著者らは,市販部品から容易に構成可能なボリュームディスプレイを開発した,本ディスプレイは,往復運動する蛍光表示管(VFD)上に立体の断面を順に表示し,残像効果により立体表示を行う.本論文では,このボリュームディスプレイのアプリケーションとして,極小曲面の等長変形(IDMS)の可視化ツールを提案する.IDMSは数学的に興味深い対象であるが,その変形の過程は2Dディスプレイ上の表示画像では理解が難しい.我々のアプリケーションにより,ユーザはIDMSの過程を,体積を持つ3Dアニメーション画像として観察することができる.

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出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.50a-50a, 1935-01-15 (Released:2010-12-22)
著者
宮部 直巳
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.53-56, 1951-06-30 (Released:2009-11-12)
参考文献数
7

Herewith the crustal deformations as revealed by means of precise geodetic surveys are discussed in connection with the crustal deformations revealed as the results of topographical observations, based on the theory of isostasy.With regard to the crustal deformations found by geodetic methods, it is pointed out that the acute crustal deformations which might have accompanied the destructive earthquake is seen as occurred in reverse direction against the pre- or post-seismic chronic crustal deformations.It is also pointed out that the mode of the acute crustal deformations is such that the earth's crust rises where the gravitational anomalies are positive and vice versa, and that the mode of crustal deformations found as the results of topographical observations seems to agree with that of the acute crustal deformations.
著者
岸本 実
出版者
立正大学
雑誌
立正大学文学部論叢 (ISSN:0485215X)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.1A-55A, 1978-02-01