著者
際田 弘志 石田 竜弘
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究により、"bio-inertであると考えられてきたポリエチレングリコール(PEG)であっても薬物キャリア表面に提示されることによってB細胞を直接刺激し、T細胞の補助を受けることなく、特異的なIgM(anti-PEG IgM)を分泌させることを明らかにした。また、バイオ応用に関しては、PEG修飾ナノキャリアによって感作されたB細胞がanti-PEG IgMをその表面に過剰に発現し、2回目投与PEG修飾リポソームを積極的に取り込む可能性があることが明らかとなり、この免疫応答を利用すれば静注型のアジュバントが開発できる可能性が示唆された。
著者
Yasunori NISHIKAWA Sogo SAYAMA Yoshinobu UEDA Yoshikazu SUZUKI
出版者
The Iron and Steel Institute of Japan
雑誌
Transactions of the Iron and Steel Institute of Japan (ISSN:00211583)
巻号頁・発行日
vol.23, no.8, pp.639-645, 1983 (Released:2006-09-08)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

The effect of K2O, Na2O and CaO on the reduction behavior of Fe2O3 was investigated. Platelets of Fe2O3 single crystals were prepared by the flux method. The size of the crystals was approx. 3mm in width and 0.3mm in thickness. For the reaction of Fe2O3 with K2O, Na2O, and CaO, small amounts of each carbonate powder were placed on the flat plane (0001) of Fe2O3 and heated at 1100-1300°C in the air. It was confirmed by EPMA that the reaction products with those substances were formed on some parts of the Fe2O3 crystal. The crystals were reduced at 750°C in CO and H2 streams, and the surface structures were observed by SEM.The results obtained were as follows. When alkaline metals (as Na2O, K2O) were present in Fe2O3, the abnormal swelling took place during the reduction. It was considered that the swelling was caused by (1) the cracking of the crystal at the early stage of the reduction, (2) the fibrous iron formation and (3) the carbon deposition on the reduced iron. The fibrous iron formation was also observed in the grain boundary of calcium ferrite. The reduction with a glassy slag (SiO2-Al2O2-CaO) was also investigated and no swelling phenomenon was shown.
著者
関場 亜利果
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.9-18, 2005-03-31
被引用文献数
1

アルテ・プログランマータ運動はブルーノ・ムナーリが企画し, オリヴェッティ社の支援により開催された1962年の同名の展覧会に始まったとされる。この運動はテクノロジー・アートが急速に発展した時代に, 科学的視点の芸術分野への応用をいち早く試みたという点でイタリアの現代美術において重要である。しかし主な活動舞台であった欧米においても, 同時代の他の類似した運動と混同され正しい評価が与えられていない。また日本においては断片的な紹介がなされているのみであり, 呼称も統一されておらず, 具体的活動内容については殆ど認識されていない。本研究では, この運動の企画者による文章など一次資料や実際の作品からこの芸術運動の特徴を考察し, 運動コンセプトの定義を試みた。また先行研究における誤解や相互の矛盾点の原因を明らかにし, 本論文が日本における初めてのアルテ・プログランマータを包括的に概観できる資料となるよう努めた。その上でこの運動の今日的意義を考察した。
著者
乗木 新一郎 海老原 真弓 工藤 純子
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.205-217, 2000-07-05
被引用文献数
2

1995年12月から1996年12月の一年間, 東京湾湾口部の水深890mの790m層で時間分画式セジメントトラップを用いて沈降粒子を集めた。全粒子束は5-65g m~-2day~-1であった。粒子中の全二酸化ケイ素, アルミニウムそしてマンガンの濃度は, それぞれ, 47-62%, 4.4-7.3%, 800-1400ppmであった。春季から秋季にかけて, 陸源粒子束と生物起源二酸化ケイ素粒子束が増大したことによる全粒子束の極大が, 5回観測された。その時, 丁度東京湾上を台風または低気圧が通過していた。二つのことが考えられる。一つは, 表層堆積物の舞い上がりによる粒子の再移動であり, もう一つは, 台風の通過によって成層化が崩れて栄養塩の豊富な亜表層の海水が表面に出てきて, その後の日照時間の増加によってプランクトン増殖が促進されたことによる一時的な生物活動の増大である。また, 東京湾中央の表層堆積物には正のガドリニウム異常があったが, 沈降粒子には異常が見られなかった。このことから, 粒子が東京湾湾口の海底斜面に沿って外洋へ移動する経路があることを明らかにした。
著者
牧野 稔
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.62, no.492, pp.21-28, 1997
参考文献数
8
被引用文献数
2

The product of parameters in the Gumbel distribution, which is frequently applied to annual largest wind speeds, is employed to analyze the wind climate of the Japanese Isles. Three annual largest values caused by typhoons, winter to spring storms and their mixed events are investigated at 40 weather stations. The products obtained from winter to spring storm winds correspond to the values over well behaved wind climate countries such as the British Isles. The trend of typhoon activity is depicted on a probability paper by the probability distributions of typhoon winds and winter to spring storms. The combined use of probability distributions evaluated for typhoon winds and non-typhoon winds is recommended to set up design wind speeds in Japan.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1915年05月03日, 1915-05-03

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年12月21日, 1923-12-21

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1915年06月07日, 1915-06-07

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1930年12月16日, 1930-12-16

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1917年11月06日, 1917-11-06

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1931年02月12日, 1931-02-12
著者
小田 啓邦 臼井 朗
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

北大西洋から得られた鉄マンガンクラスト試料D96-m4の成長パターンを確認し,後にヨウ素同位体測定結果と古地磁気層序の結果を対比できるように高知大学コアセンター保有のマイクロフォーカスX線CT装置にておよそ2cm角の試料を準備し,成長縞の3次元断面画像を撮像し,解析を行った.その結果,成長縞の3次元的な広がりをある程度とらえることができた.SQUID顕微鏡によるD96-m4試料の極微細古地磁気層序の適用についてはデータ解析手法の改良を重ねて,欧文誌Geologyに成果を出版する事ができた(Odaetal,,2011).これにより,D96-m4試料の成長速度は百万年あたり5.1mmと推定された.また,SQUID顕微鏡による極微細古地磁気層序の手法を改良するために,D96-m4試料から作成された別の薄片について,低温消磁と交流消磁を組み合わせた実験について,SQUID顕微鏡を保有する米国マサチューセッツ工科大学において行ったが,液体窒素による低温消磁を行うと急激な温度変化によって薄片試料がスライドガラスからはがれるのが問題であることが判明した.さらに,古地磁気層序の信頼性を高めるために,特に低温磁性を中心に岩石磁気分析を進めたが,常温で磁性を持つのは単磁区一多磁区粒子のチタン磁鉄鉱,低温で磁性を持つのはキュリー温度(ネール温度)が55Kのイルメナイトおよび5-15Kの未知の磁性相(ある種の陽イオンを含むvernadite)であると考えられる.ヨウ素129の分析は安定同位体との比率が10^<-14>程度が要求されるため,核爆発起源および運用中の原子炉から排出されるヨウ素129のバックグランド測定および鉄マンガンクラスト試料の測定準備を進めていたが.東日本大震災およびそれにともなう原子炉事故によって分析が困難な状況となった。
著者
合田 寛
出版者
新日本出版社
雑誌
経済 (ISSN:04534670)
巻号頁・発行日
no.207, pp.148-161, 2012-12