著者
Wei ZHANG Chunyan WANG Deqing CHEN Masako MINAMIHISAMATSU Hiroshige MORISHIMA Yongling YUAN Luxin WEI Tsutomu SUGAHARA Isamu HAYATA
出版者
Journal of Radiation Research 編集委員会
雑誌
Journal of Radiation Research (ISSN:04493060)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.441-446, 2004 (Released:2004-12-22)
参考文献数
26
被引用文献数
16

Cytogenetic investigation of stable-type aberrations (translocations) was carried out with our improved methods on 28 elderly individuals in a high-background radiation area (HBRA) in China, and on 24 elderly individuals in a control area (CA). The level of radiation in HBRA is 3 to 5 times higher than in CA. The mean frequencies of translocations per 1,000 cells in HBRA and CA were 12.4 ± 5.3 and 10.0 ± 3.8, respectively. No significant difference was found in the frequencies between HBRA and CA (P>0.05, Mann-Whitney U test). When elderly individuals in HBRA and CA were classified into four subgroups of HBRA nonsmokers, HBRA smokers, CA nonsmokers, and CA smokers, a significant difference was found in the frequencies between CA smokers and CA nonsmokers (P<0.05, Mann-Whitney U test). Furthermore a tendency of difference (a near T-value of 0.05 level) was found in a comparison of HBRA smokers vs. CA nonsmokers. The present results indicate that the elevated level of natural radiation in HBRA plays a less significant part than smoking in bringing about the induction rate of stable-type aberrations (translocations) in those areas.
著者
山本 晴彦 岩谷 潔
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.535-541, 2006-10-05
参考文献数
29
被引用文献数
3 2

九州・山口地方へは水稲の穂ばらみ期から収穫期にかけて5個の台風(15・16・18・21・23号)が接近・上陸した.これらの台風に伴う強風により,葉ずれによる葉身光合成能力の低下,倒伏等による草姿悪化,籾ずれによる登熟不良,脱粒,倒伏による穂発芽の発生などの複合的な要因により,減収や品質劣化の被害が発生した.作況指数は,福岡県南筑後(70),熊本県県北(74),山口県西部・佐賀県佐賀(76)となり,山口県,福岡県,熊本県では水稲玄米の品質が低下して1等米がわずか13〜15%となった.とくに,山口県では台風18号の通過時に周防灘からの強風,通過直後からの少雨の継続により海岸地域を中心に潮風害が発生し,著しい減収・低品質となった.
著者
Andersen Jesper L. Schjering Peter Saltin Bengt
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.10, pp.22-31, 2000-10

2000年9月15日にオーストラリアのシドニーで開かれるオリンピック。ここでは,長時間の持久力が必要なマラソンや瞬発力を求められる短距離走など,さまざまな種目の競技が行われるが,こうした国際競技でメダリストになりそうな有望選手を発掘し,勝利に向けてトレーニングするには何が必要なのだろうか。短距離走やマラソンの選手の筋肉を細胞レベルで調べていくと,遺伝子レベルで選手候補を見つけ,種目に応じた筋肉の付け方など,育て方もわかってくる。
著者
宮野 由紀子 森 ます美
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.856, pp.1-14, 2012-02-01

A government investigation shows that in most cases Japanese married women who go back to work after a hiatus are employed as part-time workers. There seem to be three main reasons for this: Lack of enough ability to work as a regular employee, lack of self-confidence needed to be a full-fledged member of society, and lack of knowledge about how to seek employment. In order to help married women overcome this situation, the Japanese government has instituted the "Re-Challenge Support Project" for married women. Many universities participate in the project by providing lectures designed to teach various systematic, practical, professional business skills or general knowledge that will help these women reenter the working world. The authors gave a questionnaire research to participants in this program at S Women's University, analyzed the learners' needs, and assessed the educational effect on them of these lectures. The authors also consider how the Re-Challenge Support Project might be improved and expanded.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1914年05月09日, 1914-05-09

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1928年04月13日, 1928-04-13

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1930年02月08日, 1930-02-08
著者
稗圃 直史 寺井 理治 福田 伸二 富永 由紀子 根角 博久 森田 昭 長門 潤 一瀬 至 佐藤 義彦 浅田 謙介 橋本 基之 中尾 敬 吉田 俊雄
出版者
長崎県果樹試験場
雑誌
長崎県果樹試験場研究報告
巻号頁・発行日
no.11, pp.1-15, 2008-12

長崎県果樹試験場では、1973年から農林水産省指定試験事業の「びわ育種指定試験地」としてビワの育種を開始し、2007年に早生種の'涼峰'を育成した。'涼峰'は1974年に'楠'に'茂木'を交雑して得た実生の中から選抜された。1996年から'ビワ長崎6号'としてビワ第2回系統適応性検定試験に供試し地域適応性を検討した結果、大果で食味の優れる早生種であることが確認され、2005年9月15日に'涼峰'と命名され「びわ農林5号」として登録された。また、種苗法に基づき2007年3月15日付けで登録番号第15019号として品種登録された。1)樹姿は直立と開張の中間で樹勢はやや強い。枝の発生はやや密である。満開期は年により変動するが概ね12月中旬で、'長崎早生'より遅く'茂木'より早い。ビワがんしゅ病には比較的強い。2)育成地の長崎県大村市における成熟期は5月下旬で、同じ早生品種の'長崎早生'と同時期である。3)果実の大きさは平均56.5gで、'長崎早生'や'茂木'よりも大きい。果形は短卵、果皮色は橙黄である。剥皮性は良好である。果汁の糖度は11.4%で'長崎早生'や'茂木'と同程度、また、酸含量は0.23g/100mlで両品種より若干低い傾向である。果肉は両品種と比べて軟らかく多汁で、食味は良好である。果皮障害ではへそ黒症および緑斑症は発生しにくいが、そばかす症が発生しやすく、裂果および紫斑症も発生する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1458, pp.6-9, 2008-09-22

9月15日、米国に流れる"空気"の張りが一変した。半年前、JPモルガン・チェースによる証券大手ベアー・スターンズの救済合併の発表時には感じられなかった重苦しい焦燥が漂い始めた。粉々に消し飛んだ楽観論 この日、証券大手リーマン・ブラザーズが連邦破産法の適用を申請、同メリルリンチが大手銀行バンク・オブ・アメリカによる救済合併を受け入れた。
著者
橋本 岳 土屋 智 竹林 洋一
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

土砂災害は身近かつ大変危険な災害であり,土砂災害の予兆検知に関する技術の確立は緊急かつ不可欠である。しかし現状では計測精度・計測範囲・計測装置の複雑さ等から妥当な方法が存在しない。本研究期間中には,橋本が有する高精度計測技術を活用して,屋外遠距離にて,広範囲かつ高精度な計測方法を実現した。具体的には,カメラ基線長約1m,計測距離約90mで最大誤差10mm以下という画期的な計測システムの試作に成功し,それを高速道路の法面計測へ適用した。また,本計測方法の様々な応用へも積極的に取り組み,一例として建物や橋梁の振動計測実験を行った。これらは,建物の耐震判定やインフラ構造物の点検にも有効と考えられる。
著者
立原 秀一
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.43-45, 2006-01-31
参考文献数
2
被引用文献数
3
著者
秋葉 和温
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.1037-1044, 2009-10

鶏のロイコチトゾーン症と小倉喜佐次郎獣医学博士との関係、そして知り得た日本統治下の台湾の獣医畜産事情。劉書彦:台湾総督府における農業研究体制に「適地化」展開過程-台北帝国大学理農学部を中心に-、東京:お茶の水女子大学大学院博士論文、甲447号。これはお茶の水女子大学の大学院生の学位授与・受賞歴の中の11番目に掲載されている。この文献は2005年9月15日、次の文献は2005年3月24日となっていて、順番が異なるのではと思われるが、後者の文献に、前者の文献が引用されていることから、この順番に配置することにしたのです。
著者
照屋 匡 Teruya Tadashi 沖縄県ミバエ対策事業所
出版者
沖縄農業研究会
雑誌
沖縄農業 (ISSN:13441477)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.62-67, 1997-08

台湾におけるバナナセセリとその寄生蜂を調べるために1993年9月15日から21日まで台湾で調査した.調査は,バナナ栽培地域であり台湾バナナ研究所のある屏東縣を主として,高雄縣や台北市でも行った.バナナセセリは台湾北端の台北市や南端の恒春市でも多数見つかり,台湾島全域での分布が示唆された.バナナの被害葉面積率を基にして算出した被害度は,いわゆるプランテーションでは0.1%以下ときわめて低かった.比較的被害の大きいとみられる圃場を選んで調査したにもかかわらず,最も被害度の高かった圃場で約7%でしかなく,台湾のバナナセセリ個体群密度の低さを示した.今回の調査では本種の寄生蜂を採集するには至らなかった.台湾における本種関連の文献の内容を要約し,現地における関係者との意見交換で得られた知見も追加した.A survey of the banana skipper, Erionata torus Evans, and its hymenopterous parasitoids was made in Taiwan during the period, Sept. 15-21, 1993 to explore the possibility of introducing the hymenopterous parasitoids of the skipper into Okinawa. The survey was conducted in three places in Taiwan-Pingtung County and Kaohsiung County,which are famous for banana production, and Taipei. The skipper was found in Hengchun and Taipei which are located near the southern and the northern extremities of Taiwan, respectively, suggesting that the exotic pest has already spread throughout Taiwan Island. Infestation rates of the skipper on bananas were roughly calculated on the basis of percentage of infested leaf area in the surveyed plantations and fields. The infestation rates in plantations were less than 0.1%. The average rate was ca. 4% and maximum rate in a field was ca. 7%. The results indicate that the skipper has a low pest status in Taiwan. Hymenopterous parasitoids of the skipper were not found in the present survey though some parasitoids of this butterfly are known in Taiwan. Literature on the skipper in Taiwan is also reviewed, and new information on the species from other sources is presented.
著者
三吉 建尊 越野 亮 笠原 竹博 上田 芳弘 木村 春彦
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.909-919, 2012-08-15 (Released:2012-09-05)
参考文献数
15

現在,工作機械用の制御盤内において,部品同士をハーネスと呼ばれる電線で結線する作業は手作業で行われており,自動化が求められている.本研究では機械によるハーネス結線作業の自動化を行うために,部品に予め取り付けられているハーネス取り付け用のネジ位置を検出すること.そして機械によってハーネスが取り付けられた後に,正しくハーネスが取り付けられているか検査を行うこと.これら2つの処理を画像認識によって行う.本研究では,機械学習によって画像の特徴量を学習して識別するという,一般物体認識の手法を用いる.特徴量の計算には HOG と Bag of Keypoints を用いる.そして得られた特徴量を機械学習によって学習・識別を行うことによって画像認識を行う.本稿では,上記の手法を用いたネジとハーネスの認識率について報告する.
著者
新堀 雄一 千田 太詩
出版者
東北大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、地層処分システムのコンパクト化を目的として、マイクロフローセルや充填層を用い、また、セメントの溶出による高アルカリ地下水の存在をも想定し、再冠水過程の特徴を整理した。その結果、再冠水過程は、液相への気相の物質移動速度ではなく、液相側に溶け込むガス成分の拡散や地下水流による液相自体の置換に大きく依存することが明らかになった。また、残留している気相を考慮した地下水流速の分布を設定し、地層処分のガラス固化体1本当たりの必要面積を数値解析により求め、地層処分の占有面積が従来の設定されている面積より1割程度小さくなる場合を示すとともに、今後の課題を整理した。
著者
後藤 一寿 井形 雅代 高橋 京子 井上 荘太朗 須田 文明
出版者
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-11-18

地域経済の成長と国民の健康福祉の向上を同時に実現する方策としては、健康や安全に資する先端科学バイオ技術開発と産業界・経済界への円滑な技術移転による新産業クラスターの創出が必要不可欠である。そこで、バイオ産業・企業と、機能性食品等の開発を行う食品産業・企業との融合による栄養・健康産業クラスターの構築に焦点を絞り、日本・ヨーロッパ・アジアの栄養・健康産業クラスター事例の発掘・評価ならびに国際比較を行った。その結果、オープンイノベーションの視点による研究開発支援の重要性や、機能性農産物、漢方・生薬の自給率向上による医療産業支援などの重要性が明らかとなった。
著者
濱口 正人 木村 暢夫 天下井 清
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.79-87, 1995-11-30
参考文献数
9
被引用文献数
3

わが国のまき網漁業はいわし漁業を主体としたあぐり網を改良したものに、アメリカ式巾着網漁法を取り入れ普及した漁法である。その中でも特に大中型まき網漁業は船団操業形態をとっており、一船団は網船、魚探船、灯船(集魚灯の使用が禁止されている海域もある)、運搬船(2~3隻)からなっている。このことから、他の漁法に比べ操業形態も特殊で、投網時に網船は旋回しながら40トン前後の漁具を海中に投下、揚網時には魚探船による裏漕ぎにより網なりを良くすると同時に、網船に大きな傾斜モーメントを与える鐶締め時の片舷への大傾斜を抑制している。さらに、漁獲物を運搬船に積載する場合は、係留索で網船と運搬船を張り合わせると同時に、両船が接近しないように魚探船と灯船でそれぞれを裏漕ぎする必要がある。このため、操業中には波浪や風だけではなく、さまざまな外力によるモーメントが網船に作用している。そこで本研究では、135GT型まき網漁船(網船)の投網から揚船までの一操業中における動揺特性に関し、実船実験を実施し基礎的な解析を行い、さらに、前報の魚群探索中の動揺特性と比較検討を行ったのでその結果について報告する。
著者
藤山 和仁 大橋 貴生
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

大腸菌を用いて、ヒト型糖鎖構造を持つ組換えタンパク質生産のための、基盤技術の開発を行った。これまで、大腸菌は糖鎖付加機能がなく、糖たんぱく質の生産に不向きとされていた。当該プロジェクトでは、Campylobacter jejuni JCM 2013の糖鎖修飾関連遺伝子と出芽酵母遺伝子を大腸菌に導入し、合成生物学的手法により、糖鎖修飾能をもった大腸菌を創製した。この技術を発展させると、抗体などの医療用糖タンパク質を大腸菌で簡便に生産できると期待される。