著者
荒木 健兒
出版者
東亞天文協會
雑誌
天界 = The heavens
巻号頁・発行日
vol.14, no.161, pp.419-419, 1934-08-25
著者
富山大学附属図書館
出版者
富山大学附属図書館
巻号頁・発行日
pp.1-60, 2013-07-04 (Released:2016-02-19)

2013年6月26日(水)、7月3日(水)に開催した「文献(資料)の探し方」の資料。レポート・卒論を書く際に必要となる資料(文献・統計情報・新聞など)を探す時に使用するツールの紹介。及び外部から資料を取り寄せる方法を説明している。
著者
田中 信
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
東京帝國大學航空研究所彙報
巻号頁・発行日
vol.66, pp.25-60, 1930-02

(1) Cathode Sputtering。Sputtering の方法は大體Bossの方法によつた。試片は短冊形の硝子片に着膜した。唯從來の實驗と違つてゐる點は,陰極板の代りに金屬の粉末をも使つたこと,又布や紙を硝子板の代りにして,其を鍍銀して見たこと等である。(2)膜の外見。非金屬的で薄膜に於ける干渉色でない色を持つ膜,Biでは特に白色な膜,普通の金屬光澤の膜,黒味を帯びた灰色の膜,及び其等の中間の種々な膜を經驗した。非金屬的膜の發生原因は不明である。Biの白色膜發生の原因は,放電による陰極の加熱の爲に,硝子板が熱くなるのを主因と考へた。此考へは,放電時間の斷續,放電條件の調節,硝子板背面に放熱器を貼る事等によつて,裏書きされた。併し此等の膜の均整に必要な條件を充しても,猶ほ部分的に現れて來る反射能の不均等に就いては,熱電氣測定と相俟つて,陰極板に或る固有な因子のある事を知つたが,單結晶陰極板を用ゐることによつて,陰極の結晶状態のみが主因をなすものでないことを知つた。併し此の陰極板表面の影響の主因は不明である。(3)顯微鏡寫眞。反射能の小さい膜では明白な粒状組織が見られる。其上に屡々数倍の大粒が散布してゐる。此はBi, Pt, Pd, Agの皆に共通である。特にBiでは,大粒が丘の樣な形になつて存在する事を知つた。尚ほ一つの試みとして,擬格子的粒状構造の数學的分類法を考案し,此種の雜然たる組織の分類法として應用され得る事を指示した。併し,金屬膜の寫眞に就ては顯微鏡の誤差に沮まれて,未だ充分な結果は得られなかつた。又實際の場合に類似した,人工的格子組織の寫眞を作つて,同じ方法でphotometerを使つて比較する事をした。此によつて硫黄の膜が部分的には正方格子に近いと云ふ結果を得た。(4)電氣抵抗。外見上非金屬色を呈する金屬膜は異常に大きな抵抗を持つ。白色膜は金屬光澤膜に比して餘り異らない。白色及び種々の反射能の膜の比抵抗と厚さとの關係は興味ある問題であるが,併し,此れは此處で試みた樣な膜の構造の研究と相俟つて行ふべきものと考へられる。二種の異金屬の膜の二重層を作つて,其抵抗を測つた。Biが關係する膜には,著しい抵抗の特異性のある事を認めた。併し量的の結果は後日に讓る事にした。(5)熱電氣的性質。Bi膜に就ては,同一金屬の異種の膜の間に著しい熱動電力を認めた。此E.M.F.は反射能の良い膜が反射能の惡い膜に對して,hot junctionでelectro-positiveと云ふ結果に達した。放電の斷續,放電條件の加減,硝子板背面に放熱器を付けること等によつて支配した反射能の差に於て,上のE.M.F.と反射能との關係が成立つことを認めた。此と同様にPt, Pdに就ても,放電條件を變へて付けた膜の間に明瞭なE.M.F.の起ることを知つた。要するに膜の熱電氣的性質の研究には,其反射能と關係ある顯微鏡的構造の研究が必要であることは,以上の結果から明かである。又一方では,超顯微鏡的構造の差を熱電氣的性質から研究し得る曙光を認めることも出来たと考へる。又此の構造の研究は,結局は當然電氣抵抗の本質に關する研究と連關して來るであらうと考へる。終りに,此實驗は終始;寺田寅彦先生の懇篤な御指導に頼つて成つたものである。
著者
稲田 利徳
出版者
岡山大学教育学部
雑誌
岡山大学教育学部研究集録 (ISSN:04714008)
巻号頁・発行日
no.53, pp.p226-220, 1980-01

近江蒲生郡の豪族、蒲生智閑の家集の成立と性格に関しては、先に拙稿を公表した。そこでは、(1)現在諸本五本の解題、(2)『大日本史料九編の五』と『思文閣古書資料目録』掲載の智閑自筆の短冊や懐紙と家集との関係、(3)家集の詞書の吟味、(4)家集の性格などについて言及してみた。その結果、現存諸本には異文と称すべきものはなく、皆同一系統なること、自筆懐紙と家集との間に一致歌がみいだされること、従来、詞書には不審なものが多いとされていたが、案外、信憑性のあること、家集には智閑への権威付けと、彼の神仏への深い信仰態度を顕彰せんとする面のあることなど実証できた。拙稿公表以後、数人の方から、私がとりあげた以外の、智閑の短冊や懐紙の存在を教示いただいたが、その中で、智閑の自筆詠草を九枚も集成した貴重な新出資料一軸が発見されたので、本稿ではその軸物を翻刻、紹介し、その後に家集との関係に触れた若干の解説を加えたい。
著者
森野 茂行 重政 有 羽田野 和彦 碇 秀樹 清水 輝久 菅村 洋治 國崎 忠臣 米満 伸久
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.1693-1697, 2002-11-01
参考文献数
11
被引用文献数
9

症例は23歳の女性.平成13年7月4日より腹痛嘔吐が出現し7月7日当院を受診した.触診上,左下腹部に圧痛を伴った鶏卵大腫瘤を触知した.腹部エコー,CT検査において左下腹部にターゲットサインを認め,また上部小腸の拡張を認めた.小腸重積症の診断で高圧注腸を試みたが,整復が困難であったため緊急手術を行った.回腸末端部より90cm口側の回腸が約15cmにわたって重積を起こしており,約40cmの回腸を切除した.重積回腸先進部の粘膜面に径約3cmの腫瘍を認めた.病理組織学的には,粘膜下組織と筋層内に平滑筋組織と混在する導管構造を認め,迷入膵Heinrich分類III型と診断した.迷入膵は胃,十二指腸,空腸などの膵の近傍に好発する疾患で,回腸に発生することは比較的まれである.回腸迷入膵は腸重積を引き起こし発症することが多く,高圧注腸による整復が困難で腸切除を余儀なくされることが多い.発生部位は回腸末端部より100cmまでの下部回腸に好発する.
著者
北村 玲子
出版者
山梨医科大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1999

メラニンは皮膚の色調を支配する因子の一つであり、メラノサイトのメラニン合成は周囲からのサイトカインやホルモンによって調節されている。なかでも周囲のケラチノサイト由来のサイトカインはメラノサイトの増殖、分化に関与していることが報告され、色素異常症の病因に関与している可能性がある。我々は色素異常症の患者皮膚を用いてメラノサイト増殖、分化に関わるサイトカインであるSCF、ET-1、GM-CSF、bFGF、IL-1、TNF-αの発現を免疫酵素抗体法及びRT-PCR法を用いて検討した。その結果、色素脱失症である尋常性白斑患者の皮膚では正常部に比べ白斑部表皮において免疫酵素抗体法ではその発現に明らかな差はみられなかった。しかしRT-PCR法を用いて正常部及び白斑部の表皮におけるサイトカインのmRNAの発現を検討したところ白斑部においてメラノサイト増殖に関わるサイトカインであるSCF、ET-1の発現はむしろ増加していた。またGM-CSF、bFGF、IL-1、TNF-αの発現に明らかな差はみられなかった。次に尋常性白斑患者の正常部、境界正常部、境界白斑部、白斑中央部メラノサイトにおける前述のサイトカインのレセプター(c-kit、ET-BR)及びメラノサイト関連蛋白であるチロシナーゼ、S100蛋白の発現をこれらに対する抗体を用いて免疫酵素抗体法を用いて検討した。この結果境界白斑部では、他に比べてc-kitの発現が有意に減少し、白斑中央部ではこれら蛋白の発現は認められなかった。このことから尋常性白斑患者における病変部でのメラノサイト消失の要因としてメラノサイト上のc-kitの発現異常が関与している可能性が示唆された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1052, pp.134-137, 2011-03-21

梅雨明け間近となる2001年7月上旬。シニア層をメインターゲットとする携帯電話機「らくらくホン」2号機の開発はほぼ完成し,発売に向けた最終段階に突入していた。NTTドコモと富士通の開発陣は,NTTドコモ各支店の販売部門などに対して商品コンセプトや本体機能を説明し,実機での評価を依頼していった。
出版者
福島県林業試験場
雑誌
福島県林業試験場研究報告 = Bulletin of the Fukushima Prefectural Forest Experiment Station (ISSN:09101179)
巻号頁・発行日
no.33, pp.1-13, 2000-12

葉枯らし乾燥の効率化を図るため、スギ中目材の間伐木を対象として放置期間の検討を行うとともに、樹幹の切削処理による乾燥促進を試みた。 葉枯らし期間中における樹幹水分の変動を調査した結果、梅雨明け後約3カ月経過した時点からは大幅な含水率の低下がなくなる傾向にあったが、適用した試験地によっては辺材の樹高方向に水分傾斜が発生したため、このような乾燥特性と地況条件との関係解明が課題となった。しかし、約6ヵ月間葉枯らしをすることで、樹幹全体に対してほぼ一様な乾燥効果が得られた。また、心材含水率の低減を目的とし、葉枯らし木の樹幹に心材木口を露出させた穴あけ切削処理を施して乾燥試験を行ったが、辺材の乾燥促進と樹幹含水率の均一化に効果があったものの、心材の含水率はほとんど低下しなかった。 これらの林内乾燥がその後の乾燥コストに与える影響を調べるため、3ヵ月間葉枯らしを行った原木を正角材に製材し、人工乾燥試験に供した。 通常の葉枯らしを行った原木には黒心材が混入しており、また製材時に乾燥の進行した辺材の多くが除去されたため、製材品の初期含水率が無処理原木による対照材と差がなく、人工乾燥の前処理効果が認められなかった。穴あけ葉枯らしを行った材は良好な乾燥性を示したが、供試材の心材率など他因子の影響が考えられたため、人工乾燥コストの低減効果については不明であった。
著者
上野 広行 横田 久司 石井 康一郎 秋山 薫 内田 悠太 齊藤 伸治 名古屋 俊士
出版者
公益社団法人 大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.241-251, 2012-11-10 (Released:2013-03-12)
参考文献数
48
被引用文献数
2

加熱脱着GC/MS 装置を用いて、PM2.5 中のジカルボン酸、フタル酸、レボグルコサンを誘導体化して分析する迅速かつ簡便な手法を検討した。誘導体化条件を検討した結果、最適な条件として、温度320 ℃、ヘリウム流量20 mL/min、反応時間10 min、BSTFA+TMCS(99:1)とピリジンの混合比9:1、誘導体化試薬添加量10μLが得られた。添加回収試験の結果、過大な試料を用いると誘導体化成分のピーク形状が悪くなるため、試料量を制限する必要があった。非極性成分であるn-アルカン、17α(H), 21β(H)-ホパン、PAHs については、感度の点から試料量を多くする必要があり、極性成分との同時分析は困難であったものの、同じシステムで分析可能であった。この手法を東京都内の環境試料に適用して分析した結果、夏季と冬季では有機成分組成が大きく異なること、n-アルカンの濃度パターンは複数の発生源の影響を受けていることなどが示唆され、本手法は有機成分の発生源寄与等の検討に有効と考えられた。
著者
小林 由典 大河内 博 緒方 裕子 為近 和也 皆巳 幸也 名古屋 俊士
出版者
公益社団法人 大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.33-44, 2012-01-10 (Released:2012-06-27)
参考文献数
32
被引用文献数
1

26種類のAVOCs(塩素化炭化水素17種、単環芳香族炭化水素6種類、二環芳香族炭化水素3種類)の大気および大気水相のサンプリングを、2007年から2010年まで富士山と新宿で行った。2010年における大気中AVOCs濃度は富士山頂で最も高く(7月の平均総濃度:11.6 ppbv、n=5)、新宿(10~12月の平均総濃度:7.9 ppbv、n=52)、富士山南東麓(7月の平均総濃度:6.8 ppbv、n=9)の順であった。富士山頂における単環芳香族炭化水素(MAHs)の大気中濃度は都市域の新宿や国内外の高高度観測地点に比べて異常に高く、局地的な影響を受けている可能性がある。一方、2010年における大気水相中AVOCs濃度は富士山南東麓の雨水で15.8 nM(n=8)、富士山頂の雲水で15.7 nM(n=19)であり、新宿の露水で5.33 nM(n=15)、雨水で3.36 nM(n=30)であった。富士山における大気水相にはAVOCsが高濃度に含まれており、とくに塩素化炭化水素(CHs)は富士山南東麓の雨水および富士山頂の雲水ともにヘンリー則からの予測値以上に高濃縮されていた。大気水相へのAVOCsの高濃縮は大気中濃度、気温、各AVOCsの疎水性だけでは説明ができず、大気水相中の共存物質の影響が大きいものと推測された。

1 0 0 0 OA 2005年の大雨

出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.430-432, 2006-05-31

今年の梅雨入りは南西諸島を除いて平年より遅く,特に,九州南部,北陸,東北北部では平年に比べ2週間程度遅れた.梅雨明けは沖縄と東北で遅く,東北では平年に比べ10日前後遅かった.その他は平年並みか平年より早い梅雨明けとなった.梅雨時期の雨量は,九州南部から東海にかけては,平年より少なかったが,南西諸島では,6月に活発な梅雨前線の影響を受け平年よりかなり多かった.6月には梅雨前線が南西諸島から本州南岸に停滞することが多く,南西諸島では記録的な大雨となったが,6月終わりごろからは梅雨前線が本州に停滞することが多くなり,北陸地方などで大雨となった.梅雨入りは概ね平年よりも遅く,東北地方を除き梅雨明けはほぼ平年並か早かった.9月初めに上陸した台風第14号の影響で九州,中国,四国地方では降り始めからの総雨量が9月の月間平均雨量の2倍を超え,特に宮崎県では総雨量が1,000mmを超えた.

1 0 0 0 OA 新編黄昏日記

著者
醒々居士 稿
出版者
駸々堂
巻号頁・発行日
1885

1 0 0 0 OA 朝日経済年史

著者
朝日新聞社経済部 編
出版者
朝日新聞社
巻号頁・発行日
vol.昭和19年版, 1944

1 0 0 0 OA 会社四季報

著者
東洋経済新報社 編
出版者
東洋経済新報社
巻号頁・発行日
vol.昭和12年第1輯, 1940
著者
西村 光博 林 恵介
出版者
九州大学農学部附属農場
雑誌
九州大学農学部農場研究報告 (ISSN:13465643)
巻号頁・発行日
no.11, pp.6-10, 2003-03

本報告では,荒廃した草地の植生回復を簡易的に図るための追播技術を確立することを目的として,追播翌年における一番草の刈取時期が追播オーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)の茎数と全牧草収量に及ぼす影響について検討を行った. 実験では,短草型子種優占の放牧草地を長草型草種主体の採草地へ簡易更新する際,草地用条播機を用いて追播した翌年の刈取時期が追播草の茎数密度および全牧草収量に及ぼす影響について検討を行った.実験の結果,追播を行った場合,翌年一番草において早刈りを行うことは,梅雨明け7月の茎数密度において遅刈りの場合の5割増加を示したことや,追播を行わない場合の2割程度の増収が認められた.これらのことから,追立翌年の一番草の早期刈取りを行うことは追播オーチャードグラスの定着を促進し、全牧草の増収に寄与することなど,荒廃草地の植生回復あるいは草地の簡易更新に有効であることが示唆された.This study was designed to examine the stem density of Orchardgrass (Og) drilled in the previous year into the pasture and the dry matter yield of grasses of it. The objective was to examine a mechanism for the establishment Og on a directly drilled pasture sward and the grass yield with the intent of recovering degrading grassland. In this experiment, in the case of an early cutting of the grass in the next year, the stem density of Og sown the previous year showed a 50% increase than the late cutting, while the dry matter yield of the pasture grasses in that case showed a 20% increase over that of non-overseeding. Result from this study suggested that all early cutting of the grass the next year keeps the stem density of Og (sown the previous year) as high as possible, resulting in a higher dry matter yield of grasses than that of non-overseeding. The present method would be effective in improving direct drilling technology in terms of recovery of the vegetation in the degrading grassland. 10