著者
笠原 辰也 澤渡 隆寛 上岡 英史
雑誌
研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.2, pp.1-6, 2011-07-07

研究では,脳波を用いたコンテクストアウェア・システムとしてユーザの行動推定および屋内位置推定方式について検討する.脳波信号は生体情報のなかでもユーザの心理状態を検知するのに有力な情報であり,ユーザの心地良さ,および,ストレスを反映すると考えられる.本稿では,実証実験を通して脳波から判定できるユーザの心理状態がどこまで細かく判定できるかについて報告し,これらの問題点と提案手法の将来性について議論する.This study discusses a user's behavior and indoor location estimation technique using electroencephalographic signals as a context-aware system. The electroencephalographic signals are regarded as reliable biological information to detect users' psychological conditions because they reflect the comfortableness and stressfulness that each user feels. In this paper, the effectiveness of the proposed method through field experiments will be reported. In addition, the issues to be solved on this study and the future possibilities of the proposed technique will be mentioned.
著者
藤田 慶子
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.301-309, 2005-03-10

Children interact with classmates and teachers in schools as not only part of the educational system, but also in places where each school and each class create their own activities and contexts. It is important for studies of school education to analyze children's interactions in schools. However there is no theoretical frame which connects children's pluralistic world with their institutional and organizational conditions. I will attempt to examine Goffman's productions as the theoretical frame for studies of schools. Some studies applying his perspective to schools have overlooked the actual basic essence-dramaturgical approach that Goffman consistently applied. This study shows that his concepts "role as collective representation" and "role distance" are keys to understanding children.
著者
舘内 篤彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1150, pp.116-119, 2002-07-15

私は5月上旬、自分が創業した日本ドレーク・ビーム・モリン(DBM)に対し、筆頭株主として株主提案をしました。 その主な内容はまず、現社長である大槻忠男氏の解任を含む、新しい取締役の選任案です。2つ目が、役員の任期を従来の2年から1年に変更するというもの。そして3つ目が、配当を増やすべきだという提案です。
著者
松尾 誠紀
出版者
関西学院大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、他人が発生させた法益侵害に事後的に関与した者の罪責に関する全体的な理論的枠組みを構築することを最終的目標としながら、特にその第一階段として、事後的な関与時における(当初の正犯に対する)共犯成立の可否について検討することを目的とするものである。その目的の達成のためにはまず、基礎的研究としての共犯の処罰根拠論、承継的共犯論、犯罪の終了時期に関する個別的な調査。検討が欠かせない。そのため初年度は、それら三つの検討課題それぞれに特化した調査・検討に取り組んだ。本年度はそれを受けて、各個別的検討課題に関する基礎的研究を継続する一方、それと並行して、各個別的領域に関するそれぞれの検討結果を統合させ、「共犯成立の時間的限界」に関する詳細な基礎づけに向けた研究に取り組んだ。上記の徹底した取り組みの結果、共犯成立の時間的限界を基礎づけるに際しては、犯罪の終了時期ないし共犯の処罰根拠論の視点に基づく類型化が有効であるとの示唆を得た。現在、名誉毀損罪及び競売入札妨害罪の犯罪終了時期に関する重要な判例が相次いで公刊物に掲載されたことを契機に、学説において特に犯罪の終了時期に関する論考が盛んに発表されている公刊物に掲載されたことを契機に、学説において特に犯罪の終了時期に関する論考が盛んに発表されている状況である。そこで、本研究の最終的成果は、それらの論考に関する検討をも果たした上で速やかに公表する予定である。他方、本研究過程で得られた中間的研究成果についてはすでに、故意作為犯に対して事後的に関与した後行不作為犯の罪責を扱う下記業績に取り入れたかたちで公表している。従前の学説においては、事後的関考者をめぐる罪責自体への関心が低調であったことから、本研究の成果が有する価値は決して小さくない。
著者
増子 和男
出版者
梅光学院大学
雑誌
日本文学研究 (ISSN:02862948)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.197-208, 1991-11-01
著者
山田 貴裕
出版者
京都大学哲学論叢刊行会
雑誌
哲学論叢 (ISSN:0914143X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.別冊, pp.S61-S72, 2010
著者
落合 良行 竹中 一平
出版者
筑波大学心理学系
雑誌
筑波大学心理学研究 (ISSN:09158952)
巻号頁・発行日
no.28, pp.55-67, 2004

This paper reviews studies since 1985 that examine adolescent friendship in terms of its structure, its factors and their relations, and development. While the focus during the 1990s was on structure, over the last ...
著者
松尾 美枝
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.238-241, 2007-02

11月21日に企業会計審議会内部統制部会の公開草案が公表された。より詳細な実務上の指針(実施基準)が出たことで、日本でも内部統制の構築を具体的に進める指針案が出たことになる。 今回は、既に内部統制報告書が初年度・2年目と2回提出されている米国で公表された内部統制の欠陥例を解説する。
著者
渡邉 尚子 岩田 滉一郎 中尾 國明 松本 正廣 松本 裕子 籏原 照昌 太田 裕彦 平林 寧子 高橋 和明 三代 俊治
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.80-84, 2003-02-25
被引用文献数
5 5

従来本邦ではE型肝炎は輸入感染症として軽視されがちであったが, 最近本邦を含む非流行地からの国内発症例の報告が相次いでおり, 我々も1例経験したので報告する. 症例は62歳男性. アルコール歴・ビタミン剤と生薬の服用歴あるも, 海外渡航歴・輸血歴・動物の飼育歴はなく, 特記すべき性交渉歴もなかった. 2000年11月初旬より全身倦怠感・褐色尿・微熱・食思不振を訴え, 職場の健康管理室を受診. 急性肝炎の疑いで同年11月21日に当科外来を紹介され, 同日入院となった. 入院時には全身倦怠感・皮膚及び眼球結膜黄染・軽度肝腫大・肝逸脱酵素上昇を認め, 急性肝炎と診断した. 安静のみで経過観察したが, 劇症化あるいは遷延・慢性化することもなく, 約20日間で軽快退院となった. 入院時より第29病日まで血清HEV-RNAが持続陽性で, 且つ第57病日の回復期血清中にHEV抗体を認めたことより, E型急性肝炎と診断した. 本患者より分離されたHEV株(JRA 1)のゲノム塩基配列の特徴に鑑みて, 本症例は「日本に土着化したHEV株」に感染して発症した急性肝炎であると考えられた.
著者
河村北溟 編
出版者
大学館
巻号頁・発行日
1905
著者
杉原夷山 著
出版者
千代田書房
巻号頁・発行日
1912
著者
目黒栄 著
出版者
三成社
巻号頁・発行日
1943
著者
藤原 淳 須田 博人 安達 文幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.98, no.601, pp.77-82, 1999-02-18

本検討では,ターボ符号および上りサイトダイバーシチをW-CDMAに適用し,サイトダイバーシチ合成周期をパラメータとして,特性の評価を行った.その結果,合成周期が10msから80msにわたり,サイトダイバーシチによる合成利得が得られることを確認した(最大ドップラー周波数f_Dが80Hzの場合),さらに,サイトダイバーシチ状態において,ターボ符号の特性を,従来法である畳込み符号とRS符号の連接符号と比較し,シャドウイングあり,なしの双方の場合において,ターボ符号の特性が従来法を上回っていることを確認した(f_Dが80Hzの場合).f_Dが5Hzの場合においても,シャドウイングを考慮した場合には,ターボ符号は従来方式より優れた特性を示すことを確認した.