著者
Yasuhiro Morisaki Yoshiki Chujo
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.41, no.9, pp.840-846, 2012-09-05 (Released:2012-08-25)
参考文献数
67
被引用文献数
27 5

Incorporation of a [2.2]paracyclophane skeleton into a conjugated polymer main chain affords a polymer comprising stacked π-electron systems. In this article, we describe the synthesis and optical properties of some [2.2]paracyclophane-based polymers on the basis of the results of our resent research. We discuss the role of [2.2]paracyclophane in the polymer backbone, through-space conjugation of the polymer, and the feasibility of using the titled polymers as single molecular wires that allow for unidirectional energy and charge transfer via through-space interactions.
著者
鳥海 健 荒川 信行 石出 勉 森棟 隆一 安井 浩之 松山 実
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.21, pp.188-191, 2005-08-20

新しい学校グループウェア「学習アセスメント支援システム」を提案, 開発している. 本システムは学校への導入およびメンテナンスが容易であること, コストを低く抑えること, 学校現場の環境・状況に合わせてシステムのカスタマイズが可能であることを目指している. 本報告ではシステムの技術面および機能面について説明する.
著者
山本 力
出版者
岡山大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
岡山大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13463705)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.165-171, 2007-03-10

いわゆる「教育臨床」の用語は不明確な概念であり、教育臨床に携わる者の間でコンセンサスができているわけではない。本論文の狙いは、筆者のスクールカウンセラー等の教育臨床の経験をリフレクティブに省察し、教育臨床に固有の視点や関わり方を明確化しようとすることにある。明確化する際の手掛かりとして、(1)学校文化に参入した時のカルチャーショックを掘り下げて検討し、(2)伝統的なオフィスでの心理臨床の実践を照合枠として用いた。その結果、学校でのコミュニティ臨床に固有の視点や関わり方が浮かび上がってきた。オフィス臨床の基礎の上に、学校現場では新たな視点や手法を産み出し、学校コミュニティ臨床の「学」を生成してゆくことが求められる。
著者
岡本和也 薦田登志矢 中田尚 三輪忍 佐藤洋平 植木浩 林越正紀 清水徹 中村宏
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.4, pp.1-8, 2012-09-03

マイクロプロセッサを備えたセンサであるスマートセンサは,周囲の状況を周期的にサンプリングし,センシングした結果に簡単な処理を施し,その結果をメインのシステムへ送信する,周期的リアルタイムシステムの一種である.ただし,一般的なリアルタイムシステムとは異なり,入力データのサンプリング周期とデータ送信 (デッドライン) の周期が必ずしも一致するわけではなく,一般には,後者の周期が前者の周期よりもはるかに大きい.そのため,データの入力間隔に合わせてシステムがデータを処理するのではなく,データを一旦バッファに格納しておき,いくつかのデータがバッファに溜まったらシステムを起動して処理を行い,処理が完了したらシステムをシャットダウンする,という制御が可能である.このような制御を行えば, DVFS や動的電源制御などの従来の制御を行う場合よりも,省電力なシステムを実現できると考えられる.本稿では,上述の制御を行うシステムのモデルを提案し,既存の制御手法と比較する.評価の結果,既存手法と比べて消費エネルギを 79.6% 削減できることがわかった.
著者
Yong Xie Gang Zeng Yang Chen Ryo Kurachi Hiroaki Takada Renfa Li
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.3, pp.1-8, 2012-09-03

Controller Area Network (CAN) is widely used inside the automobiles. To decrease design complexity and cost, gateway is employed to realize the communication between different CAN buses. But its employment brings great challenges for worst-case response time (WCRT) analysis of CAN messages. We first analyzed the key challenges for WCRT analysis of messages. And then, based on existing method proposed for one single CAN, a new WCRT analysis method that considers the timing distance relations among messages is proposed for non-gateway messages. Furthermore, a division-based method that transforms the end to end WCRT analysis of gateway messages into the similar case with WCRT analysis of non-gateway messages is proposed for gateway messages. The correctness of the proposed method is proved and its usability is verified by comparing it with a full space searching based simulator as well.
著者
小川 清 斉藤 直希
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.2, pp.1-8, 2012-09-03

ソフトウェアと文書の作成,編集および教育の取組みの経験を基に,ソフトウェア関連文書の品質改善を検討する。ソフトウェア関連文書の品質改善を行うにあたって,ソフトウェアの品質特性の枠組みに文書の特性を当て嵌めた。事例でソフトウェア品質副特性で分類し,改善の方向を考える。
著者
原拓 石川拓也 大山博司 高田広章
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2012-EMB-26, no.1, pp.1-8, 2012-09-03

本研究では,組込み向け TCP/IP プロトコルスタックの UDP 機能を, TECS を用いてコンポーネント化する. TECS は組込み向けコンポーネントシステムであり,小さいオーバヘッドでコンポーネント化できる.コンポーネント化により,拡張性や変更容易性といったコンフィギュラビリティのあるプロトコルスタックを実現することを本研究の目的としている.開発したプロトコルスタックを既存のものと比較した結果,小さいオーバヘッドでコンポーネント化ができ,コンフィギュラビリティが向上していることを確認できた.
著者
坂本 辰馬 奥地 進
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.107-114, 1970
被引用文献数
2

1. 温州ミカン果汁の酸の変化, とくに集積, 稀しやく, 減少に及ぼす夏秋季の土壌乾湿の影響を解析するため, 早生温州ミカン幼木についてポット試験をおこなつた。<br>2. 結果量が多かつた4年生樹についての8~9月の土壌乾湿実験では, この期間における20日ないし30日間の乾燥によつて, 果肉の肥大生長が抑えられ, 果汁の酸濃度は高くなり, 果肉中の酸含量は減少した。9月10日ごろまでの乾燥では, 乾燥直後の5日間の灌水によつて果肉中の水分が急増し, これにともなつて酸濃度が急減したが, 逆に果肉中の酸含量は増加した。しかし, 9月20日すぎまでの乾燥では, 以上の傾向があまり認められなかつた。<br>3. 果汁の酸濃度は8月中旬にはすでに減少の過程にあるが, 果肉中の酸含量は9月20日ごろから下旬にかけて最高になつた。この時期を前後にして, 生成および分解からみた酸の変化が, 集積と減少の過程に区別できた。<br>4. 上述の乾燥直後の灌水による酸濃度の減少および酸含量の増加に, 時期による著しい差があつたのは, それぞれの時期が酸の集積過程と減少過程とにあつた違いのためとみられ, この時期を境いにして, 果肉の生長, 果肉内の物質代謝に大きな変化があると推察された。<br>5. 結果量が少なかつた5年生樹についての9~10月の土壌乾湿実験では, 多湿のときに10月になつても果実の肥大生長が著しく, やはり果汁の酸濃度が低くなつた。収穫前約1か月間の酸の変化をしらべると, 乾燥のときに酸の減少量 (実質的な消失量, または分解量と生成量との差) が多くなり, 多湿のときに稀しやくが著しく多くなつた。<br>6. 夏秋季の土壌水分の多少の影響に関して, 収穫時の温州ミカン果汁の酸および可溶性固形物濃度の高低は, とくに9月中~下旬以降の多湿または乾燥とに密接に関係し, とくに多湿の場合には果肉中の水分増加による稀しやくの強い影響があるのをあきらかにした。
著者
白井 純宏 川上 茂生 吉田 正貴 上田 昭一 中村 武利 本田 由美
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.90, no.10, pp.847-850, 1999-10-20
被引用文献数
3 1

透析患者に合併した膀胱肉腫様癌の1例を経験したので報告する.症例は65歳女性.平成8年3月,慢性糸球体腎炎による腎不全のため血液透析導入となった.平成9年6月より肉眼的血尿が出現し,膀胱鏡検査にて右側壁から後壁にかけて広範囲に隆起性病変を認め,TUR-Btによる病理組織診はsarcomaであった.臨床病期T3bN0M0,StageIIIの診断にて同年9月10日,膀胱子宮全摘術を施行した.最終的な病理組織診断は移行上皮癌(Grade3)の成分と異型紡錘形細胞の増殖をみる肉腫様の部分とで構成された肉腫様癌(sarcomatoid carcinoma)であった.透析患者に合併した膀胱原発の肉腫様癌は極めて稀であり,調べ得た限りでは本症例は本邦2例日である.
著者
藤田 明史
出版者
大阪女学院短期大学
雑誌
大阪女学院短期大学紀要 (ISSN:03877744)
巻号頁・発行日
no.41, pp.57-72, 2011

研究ノート本稿は、作家・広津和郎が戦後、その文学的営為から一見かけ離れた「松川裁判」批判をなぜ行なったかについて、彼の文学作品の内在的検討を通じて明らかにしようとする。広津の「松川裁判」批判は、不当な死刑・重刑を正当化する権力の言説に対する批判であったから、まさに平和学で言うところの「文化的暴力」批判の一つの歴史的事例である。広津は小説家であり、作家としての彼がなぜこうした裁判批判を行なったかは、それ自体に興味があるだけではなく、現代の諸問題―とりわけ「責任」概念をめぐるそれ―に多くの示唆を与えているであろう。In this article, the author tries to make clear why Kazuo Hirotsu, a Japanese novelist, made a continuous effort after the Second World War to criticize the "Matsukawa Trial", an effort apparently quite apart from his literary activities, through investigating his literary works. His criticism of the "Matsukawa Trial" was a historical example of that of discourse of power, a kind of so-called cultural violence in terminology of modern peace studies, justifying unjust death penalty and severe punishment. This problem is not only interesting in itself but gives us many implications to the problems of today, especially to that of responsibility.
著者
前田 知津子
出版者
九州大学大学院比較社会文化学府比較文化研究会
雑誌
Comparatio (ISSN:13474286)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.54-64, 2011

This paper analyzes the modifications SAITÔ Mokichi made in his tanka poems in Taishô 6(1917). From Taishô 2 to 4, Mokichi tried to create tanka poems different from his past ones. Around Taishô 6, dissatisfied with his new poems that were created around Taishô 3, he modified some of them. I will discuss and conclude that the words and phrases Mokichi modified or replaced corresponded with those which KITAHARA Hakushû had often used then.