著者
小林 武
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会宮城県理学療法士会
雑誌
理学療法の歩み (ISSN:09172688)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.25-36, 2005 (Released:2005-04-27)
参考文献数
13
被引用文献数
1

統計解析は,研究や調査等の成果を読み手(あるいは聞き手)に納得してもらうために必要な科学的証拠を提示するための一手法であり,科学的根拠に基づく介入(Evidence-based Practice)を目指す理学療法にとって欠くことのできないものである。パーソナルコンピュータとソフトウエアの高性能化によって,誰でも比較的容易に統計計算が可能になったが,最も確かな証拠を手に入れるためには,データの種類や分布等の特性を把握して,それらに適した正しい統計手法を選択・適用しなくてはならない。この総説は,理学療法で扱う変数の具体例を挙げながら,統計手法の適切な選択について概説した。

4 0 0 0 OA 朝かがみ

著者
東雪亭 [著]
巻号頁・発行日
1861

嘉永年間(1848-53)から幕末にかけて流行した変化朝顔の図譜である。藤原信喜という人物が序を記しているが、その序に「東雪亭のあるじ‥‥みづから、うつしとどめ、此秋桜木にのせられたり」の文があるので、著者東雪亭と葛通斎文岱は同一人物ではないかといわれるが、本名などは未詳。本文は半丁(=1頁)1品、花銘と育成者の号を添える。すべてで変化朝顔24品を載せ、図の出来は『朝顔三十六花撰』(W166-N26)に並ぶといわれる。本資料の第1番目の図を見ると、「斑入竜田葉紅花笠三所白糸筋入芯伸シ上ワ切牡丹エ腰蓑大風鈴二段咲二度」と、お経のような文が書いてあるが、これが変化朝顔独特の花銘で、「葉の色と形状・(茎の形状)・花の色・模様・形状」の順に用語を並べて、特徴を記すのである。:『朝顔三十六花撰』『朝顔珍花蕣集』『朝顔叢』解題参照(磯野直秀)
著者
松永 猛裕
出版者
一般社団法人 日本燃焼学会
雑誌
日本燃焼学会誌 (ISSN:13471864)
巻号頁・発行日
vol.60, no.193, pp.173-180, 2018 (Released:2019-02-15)
参考文献数
10

Principles and safety of fireworks as well as the database that the authors have been opened to the public are overviewed. First, chemical substances used to make fireworks are explained. Especially, oxidizers, which are solid powders including oxygen, are focused on. The reasons why the oxidants that are currently used have been selected to make fireworks are scientifically explained. Moreover, issues related to combustible substances are explained in detail. Next, the safety of fireworks is outlined. AIST has been addressing this issue for a long time. Various types of laboratory-scale sensitivity tests, evaluation tests for the hazard of spontaneous ignition, and safe production methods are explained. Finally, in “Physical Hazard Database of Chemicals,” a database developed by the authors and opened to the public, the parts related to fireworks are introduced.

4 0 0 0 OA 芥杭 12巻

出版者
巻号頁・発行日
vol.[10],

4 0 0 0 OA あきみち

出版者

書名は書題箋による。室町末期から近世初期頃に成立した御伽草子で、鎌倉近在の武士山口秋道が、強盗金山八郎左衛門によって殺害された父秋広の敵を討つ敵打物語。秋道が、妻を都の遊女に仕立てて敵の金山に接近させ、苦労の末に本懐を遂げるというもの。当館本は、上下2巻(合1冊)の横本で、上巻8図、下巻8図の奈良絵本。屋代弘賢(1758−1841)の「不忍文庫」、徳島藩の「阿波国文庫」の印記がある。室町時代物語大成1ほかに翻刻されている。
著者
貝原益軒
出版者
巻号頁・発行日
1689
巻号頁・発行日
vol.[1], 1864
著者
渡辺 理文 杉野 さち子 森本 信也
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.159-172, 2021-07-30 (Released:2021-07-30)
参考文献数
20

本研究では,形成的アセスメントの実践を行い,教師のフィードバックの様子や子どもの相互評価・自己評価の様子,教師による指導の振り返りや修正・改善する様子を取り上げて質的に分析・評価した。その方法として,Wiliam(2010)の方略と提案に基づいて授業を計画・実践した。方略は(1)学習目標の共有・理解,(2)学習成果の表出,(3)フィードバック,(4)相互評価,(5)自己評価の5つである。小学校第5学年「物の溶け方」を対象に実践した。実践した授業では,教師と子どもが学習目標を共有し,子どもが表現活動により学習成果を表出し,教師がそれを基にしてフィードバックを行っていた。また,学習は子どもの相互評価と自己評価が行われることで進められていた。さらに,教師は自身の指導を振り返り,修正や改善を図ることで,子どもの学習を適切に支援していた。日本の理科教育にWiliam(2010)の方略と提案は援用可能であった。