著者
井尻 朋人
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.13-17, 2016 (Released:2016-12-29)
参考文献数
5

The patients often ask us to improve daily movements involving the upper limbs in shoulder rehabilitation. Daily movements using the upper limbs are done with many variations, even by healthy people, and we have to understand these variations. In the rehabilitation of daily movements, we need to set a goal about how the patient will perform. In addition, daily movements using the upper limbs constitute multiple joint movements, not only shoulder joint movement, so there are mutual relationships with multiple joint movements. Therefore, we have to make a hypothesis while thinking about the relationships among the multiple joint movements.
巻号頁・発行日
vol.[2], 1000
著者
並松 信久
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 人文科学系列 (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.211-240, 2021-03-31

盆栽は日本文化を代表する芸術と考えられている。しかし,近代盆栽は純粋な日本文化を代表するものとは言えない。文化融合の産物であるからである。盆栽は中国由来であったが,江戸期に独特の発展を遂げた。江戸期に流行した「蛸作り」と「盆山」という二つの系譜をたどった。そして,幕末期に中国風の煎茶趣味の影響を受け,近代盆栽が誕生した。明治期に盆栽は政財界人の趣味として広がったが,日本の伝統文化として扱われなかった。しかし,明治後半期以降,国家意識の高まりとともに,伝統文化の見直しがあった。盆栽もその見直しに組み込まれた。盆栽は茶の湯や生け花の要素を取り込むことによって,伝統文化としての装いを整えていった。しかし,茶の湯や俳諧の借り物,あるいは流用感が否めなかった。そこで盆栽本来の特徴として,「盆栽は日本の風土に根ざした自然美を表現する固有の芸術である」とされ,国風化が唱えられた。明治期以降の近代盆栽は,文化融合の産物という特徴をもち続けながら,日本の伝統文化を代表するものとして捉えられていった。
著者
河竹新七 案
出版者
蔦屋吉蔵
巻号頁・発行日
vol.三, 1862
著者
祁 華
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.99-103, 2019 (Released:2019-12-25)
参考文献数
22

近視は世界的に流行し,特に東アジアでは深刻な事態になっている。近視の進行は,青少年の時期で速く,この時期のコントロールが最も重要であると言われている。ここでは近視進行抑制の手段として,非侵襲で扱いやすい眼鏡レンズ,DIMS(Defocus Incorporated Multiple Segments)レンズを紹介する。DIMSレンズはレンズ上に多数のMD(Myopic Defocus)セグメントを配置し,屈折異常補正とMDを同時に実現するレンズである。香港理工大学のチームが行った2年間のTrialでは,DIMSレンズを掛けるグループは単焦点レンズを掛けるグループより,近視度数の進行が52%,眼軸長の伸長が62%少ない,という報告がなされている。

4 0 0 0 OA 壒嚢鈔 : 15巻

著者
行誉 [著]
出版者
林甚右衛門
巻号頁・発行日
vol.[1], 1646

4 0 0 0 OA 宮本武蔵

著者
最上哲夫 編
出版者
金蘭社
巻号頁・発行日
1926
著者
岩本 康志
出版者
日本財政学会
雑誌
財政研究 (ISSN:24363421)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.99-115, 2014 (Released:2021-10-26)
参考文献数
7

本稿では,政府債務が累増した後に再建を果たすか,デフォルトあるいは高インフレによって破綻の道をたどるのか,について歴史的にどのような経験が蓄積されてきたのかを検討する。Reinhart(2010)のデータベースを利用して,政府債務残高が高水準に達した事例を抽出し,その後の帰結を「破綻」と「再建」に分類する。先進国では破綻に至る事例の割合は32%,新興国では96%となり,その帰結は大きく異なっている。先進国では第2次世界大戦以降の事例の多くが再建を果たしている。しかし,大恐慌時やそれ以前の時期には財政破綻の比率は14事例中9例と,64%に及んでいる。先進国の最近時の状況は過去とは異なるものだという解釈のモデルによると,現状のわが国のような状況から今後破綻に至る確率は35%程度であると予測される。一方,現在の先進国にも過去の経験が当てはまるという解釈では,今後破綻に至る確率は80%程度であると予測される。

4 0 0 0 OA 神皇正統記

著者
北畠親房 著
出版者
改造社
巻号頁・発行日
1940
著者
玉城 雅史 大澤 傑
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.50-53, 2007-01-01 (Released:2010-02-25)
参考文献数
13
著者
中山 貴弘
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.114, pp.2054, 2020-03-31 (Released:2020-03-04)

米国において近年,大学で使用される教科書の価格が高騰しており,学位取得における経済的障壁として問題視されている。本稿では,その対応のためカリフォルニア州の立法化のもとカリフォルニア州立大学システムにおいて展開され,大学図書館が関与している,アフォーダブルな教科書・教材の入手支援制度について概観を行う。その上で,日本の大学図書館における修学支援への関与可能性について考察を加える。