4 0 0 0 OA 岐阜市史

著者
岐阜市 編
出版者
岐阜市
巻号頁・発行日
1928
著者
佐藤 千穂
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.82, no.8, pp.530-537, 1998-08-01 (Released:2011-07-19)
参考文献数
9
被引用文献数
5 5

It has been reported that color perception of bluish lights changes with age because of a considerable decrease of the sensitivity in short-wavelength region caused by the yellowing of the crystalline lens. However there is an opinion that the color perception of aged-people is compensated by chromatic adaptation since the yellowing of the crystalline lens gradually grows across the life-span.In order to clarify the change in color perception caused by aging, I conducted two experiments. First, the 100-hue test of the Japan Color Research Institute was performed to 70 observers aged from 20s to 70s. Second, an experiment of color naming to 16 color samples using Natural Color System was done to 200 observers aged from 10s to 50s.As a result of the 100-hue test, the age-related decline of color discrimination properties to the reddish-purple colors was admitted whereas color discrimination properties to the bluish colors did not dropped. On the other hand, the experiment of color naming showed that there was no age-related change of color perception.
著者
森下 順子 森下 正康
出版者
和歌山大学
雑誌
和歌山大学教育学部紀要. 教育科学 (ISSN:13425331)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.43-50, 2006-02-28

母と子の相互作用の中で子育てが進行し、母親が子どもに影響するように、母親自身も子どもから影響されると考えられる。本研究の目的は、子ども自身が持って生まれた気質が、母親の行動や養育態度にどのような影響を及ぼすかを検討することであった。3才児をもつ母親475名を対象に、子どもの気質・母親の行動特徴・養育態度について調査を行い428名のデーターを得た。主要な結果は次の通りであった。(1)パニックになりやすい男児の特徴が、母親の激しい感情表出をひきおこすことが明らかとなった。男児は、パニックになった場合、一般的に動きも激しいため、母親も激しく反応してしまうと考えられる。(2)情緒が安定している男児の特徴が、母親の受容的な関わりをひきおこすことが明らかとなった。育てにくい子どもの場合は、受容的な関わりができずに悩んでいる母親が多かった。(3)パニックになりやすい、あるいは外界に対しての反応が無頓着な女児の特徴が、母親の統制的な関わりをひきおこすことが明らかとなった。一般的に男児と違い女児は、パニックになったとしても、統制的な関わりで対応でき、また、無頓着で反応が鈍い子どもには、母親は、より統制的な関わりになると考えられる。(4)情緒の安定している女児の特徴が、母親の統制的でない関わりをひきおこすことが明らかとなった。穏やかな育てやすい女児から、母親も影響をうけ、お互いに受け入れられるよい関係になると考えられる。以上の結果から、母親の養育態度だけを問題視するのではなく、子どもからの影響も考えられるため、まわりの人たちは母親を受容的にサポートする必要がある。

4 0 0 0 OA 園太暦

著者
洞院公賢 著
出版者
太洋社
巻号頁・発行日
vol.巻二, 1940

4 0 0 0 OA 桃太郎宝蔵入

著者
夷福山人 作
出版者
佐野喜

文学史で言う「赤本」ではなく、後人によりまとめられた江戸後期小本「赤本/昔ばなし」8冊の内の1冊。(ただし「源平盛衰記」(寄別3-6-1-1)巻末に画作者の歌「赤本のほんにめでたし/\と又板行もあら玉の春」があるので、当時この種の作品も「赤本」と称したことが判る。)表紙は素朴ながら木版多色摺で、歌舞伎の荒事風に力紙を付け広袖を諸肩脱ぎ、青鬼を踏まえ扇を胸の前に構えた桃太郎。背景は紅地に薄紅で宝尽くしを散らし、題名「桃太郎宝蔵入(ももたらうたからのくらいり)」、版元名「佐野喜板」を記す。見返には桃と串団子の絵の上に題名、「夷福山人作」(式亭三馬の門人で江戸末期の戯作者楽亭西馬)「歌川広重画」と、版元の所在「芝神明前」も記す。上端から黄色のぼかし下げ。柱題「もゝ太郎」

4 0 0 0 OA 思想と生活

著者
北昤吉 著
出版者
日本書荘
巻号頁・発行日
1937
著者
大平 勝馬
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.1-12,59, 1969-10-15 (Released:2013-02-19)
参考文献数
39

本論文は筆者の検討せんとする身体的成熟度と精神発達との相関的研究に関する基礎的研究として, 身体的成熟度の指標とせる手根骨化骨核成長の標準値を求め, 更にその標準から求めた身体的成熟度の妥当性を検討したものである。(1) 標準成績はまず自0才至15才間1022名の手腕関節化骨核X線像に基づき, 核出現率, 出現化骨核X線像の平面測定による面積によつて作成した。(2) 化骨核面積は身長との間に高い相関を有することを認めた。(3) 次に体格の条件を考慮して, Gaussの最小自乗法に基づき「手根骨化骨核面積個人別標準及び骨格年令算出公式」を作成し, それから成熟指数を算定することにした。(4) 本公式より算出せる成熟指数と, 核出現率あるいは年令別面積標準値から求めた成熟指数との間に億高い一致度がある。(5) 更に公式より算定せる成熟指数と, 成歯状態, 初潮年令, 身長体重の増加, 体質係数より求めた発育指数との相関を検討せる結果, 体質係数との間以外は一般的に高い相関を示し, 筆者の定めた身体的成熟度に可成りの妥当性を認めた。(6) なお成熟指数によつて示される身体的成熟度には, 遺伝的要因が著しく多いことを認めた。
著者
高山 倫明
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.35-46, 2003-04-30 (Released:2017-08-31)

This paper reviews the previous studies on important topics in Japanese historical phonology, introducing both classic works and newer publications. The paper then points out some of the significant issues requiring further elaboration, e.g., (1) distinctive features of /g, z, d, b/ in Old Japanese (OJ), (2) historical development of Modern Japanese /h/, (3) merging process of */di/ vs. */zi/ and */du/ vs. */zu/, (4) phonotactic constraints avoiding hiatus or word-initial /g, z, d, b, r/ in OJ. The reasons why these topics represent particularly important questions, especially with regard to the phonetic naturalness of sound change, are then explored.

4 0 0 0 OA 三教指帰

著者
空海 著
出版者
森江佐七
巻号頁・発行日
1882
著者
吉澤 弥生
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.118-132, 2001-06-30 (Released:2009-10-19)
参考文献数
30

レイモンド・ウィリアムズは, 戦後イギリスを代表する文化研究者である.彼は, 近年国際的にも大きな広がりをみせているカルチュラル・スタディーズの先駆者の一人として知られている.本稿の目的は, これまで正面から論じられたことがあまりない, 彼のメディア研究を検証しその意義を示すことにある.対象は『テレビジョン-技術と文化形式』 (1974) である.ウィリアムズはまず, テレビの文化的側面はその技術自体と深く関係するという認識から, テレビをめぐるさまざまな技術史の検証を丹念におこない, 次にテレビに関係するさまざまな文化的形式 (演劇や小説, 新聞や報道など) の発展をたどり, それらがテレビ番組の形式にどのように受け継がれてきたかを明らかにする.さらに, 現代テレビの放送の様式から見いだされる「フロー」形式が, 視聴の経験においても同様に現れていることを示す.このように『テレビジョン』では, 形式を媒介として, 技術と文化そして社会のつながりが明らかにされている.ウィリアムズによる, こうしたメディアの歴史的検証と形式分析は, 欧米を中心としたメディア社会学や, イギリスの文化研究のなかでみると, 独特な視点と方法であったことがわかる.
著者
樋口 雄彦
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.121, pp.199-223, 2005-03

徳川幕府の後身たる静岡藩が明治初年に設立した沼津兵学校が、士官養成機関としての進化という、きわめて限定された範囲において、幕末に幕府によって推し進められた軍制改革の最終到達点であるとする評価に誤りはない。しかし、一地方政権である静岡藩と中央政府である幕府との根本的な違いにより、軍制全般においては決して直線的な継承関係をなしていなかった。脱走・壊滅し自然に消え去った海軍は別として、陸軍については、幕府時代に生み出された膨大な兵力は静岡藩では不要とされ、大規模なリストラが実施された。幕府の軍備増強政策は、静岡藩では一転して軍縮路線へと変更されたのである。量的な問題のみならず、質的にも継承されなかったものが少なくない。本稿では、まず、沼津兵学校と、幕府が幕末段階で設立した三兵士官学校との継承関係の有無について検討する。そして、前者が、フランス軍事顧問団の指導により生まれた後者とは、人的にも組織的にも継続性がないことを明らかにする。次に、慶応四年(一八六八)五月・六月以降に始まった旧幕府陸軍の解体と再編の過程=静岡藩軍制の成立過程を点検する。幕府瓦解後、とりわけ慶応四年五月以降の陸軍組織の変遷については、『続徳川実紀』、『柳営補任』、『陸軍歴史』といった既存の諸文献には記載がない。つまり、旧幕府陸軍が静岡藩軍制へ接続する途中経過については、文献上空白であったといえるが、本稿ではその時期の実態を明らかにする。また、生育方・勤番組という不勤・無役者集団を維持しながら常備兵を擁さないという特殊な軍事体制を採用した静岡藩の特徴を、沼津兵学校との関わりの中で考察する。明治三年(一八七〇)沼津兵学校に付置された修行兵という存在が検討対象である。これは、政府の命令によって設置することとされた常備兵三〇〇〇人に相当するものと思われるが、その実態は、定数にはるかに足りなかったばかりでなく、単なる兵卒ではなく下士官候補者であった。静岡藩は、幕府陸軍時代の多くの遺産を切り捨てざるをえなかったが、一部の良質な部分については的確に引き継いだ。また、旧幕府陸軍にはなかった新たな人脈と発想を付け加え、したたかに明治政府に対した。それが、沼津兵学校であり、修行兵の制度であった。徴兵という形で庶民を軍事に取り込めたか否かという点においては、政府・他藩に遅れをとった静岡藩であるが、士官教育、さらには普通初等・中等教育という非軍事面において、全国をリードする先進性を示したのである。つまり、軍事部門よりも教育部門において近代化が先行したのであり、沼津兵学校は、「兵」学校であるよりも、兵「学校」であることを象徴する存在であった。

4 0 0 0 OA ハマの盛り場

著者
白神義夫
出版者
横浜市
雑誌
調査季報
巻号頁・発行日
no.60, 1978-12-31