著者
片桐 新自
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.1-17, 2010-11-05

Sociology may be considered to be a diverse field, given the wide variety of topics on which research papers have been published in this discipline. However,if we identify the subjects taught to sociology majors in many universities,we may be able to say that we have a certain common understanding about the topics that we should teach these students.The contents of sociological education are gradually changing with the times. This paper is an attempt from the sociology of knowlege to understand the relationship between sociological education and the times,by investigating changes in the curriculum of sociology majors in the faculty of Kansai University,which has a history of more than 40 years from its foundation to the present. 社会学は多様だと言われる。確かに、発表される多種多様な研究論文を見る限り、まさに多様だと言えそうである。しかし、各大学の社会学の専門課程で教えられる授業科目に目をやると、社会学を専攻した学生に教えるべき内容には一定の共通認識があるようにも見える。そして、その社会学教育として教えられるべき内容は、時代の要請に応える形で少しずつ変化をしてきている。本稿は、40年以上の歴史をもつ関西大学社会学部社会学専攻の創設時から現在までのカリキュラムの変遷を追うことで、時代と社会学教育の変化の関係を捉えようとする、ひとつの知識社会学的試みである。
著者
須賀 知美 庄司 正実
出版者
目白大学
雑誌
目白大学心理学研究 (ISSN:13497103)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.77-84, 2007

サービス業従事者は,職務上適切な感情状態を保つための感情管理-感情労働-が,職務の一部として求められている。特に,接客サービスを基本とする職種では,そのサービスの質には従業員個人のパーソナリティが大きく影響すると考えられている。本研究では,飲食店従業員(203人)を対象に,感情労働を行っていることを示す行動-感情労働的行動-とパーソナリティの関連を検討した。本研究では,サービス業と関連があるパーソナリティとしてセルフ・モニタリングと自己意識について取り上げた。重回帰分析の結果,予想通り,セルフ・モニタリングの自己呈示変容能力が感情労働的行動の下位尺度のすべて(感情の不協和,客の感情への敏感さ,客へのポジティブな感情表出)と関連を示した。しかし,予測に反して,自己意識の公的自己意識は感情労働的行動との関連がほとんど見られず,私的自己意識が関連を示した。今後は,感情労働に関連するパーソナリティについて,顧客満足のためのパフォーマンスと,従業員自身の職務満足感の両側面から捉えた研究が必要であると考える。

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1914年11月05日, 1914-11-05

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1922年02月20日, 1922-02-20
著者
小高 康正
出版者
長野大学
雑誌
長野大学紀要 (ISSN:02875438)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.83-93, 2005-09-30
著者
硲 哲崇
出版者
朝日大学
雑誌
岐阜歯科学会雑誌 (ISSN:03850072)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.1-8, 2009-06-20

私たちは、今身体が必要としている栄養素をどう瞬時に見分け、選択し、摂取しているのであろうか。あまたある物質の中には、食物のようなフリをしているが、毒物を含んでいるものもあるかもしれない。その毒物を避けるためには、新奇性恐怖や食物嫌悪学習が役にたつだろう。さらには、味覚では検知できないような、非常に微量であるが生体にとって必要な栄養素をどのように検知しているのであろうか。本総説では、普段何気なく行っている食物選択行動が、体内の不足栄養素を勘案しながら非常に精密に行われていること、さらには、いわゆる「食わず嫌い」や「食べ物の好き嫌い」が極めて合理的な脳での判断のもとに行われている現象であることなどを、筆者らの研究成果を中心に解説する。
著者
佐藤 正治 倉本 昇一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.149-158, 1994-03-25
参考文献数
9
被引用文献数
9

電話センタビルに直撃雷が落ちるとビルの柱やはり,壁などに雷サージ電流が流れるため,通信ケーブルや配電線への誘導などによって,装置の故障や誤動作が発生することがある.このため,直撃雷に対するビル内の電流,電圧分布の検討が行われている.この中の基本的な課題の一つに,実際の柱やはりの等価インピーダンス推定方法があるが,建物の鉄筋,鉄骨の寸法が大きいことや形状が非常に複雑な形をしているため,まだ,十分解明されたとは言えない.本論文では,まず柱やはりの縮小モデルを作製してそのインピーダンス測定法を検討し,柱の縮小モデルの周囲に複数の電流リターン線を配置すれば,モデル内電流分布がほぼ均等になり,より実態に近い測定が行えることを明らかにした.次に,この測定法を使用して,シンプルな円柱導体と柱の縮小モデルとの比較を行い,柱やはりの抵抗およびインダクタンスは,その鉄骨や鉄筋の表面積を求めれば,複雑な形状であってもそれと同じ表面積の円柱導体の計算式からおおむね推定できることを実験的に明らかにした.最後に,実際の鉄筋コンクリートビルの柱を測定し,縮小モデルからの推定が実測値とほぼ一致することを確認した.

4 0 0 0 OA 大越史記全書

著者
引田利章 校点
出版者
引田利章
巻号頁・発行日
vol.7,8 本紀実録, 1885
著者
田島 毓堂 広瀬 英史 重見 晋也
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

15年度インドネシアスラバヤ国立大学、パジャジャラン大学、16年度韓国韓南大学校・梨花女子大学校、17年度台湾大学、浙江大学、18年度愛知学院大学で、国際シンポジウム比較語彙研究を開催し、それぞれ、発表論文集『国際シンポジウム比較語彙研究IV〜X』を刊行、計115件の語彙論に関する研究論文・講演原稿を収録した(A4版総頁数1374頁)。海外では、国際シンポジウム比較語彙研究の開催後に語彙研究者養成のために語彙研究セミナーを開いた。国内では、受講希望に応じて開催した。本研究推進の母体となった語彙研究会では、月例発表会と大会を開いた。期間中に、34回の月例会、3回の大会を開き、21件の講演・研究発表があった(平成18年度の大会は国際シンポジウム比較語彙研究X)。また、語彙研究会では、機関誌『語彙研究』1〜4を刊行して、25件の語彙研究の論文を収めた(B5版総頁数402頁)。更に、「語彙研究会叢書」を6冊刊行した。内容は『比較語彙研究の試み』11〜15、及び、「近代日中学術用語の生成及び発展」である(A4版総頁数1574頁)。これらの成果をふまえて、本プロジェクトの一方の課題であるコード付けのための電子辞書試作版を作成し、CD版として希望のあった関係方面に配布した。試作品ではあるが、現代語にっいては、6、7割のヒット率で個々の語に単語コードと語素コードを電子的に付与することができる。CD版に付載した資料を今後整理し、試作版を増補する予定であり、さらに、古典語と外国語の語彙についても、同様の試みを企画している。遺憾ながら、この計画は科学研究補助金の対象に今年度は認められなかったが、語彙論的研究推進のためには重要な研究なので極力推進していく予定である。

4 0 0 0 OA 高等裁縫講義

著者
渡辺辰五郎 述
出版者
赤心社
巻号頁・発行日
1909
著者
吉田 徳幸 吉岡 靖雄 堤 康央
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.132, no.11, pp.1231-1236, 2012 (Released:2012-11-01)
参考文献数
22
被引用文献数
3

A diverse array of nanomaterials (NMs), such as amorphous nanosilica (nSP), carbon nanotubes and titanium dioxide, has become widespread in use due to the development of nanotechnology. NMs are already being applied in universal fields because they have unique physicochemical properties. On the other hands, the safety of NMs has not been well assessed, because NMs have been considered as safe as common larger sized materials which are known not to be absorbed by the body. Because NMs have the potential to improve the quality of human life, it is essential to ensure the safety of NMs and provide information for designing safer NMs. In this regard, we studied the biological distribution and hazard identification of nSP following dermal administration, because nSP is used NMs in the cosmetics field. In the future, our study would help to set the no observed adverse effect level (NOAEL) and acceptable daily intake (ADI), and be useful information for the safety/hazard assessment and evaluation.