著者
櫻岡 卓哉 宮田 一乘
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 37.17 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.139-142, 2013-03-08 (Released:2017-09-21)
参考文献数
9

複雑な動きのアニメーションは,アニメーターの手作業により制作されており手間や時間がかかる.これらの問題は,技術が必要とされる複雑な動作表現を自動生成することにより解決できると考える.本研究では,複雑な動きをするアクロバティックなミサイルアニメーションの制作を支援するシステムを開発する.システムの目的は,制作者の表現したい複雑なミサイルアニメーションの映像が簡単に制作できることである.そのため,始めに"板野サーカス"の複雑なミサイルアニメーションの観察を行い,カメラワークやミサイル軌道が自動生成できるシステムの作成を行った.次に本システムを使用することで複雑なミサイルアニメーションが簡単に制作できるか実験を行い評価した.また,制作したアニメーションが複雑なミサイルアニメーションを表現できているか評価した.
著者
伊藤 伸幸 ITO Nobuyuki
出版者
名古屋大学文学部
雑誌
名古屋大学文学部研究論集 (ISSN:04694716)
巻号頁・発行日
no.63, pp.47-71, 2017

En Mesoamérica, es común encontrar ejemplos de varias combinaciones de animales representados en el arte prehispánico. Se considera más acertado interpretar la presencia de una criatura sagrada dentro de su contexto cultural, como en la Costa Sur de Mesoamérica, a la cual región cultural pertenecen las Cabezas de Jaguar Estilizado, debido a que hay varios complejos de una amplia gama de este tipo de fauna, representada en forma de una criatura sagrada. El concepto ideológico de la Cabeza de Jaguar Estilizado se ha identificado en el área Occidental de El Salvador. La mayoría de estas esculturas comparte las mismas características, como los ojos huecos, y un objeto saliente en las fauces. Por esta razón, es de esperarse que el Occidente de El Salvador pudo formar una región homogénea en la cual la sociedad compartía una misma ideología del cosmos plasmada por medio del concepto de la Cabeza de Jaguar Estilizado. Por otra parte, en la zona arqueológica de Chalchuapa se mantenía para ese entonces una tecnología de alta calidad y un sistema de escritura estructurado, que también destacaba políticamente en el Occidente de El Salvador, por la presencia del denominado "Altar Tetrápodo" o trono. A través de esta visión de las esculturas que representaron el poder y la ideología, Chalchuapa pudo haber sido la capital del territorio Occidental de El Salvador.
著者
今西 俊介 貝沼 修 鍋谷 圭宏 小林 亮介 知花 朝史 石毛 文隆
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.035-037, 2017-01-31 (Released:2017-04-03)
参考文献数
19

症例は68歳,男性。突然発症した強い腹痛と嘔吐で救急搬送された。前日に餅を食べた食餌歴があり,CTでは腸閉塞像を呈し,小腸のhigh densityを呈する狭窄部より口側に複数のhigh densityな構造物が描出された。餅による食餌性腸閉塞(以下,餅腸閉塞)と診断し,絶食・輸液治療を開始した。症状は軽快し退院となった。食餌性腸閉塞は全腸閉塞の中でもまれな病態ではあるが,餅も原因となることが知られている。餅の主な構成成分であるでんぷんはアミラーゼにより分解されるアミロースが少なく,分解されにくいアミロペクチンが多く含まれる。このため餅は膨化性や付着性が高く,不十分な咀嚼などが原因で,腸閉塞の原因となり得る。また自験例のように餅腸閉塞のCTのhigh densityな所見は特徴的であり,食餌歴の聴取と合わせて診断に有用である。
著者
林 文子 Tedjosasongko Udijanto 粟根 佐穂里 岡田 貢 香西 克之 長坂 信夫
出版者
The Japanese Society of Pediatric Dentistry
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.708-715, 1999

日本茶,ウーロン茶,紅茶などの各種茶のフッ素溶出濃度を測定し,齲蝕予防への効果を検討するため,宇治産および静岡産煎茶,静岡産ほうじ茶,中国産ウーロン茶,スリランカ産紅茶を材料とし,浸出温度50℃,60℃,70℃,80℃ および90℃,浸出時間30秒,1分,2分,5分および10分の各条件下で浸出した茶浸出液のフッ素溶出濃度を測定し,以下の結果を得た。<BR>1)温水で浸出した場合のフッ素溶出濃度は,浸出温度にかかわらず紅茶,ほうじ茶,煎茶,ウーロン茶の順に高く,その濃度は浸出温度80℃,浸出時間2分の場合紅茶1.82ppm,ほうじ茶1.02ppm,煎茶(宇治産,並級,古茶)0.80PPm,ウーロン茶0.48PPmであった。2)煎茶においては保存期間にかかわらず,並級の方がフッ素溶出濃度が高い傾向がみられた。また,産地別では宇治産のものにフッ素溶出濃度が高い傾向がみられた。3)水だしした場合のフッ素溶出濃度は,ほうじ茶(3.69ppm),ウーロン茶(2.18ppm),煎茶(1.39PPm),紅茶(1.58PPm)の順に高かった。<BR>以上の結果より,茶浸出液のフッ素溶出濃度は茶の産地や製法で異なり,煎茶においては,一般に下級と言われる硬化した下位葉を使用した茶に多く含まれていることが示された。これらの結果は,齲蝕予防における食生活指導への茶飲料の効果的な利用を示唆するものである。
著者
後山 智香
出版者
佛教大学国語国文学会
雑誌
京都語文 (ISSN:13424254)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.197-209, 2017-11-25

『古事記』には、後に「天下」となる葦原中国と異界との間に二種類の「坂」が存在している。それは「黄泉ひら坂」と「海坂」であるが、いずれの「坂」も異界に赴く際は問題にされず、属する<国>に戻る段階においてようやく登場するという特徴を持つ。それには<国>作りという問題が大きく関わってくる。なぜなら天皇の世界=「天下」を指向する『古事記』の世界観では、異界との関わりはその上においてでしか意味をなさないからだ。そしてそれは異界との境界である「坂」も同様である。本稿では『古事記』における異界との間に存在する「坂」の意義を<国>作りという観点から見ていくことで、境界としての「坂」は、上巻の神話的空間から脱却し、後の「天下」を指向する『古事記』にとって必要不可欠な<国>作りの一部であったことを論じていく。
著者
協調会 編
出版者
協調会
巻号頁・発行日
vol.昭和7年版, 1932
著者
水波 誠
出版者
日本比較生理生化学会
雑誌
比較生理生化学 (ISSN:09163786)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.63-73, 1994-06-30 (Released:2011-03-14)
参考文献数
43
著者
松波 晴人 羽生 和紀
出版者
人間・環境学会
雑誌
人間・環境学会誌 (ISSN:1341500X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.1-10, 2007

昔の日本家屋には囲炉裏や火鉢があって家族が周りに集まって食事をし、焚き火においては、人が火の周りに集まって話をする様子が見られ、火はコミュニケーションを促進する重要な要素として用いられてきた。一方、欧米では現在でも暖炉が一般的に使われており、暖房としてだけでなく、部屋の雰囲気作りのためのインテリアとしても重宝されている。「火」による心理的な効用を検証するために、暖炉あり条件と暖炉なし条件の2条件において、人間の親密度やコミュニケーションなどに変化があるかどうかの検証を行った。面識のない女子大生1名と主婦1名を1組にして計30人に暖炉のある部屋とない部屋で50分間会話してもらい、主観評価の計測や、行動観察を実施した。その結果、暖炉あり条件では暖炉なし条件に比べて部屋の雰囲気が良く、主観評価結果から「リラックスする」、「癒される」、「親しくなれる」と感じており、「会話相手が自分に似ている」と感じられることがわかった。また、行動観察の結果から、2人の距離が縮まる、会話開始の時間経過とともに相手の話にうなずく回数が増える傾向にある、会話中の「会話が途切れた時間」が減ることがわかった。川のせせらぎ、雲の動きなど自然界における動きのある現象は、注意を引きつつも無意識で見ていられるため、集中力が回復するなどの癒しの効果があるが、暖炉の火にも同様の効果があると考えられる。
著者
今藤 夏子 奥田 しおり 大林 夏湖 上野 隆平 高村 健二
出版者
日本陸水学会
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.13-26, 2016-10-03 (Released:2018-02-28)
参考文献数
46

ユスリカは広範な分布域とその種多様性から,陸水生態系における主要な環境指標種として用いられる。しかし,形態による分類・同定が難しく,塩基配列情報に基づくDNAバーコーディングの併用が有用であると考えられる。我々は様々な保存状態のユスリカ標本について,複数の方法でDNAバーコーディングを進め,塩基配列の取得率が標本の保存状態やDNA抽出方法によってどのように影響されたかについて比較を行った。シリカメンブレンフィルターを用いた精製は,保存状態に拠らず取得率が高く,特に貴重な標本や保存状態の悪い標本に適していると考えられた。一方,粗抽出や安価なキットによる抽出も,保存状態が良い標本や大量の標本を扱う際には有用であることが示された。ただし,室温で乾燥した標本や古い標本などに対しては,粗抽出法は有意に塩基配列の取得率が低くなったことから注意が必要である。古い標本などDNAの断片化により塩基配列が取得できないことが想定される場合は,シークエンス領域を短くすることで,取得率が回復できる場合もあった。また,翅の乾燥プレパラート標本や,水面から採集される羽化殻についてもDNA抽出とシークエンスを行った。成功率はそれぞれ18.0 %と41.7 %と決して高くはなかったが,目的に合致すれば,乾燥した翅標本や羽化殻も,DNAバーコーディングにおいて有用な試料となり得ると考えられた。
著者
赤石 孝次
雑誌
エコノミア (ISSN:00129712)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.5-34, 2008-11-30

特集 財政社会学は危機の学問か?
著者
栗田寛 著
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.中, 1901