- 著者
-
山田 恭子
- 出版者
- 佛教大学保健医療技術学部
- 雑誌
- 保健医療技術学部論集 (ISSN:18813259)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, pp.27-37, 2018-03-01 (Released:2018-03-09)
選択性緘黙と摂食障害を呈した女児に,保育士を中心とした専門的な療育と共に作業療法介入および,作業療法士・言語聴覚士による摂食・食事指導を提供したところ,女児の社会的なかかわりは向上し食行動の改善が認められた.介入は,以下の5点を念頭に行われた.1.ADLに関しては,断固として自立へむけてのスモールステップの積み重ねの実践,2.対象児の自尊心を刺激した対応を取る,3.ある程度の自信がついてからは,「あなたはこれやれるでしょ」と,あえて突き放した対応をとる,4.喋らそうと試みない,5.視線を浴びせない,であった.これら5項目が症例への関わりのキーポイントと振り返ることができた.
選択性緘黙児
協業
摂食・食事指導