著者
佐藤裕也 華山宣胤
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.89-91, 2015-03-17

競馬の馬の着順予想についての研究はこれまでに多く行われ、様々な着順予想の方法が考案されてきた。しかし、これまでの研究で使われてきた着順予想の方法を筆者の持つ、JRAのデータに当てはめると、一部のレースでは着順予想の精度が高い予想ができるものの、全てのレースではあまり精度の高い予想が出来ないものが多いということが分かった。そこで、本研究では、馬のオッズや得票率を用いて着順の予想するハーヴィルの公式、馬券の得票率の不平等さを測るジニ係数等を用いて、競馬のレースを馬券の投票数が多い馬が上位に入賞するようないわゆる堅いレース、馬券の投票数が多い馬が上位に入賞しないいわゆる荒れるレースに分類を行う。
著者
河合彬弘 酒向慎司 北村正
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2013-EC-27, no.14, pp.1-6, 2013-03-08

本研究では,合唱を構成する複数の歌声パートを対象とした多重音高推定を扱う.合唱には歌声パートが調和を保ちながら進行していく特有の性質があり,その性質を利用した手法を提案する.本研究では,調和の要素として歌声パート間の音高の調和と,拍位置における音高変化の有無の同期の 2 つを考える.提案法は,フレームごとのピッチ候補からパート別音高軌跡候補を構成するステップと,候補から考えられる組み合わせの中から歌声パート間の調和を考慮した最良なものを選出するステップに分けられる.実験結果から,比較的推定の困難な部分では,パート間の調和を考慮することで若干の推定精度改善が見られた.
著者
小野 隆 市野 学
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.10(1988-CVIM-058), pp.83-86, 1989-01-26

本論文は、コンピュータによるジグソーパズル組み立ての一過程として、ピース表面の色情報を利用した組み合わせピースの限定について報告する。入力データには、個々のピースについて1画素R,G,B各8ビットに量子化されたカラー画像を用い、このデータからピースの最外周部分の色情報(色相)を利用して、ピース間の類似度を求めた。
著者
穂坂 衛
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, 1980-05-15
著者
島田 明男 バリ ゲローフィ 堀 敦史 石川 裕
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2012-HPC-135, no.3, pp.1-8, 2012-07-25

エクサスケールのスーパーコンピュータ実現に向けてメニーコアアーキテクチャが注目されている.メニーコア環境では,ノード内の計算処理の並列化が重要となる.本研究では,マルチプロセス型並列アプリケーションにおいて,低コストなプロセス間通信を実現するためのプロセスモデルとして,Partitioned Virtual Address Space (PVAS) を提案する.PVAS を用いることで,プロセス間通信で発生するコストを低減し,従来よりも効率的なノード内並列化を実現することができる.PVAS のプロセス間通信を利用する MPI 通信を実装し,評価したところ,通信のレイテンシとスループットを大幅に改善可能であることが分かり,本提案の有効性を確認することができた.
著者
田代 光輝 折田 明子
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2012-GN-85, no.6, pp.1-6, 2012-09-06

インターネット上のコミュニケーショントラブルのうちネットを経由したいじめ・嫌がらせといったいわゆるネット炎上に関して、先行研究から発生過程から収束過程を整理し、具体的な事例を対象に原因と対応方法について不具合に対する決着をつける行動であるという観点から考察する。
著者
中田 季利 新井 イスマイル
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2016-GI-35, no.13, pp.1-7, 2016-03-01

StarCraft: BroodWar は,Blizzard Entertainment が開発したリアルタイム・ストラテジーゲームである.大きな状態空間と複雑なゲームルールから,AI Competition が開催されるなど研究対象として注目されているゲームである.既存の戦闘 AI における弱点として,不利な地形への誘い込みへの弱さや,味方ユニット間の位置関係の悪さが指摘されている.既存の強化学習を用いた手法では,地形や味方ユニットとの位置関係を最大限利用できていないためと考えた.しかし,地形や味方ユニットの位置関係等を考慮すると状態空間が大きくなってしまい学習が難しい.これを解決するため,Convolutional Neural Network(CNN) を活用し大きな状態空間上で直接 Q 学習が可能となる手法である Deep Q-Network(DQN) の適用を試みた.CNN にマップの侵入可否情報を入力して,上下左右の移動方向もしくは攻撃を選択する DQN を作成して学習を行った結果,マップを理解して移動ができ,報酬に基づき敵ユニットから逃げる行動が学習されることを確認した.
著者
長瀧 寛之 野部 緑 中野 由章 兼宗 進
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2012-IS-121, no.4, pp.1-8, 2012-09-03

情報システムにおいてデータベースは重要な役割を占めているにもかかわらず,高校教科 「情報」 など一般情報教育においては,演習実施への敷居が高いなどの理由で,データベースが学習トピックとしてほとんど取り上げられていないのが現状である.本研究では,一般情報教育においてデータベース学習を容易に行える環境を提供することを目的に,コンピュータにおけるデータ操作の基本を体験的に行える学習用 Web ツールを提案する.本ツールは実際の一般情報教育の現場において授業実践を行い,そのフィードバックをもとにツールの改良を続けている.本稿では本ツールの概要とその工夫点を説明し,データベース学習活動への有用性について議論する.
著者
山下 博之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1192-1203, 2008-10-15

科学研究費補助金や科学技術振興調整費等の競争的研究資金におけるプログラムオフィサー制度とは,研究経歴のある多人数のプログラムオフィサー(PO;各競争的研究資金の個々のプログラムや研究課題の選定,評価,フォローアップ等の実務を行う研究経歴のある責任者)やプログラムディレクター(PD;競争的研究資金とその運用について統括する研究経歴のある高い地位の責任者)を擁し,プログラムの計画から最後の評価の段階まで一貫してマネジメントする体制をいう.日本におけるPO制度は,競争的研究資金制度改革の一環として,総合科学技術会議の決定した方針に基づき,平成15(2003)年より本格的に導入された.POには,研究課題の選定や実施評価時における評価者の選任,進捗状況の把握と助言,プログラム全体の運営見直しの提案等が基本的役割として期待されている.本解説では,内外におけるPO制度の状況を概観した後,筆者の科学技術振興調整費POとしての4年7か月間の経験に基づき,その実務の内容を詳細に述べる.制度の本格導入から5年が経過した現在,日本におけるPO制度の認知度は未だ高くない,制度が充分に機能しているとは言えない等といった調査結果も報告されている.今後,競争的研究資金における優れた成果の創出・活用に向けた評価システム等の確立に向け,制度の検証と関係者による議論がより一層望まれている.
著者
綾部 誠 楊 帆
出版者
山形大学
雑誌
山形大学紀要. 社会科学 = Bulletin of Yamagata University. Social Science
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.27-43, 2013-07-31

“Career Development Program for Foreign Students in Japan” pertained to the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology and Ministry of Economy, Trade and Industry has been carried out by the MOT project in Graduate School of Science and Engineering in Yamagata University from October,2008 to September, 2011. This program is devoted to the Japan society education including skill education and Japanese language education for foreign students in order to enable them to find a job in Japanese corporation after the end of graduate school. A remarkable performance and achievement has been realized in this program in Yamagata University, and well learned around the country. Herein, the features of this program for foreign students via Industrial ‐ Academic ‐ Government cooperation will be elaborated, in conjunction with the review of the work of last few years. This research aims to show the achievements of foreign student education based on the local specialty of Yamagata area, and the remarkable influence on the globalization of local corporations by means of Industrial ‐ Academic ‐ Government cooperation in this program.
著者
金子 優子 高橋 朋一
出版者
山形大学大学院社会文化システム研究科
雑誌
山形大学大学院社会文化システム研究科紀要 = Bulletin of Graduate School of Social & Cultural Systems at Yamagata University
巻号頁・発行日
vol.7, pp.91-104, 2010-10-05

Abstract: On the First of December 2008, the Public Interest Institution System was drastically reformed. The former system has been effectively based on the Civil Code since 1898 and public interest institutions have been providing various services to society such as scientific research and development, art and culture promotion, environment protection and international cooperation. However, the reform undertakings could not be conducted by making use of the statistics that correctly described their activities in the Japanese economy and society because there were no such statistics, official or private, that would show the activities of public interest institutions by industry or number of persons engaged. With the aim to developing such statistics, we carried out exact matching between the administrative records and the official statistical survey data to make exact matching data. Administrative records have been accumulated through the supervising activities of the government. The Establishment and Enterprise Census, which is conducted every five years by the government, covers all establishments residing in Japan. The census data include the industrial classification and employee data which are comparable to other official statistics. Among 25,541 administrative records (25,541 public interest institutions), 66.4% was matched with the census data by computer. With the help of human observation and field surveys, a matching rate of 67.1% was accomplished. The matching rate was low for the institutions without regular employees; a 79.5% matching rate was achieved for the institutions with more than two regular employees. The total annual income of matched institutions covers 87.9% of the total annual income of all public interest institutions. The followings tables are presented as new statistics: ・Distribution of institutions by major industrial group and by the number of persons engaged ・Number of persons engaged and annual income by major industrial group ・Assets by major industrial group and by institution type (corporation or foundation) ・Comparison with the other statistics; tax statistics, statistics on private incorporated companies
著者
野原 博淳
出版者
国際日本文化研究センター
巻号頁・発行日
pp.1-45, 2010-02-15

会議名: 日文研フォーラム, 開催地: ハートピア京都, 会期: 2009年9月8日, 主催者: 国際日本文化研究センター
著者
黒木 琴海 小寺 志保 倉田 成人 濱本 卓司 猿渡 俊介
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム(MBL) (ISSN:21888817)
巻号頁・発行日
vol.2015-MBL-77, no.21, pp.1-8, 2015-11-25

本稿では,現在筆者らが進めている軍艦島モニタリングプロジェクトにおけるタスクスケジューリングについて述べる.軍艦島モニタリングプロジェクトは,現在建築構造物の崩壊が進んでいる軍艦島において映像や音声,加速度データといった建築構造物の崩壊現象のデータを収集し,建築構造解析に貢献することを目的としている.太陽光発電を電源として用いるモニタリングシステムにおいてエネルギーの利用を効率化するため,本稿では DC-LQ (Data Centric LQ-Tracker) と BLT Allocation (Battery Level Task Allocation) の 2 つの手法から構成されるデータ中心型のタスクスケジューリング方式として,BAAD scheduling (BAttery Aware Data centric scheduling) を提案する.シミュレーションによる評価の結果,BAAD scheduling が優れた性能を持っていることがわかった.