著者
初宿 成彦
出版者
大阪市立自然史博物館
雑誌
大阪市立自然史博物館研究報告 = Bulletin of the Osaka Museum of Natural History
巻号頁・発行日
no.74, pp.45-68, 2020-03-31

夏の夜明けと日没時に特徴的に鳴くヒグラシの分布について,大阪府全体での分布調査を市民 プロジェクトとして行なった.主に神社において,ヒグラシの有無を調べた.山地では広く分布する が,交通によって遮断されたエリアで分布を欠くことがある.平野では発生は見られないが,人為の 影響を受ける以前には,より広く分布していたと考えられる.
著者
国里 愛彦
出版者
専修大学人間科学学会
雑誌
専修人間科学論集. 心理学篇 (ISSN:21858276)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.21-33, 2020-03-15

本論文では,心理学における再現性の危機について概観した上で,再現可能性とは何かその定義について論じた。Claerbout-Donoho-Pengによるreproducibility(再解析による再生可能性)とreplicability(追試による再現可能性)の区別から始まって,Goodman et al.(2016)の3つの再現可能性(方法・結果・推論の再現可能性)について紹介した。再現可能性を高める取り組みは,近年始まったものも多く,個々の取り組みが再現可能性におけるどういう位置づけになるのかわかりにくい。そこで,Goodman et al.(2016)の3つの再現可能性ごとに,再現可能性を低める要因と高めるための方策について整理することで,再現可能性の全体像を捉えられるように解説した。最後に,方法の再現可能性(再解析による再生可能性)を高める取り組みとして,共有に向けたデータ管理,解析のパッケージ化,解析環境のコンテナ化について具体的に解説した。再現可能性を高めるための方策の中には心理学教育のなかで扱われてこなかった内容もあり,本論文が再現可能な心理学研究実践の一助となることを期待する。
著者
戸谷直之 岩野成利 橋田光代 片寄晴弘
雑誌
研究報告 エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2011-EC-19, no.10, pp.1-8, 2011-03-19

ゲームプレイヤへの没入感の提供は,ゲームの面白さの本質的なデザイン対象である.ここで,近年急速に普及が進んでいるソーシャルゲームはプレイヤ自身の情報をゲームに取り入れやすく,没入間の演出という点で大きな可能性を持っているが,提供されているゲーム自体は単純であり,コミュニティの情報を積極的に利用しているとはいえない.今回,ゲームに今までに無い 「面白み」 と 「広がり」 を持たせることを企図し,Twitter におけるコミュニティ情報を利用したソーシャル恋愛ゲーム 『レンジできゅんっ☆してっ』 を実装・公開した.約 30000 人のユーザがゲームをプレイし,そのプレイログからユーザの広がりを確認した.
著者
帯広畜産大学
出版者
帯広畜産大学
巻号頁・発行日
2018

エゾリスとのつきあい方キャンパス内でのエゾリスの生活How to interact with red squirrelsEcology of the red squirrels on campus

■概要・日時:2020年3月6日(金)13:00~16:30・共催:国立情報学研究所,JPCOAR・動画配信&公開:あり(予定)■プログラム・次期JAIRO Cloud(WEKO3)の概要及び移行について:国立情報学研究所【20分】・移行実験参加機関からの報告 移行実験の概要:前田朗(東京大学)【15分】 報告(1):林和宏(名古屋大学)【15分】 報告(2):餌取直子(お茶の水女子大学)【15分】 報告(3):今野智子(甲南大学)【15分】・βテストで各利用機関にお願いしたい作業について:国立情報学研究所【25分】・質疑応答【80分】

13 0 0 0 OA [乳癌図譜]

出版者
[製作者不明]
雑誌
[乳癌図譜]
巻号頁・発行日
0000

出版情報: [製作地不明] : [製作者不明] , [18--] [写]

日本に関する家族史分野の研究文献、および、日本における人口史および歴史人口学分野の研究文献の目録。*日文研データベース「家族史・人口史文献目録」(2001年公開、2002年1月最終更新、2019年3月公開終了)で公開されていたもの。(収録文献数:家族史8,154件、人口史1,603件)*内容は最終更新時点のものです。
出版者
BOC出版部

特集 産む・産まない・産めない見えない<道> 斎藤千代ヤマギシズムの優生思想 新島淳良母の権利と胎児の権利 バーバラ・イエーツ優生思想のない国 ヤンソン由実子AGORAZWIN これからどうする優生保護法 岩月澄江、堂本暁子、松原純子、金住典子、原田恵理子、松本恵美子、金子みつ、福本英子、ヤンソン由実子人工妊娠中絶の歴史的背景 大林道子共に生きる―「障害者」教育の現場から 今橋明堕胎罪の変遷と今後の展望 金住典子優生保護法改「正」への公開質問状 柴谷篤弘この人に聞くまず何よりも避妊を 戦前でも98%確実 加藤シヅエ阻止以後こそ危機の時―今こそ運動の再編成を 田中寿美子<負>の窓から見つめつつしどろもどろ生きる 田中美津手記 私にとって産むこと・産まないことインタビュー 郵政保護法を考える人びと報告 私たちの取り組み
著者
濱口 和久
出版者
拓殖大学地方政治行政研究所
雑誌
拓殖大学政治行政研究 = The journal of politics and administration (ISSN:24239232)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.19-36, 2020-03-25

消防団の起源は江戸時代の「町火消」に遡る。最近は自衛隊の災害派遣活動が注目されているが,消防団は普段から地域に密着し地域防災力の中核を担っている存在である。消防団員は他に職業を持つ地域の住民でありながら,日常の防火・防災活動を行いながら,訓練を積み,住民を指導している。災害が起きたときには,人命救助,消火・防災防除活動などに出動する。だが,消防団も産業・就業構造の変化や市町村合併,少子化,過疎化など,社会経済の大きな変化のなかで変革期を迎えている。団員の減少や団員の高齢化は,消防団の存続と精強さに深刻な影響を与えている。学生や女性,機能別消防団員などの加入促進の取り組みを行っているが,団員の減少や高齢化の解消までには至っていない。一時,常備消防の強化が進むなかで,消防団不要論が起きた時期もあったが,現在は,地域のコミュニティ維持という面でも,大きな力を発揮することが期待されている。東日本大震災では,災害対策基本法が想定していた被災地市町村の行政機関の災害対応の限界が露呈し,公助だけでは大災害に対応することが非常に厳しいことが明白となった。公助だけで対応できない部分は,共助が担う必要があり,その中心的役割を担うのが消防団である。消防団は,住民の安全を確保するために,自主防災組織などともしっかりと連携をしていかなければならない。地域防災力の強化には,住民一人ひとりの防火・防災意識の定着を図ることも大事となる。消防団という組織は,日本人の貴重な財産であり,今後も地域防災力の担い手として育成させていく必要がある。
著者
三池 克明
出版者
佐久大学信州短期大学部
雑誌
佐久大学信州短期大学部紀要 = Bulletin of Shinshu Junior College, Saku University (ISSN:21880328)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.8-15, 2016-03

The author study a method to utilize RPG(role playing game)for education. In past study, the liberal arts education was able to find the possibility that could conjugate by the research on consciousness of RPG experts. However, it is not found about the process and the dificulty to improve playing the RPG. Therefore, in this paper, the author report the research on consciousness of the RPG beginner.The author study a method to utilize RPG( role playing game) for education. In past study, the liberal arts education was able to find the possibility that could conjugate by the research on consciousness of RPG experts. However, it is not found about the process and the dificulty to improve playing the RPG. Therefore, in this paper, the author report the research on consciousness of the RPG beginner.
著者
標葉 隆馬
出版者
成城大学大学院文学研究科
雑誌
コミュニケーション紀要 (ISSN:02887843)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.13-29, 2016-03

The aim of this paper is to examine history and current issues of science communication, particularly focusing on discussions related to domestic and international science and technology policies. In this paper, I reviewed historical contexts of science communication in Japan, UK, and so on. I examined current discussions of science communication and science and technology policy, focusing on an emergent concept “Responsible Research and Innovation(RRI)” . RRI is one of the hot keywords in European science policy Horizon 2020, and it is expected that RRI will be introduce and implemented into Japanese science and technology policies hereafter. In addition, this paper will point out that there are structural issues of evaluation system concerning science communication activities in Japanese science policies. Author anticipated that these discussions can contribute to sustainable communication activities between experts and the society.