著者
庭山 英雄
出版者
京都大学 (Kyoto University)
巻号頁・発行日
1979-03-23

新制・論文博士
著者
水野 由多加
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.47-72, 2022-09-30

近年、コミュニケーションのデジタル化、その一般化にともなって、20世紀に、主としてマスメディアに依拠していた広告というコミュニケーションが混乱に陥っている。混乱とは、個人情報の広告利用についての常識の未生成であり、スマホの中のデジタル広告の横溢であり、好きな動画がいつでも見られる情報環境であり、何より人々の広告一般に対する態度の悪化である。筆者は日本社会において、哲学者が広告についていかなる言及を行ったのかというオリジナル資料を収集し、もって、今世紀にも移ろわない広告原理、つまり外形的ではない「広告の社会的役割の原型」についての考察の端緒を探ろうとする。
著者
横内 淳史
出版者
滋賀大学
巻号頁・発行日
2021-03-26

1 0 0 0 須恵器大成

著者
田邉 昭三
巻号頁・発行日
1987-03-27
著者
松田 愼也 Shinya Matsuda
出版者
上越教育大学
雑誌
上越教育大学研究紀要 (ISSN:09158162)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.433-443, 2000-03

律蔵における厠での作法,とりわけその浄化儀礼において,7世紀末,長期のインド留学から帰唐した義浄のもたらした根本説一切有部のそれは,極めて特異かつ複雑であり,5世紀前半に訳された他の漢訳諸律との相違が大きい。本稿は,その理由を探るため,諸律における厠の具体的な構造を明らかにし,そこで行われる作法の比較検討を試みた。
著者
並木 崇浩
出版者
日本人間性心理学会
雑誌
人間性心理学研究 (ISSN:02894904)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.69-77, 2018-09-30

本研究の目的は、パーソン・センタード・セラピー(PCT) が抱えるいくつかの問題と批判に応じる形をとり、パーソン・センタード・セラビストの成長に必要な方策を提言することである。まず国内のPCTでは必要十分条件を絶対的に正しいと考えるあまり必要十分条件に縛られているという筆者の問題意識と、PCTとはリフレクションが受容・共感だと考える表面的な学派であるといった他学派からの批判を挙げた。そして、必要十分条件の内容自体ではなく、問題と批判が生じる背景を探ることを出発点として論考を行った。セラピストは1) 中核条件をdoingでなくbeingとして捉える、2) クライエントーセラピスト関係や自身のPCTのために自己を利用する、という二つの課題に取り組む必要があることを示した。次にbeingにおける哲学の重要性について述べ、’哲学する’ことを新たに提示した。‘哲学する’を、ひとがある問いを立て自身のことばと思考をもって意味や答えを探求する行為、と定義し、課題との関連性を論じた。最後にこれまでPCTでは‘哲学する’ ことを目的としたトレーニングがなされなかったことを指摘した。