著者
八田 学 御舩 斎紀
出版者
鳥取看護大学・鳥取短期大学
雑誌
鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE OF NURSING AND TOTTORI COLLEGE (ISSN:21898336)
巻号頁・発行日
no.85, pp.73-79, 2022-07-01

学生の体験を足掛かりに「総合的な学習の時間」を学生に指導してきた.その際,従来からある「特別活動」との違いを「探究」という言葉で,厳格に区別し取り扱ってきたが,それぞれの共通性・違いに鑑みたとき,もっと包括的に「総合的な学習の時間」を捉え,進めていくことの方が多忙を極める現場にとってより有益になるのではないかと考えた.この観点に立って今後の「総合的な学習の時間」のあり方について考えてみた.
著者
村口 孝子 平野 裕美 木村 由里 前田 陽子
出版者
鳥取看護大学・鳥取短期大学
雑誌
鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE OF NURSING AND TOTTORI COLLEGE (ISSN:21898335)
巻号頁・発行日
no.85, pp.61-72, 2022-07-01

本研究では,3 年間の成人看護学実習の前後,実習指導者の実習指導行動がどのように変化したのか,また,実際指導を受けている学生が実習指導をどのように評価しているのか調査した.分析した結果から,指導者は学生の理解に努め指導に当たっていたが,学生は指導者が思っている以上に緊張が強く,指導者の指導を十分に受け入れていなかった.指導者は指導が十分にできていないと感じていたが,学生は実践家としての役割モデルとして指導を受け止めていたことが考えられた.
著者
藤原 美智子
出版者
鳥取看護大学・鳥取短期大学
雑誌
鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE OF NURSING AND TOTTORI COLLEGE (ISSN:21898334)
巻号頁・発行日
no.85, pp.47-60, 2022-07-01

JICA の看護継続教育プロジェクトの終了後のエルサルバドルの看護師の活動状況および保健統計データを確認した.現地の看護師たちは様々な自立発展的な活動を行っていた.その結果,一次医療施設での看護ケアは大幅に改善された.また,全国レベルでのリプロダクティブヘルス研修が自立運営されている.看護師の思いと行動力,委員会活動が看護ケアの質向上に貢献していていることが示唆された.
著者
板倉 一枝
出版者
鳥取看護大学・鳥取短期大学
雑誌
鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE OF NURSING AND TOTTORI COLLEGE (ISSN:21898333)
巻号頁・発行日
no.85, pp.37-46, 2022-07-01

鳥取県の家庭料理に関する郷土資料から,料理に使用される醤油の種類について調査を行った.醤油を利用する料理のうち,「濃口」や「淡口」などの具体的な表記は全体の 4 分の 1 程度であり,多くは「醤油」とだけ表記されていることが確認できた.醤油の種類が多様化している現状を踏まえると,より言語化された具体性のあるレシピにすることが必要であるとともに,一方で,何を誰に伝え継ごうとしているのかを意識するなど,多文化共生的視点の必要性も示唆された.
著者
野津 伸治
出版者
鳥取看護大学・鳥取短期大学
雑誌
鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE OF NURSING AND TOTTORI COLLEGE (ISSN:21898332)
巻号頁・発行日
no.85, pp.29-35, 2022-07-01

任意のコースを搭載するカメラで取得した映像から自律走行する AI カーの画像認識を深層学習の畳み込みニューラルネットワークの一つ Residual Network の実装のための理論的なまとめを行った.
著者
細田 武伸 稲田 千明 矢倉 紀子
出版者
鳥取看護大学・鳥取短期大学
雑誌
鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE OF NURSING AND TOTTORI COLLEGE (ISSN:21898332)
巻号頁・発行日
no.85, pp.1-13, 2022-07-01

A 市 B 地区の 7 名の男性住民を対象に特定健診・特定保健指導の受診に関連する要因等をグループインタビュー方式で尋ね,録音記録を KJ 法で分析した.その結果,特定健診の受診に関する要因として,【特定健診の受診には,意識改革,指導効果の実感,初回受診がポイントになる】,【特定健診の目的が達成されていない状況がある】,【健診受診率を高めるためには小地域単位での地域への働きかけが効果的である】,【特定健診を受けない理由として健診体制の不備がある】,【特定健診で病気がみつかることへの不安があるため受診しない】,【かかりつけ医を頼っていれば十分である】,【老いや健康などに対する価値観の違いがある】の 7 つの島が抽出された.これらより,受診しなければいけないという意識と受診し良かったという体験が,受診の動機に繋がっていることが考えられた.その一方で,老いや健康に関する価値観は受診を阻む要因ともなることが考えられた.
著者
稲垣 知宏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.416-419, 2022-07-15

第84回情報処理学会全国大会の中で開催された第4回中高生情報学研究コンテスト応募作品の中から,中高生研究賞最優秀賞(1件),中高生研究賞優秀賞(2件),および情報処理教育委員会委員長賞(1件),初等中等教育委員会委員長賞(1件)を受賞した5件について,発表ポスターおよび概要を紹介する.
著者
田﨑 丈晴
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.411, 2022-07-15

本稿では,2022年3月5日に開催された「第4回中高生情報学研究コンテスト」で発表された多くの研究が,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的,創造的に活用し,情報社会の発展に寄与する研究成果と言えることに言及した.また,これから生徒たちが「情報 I」「情報 II」を学習指導要領に基づいて学び,革新的,創造的な発想で問題解決に取り組み,情報社会に主体的に参画し,その発展に寄与しようとする力を探究的な学習活動を通して養い,研究成果を次回の中高生情報学研究コンテストで共有することへの期待を述べた.
著者
須川 賢洋
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.278-283, 2016-02-15

2015年9月に開催されたFIT2015でのパネルディスカッションの記録.シンギュラリティが社会にどのような影響を与えるのかを,人工知能(AI),FinTech,法律といった分野の専門家がそれぞれの立場から意見を述べている.特に,AIの法人格や知的財産権,収益の取り扱いなどについて検討している.
著者
丹下 和彦 Kazuhiko Tange
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of Inquiry and Research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.89, pp.103-116, 2009-03

他の悲劇作品同様、本篇もギリシアの古い伝承をその素材としている。しかしそこに描かれているのは、現代のわたしたちの周囲にもしばしば見られる日常風景、その中でも家庭内不和の物語である。ネオプトレモス家の正妻ヘルミオネと第二夫人アンドロマケとの女たちの葛藤が物語の筋をなすが、作者の意図は彼女らそれぞれの悲劇的人間像を構築することではない。題名となったアンドロマケも、またヘルミオネも劇の中途で舞台から姿を消してしまう。 一方、劇中に散見される激しいスパルタ批判は、この劇を政治色の濃いもの、時代背景を色濃く反映するものとの見方を生んだ。確かにそれは否定し難いけれども、本篇はしかし、いわゆるプロパガンタ劇でもない。これは、婚姻という最小の人間関係に端を発する日常次元の人間の家庭内悲劇を描いた作品である。
著者
中村 颯篤 真鍋 義文
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.291-292, 2020-02-20

2敗した時点で敗退となる、ダブルイリミネーショントーナメント方式が一部の競技で採用されている。ダブルイリミネーショントーナメントにおいてわざと負ける戦略の有効性について述べる。早い段階でわざと負けて敗者復活戦のトーナメントに進んだ方が優勝する可能性が高くなる場合が存在することを示す。さらに、わざと負ける戦略が有効ではない、ダブルイリミネーショントーナメントの敗者復活戦の対戦相手設定法が存在しない場合があること、およびその場合にわざと負ける戦略が有効である場合を少なくすることのできる 対戦相手設定法を示す。
著者
楊 其琛 金 紅花 包 振山
雑誌
事業創造大学院大学紀要 (ISSN:24369977)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.47-60, 2022-04

本稿では千葉市におけるコンビニエンスストアと高齢人口との空間的自己相関関係性を明らかにするために、空間的自己相関分析を行った。まず、カーネル密度分析を用いて千葉市におけるコンビニエンスストアの分布方向と地理的中心を把握した。次は、Global Moranʼs I 指数により千葉市のコンビニ商圏内65歳以上人口密度(町丁単位)は空間的にクラスタ化の有無を示し、ホットスポットあるいはコールドスポット分析を行って具体的な出店・立地の特徴を明らかにした。この分析を通して、千葉市のコンビニ商圏内65歳以上人口密度(町丁単位)と店舗数は正の相関関係あり、空間的に正の空間的自己相関関係性があると言える。
著者
石田 亨
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, 1985-03-15