著者
小川 泰弘 佐藤 充晃 駒水 孝裕 外山 勝彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.4E2OS7a02, 2019 (Released:2019-06-01)

本研究の目標は,日本法令の要約を提供することである.そのためにランダムフォレストによる重要文抽出に基づく自動要約を提案する. 従来の自動要約に関する研究においては,原文書の情報のみが用いられてきた.近年では機械学習に基づく手法なども提案されている. しかし,そうした機械学習において利用される学習データの量は,特に日本語においては,充分でなかった. それに対し,本研究の法令の要約においては,政府が作成する「法令のあらまし」を利用することにより,この問題を解決する. さらに,従来利用されてきた決定木やSVMを使った手法に代えて,ランダムフォレストを用いた重要文抽出を提案し,その性能が従来手法を上回ることを示す. 本論文の貢献は,従来よりもサイズの大きな要約用コーパスを作成した点と,重要文抽出におけるランダムフォレストの有効性を確認した点にある.
著者
小谷 清子 古谷 佳世 猿渡 綾子 和田 小依里 東 あかね
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.5-12, 2020-02-01 (Released:2020-03-19)
参考文献数
30

【目的】家庭での共食の推進と地場産物の活用を目指した食育の効果を評価することを目的とした。【方法】研究デザインはクラスター割付比較対照試験とし,保護者の回答により評価した。2011年7月,京都府宮津市の幼稚園2園と保育所2所を,介入群と比較群に1園1所ずつ割り付け,両群の3~5歳児236人の保護者に,食育前後に無記名自記式調査を行った。食育前調査は属性,身体特性,食習慣,アカモクの利用に関する計8項目,食育後調査は身体特性を除く計4項目である。栄養教育として,介入群では,幼児にはアカモクに関する授業とアカモク料理の給食提供を実施し,保護者にはリーフレットを配布した。その後,情報提供として,両群の保護者に,地場産物を取り入れた,主食,主菜,副菜の揃った献立を配布した。解析対象は食育前158人(介入87,比較71)(66.9%),食育後181人(介入104,比較77)(76.7%)であった。【結果】食育前の両群は全ての項目に有意差はなかった。食育後,介入群で夕食の共食摂取頻度(p=0.042)とアカモクの認知度(p=0.007)が有意に上昇し,アカモクへの食意欲が上昇傾向(p=0.055)にあった。比較群では,全ての項目に有意な変化はなかった。【結論】地場産物を活用した食育を保護者の回答により評価したところ,夕食共食摂取頻度が上昇し,地場産物の認知を高める可能性が示唆された。
著者
塙 隆夫
出版者
The Surface Finishing Society of Japan
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.739-743, 1992-08-01 (Released:2009-10-30)
参考文献数
57
被引用文献数
6 8
著者
一ノ宮 士郎
出版者
日本監査研究学会
雑誌
現代監査 (ISSN:18832377)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.21, pp.103-111, 2011-03-31 (Released:2017-05-04)
参考文献数
22

デジタル分析は,Benfordの法則を応用したデータマイニング手法であり,財務数値のみならず,自然科学分野での実験データの信ぴょう性検証にも使用されている。会計監査分野では,不正検出等のツールとして活用され,海外での研究発表は数多い。知名度は高いにもかかわらず,我が国では先行研究も少なく,比較的なじみが薄い。本稿は,分析的手続きの一環としてのデジタル分析の適用可能性を実験的に検証したものである。数値の上1桁・2桁目を対象とする通例の手順に加え,追加的な分析手順を実施した点も,本稿の特色であろう。デジタル分析には,一定の限界があるものの,手法としての簡易性等を踏まえ,実務での活用を期待したい。
著者
檀 健二郎
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.160-162, 1990-03-15 (Released:2008-12-11)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年08月11日, 1923-08-11

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1917年05月15日, 1917-05-15

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年06月05日, 1923-06-05
著者
山田 憲嗣 高橋 秀也 志水 英二
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J80-D2, no.11, pp.2986-2994, 1997-11-25

本論文では,短波長域における結像法として利用されている符号化開口法を可視光域に適用し,物体の位置と物体表面の3次元形状を検出する手法について述べる.本手法は物体から開口面までの距離により,投影面上に映る開口面の大きさが変化する特性を用い,開口面から物体までの距離を検出する.この距離検出を対象物体の表面の各画素に拡張することで物体表面の3次元形状を検出する.実際に,短波長域で用いる符号化開口法を可視光域で用いることができる条件を考察し,試作システムを構築して3次元物体の形状を検出した.提案する検出法は,両眼視法とは異なり,物体の反射光だけを利用した単眼視法であるので,簡単な測定システムで3次元形状検出を実現することができる.また,光だけでなく波動の性質をもつものであれば可視でも不可視でも本手法を利用し,3次元形状検出を行うことが可能である.
著者
中山 和郎
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.9, pp.529-534, 1990 (Released:2007-07-09)
参考文献数
16
被引用文献数
7 11
著者
小倉 慈子 矢澤 久史
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.80-86, 2014-04-25 (Released:2014-04-15)
参考文献数
26
被引用文献数
3 2

This study investigated the hypothesis that narcissistic personality traits would affect risk-taking behaviors through self-monitoring. The Narcissistic Personality Inventory Short Version (NPI-S), the Self-monitoring Scale (SM), and the Risk-taking Behavior Scale for Undergraduates (RIBS-U) were administered to 192 university and graduate students. There were three NPI-S factors (“sense of superiority and competence”, “need for attention and praise”, and “self-assertion”), two SM factors (“extraversion” and “other-directedness”), and the single risk-taking factor of the RIBS-U. Covariance structure analysis was then conducted to test whether narcissistic personality traits would affect risk-taking behaviors through self-monitoring. Analysis showed that the factors of “sense of superiority and competence” and “need for attention and praise” affected risk-taking behavior through the “other-directedness” factor. However, the “self-assertion” factor was found to have a direct effect on risk-taking behavior.