2 0 0 0 OA 旅の家つと

出版者
光村写真部
巻号頁・発行日
vol.第25 有馬の巻, 1902
著者
武蔵 勝宏 ムサシ カツヒロ Musashi Katsuhiro
出版者
同志社大学政策学会
雑誌
同志社政策科学研究 = Doshisha policy and managemant review (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.25-41, 2018-08

論説(Article)本論文は、日本の国政調査権の制度とその運用を英仏独の各国と比較し、その現状と問題点に対する解決策を検討するものである。日本の国政調査権は、少数者調査権が認められておらず、調査報告書の作成も行われていない。また、参考人制度に証人喚問が代替され、資料や記録の提出も守秘義務を理由に行政側が応じない事例もある。衆参両院の行政監視委員会や予備的調査制度も、近年不活発化している。以上の問題点を踏まえ、全会一致制の見直しや、委員長職の野党への配分、予備的調査要求の人数要件の引き下げなどを提言する。
著者
廣田 とし子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.35-41, 1994-01-01 (Released:2017-05-26)
参考文献数
4
被引用文献数
4

世界中にはりめぐらされたネットワークの複合体であるインターネット上には様々な情報資源が蓄積されている。ここでは大学図書館のレファレンス業務に従事する著者の経験をもとに,次のようなフェーズに分け,インターネットの活用事例を紹介した。(1)OPACを使う(2)記事索引を使う(3)原文を入手する(4)人物情報を探す(5)図書館案内をみる。また,画面例を盛り込み,インターネットを利用したことのない人にもそのイメージが湧くような説明を心掛けた。さらに,その事例を通して,大学図書館のレファレンス業務におけるインターネットの利用可能性についてまとめてみた。
著者
久保田 一雄 町田 泉 田村 耕成 倉林 均 白倉 卓夫
出版者
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.40-45, 1997-01-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
23
被引用文献数
2

平成2年6月からの5年間に46例のアトピー性皮膚炎患者(男性31例,女性15例,25±11歳)に対して,草津温泉療法(40~42℃,1回10分,1日1~2回)を3~28週行った.その泉質は酸性(pH2.0)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉である.32例(70%)で皮膚症状が改善し,さらにそのうち18例で掻痒も改善した.皮膚症状の改善は血清LDHの有意な低下でも裏付けられた.皮膚症状改善例のうち,温泉療法前に皮膚表面に多数の黄色ぶどう球菌が検出された15例では,温泉療法後に13例で消失,2例で減少した.この草津温泉療法による皮膚症状の改善機序として,皮膚病変の増悪因子である黄色ぶどう球菌に対する酸性温泉水の殺菌作用が推定される.
著者
Kohta Nakatani Yoshihiro Izumi Kosuke Hata Takeshi Bamba
出版者
The Mass Spectrometry Society of Japan
雑誌
Mass Spectrometry (ISSN:2187137X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.A0080, 2020-03-17 (Released:2020-03-17)
参考文献数
26
被引用文献数
25

The rapid development of next-generation sequencing techniques has enabled single-cell genomic and transcriptomic analyses, which have revealed the importance of heterogeneity in biological systems. However, analytical methods to accurately identify and quantify comprehensive metabolites from single mammalian cells with a typical diameter of 10–20 μm are still in the process of development. The aim of this study was to develop a single-cell metabolomic analytical system based on highly sensitive nano-liquid chromatography tandem mass spectrometry (nano-LC-MS/MS) with multiple reaction monitoring. A packed nano-LC column (3-μm particle-size pentafluorophenylpropyl Discovery HSF5 of dimensions 100 μm i.d.×180 mm) was prepared using a slurry technique. The optimized nano-LC-MS/MS method showed 3–132-fold (average value, 26-fold) greater sensitivity than semimicro-LC-MS/MS, and the detection limits for several hydrophilic metabolites, including amino acids and nucleic acid related metabolites were in the sub-fmol range. By combining live single-cell sampling and nano-LC-MS/MS, we successfully detected 18 relatively abundant hydrophilic metabolites (16 amino acids and 2 nucleic acid related metabolites) from single HeLa cells (n=22). Based on single-cell metabolic profiles, the 22 HeLa cells were classified into three distinct subclasses, suggesting differences in metabolic function in cultured HeLa cell populations. Our single-cell metabolomic analytical system represents a potentially useful tool for in-depth studies focused on cell metabolism and heterogeneity.
著者
魚野 隆 濱口 昂雄 久米 幸毅 細谷 和海
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.109-114, 2011 (Released:2011-09-10)
参考文献数
15
被引用文献数
2 1

メダカは,遺伝的特徴によって北日本集団と南日本集団に大きく二分される。両集団は,京都府由良川水系において側所的に分布しているにもかかわらず,それぞれ純系を維持している。このことは,両集団間に生殖的隔離が成立していることを示唆している。そこで,両集団の生態的分化の程度を探る一環として,京都府由良川水系の南北集団を用いて,通常時と刺激を与えた時の群れ行動について比較実験を行った。通常時では,南日本集団は北日本集団より小さな魚群半径を形成した。しかし,4尾の場合では魚群半径にばらつきが見られた。刺激を与えた時では,南日本集団は一度分散した後,密集し,静止した。一方,北日本集団は活発に動いていたが,冬期に南日本集団と同様に静止することを確認した。以上の結果から,南北集団間で群れ行動が異なることが確かめられ,そのことから地域性を無視した放流は生態的地域固有性を失わせるものと危惧された。
著者
石上 裕 鈴木 茂 滝沢 靖臣
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.331-336, 1995-06-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

クルクミンは, 多年草ショウガ科ウコン (Curcuma Longa) の根茎から抽出される橙黄色の天然色素で蛍光を発し蛋白質膜に染着しやすい性質がある。著者らは, この特異な性質と構造に着目し, 両親媒性の新規な蛍光プローブを得る目的で, クルクミンと各種のアルキルアミン, 塩基性アミノ酸 (アルギニンなど) の中和塩を調製しその性質を調べた。その結果, クルクミンの有機アミン塩は, 表面張力低下作用を示すとともに, 臨界ミセル濃度 (cmc) を持っ界面活性剤となり, また有機アミン塩に誘導することにより, クルクミン水溶液の蛍光が増大し, 変褪色を抑えることを見い出した。また, これらのクルクミン誘導体の蛋白質膜に対する相互作用では, その表面の微視的環境を測定できる (環境プローブ) 可能性が示唆された。さらに, クルクミンのフェノール骨格は, 抗酸化能を持っているので, 選ばれたメチルチオメチル基を導入し, 大きな抗酸化機能を持たせることに成功した。
著者
滝川 一
出版者
日本胆道学会
雑誌
胆道 (ISSN:09140077)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.23-28, 2013 (Released:2013-08-05)
参考文献数
18

要旨:胆汁酸は,胆汁中に最も多く含まれる有機成分であり,肝でコレステロールより生合成される.胆汁生成に重要な物質であるとともに,ミセル形成能により胆汁中でのコレステロールの溶存や小腸内での脂質の消化,吸収にも重要な役割を果たす.最近の研究により,胆汁酸の代謝や輸送とその制御機構が徐々に明らかとなってきた.UDCAの作用機序の1つとして近年,重炭酸の分泌を増やすbiliary bicarbonate umbrellaの考えが提唱された.胆汁うっ滞のかゆみは胆汁酸やオピオイドでなく,リゾレシチンから生成されるlysophosphatidic acidにより起こると考えられるようになってきた.FXRは胆汁酸をリガンドとする核内受容体であり,TGR5は胆汁酸をリガンドとするG蛋白共調の細胞膜受容体である.近年,これらを介して,胆汁酸が脂質,糖質およびエネルギー代謝に重要な役割を持つことが報告されており,これらの胆汁酸受容体をターゲットとした各種疾患の治療薬の開発が行われている.
著者
伊藤 隆 仙田 晶子 井上 博喜 斉藤 康栄 鏡味 勝 松原 史典 青柳 晴彦
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.933-939, 2005-11-20
参考文献数
9
被引用文献数
1 6

外来を受診した肥満患者127例に―律に防風通聖散 (Bo) を投与し, 6ヵ月以上服薬できた33例についてエキス剤の体重減量効果を検討した。対象例の腹力は5段階で (4) 以上の強が多かったが, これは腹痛下痢などの副作用で長期投与ができなかった9例で中間 (3) が多かったのに比較して, 腹力の強さの点で有意に高かった。服薬後の食欲低下は16例に認められた。食欲低下例と食欲不変例の投与前の体重はそれぞれ67.1±2.5kg, 75.9±2.4kgであり, 推計学的有意差を認めた。食欲低下例の体重の変化は-4.8±1.0kgで, 食欲不変例の-1.4±0.7kgに比較して明らかな差がみられた。血中中性脂肪値はBo投与後有意に低下した。作用機序として麻黄, 荊芥, 大黄, 連翹, 甘草による Adrenalin β<sub>3</sub> receptor の活性化だけでなく, 大黄と山梔子による向精神作用が推測された。近年本薬に関する重篤な副作用報告がなされている。本剤の投与対象は腹力が強 (4) 以上が望ましく, 長期投与は食欲低下が認められる例によいと思われた。
著者
菅原 悦子 伊東 哲雄 小田切 敏 久保田 紀久枝 小林 彰夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.149-155, 1988-02-15 (Released:2009-02-18)
参考文献数
3
被引用文献数
1 3

枝豆の特有香を完熟大豆の香気との比較で検討し,その解明を試みた.試料としては岩手大学附属農場で収穫した枝豆と市販品を用い,Likens-Nickerson型のエーテル連続抽出装置を用いて香気濃縮物を得, GCおよびGC-MS分析をした.その結果,枝豆の香気成分として28成分を同定し, 19成分を推定した.未熟な大豆である枝豆からも完熟大豆と同様に豆臭,青葉臭の原因物質といわれる1-hexanol, hexanal, (E)-2-hexenal, 1-octen-3-ol, 2-pentylfuranが共通して同定された.これに加えて,完熟大豆には検出されなかった (Z)-3-hexenyl acetate, cis-jasmone, linalool, acetophenoneが同定された.これらの成分がさわやかな青葉様香気に花様で甘い香りを付与し,枝豆特有の香気が生成されることが判明した.とくにcis-jasmoneは農場産の枝豆,市販品ともに相当量存在するにもかかわらず,収穫が遅れると全く検出できなくなることから,枝豆香気の重要な一成分であることが明らかとなった.
著者
山本 恭子 鵜飼 和浩 高橋 泰子
出版者
日本環境感染学会
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.329-334, 2002-11-26
参考文献数
23
被引用文献数
8

本研究は非薬用固形石鹸と流水による手洗いを, 石鹸を泡立て擦り合わせる行為, 流水にてすすぐ行為, ペーパータオルで拭く行為の3段階に分け, それぞれの段階における手指の細菌数の変化を明らかにし, 有効な手洗い方法に関して検討を加えた. 石鹸を泡立て擦り合わせることによる手掌部の細菌数を経時的に測定した結果, 泡立て時間が長いほど細菌数は多くなった. 次に, 15秒間石鹸を泡立てた後流水ですすぎ, 手掌部, 指部, 指先の細菌数を経時的に測定した結果, 3部位ともすすぎに伴い細菌数は減少した. しかし, 手洗い前と比較して, 手掌部では120秒間, 指部では60秒間のすすぎで細菌数は有意に減少したが, 指先では120秒間すすいだ後も細菌数が有意に多かった. また, すすぐ過程で指先を他方の手掌部に擦り合わせることを試みたが, 除菌効果に改善は認められなかった. 最後に15秒間石鹸を泡立て15秒間すすいだ後ペーパータオルで手を拭くことによる除菌効果を調べた. 手掌部, 指部では手拭きの前後で細菌数の有意な減少は認められなかったが, 指先では手拭きによる有意な細菌数の減少が認められた. 以上の結果から, 手洗いで除菌効果を得るためには, 石鹸泡立て時間が長いほど充分なすすぎを行う必要がある. さらにすすぎにより指先は手掌部および指部と比べて除菌されにくく, すすぎ後にペーパータオルで拭くことが除菌に有効であると考えられた.
著者
由井 秀樹
出版者
日本保健医療社会学会
雑誌
保健医療社会学論集 (ISSN:13430203)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.43-53, 2016-01-31 (Released:2017-08-30)
参考文献数
34

出産の医療化は戦後の現象として語られる傾向にあったが、都市部においては戦前、戦中期の段階からある程度医療施設出産が普及していたことも明らかにされつつある。しかし、従来の研究では戦前、戦中期の医療施設出産は十分な根拠をもって論じられてこなかった。本稿では、東京府の著名助産取扱医療施設に注目し、その運営状況を、戦中期に行われた助産取扱医療施設に関する調査や施設史などから検証し、戦前・戦中期東京府でどのような医療施設でどの程度出産が行われていたか検討した。その結果、1930年代中盤から40年代初頭にかけての東京府では、産婦人科取扱施設自体は多数存在していたにも関わらず、大部分の医療施設出産は一部の低所得者向けに設立された助産取扱医療施設において行われていたことが示された。したがって、この時期の東京府の医療施設出産は集約型と特徴付けられる。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年09月06日, 1923-09-06
著者
松坂 敏博 森山 陽一 小笹 浩司 太田 秀樹 藤野 陽三 宮川 豊章 西村 和夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F4(建設マネジメント) (ISSN:21856605)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.1-18, 2017 (Released:2017-01-20)
参考文献数
25
被引用文献数
1 7

我が国の社会や経済活動を支える重要な社会インフラとなっている高速道路は,名神高速道路の開通から既に50年以上が経過したように,経過年数の長いものが増えてきている.高速道路の構造物は,過酷な使用状況に曝されており,長期的に健全な状態で機能させることが重要な課題となっている.本稿では,東,中,西日本高速道路会社3社が管理している高速道路の構造物の2011年度末時点での健全度データと点検調査データなどを用い,さまざまな角度から変状の要因を分析するとともに,これらのデータを用いて経年劣化の見通しを予測した.そのうえで,高速道路を長期的に健全な状態で機能させるために必要な,これらの構造物の大規模な更新や修繕の計画と課題について示した.