14 0 0 0 OA 吉田松陰全集

著者
山口県教育会 編
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
vol.第10巻, 1940

14 0 0 0 OA 日本民俗学

著者
中山太郎 著
出版者
大岡山書店
巻号頁・発行日
vol.〔第1-4〕 隨筆篇, 1931
著者
瀬川 結美 木越 みち 高井 力 竹村 寛子 横山 美咲 高橋 菜奈子
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.121, pp.2136, 2022-08-31 (Released:2022-08-31)

東京学芸大学附属図書館は,長年蓄積したデジタルアーカイブを活かすため,歴史的典籍NW事業参加によるコンテンツ拡充,デジタルアーカイブシステム導入に伴うメタデータ整備やIIIFフォーマット対応,データオープン化を行った。これら基盤的整備と並行して,教員養成系大学附属図書館として初等中等教育現場での利活用を目指し,他システムとの連携による翻刻,学校教材としてのデジタルアーカイブ提案に向けた試み「学校教材発掘プロジェクト」を実施した。一連の取組みと今後の課題と展望について報告する。
著者
宮崎 興二
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.21-30, 1971 (Released:2010-08-25)
参考文献数
15

14 0 0 0 OA 保暦間記 2巻

出版者
小瀬道甫
巻号頁・発行日
1600

書名は上巻巻頭による。保元の乱(1156)から暦応2年(1339)の後醍醐天皇崩御までを扱った歴史書。成立は南北朝時代の正平年間(1346-70)後半といわれる。鎌倉幕府の動静に詳しく、著者は武家方の者かとされる。古活字版ではじめて刊行され、1巻本(慶長末刊)とここに掲出した2巻本がある。2巻本は内題の下に「小瀬道甫刊」とあり、1巻本の本文に道甫が自身の評論を加えて増補刊行したもの。版式等から元和・寛永頃刊行と推定され、同版は大東急記念文庫所蔵本が知られる。刊行者小瀬道甫は小瀬甫庵(道喜。1564-1640)と同一人物とされる。甫庵は『信長記』『太閤記』の著者で、古活字版も何点か刊行している。本書には、下巻巻末に明治34年(1901)の梅屋埜史(歴史家関場忠武。1838-1921)の朱書識語、後見返しに享保17年(1732)の関川平四郎(松前在住、伝未詳)の墨書識語がある。蔵書印のうち「尚古斎」は国学者佐藤硯湖(1831-90)、「畊雨珍蔵」「子孫保之」「東西書屋関場氏所蔵之印」等は関場忠武のもの。
著者
田邉 洋
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.131, no.12, pp.2563-2572, 2021-11-20 (Released:2021-11-22)
参考文献数
55

毛包虫(毛囊虫)と皮膚科で呼称されるニキビダニ類は,終生ヒトを固有宿主として寄生する節足動物であり分類上はクモの仲間である.健常者顔面から高率にニキビダニ類の寄生が確認できるので,ニキビダニの病原性について以前から議論があったが,近年酒皶や睫毛炎の病態への関与が報告されている.また,その過剰寄生による皮膚障害であるニキビダニ症は臨床で留意すべき疾患である.ニキビダニ症の臨床像は多彩だが,ステロイド外用薬で改善しない鱗屑を伴う顔面の紅斑丘疹膿疱には,直接鏡検やダーモスコピー検査によりニキビダニ症を鑑別し,ステロイド外用の漸減や中止を考慮する必要がある.ニキビダニ症の治療は酒皶や痤瘡に準じるが,スキンケアの修整が重要であり,時に抗ダニ療法が奏功する場合がある.本稿では,いまだ不明な点が多いニキビダニ類とその関連するニキビダニ症について概略する.
著者
小林 由季 足立 剛也 新川 宏樹 稲積 豊子
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.132, no.1, pp.69-73, 2022-01-20 (Released:2022-01-20)
参考文献数
9

77歳男性.新型コロナウィルスワクチン(コミナティ筋注Ⓡ)2回目接種2日後より紅斑が出現し,全身へ拡大した.接種3週間後の初診時,躯幹四肢に環状で6 cm大までの融合傾向のある浮腫状暗紅色斑が散在し,一部標的様を呈した.経過・検査所見より,コミナティ筋注Ⓡ接種後の多形紅斑と診断した.新型コロナウィルスワクチン接種後の多形紅斑の報告はまだ少なく,今後ワクチンのさらなる普及に伴い,同様の皮疹を呈する例の増加も予想される.陰性対照も含め提出したコミナティ筋注ⓇのDLST結果及び文献的考察を加え報告する.
著者
吉田 健太
出版者
一般社団法人 日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.10-14, 2021 (Released:2021-03-25)
参考文献数
34

Fluid inclusions in high-pressure type metamorphic rocks provide direct information of the deep fluid activity. However, their small size occasionally prevent detailed geochemical study of fluid inclusions. To overcome this difficulty, we applied crush-leach method to quartz veins developed during or near the peak metamorphic stage. Another possible solution is a focused ion beam that allows us precise machining of the solid material. The fluid inclusion study combined with conventional petrographic studies revealed the nature of fluid (and related material) cycle in the subduction zone. Another powerful approach to investigate the material transfer is so-called “data-driven approach” that employs high-dimension dataset and machine-learning techniques. NMF analysis applied to the Sanbagawa metapelite dataset revealed an evolutional change of the whole-rock composition with metamorphic grade.
著者
奴久妻 駿介
出版者
北海道社会学会
雑誌
現代社会学研究 (ISSN:09151214)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.1-17, 2022-05-31 (Released:2022-08-01)
参考文献数
23

これまで日本に在住する外国人児童生徒の教育に関しては,多文化主義からの考察があまりされては来なかった。そこで,本研究では,文部科学省に設置された「外国人児童生徒等の教育の充実に関する有識者会議」の議事録を基に,国家レベルの議論の中で,外国人児童生徒の母語に対する教育はあくまで私的領域に留まるものなのか,あるいは,国家的な目標として公的領域に設定されるべき課題なのかという問いを立て,考察を行った。研究方法としては,同会議第1 回目から9 回目までの議事録を参考に,KHCoder による共起ネットワークの作成とコロケーション統計を用いた分析及び資料の質的考察の段階的な研究を行った。同会議における「日本語」と「母語」,「ボランティア」,「取組」のキーワードを基に内容の分析と考察を行った結果,そこでは,日本語教育が中心的な議題として設定されており,母語に関する議論は課題の共有はされてはいたが,その実践的提案においては未だ不十分な段階にある実態がわかった。まとめると,本議論では,外国人児童生徒の母語へのサポートの重要性を認識しつつも,最優先事項は日本語教育という立場があり,母語は尊重するものの,公的領域では,国家の統一性として日本語を学ぶべきという立場にある事がわかった。すなわち,共同体の善が優先されるコミュニタリアニズム的な多文化主義が共通前提としてある,というのが暫定的な結論である。

14 0 0 0 OA 康富記

著者
中原康富
出版者
巻号頁・発行日
vol.[66],
著者
渡辺 晋一
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.129, no.8, pp.1619-1625, 2019-07-20 (Released:2019-07-20)
参考文献数
16

顔面の色素病変には色素性母斑や皮膚癌など種々のものがあるが,美容目的で来院する患者の主訴の多くは“シミ”である.そしてシミを主訴に来院する患者の60%近くは老人性色素斑で,12%は顔面真皮メラノサイトーシス(FDM)である.次いで扁平な老人性疣贅が7%程度を占め,教科書でその俗称がシミとされている肝斑は,10%以下である.これらの色素病変は治療法がそれぞれ異なるので,その鑑別が治療成功の鍵となる.
著者
髙本 眞一
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.259-264, 2022-09-15 (Released:2022-10-04)
参考文献数
7

患者中心の医療は1969年にロンドンのBalint E. から初めて報告されたが,その後1980年代から広く世界に拡がってきた.本邦の厚生労働省は医療法第6条10にて病院の管理者が病院の医療で死亡があった場合医療事故と判断したら,医療事故調査・支援センターにて問題点を分析して理想的な医療状態を考慮してもらい,医療の質の向上を願っている.しかし,ある病院で心臓血管外科において70歳代の男性に僧帽弁手術が行われたが,術直後に心不全となり大学病院で治療されたが,2カ月後に亡くなり,剖検にて心筋の後壁,中壁が壊死となり,前壁だけが正常であった.このことに関して病院の管理者は医療の問題はなく,医療事故ではないと判断し,医療事故調査・支援センターでの分析を拒否した.しかし,患者の家族が病院から受けた資料を筆者に検討させると,僧帽弁手術の問題点は心筋に大量に空気が張り込み,それにより大部分の心筋が壊死となったことが判明した.このことにより病院の責任者が医療事故でないとの判断をしたことが医療の質をきわめて下げたことが判明した.したがって,病院の管理者が医療事故でないと判断しても,家族が反対するときは病院としては関係する学会に依頼して優秀な専門医師に医療事故の決定を行ってもらうことが,必要な医療事故調査・支援センターに調査を行うことにより,医療の質の向上につながり,患者中心の医療を行うことになってくることが判明する.
著者
宮内 洋 松宮 朝 新藤 慶 石岡 丈昇 打越 正行
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.131, pp.33-54, 2018-06-28

本稿は,〈生活-文脈〉理解研究会による「貧困調査のクリティーク」として発表し続けている共同研究成果である。3番目の成果となる本稿では,日本国内における社会学研究の古典の一つである「まなざしの地獄」を対象とした。本稿においては,貧困の〈生活-文脈〉理解のパースペクティヴから,個別性にこだわりながらクリティークをおこなった。特に,「N・N」と見田宗介が表記する永山則夫の実際の生活史を愚直にたどり直すことによって,「都市のまなざし」と見田が論じた総体の内実に疑問が生じることとなった。「都市のまなざし」によってまなざされる側の個別の事情,つまり,集団就職によって地方から上京する「流入青少年」たちの〈生活-文脈〉,そして,彼らを住み込みという就業形態で雇用し,共に生活していく都市部の中小・零細企業の雇用主とその家族の〈生活-文脈〉を捨象しているのではないかという疑問と,都市の劇場性への疑問である。