著者
牛尾 収輝 若林 裕之 西尾 文彦
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.299-305, 2006-07-15 (Released:2010-02-05)
参考文献数
19
被引用文献数
2 4

1990年代後半から2005年までの間,南極リュツォ・ホルム湾では沿岸定着氷の崩壊・流出が頻繁に観測されている.南極沿岸海氷の変動特性を把握するために,同湾で生じる海氷流出の履歴に着目して衛星画像を解析した.その結果,流出発生の有無,つまり海氷の安定/不安定は数年間ずつ続いていること,それらの発現時期は海氷上積雪深や地上気温・風系の年々変化の傾向と符合していることが見出された.また,同湾南端に流れ込む白瀬氷河の浮氷舌の動態を加えて,過去50年間の沿岸定着氷の変動を推定したところ,1980年代初期以降の約25年間は不安定で,それ以前に長期間続いた安定な氷状と顕著に異なることがわかった.南極リュツォ・ホルム湾の沿岸定着氷の変動を解析した結果,以下のことがわかった.

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著者
山本 明夫
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.768-774, 2007-09-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
12
著者
山崎 升
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.3-3, 1993 (Released:2007-07-09)
被引用文献数
1
著者
山崎 升
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.132-133, 1982-02-01 (Released:2011-10-11)
著者
藤沼 康実 青木 陽二
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.181-183, 1998-11-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
12
被引用文献数
2 4

冬季の自然風景地の利用としてスキーは重要な活動である。スキー場の利用者数の変動を知ることは, 冬季における自然風景地を管理する上で, 混雑による不快や過剰利用による自然の破壊, 毎日のゴミ処理量や駐車場の必要量などを知る上で大切である。日光国立公園における奥日光湯元スキー場のスキー客数と駐車場の利用台数の変動について.休日のような社会的要因と気温や積雪のような自然的要因の影響について分析を行なった。その結果, 1, 2月と日祝日, 土曜日に利用が多くなることがわかった。また, 積雪や気温, 湿度などの気象条件も有意に影響していることが分かった。
著者
坂本 真士 田中 江里子 影山 隆之
出版者
日本精神衛生学会
雑誌
こころの健康 (ISSN:09126945)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.44-53, 2006-12-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
28

本研究では, 自殺の新聞報道のされ方について検討するため, 代表的な全国紙 (朝日, 毎日, 読売各紙) を取り上げ, 「ネット自殺」以降に自殺を報じた記事の内容を分析した。具体的には, 上記3紙朝夕刊を対象とし, 2003年2月11日からの1年半を調査期間とした。新聞記事検索データベースを使用し, 検索語を「自殺」として, 検索語が見出し, 本文, キーワード, 分類語のいずれかに含まれている記事を抽出した。その後, 記事の見出しから, 明らかに自殺報道ではないと判断でぎる記事を除外し, さらに記事の内容から, 自殺未遂, 自殺と判断できないもの, 海外で起きた自殺などを分析対象から除外した。最終的に分析の対象となったのは, 2, 334件の記事であった。諸外国の自殺報道のガイドライン, さらに, 日本の先行研究を参考に, 記事の評価基準を作成した。本稿では, 掲載箇所および文字数, 見出し, 自殺の手段の記載, 遺書および自殺の原因・動機について報告した。分析の結果, 記事の平均文字数は各紙とも300字程度であったが, 標準偏差が大きかった。また, 見出しに「自殺」という文字がある記事は50.8%, 記事本文中で自殺の手段に言及しているものは92.5%, 単純化した原因・動機について記載されていたのは24.8%の記事であった。さらに報道されていた自殺の手段を見ると, 多い順に, 飛び込み, 総首, ガス, 飛び降りであったが, この順は実際の手段別自殺件数とは異なっていた。これらの結果から, 以下の5点が問題点として指摘された。ニュースバリューのある自殺が報じられるので, 報道が自殺全体の実態を反映していないこと, 詳細な手段が報じられることが多く, 自殺の模倣を招く危険性があること。自殺の原因・動機が単純化して報道されやすいため, 実際の原因・動機が伝わっていない可能性があり, 自殺に対し一面的な見方を人々に植え付けてしまい, 自殺を合理化してしまう可能性があること, である。
著者
山崎 升
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.28, no.12, pp.851-854, 1979-12-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
13
著者
松本 久男
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.589-597, 1979-10-30 (Released:2009-02-17)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

Adsorption of HgCl2 and CH3HgCl in aqueous solutions by the hair was measured at 20°C and 30 °C. The concentration of adsorbed Hg was higher at 30°C than 20°C; both isotherms adapted well to Freundrich equation.An increased mercury concentration on the hair was clear even in extremely dilute mercury solutions.Desorption of HgCl2 adsorbed by the hair was poor when hair was washed with HCl solutions. But the CH3HgCl on the hair was eluted very well with 1N HCl solution. A washing with 1mM of L-cysteine did not elute the mercury on the hair much.Thus, desorption of only the outer-adsorbed mercury on head hair is considered impossible. Measurement of methylmercury is recomended as a sign of internal organic mercury absorption.
著者
大野 博司
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.451-456, 2011 (Released:2012-02-09)
参考文献数
7

高齢者(在宅,介護施設入所)での経口抗菌薬について臨床データは限られているが,キノロン系経口抗菌薬については尿路感染症,肺炎,皮膚軟部組織感染症においては静注薬と少なくとも同等の結果が報告されている.ここではキノロン系経口抗菌薬も含め,高齢者の感染症―とくに頻度の高い下気道感染症(肺炎,誤嚥性肺炎,COPD急性増悪),尿路感染症,皮膚軟部組織感染症―で経口抗菌薬を上手に使いこなすためにはどうしたらよいか考えてみたい.
著者
Yasunari KAYASHIMA Keiko YAMANASHI Ayaka SATO Shigenori KUMAZAWA Kimiko YAMAKAWA-KOBAYASHI
出版者
(社)日本農芸化学会
雑誌
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (ISSN:09168451)
巻号頁・発行日
pp.120496, (Released:2012-11-07)
被引用文献数
19 10

Royal jelly (RJ), a honeybee-derived product, has been found to possess developmental and physiological bioactivity in the fruit fly, Drosophila melanogaster, but little is known about the in vivo bioactivity of freeze-dried RJ (FDRJ) powder, which is another form of RJ processed for human use. To address this, we used Drosophila as a model animal to examine the effects of FDRJ in multicellular organisms. When flies were reared on food supplemented with FDRJ, the developmental time from larva to adult was shortened, the adult male lifespan was prolonged, and female fecundity was increased without any significant morphological alterations. Moreover, the expression of dilp5, an insulin-like peptide, its receptor InR, and the nutrient sensing molecule TOR, the target of rapamycin, was significantly increased in FDRJ-fed female flies as compared with ones reared on standard and on protein-enriched food. These findings suggest that like RJ, FDRJ maintains its bioactivity even after processing from RJ, what is expected to have bioactivity for multicellular organisms, including humans.