著者
新原 道信 古城 利明 中島 康予 川原 彰 藤井 達也 田渕 六郎 古城 利明 藤井 逹也 川原 彰 中島 康予 柑本 英雄 石川 文也 田渕 六郎 中村 寛 メルレル アルベルト バストス ジョゼガブリエルペレイラ 鈴木 鉄忠
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本調査研究は、21世紀"共成"システム構築を全体構想として、グローバリゼーションのもとで頻発する異物・異端排除をめぐる諸問題に対して、衝突・混交・混成・重合しつつ共存するヨーロッパの"境界領域"の"共成の智"を明らかにすることを目的として、"境界領域のメタモルフォーゼ"を鍵概念として、地域自治・自立、国際地域間協力、地域住民のアイデンティティの複合性・重合性に関する地域調査・聴き取り調査をおこなった。
著者
中島 康之 陸 洋 菅野 勝 柳原 広昌 米山 暁夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.1361-1371, 2000-05-20
被引用文献数
23

キーワードスポッティングやコンテンツベースのオーディオビジュアル検索システムにおいては動画像のショット切換り点の検出やオーディオ情報の自動分類が非常に重要な課題になる.本論文では, MPEG符号化データからオーディオ情報をサブバンド上で高速に分類する手法を提案する.まず無音区間をサブバンドエネルギーの分散を用いて検出し, 次に有音区間に対してサブバンドデータの時間的エネルギーの疎密度, 平均サブバンド数とサブバンド重心を用いて音楽, 音声, 歓声雑音の3種類のクラスに分類した.識別法としてはクラス数や識別条件が増加するに従い複雑になるしきい値法に代わってBayes決定における正規分布に対する最適識別関数を用いた.分類実験では, MPEGオーディオデータを1秒単位に分類し, 90%以上の精度で無音や音声区間を検出することができ, 検出処理はMPEGオーディオ復号処理時間の1/6以下で検出が可能になった.
著者
澤村 大輔 会津 隆幸 中島 康爾
出版者
弘前大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

先天的に掌蹠の過角化をきたす遺伝性掌蹠角化症は数多くあり,その原因遺伝子がいまだ不明なものや遺伝子異常から掌蹠の過角化至る機序が不明のものも少なくない.近年, 申請者のグループは遺伝性掌蹠角化症の研究を精力的に行ってきた。オルムステット病は,脱毛,口囲や肛囲の角化性紅斑,激痒を特徴する遺伝性掌蹠角化症であり,Ca2+チャネルであるTRPV3遺伝子の異常で発症することが解明された.今回の研究では, 遺伝性掌蹠角化症の遺伝子変異の解析を行い, 本症の角化機構との比較を行った。さらに, モデルマウスのおけるTRPV3の機能解析と症状の検討も行った。
著者
大橋 一正 中島 康孝
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.45, pp.1-11, 1991-02-25
被引用文献数
2

本研究は既存の事務所建物において消費されるエネルギー量を調査・分析し,省エネルギー診断を行う基礎的な資料,および手法を提案した.各建物においてエネルギー消費量は固有のものであるが,建物の用途によってはある程度共通性がある.本報告は既存事務所建物におけるエネルギーの消費実態調査を基に空調用エネルギー消費量と各年度(1981〜1985年)の気象変動量がどのような関数で表すことができるかを重回帰分析による略算式で示し,この簡易推定判定式を省エネルギーを目的とした各建物のエネルギー管理が容易に行われるための初期診断の基礎資料とした.分析対象とした既存建物の規模は延べ床面積約1700〜39000m^2,平均約7700m^2である.
著者
塚本 増久 中島 康雄 荘 和憲
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.381-390, 1988
被引用文献数
1

人畜の日本住血吸虫症を媒介するミャイリガイOncomelania nosophora(日本), およびその近縁種0.fornosana(台湾), O.quadrasi(フィリピン)の分類については, 互に独立種またはO.hupensis(中国大陸)の亜種とみなされている. しかしこれらの3種類は形態的にもO.hupensisとはかなり異なっているので, 16種類の酵素について電気泳動像を比較した. そのうち, エステラーゼ(Est), リンゴ酸脱水素酵素(MDH), グルコース燐酸イソメラーゼ(GPI)は極めて高い酵素活性を示した. 一方, 乳酸脱水素酵素(LDH), リンゴ酸酵素(ME), キサンチン脱水素酵素(XDH), ヘキソキナーゼ(HK), アルカリ性フォスファターゼ(AIP), アスパラギン酸アミノ転移酵素(GOT)などの活性は極めて低く, 長時間インキユベートしなければ発色バンドとして検出することは困難であった. また, バンドの泳動速度はロイシンアミノペプチダーゼ(LAP)が最も速く, アルコール脱水素酵素(ADH), フォスフォグルコムターゼ(PGM), 酸性フォスファターゼ(AcP), イソクエン酸脱水素酵素(IDH), GOT, HK, グルコース6燐酸脱水素酵素(G6PD), LDH, アルデヒド酸化酵素(Aldox), GPI, XDH, MDH, MEの順に遅く泳動された. なお, LDH, ME, AcP, AIP, LAP, GPIなどは1本のバンドを示したが, ADH, MDH, IDH, Aldox, HK, PGM, G6PDなどでは2・3本のバンドが, Estでは10本以上のバンドが検出された. これらのバンドの泳動像は酵素と貝の種類によってやや異なるものもあったが, 全体としては極めてよく似ており, 生化学的にも互に類縁関係が密接であることをうかがわせた.
著者
中島 康比古
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.554-558, 2006-12-01
被引用文献数
1

大量に生み出される情報のうち,何を残し,何を捨てるべきなのか。組織の活動の証拠として作成される記録の中から永久的に保存すべきものを選び出すアーカイブズの世界の評価選別論を紹介する。第三者の利用価値を重視したシェレンバーグ,記録作成時の社会の価値観を分析するよう説いたブームスらの議論のほか,「マクロ評価選別」論を概観する。また,近年注目されている「レコード・コンティニュアム」の理論やそれを実践的方法論に変換したDIRKS方法論,さらに,アカウンタビリティを記録管理の目的として位置づけるISO15489について検討する。その上で,組織がアカウンタビリティや透明性を求められる現代社会において,記録や情報をどのように評価選別すればよいのか,その基本的な在り方を論じる。
著者
幸田 正典 中島 康裕 宗原 弘幸 苅野 賢司
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

最終年度である今年度は、現地調査は協同的一妻多夫魚カリノクロミス(以下カリノ)とハレム型社会を持つサボリの繁殖について主に調査した。カリノについては、特に雌の果たす役割に焦点をあて、現地での水槽実験も合わせて行った。また、国内では過去の資料を含め、マイクロサテライトを用いた血縁判定、並びに過去の資料の解析及び整理を行い、複数の投稿原稿として準備あるいは公表を行った。カリノは岩の割れ目を繁殖巣として利用する。これまでの野外観察からカリノの雌は、くさび形の形をした巣を利用すること、大型の雌ほどそのような巣を占めていることから、雌は多様な形の巣のうちから、くさび形の巣を好むと考えられた。水槽実験として、くさび形巣と'幅広巣'を雌に選択させたところ,多くの例で雌はくさび形巣を選んだ。このことは亜野外観察の結果と一致する。また野外調査では、産卵の観察事例を増やせた。本調査により、11産卵のうち10例では、雌はくさび形巣の中で大型のα雄が最も奥に入り込めるところに産卵することが確認できた。この産卵場所選択も雌が行っているとみなされる。これにより、雌はα、β雄の父性の操作を行っているとの仮説を立てた。共同繁殖する動物で雌による父性の操作の可能性および重要性が示唆されているが、この仮説が検証されれば、体外受精動物での初めての父性の操作となる。野外調査からサボリに、ヘルパーが存在することが確認された。おそらくこれは血縁ヘルパーと思われ、このタイプの共同繁殖がハレム型の社会を持つ種では初めての事例である。サンプルは国内に持ち帰っており、これらにより親子判定を現在実施している。また、サボリの生魚40個体をいかして国内に持ち帰っており、今後これらを用いて大阪市立大学にて水槽実験を行っていく予定である。
著者
桃井 昭好 佐藤 茂雄 中島 康治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.474, pp.37-42, 2004-11-20

ストカスティックロジックを用いた1000ニューロンハードウェアシステムの構築を行った。ストカスティックロジックは確率密度変調された1bitのデジタルパルス列を用いて演算を行う。そのため、バイナリロジックに比べて回路面積を小さく実現でき、さらにアナログ回路に比べて外部ノイズ耐性が高い回路を実現できる。また、確率的な動作に起因するノイズを利用することでネットワークの性能を向上させることができる。今回、我々は1000ニューロンシステムの詳細、及びシステムの測定結果についての報告を行う。
著者
鈴木 郁真 池内 康樹 津邑公暁 中島 康彦 中島 浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.46, no.16, pp.129-143, 2005-12-15
被引用文献数
5

遺伝的アルゴリズムにおいて最も処理時間を要する適合度計算に対し,再利用を適用することで高速化する手法を提案し,再利用の有効性を示す.適合度計算の入力となる遺伝子が,前世代で処理された遺伝子と多くの共通部分を持つことから,適合度関数を分割することで再利用の効果を引き出す手法について述べる.GENEsYs を用いて評価した結果,2 点交叉で最大83%,平均27%のサイクル数を削減できた.さらに,関数分割などの改良を施すことにより,最大86%,平均38%までこれが向上した.特に適合度計算に要する時間が長い適合度関数について,再利用の効果がより大きくなることが分かった.This paper describes a speedup technique with computational reuse for the fitness calculation of GA programs. A genotype has many genes in common with its parental genotypes. Therefore, partial results of fitness calculation are reusable. Through the result of an evaluation with GENEsYs, a well-known GA software, we show that the maximum ratio of the cycle reduction reaches 83%, while accomplishing average reduction of 27% with 2-point crossover. Futhermore, dividing fitness procedures raises the maximum ratio to 86% and average ratio to 38%.
著者
秋元 俊祐 桃井 昭好 佐藤 茂雄 中島 康治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.466, pp.67-70, 2003-11-15

我々はストカステイックロジックという論理を用いたニューロチップを試作した.64個のニューロン回路が内蔵されたこのチップでは,一般的な連続時間ニューロダイナミクスを実現でき,速度を大幅に落とすことなく非同期更新を行うことができる.また,活性化関数の形を非単調にすることでネットワークの性能を向上させることが可能である.今回,我々はこのチップを複数個接続した大規模ニューロシステムの構築に関する報告を行う.
著者
滝嶋 康弘 米山 暁夫 宮地 悟史 柳原 広昌 中島 康之 和田 正裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.494, pp.37-42, 2001-12-06

携帯電話に対するビデオ配信用コンテンツ制作システムの設計法を提案する。モバイルマルチメディアが注目される中、そのコンテンツ制作は従来のインターネット配信向け制作環境などとは異なる要求条件を有する。受信端末環境、伝送ネットワーク環境、製作環境における低レート伝送、素材時間短縮、補助情報・テロップ挿入、一素材多利用等の条件を考慮し、低レートAV符号化、高機能AV編集、軽量テロップフォーマット、高速フォーマット変換等の特徴を持つ制作システムを提案する。本設計に基づくソフトウエアシステムの開発に関しても報告する。
著者
滝嶋 康弘 米山 暁夫 宮地 悟史 柳原 広昌 中島 康之 和田 正裕
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.83, pp.37-42, 2001-12-13

携帯電話に対するビデオ配信用コンテンツ制作システムの設計法を提案する。モバイルマルチメディアが注目される中、そのコンテンツ制作は従来のインターネット配信向け制作環境などとは異なる要求条件を有する。受信端末環境、伝送ネットワーク環境、制作環境における低レート伝送、素材時間短縮、補助情報・テロップ挿入、一素材多利用等の条件を考慮し、低レートAV符号化、高機能AV編集、軽量テロップフォーマット、高速フォーマット変換等の特徴を持つ制作システムを提案する。本設計に基づくソフトウエアシステムの開発に関しても報告する。
著者
滝嶋 康弘 米山 暁夫 宮地 悟史 柳原 広昌 中島 康之 和田 正裕
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. AVM,[オーディオビジュアル複合情報処理] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.37-42, 2001-12-13

携帯電話に対するビデオ配信用コンテンツ制作システムの設計法を提案する。モバイルマルチメディアが注目される中、そのコンテンツ制作は従来のインターネット配信向け制作環境などとは異なる要求条件を有する。受信端末環境、伝送ネットワーク環境、制作環境における低レート伝送、素材時間短縮、補助情報・テロップ挿入、一素材多利用等の条件を考慮し、低レートAV符号化、高機能AV編集、軽量テロップフォーマット、高速フォーマット変換等の特徴を持つ制作システムを提案する。本設計に基づくソフトウエアシステムの開発に関しても報告する。
著者
滝嶋 康弘 米山 暁夫 宮地 悟史 柳原 広昌 中島 康之 和田 正裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.496, pp.37-42, 2001-12-06
被引用文献数
1

携帯電話に対するビデオ配信用コンテンツ制作システムの設計法を提案する.モバイルマルチメディアが注目される中, そのコンテンツ制作は従来のインターネット配信向け制作環境などとは異なる要求条件を有する。受信端末環境、伝送ネットワーク環境、制作環境における低レート伝送、素材時間短縮、補助情報・テロップ挿入、一素材多利用等の条件を考慮し、低レートAV符号化、高機能AV編集、軽量テロップフォーマット、高速フォーマット変換等の特徴を持つ制作システムを提案する。本設計に基づくソフトウエアシステムの開発に関しても報告する。
著者
清水 智行 米山 暁夫 柳原 広昌 中島 康之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.99, pp.23-28, 2003-10-03
被引用文献数
4

H.264はMPEG-4やH.263などの従来の動画像圧縮符号化方式に比べて最大で2倍の符号化効率を目標とした符号化方式である。しかし、従来方式に比べて符号化処理の複雑さが非常に大きいため、実用化のためには符号化処理を効率よく行なうための手法が必要である。本稿では、H.264の複数ブロックサイズによる動き補償予測処理において、ブロックサイズの選択および動きベクトル探索処理を高速に行なうための手法について検討する。具体的には、最初に小さなブロックサイズでの動き探索を行ない、隣接ブロックの動きベクトルの類似性から、より大きなブロックサイズを適応的に選択し、かつ探索範囲を絞り込むことによって、H.264参照モデルJMと比較して0.1-0.4dBのPSNR低下で予測誤差計算回数を6-7%に削減することができた。H.264 is a new video coding standard, which has coding efficiency about twice as much as existing standards such as MPEG-4, H.263, etc. Because it has larger computation complexity than existing standards, faster coding algorithms are desired for practical use. We propose a fast algorithm for multiple block size motion estimation. In this algorithm, motion vectors in smaller-sized block are searched at first, and a more suitable block size is chosen and search range is limited according to similarity of the motion vectors. As a result, search steps are reduced to about 6-7% of the H.264 Reference Model (JM), while loss of PSNR is at most 0.1-0.4 dB.