著者
尾関 基行 中村 裕一 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.442, pp.31-38, 2000-11-09
被引用文献数
8

マルチメディアコンテンツ製作のための映像取得支援システムについて述べる.まず, 撮影時に注目すべき対象を分類し, それぞれに適したカメラワークをまとめ, 自動撮影を実現する上での問題点を明らかにする.次に, それらの問題を解決するカメラ制御アルゴリズムを提案する.さらに, 話し手の発話情報と動き情報を用いて, 映像にタグを付ける手法について簡単に提案する.本研究では, 以上の枠組みを用いてプロトタイプシステムを構築した.これを用いてプレゼンテーションの撮影・提示実験を行い, 実際のカメラマンによるカメラ操作との比較を行うことによって, その有効性を確認した.
著者
志久 修 三嶋 博文 姉川 正紀 中村 彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.11, pp.2452-2455, 1993-11-25

本論文では平行線分の線幅に応じた直径をもつ円形テンプレートと画像との適合度(黒画素密度)を特徴量とした,平行線分の中心線抽出法を提案する.また,この方法を国土地理院発行の1/25,000地形図からの平行線分の抽出に適用した結果について述べる.
著者
藤山 健一郎 中村 暢達 平池 龍一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.226, pp.31-36, 2005-07-29

既存のクラスタ構成の情報システムにおいて、アプリケーションのデータベース接続APIを拡張し、用いられているデータベースの種類によらず汎用的に、かつ、アプリケーション等を変更することなく透過的にデータ同期複製機能をアドオンし、容易にデータ保護を実現する方式を提案した。また、JDBCを拡張して提案方式を実装、評価し、障害時にもデータが欠落無く保護され、無停止でサービスが継続できることを確認した。
著者
中村 明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1058-1059, 1989-10-16

Process Flow Modelは、UNIXのプロセス管理の複雑な機構を解析する目的で筆者によって考案されたペトリネットの一変種である。ペトリネットの構成にしたがって、Process Flow Graph, Process Flow, Marked Process Flow,更にサービス関数、要求関数が定義されて、Process Flow Modelの枠組が組み立てられる。ここで対象とするUNIXシステムはスワッパというプロセス番号0を持ったシステム特殊プロセスと、PMAX個まで生成消滅するプロセス群より成立っているものとする。
著者
西村 耕司 佐藤 亨 中村 卓司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.583, pp.83-90, 2001-01-19

京都大学のMUレーダーは光学観測では検出できない非常に微弱な流星を検出することが可能である.本研究では干渉計法を用いてMUレーダーによる流星軌道決定法の開発を行った.ドップラーパルス圧縮法や干渉計法の精度について検討を行い, 実際の観測データを用いて軌道決定を行った.従来スペースデブリ観測に用いられていたSBL法との比較によりSBL法の問題点を明らかにした.さらにICCDビデオカメラを用いた光学観測との同時観測により, MUレーダーが絶対等級にして12等級程度の高い感度を有することが示された.
著者
田代 勝文 東口 高志 武田 悠子 冨塚 利枝 藤瀬 暢彰 中村 強 升永 博明 伊藤 彰博
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.2_115-2_125, 2006 (Released:2007-04-26)
参考文献数
27
被引用文献数
6

ペクチンにて固形化した栄養剤について、人工消化液による溶解性を検討するとともに、固形化栄養剤をラットの胃内に強制投与した場合の消化管内での形状変化とその移行、特に臨床上問題視されることが多い胃食道逆流や便性状に及ぼす影響に関して、基礎的研究を行った。溶解試験において、ペクチンを用いた固形化栄養剤は、寒天やゼラチンによる固形化栄養剤に比べ、人工胃液中では形状が維持され、人工腸液中ではゼラチンと同様に速やかに溶解することが認められた。また、ラットに胃内投与した場合、固形化栄養剤は液状栄養剤に比べ、胃内滞留時間を30分間程延長させたが、小腸内への移行後には投与栄養剤の物性の違いによる明らかな差は認められなかった。さらに、固形化栄養剤は液状栄養剤に比べ、口腔内逆流や食道内逆流を有意に抑制するとともに、下痢や軟便の発生頻度を有意に軽減することが認められた。以上の結果から、固形化栄養剤は液状栄養剤に比べ、胃内滞留時間を延長させるものの小腸内移行には影響を与えず、また胃内強制投与に伴って発生する胃食道逆流や下痢をいずれも抑制することが示唆された。
著者
疋田 真也 田中 敬二 中村 哲也 高原 淳 梶山 千里
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.26, no.9, pp.559-563, 2006-09-10 (Released:2008-04-08)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

A simple and easy method to prepare super-hydrophobic surface was proposed. Sol-gel films were prepared by hydrolysis and condensation of alkoxysilane compounds. The roughness and free energy at the film surface were controlled by changing the amounts of colloidal silica particles and fluoroalkylsilane, respectively. When both amounts were optimized in a sol-gel film, the surface exhibited an excellent repellency to not only water but also oil. The sol-gel film obtained could be coated onto any solid substrate by a single process. The durability and transparency of the coated layers were sufficient to be applied for practical uses.
著者
堀 武宏 中村 次男 冬爪 成人 笠原 宏 田中 照夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.412, pp.171-176, 2009-01-22
被引用文献数
2

非同期式回路では同期式回路で発生する消費電力・速度・ノイズ・クロックスキューなどの問題を解決することができるが、その性質上、一対一の場合のみ、かつ一方向にしかデータを転送できない。そこで、同期式回路における双方向の同時通報機能を模した、非同期式回路におけるバス方式を提案する。また、同期式・非同期式の回路が混在するGALSのネットワークにも対応できるように設計した。これにより、既存の設計資産も利用可能で、省電力・高速・低ノイズで安定したチップ内ネットワーク(NoC)を実現することができる。
著者
中江 亮太 包清 博之 中村 久二
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.707-710, 2002-03-30
被引用文献数
3 2

本研究では,海浜緑地を対象に,周辺から訪れる住民と遠方から訪れる人々の来園者行動の特性把握を通じて,各々の来園目的に対応した環境諸要素の整備や管理に関する整備視点についての示唆を得ることを目的とした。博多湾の埋立地に設置された「みなと100年公園」を対象に,両者の来園目的や環境諸要素に対する認知特性などを捉えるため,来園状況調査とアンケート調査を計6回実施した。その結果,両者間で平日休日の来園者数や滞在時間に違いはみられず,海に係わらない来園目的が多く指摘され,海に対する認知では両者に違いがみられることなどを把握し,整備視点について検討した。
著者
中村 央 吉田 政弘 木村 明生 弓指 孝博 木村 朝昭 上羽 昇 國田 信治
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.275-286, 1999
被引用文献数
1 1

1968∿1997年に畜舎, 主として豚舎で蚊を採集し, コガタアカイエカの発生状況を調べると共に蚊から日脳ウイルスの分離を試みた。その成績に基づき, 環境条件と蚊の発生量及び蚊の日脳ウイルス感染状況との関連性を検討した。その結果, 以下のことが明らかになった。1)水田地帯に2ケ所以上の豚舎がある程度離れて位置しており, 多数の豚が飼育されているような環境条件下では, 毎年, コガタアカイエカの発生量が多く, しばしば, 早い時期に日脳ウイルスの検出が始まり, 感染率も高い傾向が認められた。2)周囲に広く水田が残っていても, 豚舎が1ケ所のみの場合は, 蚊の発生量は1)より少なく, 日脳ウイルスの感染環は必ずしも毎年成立せず, 感染率も低い傾向が認められた。3) 1), 2)と近年における水田面積や家畜飼育農家戸数の激減とを考え併せると, 近年の日脳低流行の一因として, 環境条件の変化, 特に, 1)のような地域の消失, をも考慮すべきであると考えられた。また, なぜ, 1)と2)のような違いが生じるかについて論議した。