著者
上村 郷志 稗圃 泰彦 小頭 秀行 中村 元
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.22, pp.83-88, 2009-04-30
被引用文献数
2

テレビ・ラジオ番組など特定のイベントを契機として,一斉かつ大量のアクセス要求が発生する事象が増加している.これらのアクセス要求は,時間的集中度が極めて高いため,要求を受け付けるエンドサーバの負荷を急激に増大させ,当該サーバの不安定動作あるいはシステムダウンを引き起こしうる.この問題に対して,筆者らは,エンドサーバの前段に設置したアクセスパスサーバにおいて制御情報を記載した整理券を発行し,ユーザの発信タイミングを遅延させることによって,エンドサーバの同時接続セッション数を所望の値以下に制御するアクセス制御システムを提案している.しかしながら,当該システムでは,平均サービス時間に基づき制御情報を算出するため,個々のユーザ端末におけるサービス時間が平均サービス時間と一致しない場合,所望の制御を実現できない問題があった.そこで,本稿では,エンドサーバにおけるサービス時間の確率密度関数に基づくアクセス制御システムを提案し,その制御効果について検証を行った結果を示す.

1 0 0 0 OA 女子裁縫新書

著者
中村寿女 著
出版者
矢島誠進堂
巻号頁・発行日
1895
著者
伊東 祐郎 酒井 たか子 三枝 令子 谷部 弘子 村上 京子 中村 洋一
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

本研究の特色と意義本研究は、テスト開発過程に不可欠なテスト理論(「古典的テスト理論」と「項目応答理論」)を導入し、統計的分析を加えることによって、これまで日本では認識の低かった試験問題の精度を向上させられる実証的研究を行い、項目プール実現化へ向けての基盤研究を行った。また、テスト開発における項目プール化は、日本ではほとんどそのための研究が行われておらず、本研究を通して得られた知見は、今後のテスト開発の新たな方法として、具体的な形で多くの大学等で応用できるものとなった。本研究を通して開発したシステムは、次のような5つの機能を持つものである。(1)蓄積機能:作成した問題項目を、コンピュータ内に蓄積し、保存することができる。また、問題項目のほかに、過去の試験結果のデータや項目分析結果も蓄積できるので、将来の問題項目作成を効率よく行うことができる。(2)抽出機能:出題領域や評価対象領域、また困難度などの条件に基づき、必要な数の項目を抽出して試験問題を構成・作成することができる。(3)組み替え機能:抽出条件が同じでも、設問の組み合わせや選択肢の組み合わせが可能となるので、異なる試験問題を作成することができる。(4)加工機能:蓄積・保管されている試験や問題項目を、測定目的に応じて編集・加工・削除することができる。また、既に蓄積されている項目を基礎に、全く新しい問題項目を作成することができる。(5)製版機能:抽出された問題項目を、パソコン上でレイアウト・編集ができる。
著者
中村 和市 橋木 善春 北川 浩 工藤 規雄
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.735-742, 1982-10-25

アヒルみずかき皮下にコロイダル・カーボン又は明ばん沈殿ウシ血清アルブミンを投与すると, 腰リンパ節リンパ洞内遊走性食細胞はこれらの物質を摂取後リンパ索よりリンパ小節に侵入し, コロイダル・カーボンを摂取した食細胞は食細胞小島を形成しつつ最終的には胚中心周囲域あるいは肝中心内に到達した. また西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼでは上記の食細胞を介する節内移動のほか, リンパ洞内皮および実質内細網細胞を介する移動もみられた. これらの事実は食細胞とリンパ球間の協調がリンパ節内における初期免疫応答時に重要であることを示すと思われる.
著者
樫木 勘四郎 野原 光夫 藤本 貴 矢野 裕明 中村 博行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.395, pp.159-164, 2006-11-22
被引用文献数
2

本稿では,コグニティブ無線に適用可能な無線ビームスイッチング方式について,無線周波数利用効率の観点から,Web閲覧時のレスポンスタイムを評価関数として検討を行った.スイッチング方式とは,基地局間のリンクにおいて,1つの周波数帯域を周波数分割するのではなく,全帯域を対向する基地局間で時分割で共用する方法である.ネットワーク構成は,単純なトポロジーから2段接続,3ブランチの場合も検討を行った.その結果,ビームスイッチングを行うと,固定割当よりもレスポンス特性が良くなり,ユーザの周波数利用効率の観点からは有用であることが明らかになった.ビームスイッチングアンテナの開発も平行して行っており,通信装置も含めたシステム全体の特性についても今後検討を行っていく.
著者
鈴木 宏子 スズキ ヒロコ 米田 奈穂 ヨネダ ナホ 岩井 愛子 イワイ アイコ 中村 澄子 ナカムラ スミコ 斎藤 友理 サイトウ ユリ
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.34-40, 2009-01

ポッドキャストは,Web上で音声や画像を配信する仕組みとして企業や教育分野で注目を集めており,携帯音声端末の普及とも併せて今後の伸展が期待されている。千葉大学附属図書館では,このポッドキャストを利用して図書館セルフガイド等のコンテンツの発信を開始した。このことについて企画製作の経験,ブログサイトの構築,コンテンツの製作,その利用の状況について報告する。
著者
中村 照美 平岡 和雄
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会論文集 : quarterly journal of the Japan Welding Society (ISSN:02884771)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.44-53, 2001-02-05
被引用文献数
19

Narrow gap welding (NGW) joints offers many advantages over conventional welding methods, such as good mechanical properties of joints, high welding efficiency and low residual stress. As the groove gap width becomes narrower, the arc heat input can be reduced and the merits in narrow gap welding increases more. Generally, GMA welding method has been never applied to less than 5 mm groove gap, because it is guessed that it is arc instability and lack of fusion at the groove bottom area occur. In this paper, first of all, arc behavior under narrower gap joints is discussed, and it was concluded that the arc in MIG arc welding irregularly perturbates up-to-downwards along the groove wall under less than 5 mm gap, but CO_2 arc was stable under narrower gap. Next, penetrations at the groove bottom area in CO_2 arc welding were discussed. Characteristics of bead formation phenomena in CO_2 buried arc welding of bead-on-plate were analyzed. From the results, the relationship between hydrostatic potential of molten metal and arc force corresponding with welding current was estimated. Furthermore, the width of gauging region of penetration by arc force was measured and the relationship between the melting width at groove bottom and welding conditions (welding current and welding speed) can be suggested. With these results, numerical simulation model was proposed and the optimum welding conditions to melt the groove bottom area sufficiently and to minimize heat input were searched by numerical simulation. And then narrow gap welding with 5 mm groove gap was carried out using these simulated welding conditions. In the experimental results, the weld bead was obtained without lack of fusion at groove bottom, but the convex surface bead was formed which is disagreeable in multi-pass welding. The new welding process was proposed from numerical simulations in order to prevent this convex bead and to obtain sufficient melting at bottom area. In the new process, the wire extension can be controlled by welding current waveform and then arc regularly oscillated up-to-downwards along the groove wall. In this arc oscillation, arc heating distribution along groove wall 1ed to both sufficient penetration at groove bottom and concave surface bead shape.
著者
内野 英冶 中村 真 山川 烈
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.96, no.369, pp.25-32, 1996-11-21

本報告では, 関数結合型ネットワーク(FLN: Functional Link Network)を利用した非線形非ガウスフィルタについて述べる. このフィルタは, 任意の非ガウス雑音が混入するフィルタリング問題に広く適用できる. また, 対象とするシステムの特性が数式で表現できない場合にも適用できる. 本報告で述べる非線形モデリングと非線形フィルタリングの手法には, RBFネットワーク(Radial Basis Function network)を用いている. すなわち, モデリングとフィルタの設計は, RBFネットワークの係数を学習することで実現できる. 提案した非線形フィルタの有効性と正当性は, カオスシステムの状態推定問題と音声信号のモデリングおよびフィルタリング問題に適用することにより確認された. また, 線形システムに対しても, 適当な数のRBF基底を配置することにより, カルマンフィルタよりも良好な推定精度を得ることも確認した.
著者
中村 哲 花沢 利行 鹿野 清宏
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.45, no.12, pp.942-949, 1989-12-01
被引用文献数
4

本論文では、筆者らがすでに提案した話者適応化アルゴリズムをHMM音韻認識に適用する。HMMに適用する際には、動的特徴を考慮したセパレートベクトル量子化、ファジィベクトル量子化、ファジィヒストグラム、ファジィマッピングを用いる。更に、HMMとの効率的な整合のために、対応づけヒストグラムを標準話者のファジィ級関数としてファジィHMMを計算する話者適応アルゴリズムを用いる。音韻バランス216単語、重要語5,240単語を用いて有声破裂音/b,d,g/及び全音韻の音韻認識実験を男女計3名の話者について行った結果、次の事柄が確かめられた。(1)動的特徴を考慮したセパレートベクトル量子化を用いることにより有声破裂音の認識率が6.4%改善できる、(2)ファジィベクトル量子化を用いることにより有声破裂音の認識率が3.4%改善できる、(3)ファジィヒストグラムを用いることにより話者適応化の学習に必要な単語数を100単語から25単語に削減しても認識率の低下を0.4%に抑えられる。また、有声破裂音の認識率は、男性間で83.1%、男女間で76.5%で、従来法[M.Feng et al. ICASSP 88]との比較では11.7%の認識率の改善となること、全音韻の認識では、男性間で75.6%、男女間で71.8%で、上位3位までの累積認識率では、男性間、男女間いずれの場合にも約91%を達成できることが分かった。
著者
中村 亮 Nakamura Ryo
巻号頁・発行日
2008-03-25 (Released:2008-06-20)