著者
中村 康久 福島 隆人 尾作勝弥 松本 直樹 出町 大輔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.89, pp.87-92, 2005-09-06

安全性と先進性を提供するために、日常生活空間と車内空間のシームレス化実現を目指したⅤMC(Vehicle Mobile Convergence)コンセプトについて紹介する。まず政府が提唱するu-JAPAN政策におけるVMCの役割、位置付けを説明し、VMCのコンセプト、サービスイメージについて述べる。具体的には携帯電話と車載通信モジュールが同一の電話番号で通信が可能なスイッチホンサービスのコンセプトを紹介する。更に、昨年の道路交通法の改正を受けて開発したFOMAハンズフリー装置やメール連携の仕組みについて説明する。最後に、最近携帯電話で広く採用されつつある近距離通信方式(FELICA)のITSへの応用について述べる。In this paper, VMC(Vehicle Mobile Convergence) Concept for Advanced ITS service is explained. VMC is a high-level concept to increase safety and security by integrating the 3G cellular technologies and car electronics, ITS. Various example such as FOMA switch-phone service, hands-free service and FELICA are introduced. WC is under the framework of u-JAPAN policy to achieve ubiquitous network by the year 2010.
著者
中村 康久 福島 隆人 尾作 勝弥 松本 直樹 出町 大輔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.260, pp.53-58, 2005-08-30
被引用文献数
3

安全性と先進性を提供するために、日常生活空間と車内空間のシームレス化実現を目指したVMC(Vehicle Mobile Convergence)コンセプトについて紹介する。まず政府が提唱するu-JAPAN政策におけるVMCの役割、位置付けを説明し、VMCのコンセプト、サービスイメージについて述べる。具体的には携帯電話と車載通信モジュールが同一の電話番号で通信が可能なスイッチホンサービスのコンセプトを紹介する。更に、昨年の道路交通法の改正を受けて開発したFOMAハンズフリー装置やメール連携の仕組みについて説明する。最後に、最近携帯電話で広く採用されつつある近距離通信方式(FELICA)のITSへの応用について述べる。
著者
和田 俊和 中村 恭之 加藤 丈和
出版者
和歌山大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

本研究では,単一静止画像からの高解像度画像生成法Hallucinationを高精度化する方法について検討を行なった.昨年度はHallucinationによって生じるブロックノイズの除去方式および最近傍探索アルゴリズムの高速化について検討したが,今年度は最近傍探索アルゴリズムの高速化と全く別方式のHallucinationアルゴリズムの開発を行った.前者に関しては,昨年度提案したPrincipal Component Hashing(PCH)を改良し,Adaptive PCH(APCH)を提案した.これは,PCHでは画像データの分布が正規分布に従うものと仮定していたが,一般の分布では,必ずしも効率の良い探索が行えなかった.これを一般分布に対しても効率が良くなるように,累積ヒストグラムとそれを参照した2分探索木を用いたHash関数を導入した.これにより,任意のデータ分布に対してLSHや従来のPCHよりも効率の良い最近傍探索が行えることを示した.後者については,大量の画像集合から構成した部分空聞を利用して,入力画像の一部から残りの部分を推定する写像計算法について検討を行い,通常の部分空間を用いた写像では入力画像の面積が小さくなると多重共線形性の問題が発生することを明らかにした.さらに,その問題を回避するためにマハラノビス距離を最小化する出力を推定するMaximum Mahalanobis-distance Mapping(M3)を提案し,多重共線形性の問題を回避することができることを示した.さらに,これを画素間引きした画像に適用し,低解像度顔画像から高解像度顔画像が生成できることを示した.
著者
井上 (中村)徳子 外岡 利佳子 松沢 哲郎
出版者
一般社団法人日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.148-158, 1996-12-20
被引用文献数
1

西アフリカ, ギニアのボッソウにおいて継続研究されている野生チンパンジーの道具使用行動の形成過程について検討した。1990年から設置されている野外実験場では, おもにチンパンジーのヤシの種子割り行動に関する直接観察およびピデオカメラによる録画がおこなわれてきた。本稿では, 1992年度と1993年度におこなった2回の調査で録画したピデオテープ資料をもとに, とくにチンパンジー乳幼児6個体(0歳以上3歳未満)におけるヤシの種子割り行動の発達過程を分析した。逐次記録法により, 各個体にみられるヤシの種子割りに関連する行動すべてをリストアップし, 全部で計310の行動事例からなる行動目録を作成した。この行動目録を(1)種を扱う行動, (2)石を扱う行動, (3)種と石の両方を扱う行動, (4)他個体に関わりつつ種や石を扱う行動, (5)ヤシの種子割りをする他個体に関わる行動, という5つの行動カテゴリーに分類した。さらに各行動カテゴリー内の行動事例を, 操作の方向・段階・複雑性などに着目して, 2〜4つのサブカテゴリーに分類した。こうした行動カテゴリーないしサブカテゴリーに属する行動事例の相対頻度を年齢群ごとに比較したところ, 加齢とともに, (1) 種と石の両方を扱う行動が増加する, (2)種や石に関する2種類以上の操作を連鎖する行動が増加する, (3) 種や石を同時並行に操作する行動が増加する, (4) 他個体の扱う種や石に対して働きかける行動が増加する, (5)他個体に接触しないで観察する行動が増加する, ことなどが明らかになった。チンパンジー乳幼児がヤシの種子割り行動を形成するには, エミュレーションによって自らの試行錯誤を繰り返しながら, これらの柔件を満たすことが必要であると示唆された。
著者
菅野 裕揮 中村 行宏 宮本 龍介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.85, pp.11-16, 2008-06-05

近年,画像処理による物体認識に関する研究が数多くなされている.その中でも最も高精度な物体認識手法の1つに多段粒子フィルタに基づく手法がある.このような高精度な手法は計算量が非常に多いため,車載や監視などの組込み用途において用いる場合,処理の並列化や専用ハードウェア化が必要となる.本研究では多段粒子フィルタの並列化検討を行う.この並列化検討を基にOpenMPを用いた並列実装を行い,マルチコアプロセッサ上において並列化前と後の処理時間を測定することで並列化検討の結果について評価する.
著者
轟 慎一 中村 攻 木下 勇 Shinichi TODOROKI Osamu NAKAMURA Isami KINOSHITA 滋賀県立大学 千葉大学 千葉大学 The Univ.of Shiga Pref. Chiba Univ. Chiba Univ.
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画論文集 = Transactions of rural planning (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.157-162, 2001-12-07
参考文献数
5

本研究は平地部集落の宅地空間における作業所等の改変とそれに伴う連関変化の視点から、宅地内の建築物・OS・宅地境界空間や宅地外空間・生活・生業等の要素相互の連関を把握した。宅地境界空間との連関では、作業所の隣接等に伴う囲いの改変や農機具導入等に伴う出入口・囲い等の連関変化が捉えられた。OSへの連関では、砂利化や日当たり悪化による土更地・菜園畑の改変や意匠庭・隣接農地等への影響が把握された。建築物との連関では改変行為を契機とする建築物・OS・宅地境界空間への連関変化が捉えられた。宅地外空間との連関では、菜園畑の消失等に連関した隣接する苗代等の宅地化と、作業所・農機具庫・ハウス・囲い等の設置が把握された。To clear relationship between elements of rural settlement, we analyzed the structure on the relative changes with the changes of the workshop on the buildings, the open spaces and the border spaces in housing lot, the spaces out of housing lot, life style and agricultural management. The main contents of this paper are as follows. 1) On border space of housing lot, the relations to adjoining buildings change the hedges and the walls. And the entrance and the fences are changed with the relations on the change of the path of flow. 2) On open space in housing lot, the relative changes of the clay yard and the vegetable garden influence the changes of the planting garden and the adjoining farm. 3) With the constructions of the workshop, there are the relative changes to the buildings, the open spaces and the border spaces in housing lot. 4) On the adjoining farm, there are the constructions of the workshop, the shed for agricultural machines, the vinyl house and the fence.
著者
近藤 弘一 笹田 昇平 小幡 雅彦 岩崎 雅史 中村 佳正
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌. コンピューティングシステム (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.216-225, 2007-05-15
参考文献数
13

本論文では非可逆画像圧縮におけるKakarala-Oeunbona (KO)の画像分解アルゴリズムを考える.KO分解では行列の特異値分解(SVD)を利用した主成分分析が行われ,2次元解散ウェーブレット変換と同様な多重解像度解析が可能である.左特異ベクトルをフィルタとして利用することが特徴である.一般に特異値の近接度が高いとき,SVD数値計算アルゴリズムによって特異ベクトルが高精度に求められるとは限らない.本論文ではKO分解における特異値の近接度を低減させるアルゴリズムを提案する.元画像に対してランダム模様のふちどりを追加することで特異値分布を変化させる.数値実験によりその効果を示し,圧縮画像の誤差評価を行う.さらには,フィルタ行列の量子化について議論する.
著者
三石 聖子 宮島 里美 白上 むつみ 中村 香子 金本 直子 石田 香栄子 中村 恵子 佐々木 隆一郎
出版者
信州公衆衛生学会
雑誌
信州公衆衛生雑誌
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.40-41, 2008-08

平成18年度、小学校から大規模な嘔吐・下痢症発生の連絡を受けた。健康づくり支援課では食品・生活衛生課と協力して積極的疫学調査を行った。結果として、原因としては食中毒の可能性は極めて低く、ノロウイルス感染症であることが疑われた。今回の経験から、感染症、食中毒の両面からの積極的疫学調査を、適切かつ目的を明確にして行うことの重要性を痛感したので報告する。
著者
中村 聡史 水口 充 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.6, pp.71-78, 2005-01-21
被引用文献数
1

本稿では,日々の生活での利用に適したウェブ閲覧手法として,漸次的ウェブ閲覧システムを提案する.漸次的ウェブ閲覧は,ユーザや環境のコンテキストを考慮して,ウェブコンテンツを徐々に提示することにより,能動的かつ受動的なコンテンツ閲覧を可能とするものである.また,本稿では漸次的ウェブ閲覧環境におけるコンテンツの閲覧性向上をはかるため,コンテンツ変換システムを導入する.ウェブコンテンツに含まれる広告やメニューなどの,目的とするコンテンツとは直接関係の無い領域を排除することで閲覧における無駄を低減し,行間や文字サイズを変更することでコンテンツ自体を演出する.In this paper, we propose the gradual web browsing system which is suitable for everyday usage. The gradual web browsing system renders web contents incrementally according to context of user and environment. It enables casual web browsing. In addition, we implement the content conversion mechanism which removes unnecessary parts such as frames, banner advertisements and navigation links and changes the line space and font size in order to increase readability and enjoyment.
著者
木野 千晶 鈴木 喜雄 宮村(中村) 浩子 武宮 博 中島 憲宏
出版者
一般社団法人 日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.20090022-20090022, 2009-11-17 (Released:2009-11-17)
参考文献数
11

流体・構造・化学反応など様々な物理的・工学的現象を考慮した大規模数値シミュレーションの必要性・重要性は年々増している.大規模・複雑な数値シミュレーションからは膨大なデータが出力されるのに対し,そのデータ解析に投入できる計算機資源や研究者の認識能力には限界がある.そのためデータ全体を様々な観点から多角的に精査することは困難であり,研究者は着目すべき領域や現象を絞って可視化・解析するなど解析対象を取捨選択する必要がある.このような解析対象の取捨選択は,見落としや誤認など多くのヒューマンエラーを発生させる要因となり,大規模・複雑な数値シミュレーションを実施するに当たって大きな課題となっている.著者らはこのような大規模・複雑データ解析を支援するために,“認識能力を備えたデータ解析システムCognitive methodology based Data Analysis System (CDAS)”を開発している.CDASは「ある気泡周辺領域における全体平均速度より高い速度領域が発生している」や「応力が集中し,その最大応力が材料の降伏応力を超える領域が存在する」などの物理的・工学的意味を発見・抽出するデータ解析プロセスをデータベースに蓄えておき,それらを実行することでユーザーに物理的・工学的意味を伴ったデータ解析結果 (物理的・工学的情報) を提示するシステムを目標としている.CDASを開発することで,ユーザーは自身が指定した観点からの物理的・工学的情報に留まらず,異なる観点から解析された多種多様な物理的・工学的情報を知ることが可能となる.このような多角的な解析は,見落としや誤認などのヒューマンエラーを防ぐ上で重要であると考えられる.CDASを実現するには,様々な解析体系において実施された数値シミュレーションの結果データに含まれる物理的・工学的意味を,汎用的に処理する能力 (認識能力) を備える必要がある.ここで「認識能力」とは,意味情報を整理・検索・共有・生成し,生成された意味情報を再利用できる能力を指す.数値シミュレーションの結果データは解析体系・条件,物理量データに関する単なる数値の集合に過ぎない.このような数値集合から物理的・工学的意味を発見・抽出するには,数値情報に対しシステムに認識可能な形式で意味情報を付加する方法論を確立する必要がある.本論文ではシステムによる物理的・工学的意味情報の整理,検索,共有に留まらず,生成,再利用までを可能とするための科学概念語彙(Scientific Concept Vocabulary : SCV)情報モデルを提案している.本モデルでは,科学的知識を科学的知見・科学的情報・科学概念という階層構造によって捉えている.科学的知見とは自然現象に見られる様々な特徴を把握・理解するための情報である.この科学的知見を積み重ねることで科学的知識が構成されていく.科学的情報とは「ある観測対象が,ある観測空間における時空間分布情報」と定義され,科学的知見はこの科学的情報を分析することで得られる.この科学的情報は科学概念によって構成されたものであると捉え,この科学概念をシステムが数値的に扱えるようにするため,その意味を定義する具体的な実体データを付して記述することができるように科学概念語彙を提案した.科学概念語彙では概念の持つ物理的・工学的意味情報が数値データやアルゴリズムによって,その概念が持つ意味に即した実体データによって定義されている.よって,この実体データを用いてシステムによって新たな物理的・工学的意味果 (実体データ) を生成することが可能となる.この新たに生成された物理的・工学的意味果 (実体データ) もまた科学概念語彙情報モデルの枠組みの中で記述されることで,その生成された意味を再利用し,さらに新たな物理的・工学的意味果 (実体データ) を生成することも可能とする.本論文では科学概念語彙を用いて上昇気泡流解析および原子炉内熱流動解析に適用し,「接近した気泡」や「燃料棒周辺における液膜破断」などの物理的・工学的意味を持った情報の抽出に成功した.これにより本モデルを用いることによって,数値シミュレーション結果より物理的・工学的情報を発見・抽出するシステムの実現は十分に可能であると言える.
著者
山本 映子 野村 幸子 中村 百合子 北川 明 竹下 比登美 北川 早苗 近喰 ふじ子
出版者
県立広島大学
雑誌
人間と科学 : 県立広島大学保健福祉学部誌 (ISSN:13463217)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.45-56, 2006-03

近年,思春期の児童生徒による他者への攻撃性は,いじめや暴力,稀には殺人といった形で表出し,大きな社会問題となっている。本研究は,県内の公立小・中学校3校の協力を得て,小学5・6年生及び中学2年生の計452名を対象として,子どもの持つ攻撃性を早期に発見し,行動化する前に予防するための対応策を探索することを目的とした調査報告である。方法として,彼らの心身の健康状態と心を理解することが重要と考え,健康調査と攻撃性質問紙,心理テスト(エゴグラム)及び自己投影法であるコラージュ法を用いた。攻撃性については表出性,不表出性攻撃性をコラージュ作品との関連でみた。結果は,思春期の特性や集団力動など作品への影響因子が推測され,必ずしも関連しなかったが,攻撃的アイテムを示唆する傾向が得られた。コラージュ制作後の心身健康状態では,症状個数は有意に減少し,精神面では肯定的変化を得た。コラージュの自己治癒力,カタルシス効果が考えられ,攻撃性予防対策に応用の可能性が示唆された。

1 0 0 0 OA 樹木と重力

著者
中村 輝子 吉田 正人
出版者
日本宇宙生物科学会
雑誌
Biological Sciences in Space (ISSN:09149201)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.123-131, 2000 (Released:2006-02-01)
参考文献数
67
被引用文献数
6 5 6

: In this review, we attempted to summarize the effect of gravity on growth of woody plants, broad leaved trees, on earth. It is well known that in tilted broad leaved trees, tension wood formed in the secondary xylem causes negative gravitropism. Gibberellin has been shown to induce tension wood in weeping branch, causing its upright growth. Recent study has shown that seedling of Japanese cherry tree grew on three dimensional clinostat, a device that simulates microgravity, grew at random angles, and that the formation of secondary xylem, as supporting tissue for upright growth, decreased. In the decreased xylem formation, the inhibition of the differentiation and development of fiber cell was clearly observed. These results suggest that in attitude control and morphogenesis of stem in woody plant, secondary xylem formation seriously relates to gravity on earth. In woody plant, the mechanism of gravity perception and the following signal transduction have not yet been elucidated, although the recent study reported the possibility that endodermal starch sheath cells and plant hormones may play some role in the mechanism. Space experiment is expected to study these problem.
著者
佐藤 真一 中村 裕一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.207, pp.77-80, 2003-07-10
被引用文献数
2

映像処理は,近年特にその発展や応用が期待されている情報処理分野であり,パターン認識・メディア理解にたずさわる多くの研究者が挑戦してきている研究テーマである.その10年あまりの歴史を振り返ってみると,多くの成果が得られたものの,社会的に求められている要請に対しこたえられるのか,映像処理の提示する将来展望は何なのか,などに対する回答を明確にしなければならない時期に来ていると考えられる.本パネルでは,映像処理に関係する気鋭のパネリストを迎え,映像処理の意義を明確にするべく討論を行う.
著者
中村 隆典
出版者
新日本出版社
雑誌
労働運動
巻号頁・発行日
no.471, pp.100-107, 2003-10